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風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2024年 秋『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州ツアー最終週

2025-01-11 19:32:00 | 全国巡回公演

12月17日(火)【宮崎県】宮崎農業高校 同校体育館

12月18日(水)【鹿児島県】鹿児島城西高校 同校体育館

12月19日(木)【鹿児島県】野田女子高校 同校体育館

 

 

あけましておめでとうございます。新年まで持ち越してしまったブログの更新、どうかお許しください。

昨年の日々を忘れさせまいと、出会ってきた生徒たちや先生方、起こった出来事や伝えられた思いや願いの一つ一つの公演が色濃く蘇ります。

さて、時は戻りまして2024年12月中旬、10月15日からスタートした『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演もいよいよ最終週です。

 

12月17日(火)【宮崎県】宮崎農業高校 同校体育館

農業高校の名門、宮崎農業高校での公演です。さすが農業高校と言わんばかりに校内の敷地が広大で、校門から体育館まで道のりがありました。

これまでにも3回訪れている学校で、今回の『ジャンヌ・ダルク』で4回目となります。12月ですが、宮崎はまだまだ他に比べて暖かく、「宮崎県民にとっては今日は寒い方です。」という担当の先生や校長先生の計らいもあって、生徒たちの寒さ対策は万全。

生徒たちは吸い込まれそうな程の集中力で、舞台の一つ一つの場面に真剣に向かっていました。

カーテンコールでは贈り物として、生徒が手がけた自家製のいちごジャムをたくさんいただきました。

いちごがごろごろ入った贅沢ないちごジャム、甘酸っぱくていちごの風味がしっかりしていてとっても美味しかったです。

撤去作業のお手伝いではみなさん丁寧に道具を運んでくれ、また、たくさん思いやりを持って声をかけてくれました。

演劇部の生徒さんたちの数人が撤去作業後にいくつかの質問を投げかけてくれ、感想も伝えてくれました。

「台詞かないときに舞台上に立っていられるためにはどうしたらいいですか?」「舞台女優になったきっかけは何でしたか?」「親から周りからの反対や、心配はありましたか?」「クセを治すにはどうしたらいいですか?」「自分も舞台に興味があります。今日また諦めないで、頑張ってみようと思いました」と自身の夢も伝えてきてくれ、とても嬉しい交流の時間でした。

宮崎農業高校で育まれたた生徒さんたちのあたたかい心に触れた時間であったように思います。

生徒たちのために公演を繋いで下さった先生方、本当にありがとうございました。

 

12月18日(水)【鹿児島県】鹿児島城西高校 同校体育館

私事ではございますが、鹿児島城西高校は私、髙階ひかりと、風の新人俳優、亀澤美未の母校です。

そして亀澤にとっては初の凱旋公演となる公演であり、恩師の先生はじめ、先生方が期待していた公演でした。

2階の体育館で、1300人を超える生徒数のため2ステージ。前日の舞台準備がありました。

宮崎での公演を終え、移動して城西高校へ。私も亀澤も風に入団するのに背中を押してくださった先生、そして担当の先生方たちと部活を終えたばかりの空手部とバレー部の生徒や、学校を出る間際の生徒、寮生の子たち、ありとあらゆる生徒たちを先生たちが引き留め、最終的に集まったのは総勢60名。彼らは文句の一つも言うことなく、道具を大切に扱いながら、ヘロヘロであろう体で一生懸命に手を貸してくれました。

舞台道具の運び入れが終わり、生徒たちは解散。舞台の仕込みは危険な作業もあるで基本的には劇団員のみで行うのですが、一番体力を使う、2階への道具の搬入に先生方のご協力のもと、生徒たちも一生懸命に手伝ってくれたおかげで、スムーズに終えることができました。

生徒たちはもちろん寒い中、あったかい飲み物を差し入れながら、舞台仕込みを終え、劇団のバスが学校を出るまでお付き合い頂いた先生方にも感謝です。

当日は朝の放送で校長先生が、卒業生である私と、亀澤の紹介をしてくださいました。元気いっぱいの会場に包まれました。午前の公演も午後の公演も体育館内が生徒でいっぱいとなり、寒さも吹き飛ぶくらいの熱を彼らは放ち、それぞれに疑問や感想、さまざまな感情をぶつけながら舞台に向かっていました。

公演後には「先生、ジャンヌ・ダルクは死んでしまったんですか?」と先生に問いを投げた生徒もいたようで、先生は「歴史上は火刑にあって死んでいるけれど、どうかな?人々の心の中に生き続けてるんじゃないかな?伝説、だからね」と答えたそうです。

舞台撤去作業には300人〜500人の生徒が手伝ってくれ、それはもう今までにないほど圧倒的でした。

校長先生の朝の紹介のおかげさまでどことなく親しみを持って声をかけてくれる生徒たち。

数年ぶりに再開した先生方も生徒たちの様子に喜びを伝えてくださり、私たち劇団員に激励を送ってくださいました。

3年後また、この学舎でお会いできる日が来ますように、心から願っております。

 

 

12月19日(木)【鹿児島県】野田女子高校 同校体育館

いよいよ千秋楽。野田女子高校は何度も訪れたことがありますが、いつも決まって千秋楽日になります。

鹿児島でも寒い地域である出水市にある学校。私たち劇団員が客席の寒さを心配していたのですが、担当の先生が「大丈夫ですよ。彼女たちはこの寒さに慣れてますから」と。なるほどと納得するほど、しっかり対策して元気いっぱいに体育館に入ってくる生徒たちは、客席である体育館のフロア面に座るなり、ぎゅうぎゅうになって数人ずつで同じブラケットに足元を包みながら、舞台に向かってくれました。

となりで体を寄せ合いながら友達同士で手を叩いて笑ったり、疑問や驚きを共有しながら舞台で起こる一つ一つの出来事に反応し、舞台を支えてくれました。最後、『ジャンヌ・ダルク裁判』の場面からずっと泣いている生徒、その生徒に寄り添う周りの仲間たちの様子に役者たちも感動させられました。

数年前に「ジャンヌ・ダルク」を野田女子高校で上演した際にも観て覚えていてくださった先生が、何人もいてくださり「よく覚えてます!この舞台、鞄、人形!声!!」と舞台見学者第一号となって、率先して生徒たちも先生たちも巻き込みながら、記念写真を撮ったり、作業の手伝いをしてくださいました。

撤去作業のお手伝いには、一人また一人と増えていき、放課後に他の用事があった生徒も急遽お手伝いの方に参加してくれていたようです。

撤去作業後に声をかけてくれた生徒さんと握手をすると、涙をこぼしながら「ありがとうございました。とても感動しました」と伝えてくれました。

最初から最後までみなさんの生み出す、優しい優しい心や言葉に包まれた時間でした。

また元気な姿で再会できますように、心から祈っています。

 

まだまだ暑かった10月にスタートした旅は一日一日、一校一校、一人一人と色濃い時間を過ごしている間に、あっという間に千秋楽を迎えてしまったように思います。別れ難い出会いの数々にさみしい気持ちもありますが、また彼らの姿を思い浮かべながら、2025年、今年一年もよりいっそう日々を大切に過ごしたいと思います。

2024年は大変大変お世話になりました。本年もみなさんにとって素敵な一年となりますように。

 

 

ジャンヌ・ダルク役/髙階ひかり

 


2024年 秋『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』九州ツアーその9

2024-12-25 20:18:51 | 全国巡回公演

この秋の『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』のツアーも残り2週。

この週の公演は

12月12日(木) 熊本県 九州学院中学校・高校 熊本市民会館

   13日(金) 福岡県 美萩野女子高校 北九州芸術劇場・大ホール

です。

 

九州学院中学校・高校

九州学院の校史を読み驚きました。創立は1911年(明治44年)という歴史ある学校です。二つの大戦や近年の水害、地震などのなか、青少年の為に尽力されてきたのです。

院長先生が、開演前、生徒さんたちに(中・高合わせて1300人)「人間は、あらゆる生物のなかでも唯一、芸術を生み出した生物です。今日は存分に芸術を感じてください。」と、やわらかに語られました。

開演すると、一階席の高校生から二階席の中学生まで、満員の客席から、われんばかりの拍手で私たちを迎えてくれました。プロローグの場面でもところどころから笑い声が聞こえてきました。次第に、舞台の出来事にひとりひとりが見入りながら、自由に楽しんでいく空気が感じられました。

終演した時の拍手も、力いっぱいの拍手でした。生徒会長さんがお礼の言葉を話してくれました。「魯迅は、“地上に道は、初めからあるのではなく、多くの人が歩くからそれが路となる”と言っていますが、ジャンヌ・ダルクはまさに、その道をつくったのだと思います。ジャンヌのようにはできませんが、努力して生きたと思いました」と。ひとりひとりが感じたり、考えたりしながら、今日の公演が、自身の道へと向かっていくきっかけとなるなら大変うれしいことです。

 

美萩野女子高校

風の公演は二回目です。ただ、私たちにとって、ジャンヌ・ダルクのバリアフリー公演を高校の芸術鑑賞行事として単独でやるのは、当校が初めてです。

開演前に、バリアフリー演劇について劇団から説明をした後、すぐに開演です。旅役者たちが入場してくると、生徒さんたちは驚きと戸惑いと興奮と笑い声が会館を揺らすようでした。握手をしてきたり、ハグをしてきたり、その様子は舞台と客席の境を忘れた、バリアフリー演劇の始まりでした。

プロローグでは、そのエネルギー、笑い声や驚きの声が残っていましたが、次第に好奇心から集中力へ、ひとりひとりが見入っていました。手話役者の小島や、音声ガイドの辻の声を抵抗なく受け入れながら、むしろそれも含めて、自由に楽しみながら見ていました。

はじめはどこで芝居が終わってしまったのか戸惑っている様子でしたが、彼女たちのなかで、ここで終わったんだと感じたとたんに、はじけるような歓声と、ひとりひとりの思いがこもった、会館を揺らすような拍手が沸き起こりました。

公演後は、学校の時間の都合もあり、舞台見学などの交流の時間を持つことができなかったので、生徒さんたちが会場をあとにするのを出口で見送りました。笑顔、えがお、エガオの生徒さんたちから、「おもしろかった!」「すごかった!」など、いろいろな声が聞こえてきました。一度会場を出たあとに戻ってきてくれた生徒さんもいて、ハイタッチや握手や写真撮影、質問をしている生徒さんたちもいました。

はじめにも言いましたが、私たちにとって、高校単独でのバリアフリー公演は初めてでしたが、確かな感触を感じさせてもらった公演になりました。

 

旅も、あと残すところ一週間。最後の週の始まりは、今回で三回目となる「権藤説子Presents」の福岡一般公演です。

 

文:坂牧明(ベッドフォード公爵役)


2024年 秋 『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』九州ツアーその8

2024-12-24 09:00:20 | 全国巡回公演

『ジャンヌ・ダルク』の旅も、いよいよ8週目、12月に入りました。
今週は
12月3日    三潴高校  (福岡県)    城島総合文化センター
         4日    瓊浦高校  (長崎県)    長崎ブリックホール
         6日    北九州市教育委員会    北九州芸術劇場
         7日    九州産業大学付属九州高校    Qコムホール

でした。

 


三潴高校
この学校では、風は3回目の公演となります。
演劇は5年前の『Touch』以来ということです。


開場してからずっと、生徒さんもとても楽しみにしていたことがうかがえます。   今か今かと開演を待っている熱気で会場がいっぱいになりました。
そしてそのままの勢いで開演となりました。


ひとつひとつの出来事に驚いたり、笑ったり、ジャンヌと一緒になって王子シャルルを探したりと、のびのびと芝居を楽しんでいました。

終演後に出演者がロビー入口に回って、生徒さんの退場の見送りを行うと、驚きながらも感想を述べてくれたり、質問をしてきてくれたり、握手を求めてきたりと賑やかな交流の場となりました。

 


瓊浦高校

この学校は、来年の創立100周年を迎えるプレイベントとして企画され、久しぶりに演劇鑑賞行事を開催することになったそうです。

生徒さんもとても楽しみにしているようで、10時開場なのに8時過ぎからホールに集まってきていました。

開演前に「来年の100周年に向けて『ジャンヌ・ダルク』で感動とともに生きる糧を見つけ出してください」という校長先生の挨拶に続き、「いよいよ始まります。充分に楽しんでください!」という生徒会長さんの元気な挨拶で開演です。

大盛り上がりで芝居は幕開けし、生徒さんたちは芝居を噛みしめるようにして楽しんでいます。
心の中の意見や声が自由に行き来しているような公演でした。

終演後の生徒会長さんの挨拶で「演劇の可能性をいっぱい味わいました。そしてジャンヌの人生は死なない伝説になることを願っています」という言葉に胸が熱くなりました。

 


北九州市教育委員会
北九州市教育委員会の事業で、市内の中学校8校による合同公演です。今回で風は5回目となります。
今回の参加校は、本城、木屋瀬、槻田、早鞆、中原、富野、大谷、飛幡中学校の8校です。
開演前に教育振興課長の大石さんから「単に見るだけでなく、共につくる客席として参加してください」という挨拶で開演しました。

旅役者たちが客席に登場すると、舞台から一番遠い3階席の生徒さんも賑やかに手を振って応えてくれます。
元気いっぱいの客席は、ジャンヌとそれを取り巻く人物の行動を見つめながら、批判や感想を述べる態度で芝居に参加してきます。


1100人を越える客席がそれぞれの動きを示しながら共にいるという、印象深い公演でした。


そして終演後は、ロビー入口にて交流をしながらの見送りとなりました。

 


九州産業大学付属九州高校

この学校は、コロナで中止になった年を除いて毎年、1年生が芸術鑑賞行事で風の公演を観ています。今回で11回目となります。

会場は学校の講堂(Qコムホール)です。Qコムホールは550~600席の大きさで、とても観やすいホールです。

前日の仕込みでは吹奏楽部の生徒さんが手伝ってくれました。2年生は、「去年、『ヘレン・ケラー』を観ました!」と声をかけてくれ、交流のなか搬入を行いました。

開演すると、笑いを交えながらも真剣に舞台に見いっています。
自分のことを問いかけながら、ひとりひとりのジャンヌ・ダルクが生まれていることを強く感じました。

終演後は、100人を越える生徒さんが舞台見学に残り、「こんな風になってたんだ!」と驚きの声が上がります。
さらにバラシと並行して、ジャンヌ役の高階ひかりと、演劇部をはじめとする希望者30人ほどで座談会が行われ、活発な交流で盛り上がりました。


こうして『ジャンヌ・ダルク』の九州ツアーも残すところ、あと2週間となりました。
ひとつひとつの公演での出会いを楽しみに、まだまだ旅は続きます。

文:語り手役    柳瀬太一


2024年 秋 『ジャンヌ・ダルク〜ジャンヌと炎』 九州ツアー その7

2024-12-16 22:41:09 | 全国巡回公演

11月24日 長崎県 新上五島町 石油備蓄記念会館

  27日 福岡県 八女学院中学校・高校 おりなす八女

  28日 鹿児島県 霧島高校 同校体育館

  29日 鹿児島県 枕崎高校 同校体育館

 

新上五島町教育委員会主催 一般公演

昨年に引き続き新上五島町での公演です。文化庁の公演で出会い、一般公演から学校での公演、演劇公演の枠を飛び越えたとびうおドリームプロジェクト、フランスの演劇集団スフルールとの協働など多くの交流を行ってきた地域です。今年はずっとお世話になっていた「迎賓館ホール」が改修工事の関係で、島内にあるもう一つのホール「石油備蓄記念会館」での公演です。

今回は、前回参加頂いた「羽差太鼓」の皆さんは残念ながら遠征が重なり出演が叶いませんでしたが、新しく「夢波涛」の皆さん、「色えんぴつの家」の皆さんにコラボレーションいただきました。

前日、会館に着くと応援隊の皆さんが迎えてくれました。

僕たちは舞台を、応援隊の皆さんは受付を、皆さんを迎えるためにお互い準備を進めて行きます。

待ちに待った当日、応援隊副隊長さんの司会で「夢波涛」の皆さんのよさこい節、「色えんぴつの家」の皆さんの歌に盛り上げられていく会場の皆さん。

「ジャンヌ・ダルク」では再会もあり暖かく、視線で支えてくれる客席はこれまで新上五島町と共に創ってきたものを強く感じました。

帰っていく皆さんを見送りながらまたここに来たいと強く思いました。

また必ず帰ってきます!

 

八女学院中学校・高校

この学校は前回の2023年の「ヘレン・ケラー」に続き、5回目の公演です。

中学校・高校ということもあり、人数も多く午前午後2回公演で行うこととなりました。

午前の部、中学生と高校1年生約700名。

教頭先生の司会で始まった公演、「予習をしてきた人、全く分からない人それぞれの見方、感じ方でいいと思います。普段の勉強から離れて感情に訴えるような経験をしてほしい」という先生のメッセージを受け元気に迎えてくれた生徒の皆さん。時には真剣に、時には笑いながら一緒に舞台を創ってくれました。

終演後、舞台裏見学も行われさっきまで客席から観ていた物に触れ、それぞれに楽しんでいました。

午後の部、高校生3学年約700名。

学校が近くにあるとはいえ、さすが高校生集合予定時刻よりも早く集まり今か今かと待つ姿に私たちの疲れも吹き飛ばされます。鳴り止まない拍手、活気の中で迎えた公演。終始元気な姿で公演に参加してくれていました。

カーテンコールでは代表の生徒さんから「普段はテレビだったり、スマホだったりでしか見ないけど、こうやって生でみる大切さを知りました」とその場で出てきた言葉を素直に伝えてくれました。

午前と同じく、終演後の舞台裏見学そして座談会も行われました。

ほとんどの生徒が昨年「ヘレン・ケラー」を見ていることもあり、開演と同時に再会の言葉をかけてくれる生徒さんもいたようです。

また近いうちにお会いしましょう!

 

霧島高校

この学校は2012年の「Touch」から12年ぶり3回目の公演です。

霧島市は劇団員の亀澤美未の出身地でもあります。

現在、人数も減ってしまい3年に1回の芸術鑑賞、先生方皆さんの想いのこもった公演です。

 

入場中には舞台見学も行われ、始まる前から舞台裏では盛り上がっていました。

開演前、校長先生からも「今日の観劇が、皆さんの人生を変える或いは高校生活が豊かになるきっかけになるそんな素敵な時間になることを期待します」とこの時間にかける想いがすごく伝わってきました。

この日はすごく寒い日でしたが開演と同時に客席に飛び込むと、待ってましたという熱気に心温められる想いでした。

カーテンコールでは、生徒会長さんの想いのこもったメッセージと大きな花束お頂きました。ありがとうございます!

撤去作業には、なんと当日の呼びかけにも関わらず学校の3分の1ほどの生徒さんがお手伝いに駆けつけてくれました。

下校の関係で先に帰らなければならない生徒さんもいましたが、皆さんありがとうございました!

 

枕崎高校

こちらの学校ではなんと6回目の公演です。

体育館進入経路に坂がある関係で、前日トラック進入チャレンジをさせていただきました。無事入るまで残ってくださっていた先生方。ありがとうございました。

そんな期待を背負って迎えた本番、これから何を観せてくれるのだろうという真剣な眼差しで僕たちを迎えてくれました。終始今起きている出来事を感じ考えながら舞台と向き合ってくれていたのではないかと感じます。

カーテンコールで挨拶してくれた代表の生徒さんも「芸術に触れることができて、心がワクワクしたり考えさせられたりして、とても良い機会になりました」と感想も交えながら語ってくれました。

撤去作業には野球部の皆さん、生徒会の皆さん、そして有志の皆さんが集まってくれました!皆さんのおかげですごく早く撤去が終わりました。ありがとうございました!

 

やっと冬の寒さが感じられるようになった今週、再会や公演にかける皆さんの想いが寒さを吹き飛ばしてくれました。

体調に気をつけながら最後まで走り続けます。

文:シャルル7世役 石岡和総


2024年 秋 『ジャンヌ・ダルク〜ジャンヌと炎』 九州ツアー その6

2024-12-10 12:01:22 | 全国巡回公演

『ジャンヌ・ダルク ジャンヌと炎』の旅公演も中日を過ぎ、6週目に突入しました。
今週は

11月18日 宮城県 日向学院中学・高校 同校体育館
11月19日 鹿児島県 鹿屋中央高校 同校体育館
11月22日 佐賀県 唐津工業高校 同校体育館

でした。

日向学院中学・高校

宮崎市の中心地にある中高一貫のミッションスクール。
終戦直後の1946年創立。
長い間男子校だったそうなのですが、1993年から共学に。
創設者チマッティ神父の名を冠した体育館にて上演。

風は3回目。
全校生徒が体育館に勢揃いするのは初めてだそう。
750名の生徒さんと約20名の保護者の方も来て下さいました。
先生方も含めると800人超!

体育館いっばいでした。

保護者会行事とのことで会長さんの「体育館で観る機会はなかなかないと思います。皆さん楽しんで観ていただければと思います。」と生徒さんたちにメッセージを送られたあと、校長先生からも「劇というのは一つの表現方法、どのように表現され、どんなメッセージが込められているのか、そして自分が何を考え、何を感じたか。今後の学校生活に活かせるように積極的に観てもらえたらと思います。」という言葉を受け拍手で開演。

その言葉通り、積極的に目を向けてくれました。

カーテンコールでは代表の生徒さんが「声を上げることの大切さを感じました。どんな小さな声でも上げる事が大事だと思いました。」と言ってくれました。

綺麗な花束もいただきました。

終演直後には全校生徒さん全員が舞台側に集まっていっぺんに記念撮影!
これほど多くの生徒さん全員とというのは風史上初だと思います。
保護者会会長さんの発案
だったようす。
ナイス提案!

バックステージツアーもたくさんの生徒さんたちが参加してくれていろいろな質問が飛び交っていました。
この様子は学校のホームページにも早々に掲載されています。

撤去の時は男女バレー部の皆さんが手伝ってくれました!

とっても明るい生徒さんたちで楽しく笑ってるうちに作業が終わったという感じでした。

ありがとうございました!

 

鹿屋中央高校

前日に引き続き、11月中旬とは思えない暖かさ。
というより暑いくらいの陽気で南九州の気候を存分に体験しました。

さて、普通科の3年生以外の観劇となったにも関わらず、この日も全体では750人ほど。
体育館後方2階の広いギャラリー席まで使っての観劇となりました。

スポーツも盛んな学校で立派な体育館でした。

開演前はご担当の先生の諸注意から始まり、大きな拍手で迎えてもらいました。

いざ開演。
客席後方から入場すると2階席まで物凄い盛り上がり!
舞台に着くまでの間たくさん声を掛けてくれました。

カーテンコールでは生徒会長さんから「歴史の授業でジャンヌ・ダルクのことは見たことがありましたが、詳しくは知らなくかったのですが、登場のところから引き込まれていきました。また各シーンでは登場人物の感情が伝わって来ました。裁判のシーンでは泣きそうになりました。ジャンヌの信仰心の強さに驚きました。最後のシーンでは再現度がすごかったです。最後までワクワクドキドキが止まりませんでした。また風さんの演劇を観たいと思いました。」と感想を述べてくれました。

こちらもバレー部の生徒さんたちを中心に撤去のお手伝いをしてくれました。
少し凄みを感じるくらい黙々と進めてくれました。

おかげさまであっという間に終了。

こちらからお礼を言ったあとは清々しい笑顔を見せてくれました。


唐津工業高校

今回で風4度目の学校。
前日の夕方から仕込みをさせてもらいました。
完全な2階というより1.5階くらいの広い階段がある体育館。
部活終わりの屈強なバスケ部の皆さんが搬入を手伝ってくれました。

今年度、80周年を迎えた伝統と実績のある工業高校。
日頃からものづくりをしている生徒さんたち。
私たちの仕込みの様子も興味を引き「すげー!俺こういうの好き!」と言いながら見に来てくれたりしました。

図書委員長さんの司会により校長先生が呼ばれ「本校では音楽鑑賞、古典芸能、演劇鑑賞と毎年芸術を鑑賞しています。今年は演劇です。しっかり鑑賞して芸術に触れて下さい。」という言葉を受け、拍手で開演。

カーテンコールでは図書委員の生徒さんが「ドラマや映画、動画は見ても演劇を観るのは初めてだったのでとても楽しみにしていました。プロの演劇は迫力があり感動しました。とても充実した時間になりました。」という言葉とともに生徒さんが作った木製のとっても素敵なカレンダーをいただきました。

終演後には図書委員の生徒さんやバスケ部の生徒さんたちが撤去の手伝いをしてくれました。

先生も何名か参加して下さって、生徒さんたちとともに汗を流していらっしゃいました。

前日の搬入と同じ様に屈強な男子生徒さんたちがワイワイしながら搬出してくれてスムーズに終わらせることができました。

ありがとうございました。


今週もたくさんの一期一会の中で生まれた発見や感動、出会いや再会の場が作られました。

手前味噌になってしまうかもしれませんが、ワクワクドキドキが止まらない時間の何と尊いことか。
そんな時間を皆さんと共に創れたことに感謝しつつ、これからも創り続けていけるであろう未来を
見つめながら風の旅は続きます。

この度もたくさんの方の支えとご協力をいただきました。

本当にありがとうございました。

これから寒い冬向かっていきます。
皆さまお身体には十分お気を付けて過ごされることを祈っております。

では、またどこかでお会いしましょう!


文:ヨランド・ダラゴン役 仲村三千代