風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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レパートリーシアターKAZE再開 8月公演『なぜヘカベ』

2023-08-29 11:44:13 | 公演情報

2023年、『Touch~孤独から愛へ』から再開したレパートリーシアターKAZE。8月劇団員総出演による『なぜヘカベ』を上演します。皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

レパートリーシアターKAZE再開 8月公演

なぜヘカベ

作:マテイ・ヴィスニユック  翻訳:川口覚子
構成・演出:江原早哉香

廃墟となった神殿。盲目の老人が一夜をともにした羊飼いの親子に語る、トロイアの女王ヘカベの物語。ギリシア軍との戦いで町が破壊され、地位、故郷、20人の息子たちすべてを失ったヘカベ。若い末娘も生贄となり、死との婚礼を迎える。酩酊、踊り、愛、恍惚、催される盛大な祝宴—。
悲劇を何よりも好む神々は、ヘカベの苦しむ姿を見世物にし続けていく。
—泣きたいのは山々だけど…なぜだかわからないけど目が乾いている。もう涙は出ないと神々に伝えておくれ…それになぜだかわからないけど、笑いたい気分…そう、神々の芝居だなんて笑えるわ…
繰り返される人間の業に、眠ることなく問うヘカベの叫びが響く。
—どうして…どうしてなのか教えて…ねえ! どうして?
 
2020年春、三度目の上演を前にコロナ禍のため断念した本作品。
満を持して、劇団員全員で取り組みます。
ご家族、友人、お知り合いの方、お誘い合わせてぜひお越しください。
心より、お待ちしております。

出演
辻由美子
緒方一則/白根有子/栗山友彦/渋谷愛
柳瀬太一/柴崎美納/稲葉礼恵
中村滋/白石圭司/佐藤勇太/蒲原智城
佐野準/石岡和総/西垣耕造/酒井宗親
工藤順子/保角淳子/仲村三千代/清水菜穂子/倉八ほなみ
小島祐美/亀澤美未/賀來俊一郎/水流かなこ

芸術監督:浅野佳成

舞台美術・衣裳:アンドラ・バドゥレスコ
作曲・音楽:バンジャマン・クルシエ
仮面制作:エリック・ドゥニオー
照明:坂野貢也 音響:上田舞子 舞台監督:佐田剛久

レパートリー『なぜヘカベ』

著作権代理:(株)フランス著作権事務所

会場:レパートリーシアターKAZE  東京都中野区東中野1-2-4
   JR「東中野駅」東口より徒歩8分/地下鉄「中野坂上駅」A1出口より徒歩8分

開演:平日19時/土日14時

入場料:[全席自由]当日4000円/前売:3800円/学生3300円/小中高生2000円
* 未就学児および障害のある方の介助者は無料
* 車椅子利用者、補助犬をお連れの方、駅から劇場へのサポート、事前資料の貸し出し等が必要な方はお知らせください
 (舞台手話通訳、音声ガイド、字幕のサポートはありません)
・車椅子利用者、補助犬をお連れの方、駅から劇場へのサポートが必要な方はお知らせください

※チケットのお申し込み
お電話の場合は、土日・祝日を除いた平日10:00~18:00までとなります。また、インターネットからのお申し込みは、観劇希望日の3日前までです。

ホームページからのお申込みはこちらから


2023年『Touch~孤独から愛へ』春ツアー その5

2023-07-27 12:58:26 | 全国巡回公演

7月5日(水) 【岡山県】北房中学校 真庭市スポーツ文化振興課主催

7月6日(木) 【香川県】琴平高校/善通寺第一高校

7月7日(金) 【兵庫県】長田高校

7月18日(火) 【大阪府】布施高校

 

北房中学校 真庭市スポーツ文化振興課主催

北房中学校は風が初めて公演する学校でした。真庭市スポーツ文化振興課の主催による公演です。

真庭市スポーツ文化振興課による公演は、一昨年から実施されていて今回が5校目となります。

約100人の生徒達はあいにくの雨の中、(九州では大雨洪水警報が出ている)歩いてやってきました。

会場に入ってくる様子が本当に今回の公演を楽しみにしていたことがうかがえます。

「笑ったり、泣いたり、思いっきり楽しみましょう」という生徒会長さんの挨拶で開演です。

本番が始まり、客席が暗くなって舞台の明かりでかすかに照らされた客席。穏やかな音楽が流れ、フィリップが登場し、赤い靴をゆっくりと持ち上げていく。

家に帰ってくるトリートに気づき、はっとする瞬間にテレビから銃声と西部劇の勇ましい音楽。

その数秒間の間に、客席と舞台とがひとつになっていく。

1幕1場が終わり、10分間の休憩。5分前の1ベルがなる。ロビーで「おい!急がないともう始まっちゃう」と友達と急いで客席に戻る。

2幕が始まり、そして終演。

終演後、バックステージ見学とハロルド役の柳瀬太一との座談会が行われた。本番中は語れなかったこと、席が離れていた友達と、実際舞台に上がって小道具や舞台装置、スタッフや役者と話しながら、心に残っていることをお互いに語り合う姿が印象的でした。

時にはハロルドの真似をしてあるシーンを再現してくれました。座談会でも今日という日を自分のもとしようとハロルドの話を前かがみぎみで聞く姿があった。

その姿はいち劇団員の私にも元気や、喜び、心を健康にしてくれました。

本当にありがとうございます。

 

そして、このような時間を創るべくご尽力下さった、真庭市スポーツ文化振興課の皆さん、先生方、北房文化センターの方々に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

琴平高校/善通寺第一高校

この公演は、2015年から3年に一度風と公演を作ってくださった琴平高校と、2018年に風と公演を作ってくださった善通寺第一高校、二つの高校が午前と午後に別れて観劇という形での公演となりました。

ゆかりのある先生方との再会と、そして出会い。風の劇団一同、暖かくこの公演を迎えました。

午前の部は琴平高校。開演は9時30分。午後の部は善通寺第一高校。開演は13時30分。開場時間、どちらもこの時期となっては、暑すぎる道のりの中公演を見に来てくれました。

開場中、暑い中の到着だったものの、会場に入った瞬間、「涼しい〜、え!すごい、見て!!」「写真撮ってもいいかなぁ」ともうすでに感動してくれた声を聞き、会場と共にこの公演に対する思いを感じさせてくれました。

もちろん、本番も自由に、楽しく、時に涙を見せた姿もあり、表情豊かな生徒さんたちに感動を頂きました。本当にありがとうございます。

 

午前、午後どちらの公演も、演目は同じ「Touch」です。でも、風と共にその時のその空間、瞬間で「Touch」作り上げてくれるのは、生徒さん、先生方、それぞれ一人一人であり、たくさんの「 Touch」を見られたように感じます。それを感じさせてくれたことにも本当に感謝しています。

そして今回の公演を、当日に至るまで、長くから支えてくださった、たくさんの出会いの機会を下さった先生方に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

長田高校

長田高校と風が公演を作るのは今回が初めての公演でした。

公演自体は一般公演のような形で行われました。生徒さんたちは、ほぼほぼ皆さん私服でのご来場でした。先生か生徒さんか見分けがつかないまま、担当の先生の協力あって、無事に開演することができました。ありがとうございます。

 

公演中も、皆さんリラックスしてみてくれていたと感じます。劇団のスタッフである私も、客席から皆さんと見ていましたが、全員が笑っているシーンも、それぞれ一人一人の笑い声がひとつひとつ耳に入ってきました。つられて私も笑ってしまうくらいで、私自身も息を殺すことなくリラックスして、皆さんのみる姿と客席を楽しんで見ることができました。ありがとうございます。

終演後には演劇部をはじめとして、音楽部の生徒さんも、バックステージと座談会に参加してくださいました。生徒さんたちは同じ芸術家として興味津々で、生徒さんたちの質問に劇団員もはっと気付かされることが多かったと思います。

共通する物もあって、知る喜びと話せる喜びを感じさせてくれました。

本当にありがとうございます。モチベーションを上げられたと喜んでくれる姿もありました。これからたくさんのことを知り、感じていく。語っていく彼らに私も便乗して、モチベーションが上げられました。

先生方、生徒の皆さん、素敵な公演をありがとうございました。

 

布施高校

今旅巡回公演の千秋楽となりました布施高校は1998年に風の公演「ヘレン・カラー〜ひびき合うものたち」を共に創っていただいた学校です。

公演の始まる前、終演後、この公演を長くから支えてくださった先生方が楽屋に挨拶をしに来てくださいました。劇団員一同、先生の表情、言葉。今日も支えてくれる先生方や生徒さんたちと共に「Touch〜孤独から愛へ」を創れることに幸せと喜びをいただきました。

今回公演をさせていた会場、東大阪市文化創造館の大ホール。大ホールとだけあって、すごく広い会場での公演でした。開演5分前、司会の先生が開演を促し、「では皆さんの拍手で開演です」そう言った瞬間、空間よりも大きな拍手をしてくださり、圧倒させられたと共に言葉を交わさねど応えたいと思いました。

布施高校の皆さんが持つ空間と風の持つ空間で共に創り上げられたと感じました。

開演時の拍手、期待、楽しみ、。終演後カーテンコールでの拍手、これからへの期待、楽しみ。同じ言葉でも何か違う、それを大事にしていってほしいなと感じました。そして、カーテンコールのとき、生徒を代表して語ってくれた生徒さん。溢れるものがあり、とても感動しました。その生徒さんへの拍手が、開演前、終演後、代表の生徒さんの言葉。3つに向けられる拍手の中で一番大きかったと感じました。大事だなと思わせてくれました。

これからの日々、今日の公演だけが自分のものではない。今日の公演で見せたくれたように、

よくだらないことで大笑いしたり、ちっちゃなことかもしれないけど苦しかったりすること、

些細なこと、大きくて大事なこと、見つけて、全部自分のものになっていくことを願っています。

また、それを家族や友達、先生方と話して、より大事なものになっていくことを

劇団員一同、願っています。そしてまたどこかで会えることを。

本当に素敵な公演を、ありがとうございました。

 

文:髙階のどか(スタッフ)

 

 

 

 

 

 


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』春のツアー⑩

2023-07-27 00:42:40 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』も10週目となりました。

 

7月10日(月) 【群馬県】前橋育英高校・保育コース 昌賢学園まえばしホール

7月11日(火) 【埼玉県】星野学園小学校 星野記念講堂

7月12日(水) 【福島県】相馬農業高校 南相馬市文化会館

7月13日(木) 【茨城県】佐野市文化会館主催(第11回子ども芸術鑑賞会) 佐野市文化会館

 

前橋育英高校・保育コース

以前にも、全校生徒での鑑賞会で『ヘレン・ケラーひびき合うものたち』、『ジャンヌ・ダルク』を観ていただいています。

今週は、保育コースの生徒さんたち、160人での鑑賞でした。予定されていた開場時間より早目に客席に入ってくる生徒さんたちの姿が楽屋のモニターテレビに写されました。元気な声に、楽しみにしていてくれたこと、待ちきれずに、客席に入って来てくれた、生徒さんたちの期待感も感じられ、私たちも楽しみな思いにさせられました。本番中の生徒さんたちは、何かを吸い込んでいくような空気がありました。集中しながら観ていて、時折静かな反応も起こり、一緒になってこの舞台をつくってくれました。

舞台に上がってきてくれた生徒さんもいました。手を振りながら帰っていく生徒さんも多く、「元気でね!」、「さようなら!」と声が飛び交いました。

この2時間のなかで、一人ひとりが感じ、考えたりしてくれたことが、しっかり伝わってきました。

 

星野学園小学校

2015年にも1年生から6年生に観ていただきましたが、今回はバリアフリー演劇として観ていただきました。

開演前に担当の先生が「舞台はテレビ等とは違い君たちが笑ったり、泣いたりすることが伝わります。楽しんで観てください。」と話されました。

ひき続き私たちからバリアフリー演劇について説明を聞いてもらいました。

手話通訳者、音声ガイド、字幕があるなど、俳優も着ている衣装を説明しました。児童の皆さんは、これらの説明にも、驚いたり、笑ったりしながら聞きながら楽しんでくれました。すでに開演しているのだと思いました。

そして、児童のみなさんと一緒に舞台をつくっている空気を感じさせられました。観ながら一人ひとりが感じたり、考えたりしながら楽しんでくれた児童さんたちとつくれた素敵な時間でした。

 

相馬農業高校

2009年に『Touch~孤独から愛へ』を観ていただいた学校です。

本番になり、生徒さんたちは、何かおっとりというか、舞台での出来事によりそうように見入ってくれました。

終演後の生徒会長さんが「多様性についていろいろいわれている時に、大切なことを考えることができました。」とお礼の言葉を述べてくれました。彼は、生徒さんたちの舞台見学になった時にも改めて楽屋に挨拶にきてくれました。

それぞれの生徒さんたちも舞台見学を楽しんでくれました。見学では足りず、客席に残った10人位の生徒さんたちと座談会も行いました。撤去作業中の俳優にも気軽に声をかけてくれました。その俳優の“役”のことよりもその“人”に興味を持っているように感じた。今を一人ひとりが生きていて、その一瞬を感じ合っているような気がしました。

 

佐野市文化会館主催(第11回子ども芸術鑑賞会)

佐野市文化会館が主催し、市内の各中学校の2年生による合同鑑賞会をつづけてこられていた。今回はバリアフリー演劇として実施するということで、市内の一般の方々にも観劇してもらうことにした、ということでした。

とても素晴らしい取り組みであると感じました。

午前と午後の2回の公演でした。

午前は市内の5校の中学生490人と、一般の方々、(その中には、盲、ろうなどの障がいのある方々も観に来て下さっていました!)、中学校の保護者の方々に観に来ていただきました。午後は、3校の中学生530人と、一般の方々に観に来ていただいた公演でした。

どちらの公演も、用意し入場して来た中学生に、まず舞台にあがってもらい、装置に触れ、ポンプから水を出してみたり、大道具の階段を登ったり、降りたりしてもらいました。

それから本番が始まります。バリアフリー演劇の説明や俳優の紹介がすすむと、中学生たちの顔が和らいでいくながわかりました。

それぞれに楽しんで観ていただけた舞台でした。

終演後の舞台見学は、一般の方々に上がっていただきました。「また観たい!」、「観にきてよかった」と言って下さる方もいらっしゃいました。

「子ども芸術鑑賞会」は、市の行事というよよりも中学生だけでなく、市民の方々を含め障害のある人もない人もみんなで楽しめる場を、みなさんと創れたことに心より感謝をもうしあげます。

この機会を企画し、実行して下さった佐野市文化会館の方々の心よりお礼を申しあげます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

文:坂牧明(医者役)


『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春のツアー⑨

2023-07-22 05:59:05 | 全国巡回公演


花巻での一般公演を終え再び福島県へ。6月から続いている福島県キッズシアター最後の公演地は伊達郡川俣町。

7月3日(月) 川俣町教育委員会 川俣町中央公民館
7月5日(水)逗子開成高校 逗子文化プラザホール

川俣町教育委員会
川俣小学校は一年と少し前に町内4校の小学校が統合した学校です。4年生〜6年生183人の児童さんが会場に集まりました。
開演前から「こちらこそありがとう!」「頑張ってね!」と子どもたちが声をかけてくれました。
公演の度に毎回驚かされるが、子どもたちの興味関心の強さ、感じたことを表す率直さは本当に凄い!


公演後には学年ごとに全員が舞台見学をして劇団員と交流した。ヘレン・ケラーについて調べたことを、ヘレン役の倉八に熱心に話してくれた子がいた。「この劇で一番苦労したことは何ですか?」と私に質問してきた男の子は「何とかして劇団風に入りたいなあと思ってます。」と目を輝かせていた。

10年ほど毎年キッズシアターの公演に関わってきた生涯学習課の皆さんも「子どもたちが舞台に上がったり、団員との交流ができたのは初めてです!」と喜んでいました。先週公演をした福島市の担当の方からいただいたメールには「我が子も小学6年生ですが、東日本大震災の後に生まれた子どもたちです。放射線の影響で遊び場が制限されたり、コロナでマスク生活を強いられ大変な思いをしてきた子どもたちです。今日のような経験をたくさん積ませてあげたいです。」と書かれていた。
子どもたちの元気な笑顔に溢れたキッズシアター公演。人間の生きる力を感じ、私たちにとっても大切な経験となりました。

逗子開成高校
逗子開成高校は毎年高校一年生が演劇鑑賞を行っています。行事を立ち上げた年に、風のホームページを見てご連絡いただいたのが8年前。以降度々風を呼んでいただき、今回で5回目の公演となりました。
しばらくキッズシアターが続いていたので、久しぶりに高校の公演。客席からの声は力強く、見ている視線にも迫力があります。
物語が進むにつれて身を乗り出して観ている生徒さんもいました。
カーテンコールでは代表の生徒さんが「大道具、小道具がたくさん出てきて面白かったです。」「手話通訳の存在が斬新でした。」という感想をいただきました。
公演後には自由参加で舞台見学を行いました。


「こんなにたくさんの生徒が参加するとは!」
「意外なメンバーも残っていますよ」と先生方。
道具の素材や作り方を詳しく尋ねる生徒さん、ヘレン・ケラーの生きた時代について興味を持つ生徒さん…話は尽きないので急遽、座談会を行うことになりました。


この日はヘレン役の倉八、サリバン先生役の渋谷、そして手話通訳、音声ガイド(辻由美子)の2人も参加しました。演劇を始めてから今までのこと、福祉の現場のことなど話題が広がり、深まり有意義な時間でした。
ずっと風を呼んで下さっている担当の先生から「コロナがあり久しぶりの公演でしたけど、風の皆さんと会うとやはり心が豊かになります!」と嬉しい言葉をいただきました。

春の旅公演もいよいよ終盤になりました。
一回一回大切に客席の皆さんと公演を創っていきたいと思います。

文:稲葉礼恵(パーシィ役)


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』春のツアー⑧

2023-07-21 22:18:31 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の公演。6月最終週の公演は、先週に引き続き、福島県の文化振興財団が主催している、福島県の様々な地域の小学校の皆さんと創る、“キッズシアター“の公演、そして、花巻市での一般公演でした。

6月27日(火) 【福島県】福島市教育委員会(福島市内小学校合同鑑賞) パルセいいざか
6月28日(水)・29日(木) 【福島県】白河市教育委員会(白河市内小学校合同公演)白河文化交流館コミネス
6月30日(金) 【福島県】国見町教育委員会(国見小学校)観月台文化センター
7月2日【日】花巻市文化会館主催 花巻市文化会館

福島市教育委員会
“キッズシアター”、今週最初の公演は、福島市内の小学校の合同公演となりました。
今回の公演には、なんと、福島市内の11校もの小学校が参加。
午前開演にも関わらず、入場の時には、客席からたくさんの小学生の元気な声が響いていました。


開演前には、舞台見学も行われて、約800人の児童の皆さん、また、先生方も一緒になって舞台の隅から隅まで触れてくれていました。
公演が始まると、客席からは、舞台に向けて、思い思いに声をかけている姿に支えられて、一緒に『ヘレン・ケラー』の世界や公演を創ることが出来たように感じました。
終演後も、生き生きとした姿で学校へと戻る生徒さんたち。

「楽しかった!」、「ヘレンやサリバン先生のことを初めて知りました!」など、感じたことを一生懸命に伝えてくれていました。

最後に福島市の教育委員会の担当の方へ色紙をプレゼントするアニー役の渋谷。

白河市教育委員会
今週2日目、3日目の公演は、白河市内の小学校の合同公演でした。
のべ、13校もの小学校が参加してくれました!
約2000人もの児童、先生方の参加となったため、2日間3ステージの公演となりました。
開演前には、舞台見学が行われました。児童さんたちの中には、普段、“白河文化交流館コミネス”の大ホールを習い事などで、立ったことがあるという児童さんもおり、『私たちの住む白河市にこんなに素敵な劇場があることは、私たちの誇りです。』と語ってくれました。
また、昨年にも会館の自主事業の取り組みで『ヘレン・ケラー』を公演しました。
舞台見学の最中、児童さんの中には、『去年おばあちゃんと観にきました!』や、先生方の中には、『子どもや、家族で以前見にきました!』と声をかけてくれた方々もいました。


終演後には、『また、友だちと家族と観に行きます!』と話してくれ、また、彼らと再会できる日がとても楽しみになりました。


再会や出会いに支えられた時間となりました。

国見町教育委員会
今週4日目の公演は、国見小学校の皆さんとの公演でした。
公演地である観月台文化センターに到着すると、担当の方が、「公演の日を楽しみにしていました」と言葉をかけてくれました。
また、会場となる会館に、劇団が公演地へと巡回する11tトラックを観て、「ここにこんなに大きなトラックが入るんですね!」と驚きの声と、写真を撮ってくれている姿に、私たちもとてもワクワクとしました。
本番が始まると、300人近い人数の客席からは、応援の声や、ときには、静かに息づかいが舞台を支える瞬間に出会いました。


終演後には、児童の皆さんが、学校へ帰る時に、アニー、ヘレン、ヘレンのお父さん、お母さん、ヘレンの友達のパーシー役の俳優が、お見送りにロビーへと向かいました。


先生方の中には、「ヘレン・ケラーやアニー・サリバンのことは知っていましたが、劇で観たのは初めてでした。なかなか本物の舞台に触れる機会が少ない子どもたちにとって、貴重な時間となりました。』と語ってくれました。


約2時間近く、公演を創ってくれていた児童のみなさん。それでも、生き生きと元気な姿で学校や家へと帰る姿から、私たちもとてもエネルギーをもらいました。

花巻市文化会館主催
今週最後は、花巻市文化会館主催による一般公演でした。
今回、会場で、車椅子の方も舞台見学が出来るようにと、会館のスタッフの方も一緒になって、舞台へと登れるスロープを作りました!


また、車椅子の方も最前列に観れるようにと、広々と空いた舞台の最前には、大きなマットを敷き、座って自由な姿勢で舞台を観ることが出来るようにと、会館の方の工夫されたスペースも誕生!
開演前の舞台見学には、障がいを持ってるひとも、持ってない人も、子どもも大人も、たくさんの方々が見学に舞台に登ってきてくれました。


足を運んで来てくださった方の中には、昨年、公演した学校の先生や生徒さんが家族の方と来てくれたりと、とても再会を感じた時間となりました。
マットで自由に観ている子どもたち姿を観て、会館のスタッフの方々も「私たちもこうゆう、自由にお客さんが居て、観てくれる場所をもっと作っていきたい。」と熱のこもった思いを語ってくれました。
客席と、そして、花巻市文化会館の皆さんの、観客への熱い願いと共に創ることが出来た時間となりました。

観客と、そして、公演を支えるたくさんの方々の想いや願いを感じ、共に創ることができた時間となりました!

文:倉八ほなみ(ヘレン・ケラー役)