風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2017年『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第9週目(最終週)

2017-07-31 11:05:06 | 全国巡回公演
4月末から続いた『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』の公演も、いよいよ最終週となりました。
第9週目は、

7月16日(日)〈長野県〉佐久穂町教育委員会主催「夏の子ども劇場」
19日(水)〈茨城県〉茨城キリスト教学園中学校


で公演を行い、
7月22日(土)~24日(月)まで、東京・レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演が行われました。

佐久穂町教育委員会主催「夏の子ども劇場」



毎年夏休みなどに町の子どもたちを対象に佐久穂町生涯学習館で行われている「夏の子ども劇場」で『ジャンヌ・ダルク』の公演が行われました。会場には小さな子どもたち、親御さんたち、お祖父さん、お祖母さん、たくさんの世代の人たちが集まり和やかな雰囲気が漂っていました。本番中は小学生の好奇心を持った小さな瞳がたくさん舞台に注がれていました。何が語られているのか、何をしようとしているのか、一生懸命考えながらじっと注がれる視線に、舞台に立つ私たちも刺激されながらの公演でした。公演後にはバックステージツアーも行われ、児童・生徒さんや、親御さん、地域の方もたくさん集まり、俳優の衣装を着てみたり、人形の操作を質問したり、交流の時間になりました。


公演後舞台に集まり、舞台裏や仕組みを体験するみなさん

シャルル7世の衣装を実際に来てみる児童さん。

茨城キリスト教学園中学校
7月19日は学校の講堂で茨城キリスト教学園中学校の皆さんとの公演を行いました。公演の準備にはたくさんの先生たちが搬入作業を手伝ってくれ、口々に「楽しみにしています!」と声をかけてくれました。公演後集中して舞台を見ていた生徒さんたちの姿を見て、校長先生が俳優たちに声をかけてくれました。「子どもたちは、“本物”を見抜く力があります。ぼくはそのことを生徒たちと過ごす中で実感し、まただからこそ子どもたちが“本物”に触れる機会を大事にしてきました。舞台に立つ皆さんの真剣さや想いにふれ、今日子どもたちは心を動かされ、集中して世界に入り込んでいた。ぼくがいつも語ってきたことも今日実証されたと思います」という力強い言葉でした。公演後には、たくさんの生徒さんたちが撤去を手伝ってくれました。一緒に荷物を運びながら見せてくれたみなさんの笑顔、最後まで手伝い見送ってくれた生徒さんたちとの思い出を私たちも忘れません。


公演後、舞台で使っていた帽子をかぶって記念撮影。

撤去作業を手伝ってくれた生徒さんたち。

お手伝いの生徒さんたちに記念の色紙をプレゼント。みなさん本当にありがとうございました!!


7月22日(土)~24日(月) レパートリーシアターKAZE
『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』凱旋公演

4月末から7月中旬までたくさんのツアーでの出会いを抱え、レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演を行いました。ジャンヌが生きた中世の物語を現代の物語として、ひとつの瞬間でも生きる姿、人の存在、自分の生き方について考える時間をつくれたらと願い挑んだ公演でした。3日間、様々な世代の人たち、また公演を行った学校の先生や生徒たちも観劇に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。私自身長いツアー、そして東京での凱旋公演を通して、再度、「人の前で演じること」「その姿勢」について考える時間となりました。観客の皆さんの視線の中で一歩一歩育てられてきた『ジャンヌ・ダルク』、次回は9月から九州地方で秋の巡回公演に挑みます。また『ジャンヌ・ダルク』の公演を終えた翌日にはレバノンからエリック・ドゥニオーが来日し、新作『バールの賛歌~バールを愛した女』の稽古が息つく間もなく始まっています。みなさんと舞台を通してどんな対話が出来るのか、これからも思考し続けていきたいと思います。
ご来場いただいたみなさん、そして公演を行った学校の先生方、生徒さんたち本当にありがとうございました!

ジャンヌ・ダルク役 白根有子

2017年『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春 西日本巡回ツアー第9週目

2017-07-26 20:00:19 | 全国巡回公演
7月17日 プレミアム公演(守口文化センター)
18日 八鹿高校(養父市立八鹿文化会館)
19日 日高高校(日高文化体育館)
20日 志摩高校(伊勢市観光文化会館)


猛暑日が続く中、『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』春の西日本ツアー、いよいよ最終週となりました。
5月下旬から2ヶ月間この公演を続けていますが、一回一回の観客席との関係が面白く、未だ見ぬ可能性がこの舞台にまだまだあるように感じます。

大阪プレミアム公演

2008年より毎年地道に積み重ねてきたプレミアム公演。関西地域の学校の先生方と演劇の場の可能性についての本当の意見を交わせる機会をつくりたいという想いで始めました。当初は少数の方々とスタートした公演ですが回を重ねるごとに人の輪が広がり、今年は大阪の高校で演劇部顧問をされてきた先生方が昨年立ち上げた〈日本学校演劇教育会 関西支部〉との共同開催により、学校の先生方、演劇部員の中高生、障害者施設や支援団体の方々、風を応援してくれる方々、『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』に関心を持たれた方々、この舞台を高校時代に見た卒業生など約300名の方々が足を運んで下さいました。
開演前に舞台裏見学の時間を設ける一方、ロビーでは関西支部の先生方が自作の台本で芝居をして会場を盛り上げてくれました!









関西支部の南村武先生の挨拶を経て公演が始まると、小さな子どもたちの声と中学・高校生の真っ直ぐな視線、全てを暖かく見つめる大人たちの姿がありました。
公演後の座談会では関西支部の吉田美彦先生の司会のもと、渋谷と稲葉が参加し観客席の皆様と演劇の本質に迫る話を交わすことができました。
東日本巡演中の合間を縫って駆けつけてくれた〝ジャンヌ〟メンバーを含めたくさんの人たちに支えられた公演でした。









八鹿高校





先週末に公演をした和田山高校と近隣の地域に今週も公演に訪れました。
八鹿高校は3年前にも『ジャンヌ・ダルク』を上演している学校です。創立120周年の節目の年に『ヘレン・ケラー』の公演を観る意義について校長先生のお話しを受けて開演しました。生徒の皆さんは一人一人が自分の目で見て感じ考えることを楽しんでいるようでした。文化祭で演劇発表や自作のビデオ上映などを行うため、終演後には希望者の生徒さんたちと舞台裏見学、座談会を行いました。





座談会ではアニー・サリバン役の渋谷に熱心に質問する声が聞こえていました。解散後も個人的に残って心の内を話してくれた生徒さんもいたようです。将来のこと、自分にどんな可能性があるのか不安に思ったり、人との関係に悩んだりいつも心の中に溜めているもの。それを露わにした時に受け止める人がいる。劇場での出会いを生きる力にしてほしいと願います。







日高高校



全国でも数少ない看護科と福祉科の学校。この学校で学ぶために寮に住んでいる生徒さんも多いそうです。公演前に、南アフリカから来た英語のノエル先生の離任式がありました。教室でも職員室でも分け隔てなく人に興味を持つ人柄が学校に良い影響を与えていたことが伝わってきました。また生徒さんが劇団紹介をして下さり、台本の作者・松兼功氏についての詳しい話からこの学校ならではの関心の深さを垣間見ることができました。



落ち着いた雰囲気の中で舞台を見て考えてくれた生徒の皆さん。そして生徒代表挨拶の言葉。アニーがヘレンに幸せになって貰いたいと言った時に実習で知り合った障がい者の方のことを考えました。これからの仕事の中で人々にたくさんの喜びを感じてほしいという内容で、言葉を発する生徒会長さんの意志の強さ、輝いた表情に私たちの方が圧倒されました。
終演後の舞台裏見学には150人もの生徒さんが参加してくれました。








志摩高校


志摩高校では芸術鑑賞行事をしばらく行っていなかったため、演劇鑑賞は10年振りになるそうです。学校の近くの会館が工事や日程の都合で使えず、伊勢市まで電車で30分以上かけて学校の皆さんが集まってくれました。なんと!学校が近畿鉄道にかけ合って特別貸切列車が走りました。その名も「演劇鑑賞列車 風号」‼︎





「生徒たちが自分自身を大切にして逞しく生きていってほしい」という想いで『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の鑑賞行事を企画した先生たち。生徒たちが真近で舞台を観る姿、劇団員と握手をしたり話したりする様子を本当に嬉しそうに見守ってくれました。春の旅千秋楽の公演は先生方一人一人の生徒たちを想う心が原動力となり紡ぎ出した素敵な公演でした。










今回の旅公演で特に印象的だったことは、公演後にお話をした生徒さんから「舞台でセリフも大きな動きもなく立っている時、心の中で何を思っているんだろうと見入ってしまいました。どんな想いで演じているのでしょうか?」という問いかけを度々もらいました。
私たちも客席の皆さんの心の内を聞きたいと願いつつ舞台に立っているのですが、観る人たちもまた人の心の奥にあるものを感じ取ろうとしています。
演劇の場が、非日常の短い時間のなかで初めて会う人たちとも互いに深く関心を持ち合い、本当の姿、本当の言葉で人と出会える場であることを信じて旅をした2ヶ月間でした。


文 : 稲葉礼恵(ヘレン・ケラー役)

2017年『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春 西日本巡回ツアー第8週目

2017-07-15 19:51:09 | 全国巡回公演
5月下旬にスタートした『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』西日本巡回ツアーも第8週目を迎えました。

先週の公演後、旅班は群馬県みなかみ町へ。月夜野カルチャーセンターで開催された向瀬杜子春さんの写真展「シャンティニケタン~平和郷の子どもたち~」を見学。子供たちへの眼差し、思いを写真を通して感じ、また彼の言葉に皆で耳を傾けました。

今週は広島県から滋賀県まで、西日本地域を文字通り『風』のように駆け抜けました!

7月10日 沼南高校・松永高校(広島県)/ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
7月11日 知立高校(愛知県)/知立市文化会館 パティオ池鯉鮒
7月12日 近江高校(滋賀県)/滋賀県文化産業交流会館
7月13日 春日井商業高校(愛知県)/春日井市民会館
7月14日 和田山高校(兵庫県)/朝来市文化会館 和田山ジュピターホール



松永高校・沼南高校



今週のスタートは広島県・福山市から。
松永高校と沼南高校はお互いを連携校として、交流が始まって7年目を迎えるそうです。文化祭では互いの生徒会の皆さんを招待したり、ビデオメッセージの交換など、高校の枠を飛び越えて様々な交流が行われています。ホールの客席を見ても、お互いの生徒さん達が手を振りあうなど、両校の繋がりを感じさせる場面も。公演の前には両校の生徒さんが司会を務め、両校の校歌の交換が行われました。



カーテンコールでは、両校の生徒さん達から「ヘレンが言葉を理解した瞬間に感動しました」「本物の水や音や光の演出に驚きました」と、率直で素直な感想や沢山の花束を頂きました!また終演後には松永高校の校長先生より、ご自身のヘレン・ケラーに対する経験を生徒の皆さんに伝えられました。彼らもまた、誰かに今日の出来事、出会いを話す事があれば良いなと思います。



ロビーではヘレン役の稲葉、アニー役の渋谷が生徒の皆さんをお見送り!先程まで自分達が舞台上で観ていた俳優を目の前に、声を掛けてくれたり、手を振ってくれたり、様々な反応を見せてくれました。



最後まで残ってくれた松永高校の生徒会の皆さんと記念撮影。よく見ると皆さんピースの代わりに指文字をしてくれています!
両校の皆さん、本当にありがとうございました!



知立高校

福山を後にして旅班のバス、トラックは一路愛知県知立(ちりゅう)市へ。
知立高校での公演は会場である知立市文化会館主催のもと、開催されました。この公演に際してご尽力頂いた会館スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
公演が行われた、かきつばたホールの客席は約1000人の生徒の皆さんで満席に。



これから始まる舞台で一体何が起きるのか、生徒の皆さんは周りの友人やクラスの仲間達と開演を今か今かと待っています。
開演前には校長先生より『今から観る舞台、そしてその中で沸き起こる感動を生徒の皆で共有して欲しい』と生徒の皆さんへメッセージ。
そして客席からの大きな拍手に迎えられて、開演。
舞台で起こる様々な出来事に、大きな反応や小さな反応をし、思い思いに一人一人が舞台を楽しんでいた様に思います。



終演後、生徒会の皆さんと記念撮影!また、舞台上では劇団スタッフによるバックステージツアーが行われました。
「舞台上に皆さんどうぞ!」の声をきっかけに、20名以上の演劇部、希望者の生徒さん達が一斉に舞台のありとあらゆる所へ。
「この舞台装置、足音がしない!」「この舞台はどうやって組み上げられているの?」「ポンプはどうなっているの?」「水に触れたい!」と、皆さん自分達の活動のヒントになればと、積極的に劇団員に話し掛けてくれました。







バックステージツアーの後に撤去作業と並行して、座談会も行われました。ヘレン役の稲葉の言葉一つ一つを、真剣に聞き入っている様子が印象的でした。



近江高校



近江高校での公演は今回で5回目を迎えます。風の巡回公演のレパートリーを4作品も上演しています!「ヘレン」の公演も5年振りとなりました。前回の「ヘレン」は近江高校の体育館での公演だったので、先生方の中にはホールでの設営の違いに気づかれた方もいるでしょう。
開演前には芸術鑑賞ご担当の先生から「共鳴」という言葉を用いて、生徒の皆さんに人と人との繋がり、舞台と客席との繋がり、先生が伝えたい様々な思いを投げかけられました。先生方が私達、そして演劇にとても信頼を寄せていただいている事がよく分かる言葉でした。



カーテンコールではとても綺麗な花束を頂きました。ありがとうございます!
そしてアニー役渋谷からのお礼の言葉の中で、生徒の皆さんの「こんにちは!」という力強い挨拶も頂きました。





終演後、ロビーにて出演者全員で生徒さん達を見送ります。先生方も含め、2時間という時間を共有した皆さんに感謝の言葉と、そしてお別れの言葉。またお会い出来る日を願いながら、会場を後にする皆さんに向けて手を振り続けます。


春日井商業高校



春日井商業高校での公演は何と17年振りの公演となりました!17年前の演目も「ヘレン」でした。ちょうど生徒の皆さんが生まれた頃から上演しているわけですから、このレパートリーの持つ長い歴史を感じます。
「今日の演劇を通して、より豊かな感情と出会い、見つけて欲しい」と開演前には教頭先生からの挨拶。



「俳優の皆さんの迫力のある演技に圧倒しました!」と素敵な感想と花束をいただきました。ありがとうございます!
終演後のバックステージツアーでは演劇部と希望者の皆さんが舞台に上ったり、小道具を直に触れたり、俳優やスタッフに質問をしたり、音響や照明の操作を実際に体験してみたり・・・。座談会でもとても多くの質問が飛び交いました。

座談会の最後には搬入口に止まっている「ヘレン」の舞台装置、機材が全部積み込み終わったトラックの荷台を見て、皆さんあ然。
トラックの荷台は扉のギリギリまで様々な道具やセットで溢れているんです。








最後に記念撮影!ありがとうございました!



和田山高校



今週の最後の公演は兵庫県朝来市の和田山高校での公演でした。風の公演は今回が初めて。会場の朝来市文化会館と和田山高校はそんなに離れていないのですが、当日は大変な暑さでしたので、生徒の皆さんも移動してくるのが大変だったのではないでしょうか。皆さん、お疲れ様でした!
会場の和田山ジュピターホールに続々と集まってくる生徒の皆さん。客席数に対して、生徒さんの人数の方が余裕がありましたので、ゆったりとした環境で舞台が鑑賞できたのではないでしょうか。



カーテンコールでは生徒会長さんからお礼の言葉、そして花束をいただきました。





終演後、ヘレンとアニーの二人で生徒の皆さんを見送らせてもらいました。保護者の方にも声を掛けていただきながら、カメラを構えると皆さんの方からヘレンとアニーの周りを囲んで、記念撮影が始まりました!他の皆さんも、手も振り返してくれたり、握手を求めてくれたりと、積極的に2人と接してくれました。皆さん、本当にありがとう!


このツアーも第8週目を終え、残す所あと1週間となりました。
毎日沢山の方々と出会い、沢山の思いに触れ、一日一日を重ねて来ました。
最後の1ステージまで、これまで出会った皆さんの様々な思いを自分の中で繋げていけたら、と思います。

文:渡辺雄亮(音響)

2017年『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春 西日本巡回ツアー第7週目

2017-07-15 15:59:07 | 全国巡回公演
静岡英和女学院中学校・高校の伝統ある礼拝堂につくられた、『ヘレン・ケラー』の舞台

7月6日 岐阜県 岐阜大学教育学部附属中学校 同校体育館
7月7日 静岡県 静岡英和女学院中学校・高校 同行礼拝堂

岐阜大学教育学部附属中学校
岐阜大学教育学部附属中学校では、これまで『肝っ玉おっ母とその子供たち』(文化庁)、『ハムレット』、『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』を上演し、今年で4度目の公演。今回の公演で再び、“どのような出会いが生まれるのか”と、とても楽しみにしていました。
朝、体育館で仕込みをしていると、同じ敷地内にある附属小学校の児童さんたちが、体育館の中が移り変わっていく様子を興味津々に覗きに来てくれました。そして『ヘレン・ケラー』の舞台が組みあがった頃、今度は特別支援クラスのみなさんが、見学に来てくれました。ポンプから水を出したり、階段を上ったり、ヘレンの家の玄関(ドア)から登場したりと、存分にヘレンの舞台空間を味わってくれました。見学後には楽屋を訪れ、給食時間返上!?の勢いでメンバー全員のサインを集める生徒さん。その中で、「そうだっ、先生のサインももらわなきゃ!」と言う声もあがるほど、楽しい時間になりました。



岐阜大学教育学部附属中学校のみなさんは、毎年秋にクラス毎による演劇発表があります。開会式では、演劇発表に向けて取り組む生徒さんたちへの応援も込めた先生の挨拶があり、開演となりました。晴天だったこの日は気温も上昇し、体育館は暑くなりましたが、みなさん最後の最後までその場で起きる出来事に関心を抱き、真剣に舞台を見続けてくれました。カーテンコールでは、生徒会長さんから「ヘレンやアニーの境遇を不幸だと思う人もいるかもしれません、だけどそこから逃げずに誰かを支えられる人になりたいと思いました」という熱いメッセージをもらいました。


カーテンコールの様子。岐阜大学教育学部附属中学校のオリジナルキーホルダーの付いたファイルケースもいただきました!





終演後は舞台見学と座談会が行われ、劇団員と交流の時間となりました。ヘレン役の稲葉と私は座談会に参加。これまでの演劇発表の経験を踏まえて、今考えていたり悩んでいたり、新たに挑戦しようとしている2・3年生、初めての経験に期待している1年生。集まったおよそそ50人の生徒さんからは本当にたくさんの質問が出ました。そこには演劇発表に真摯に取り組もうとしている清々しい姿がありました。




座談会後は全員で記念撮影。クラスでつくる演劇発表が中学校生活の最高の思い出の一つ、また自分自身、クラスメイト、先生と知り合う(出会う)きっかけとなることを願っています。


静岡英和女学院中学校・高校

附属中学校の公演を終えた私たちは、静岡英和女学院へ向かいます。遅い時間の到着となりましたが、私たちを迎え入れてくれた担当の教頭先生にご挨拶をして、早速夜仕込みの開始です。会場は、パイプオルガンやステンドグラスのある美しい礼拝堂。学校が準備してくれた舞台の張り出しに劇団の用意した張り出しを組んで、工夫をしながら舞台をつくりあげます。



静岡英和女学院中学校・高校は今年で創立130年の歴史、伝統ある学校です。そしてなんと、創立50周年時には、ヘレン・ケラーが学校を訪れ、講演会を行ったそうです。実際にヘレン・ケラーが学校を訪れていたことで、今回の公演に縁を感じ、校長先生をはじめ、先生方も期待して待っていてくれました。


礼拝堂の入口に飾られたヘレン・ケラー(真ん中)の写真

大きな笑い声、驚き、人間を見つめる眼差し。生き生きとしているみなさんのエネルギーが舞台に注がれ、ラストシーンに向かって会場がひとつになっていくのを感じました。







終演後は、演劇部と有志のみなさんとの舞台見学と座談会。俳優と楽しそうに話す姿、大道具・小道具に触れて盛り上がっている姿を見ました。また音響に関心があり、時間がいくらあっても足りないくらい聞きたいことがある!という情熱的な一面にも出会いました。座談会ではみなさんの学校生活について、劇団活動について、今感じていることを率直に話しました。また、「夢はありますか?」という質問から、彼女たちの未来について現在について、私の過去について時間を交差させながら語り合いました。座談会も終わった後、一人の生徒さんが駆け寄ってきて、自分の夢・挑戦していることを伝えてくれました。話し終わったあと照れたように「恥ずかしかったぁ」と言う生徒さん。勇気を振り絞って伝えてくれた言葉には力が溢れていました。ありがとう。



礼拝堂の片付けがすべて終わった後、吹奏楽部の生徒さんが私たちに会いに来てくれました。今日一日をとても楽しんでくれたようです。みなさん、ありがとうございました。


週の初め、実は私たち旅班は香川県で公演がありました。生徒さん、先生方は公演を心待ちにしてくれたのですが、大雨警報が出され、残念ながらこの春の公演は延期となりました。また必ず会えることを期待しています!


気がつけば、『ヘレン・ケラー』の旅も終わりが近づいています。まだまだ旅を続けたいと思う気持ちがあり、正直、寂しさも感じます。それは出会ってきたみなさんが私の内に思い起こさせてくれた気持ちです。舞台と客席が鏡のようにお互いを映しだし、自身を誰かを、何かを振り返り、考える時間をたくさん生みだしてきました。そのひとつひとつを持ち続けながら、旅の終わりまで、舞台に立ち続けます。


アニー・サリバン役 渋谷愛

2017年『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第8週目

2017-07-15 10:38:17 | 全国巡回公演
ジャンヌ・ダルクの旅は終盤に入りました。
みなかみ町の方々に別れを告げ、旅班は一路福島へ―

第8週目は

7月11日(火) 〈福島県〉相馬農業高校 飯舘校
12日(水) 〈東京都〉世田谷学園中学校(3年生)
13日(木) 〈東京都〉飛鳥高等学校
14日(金) 〈茨城県〉茗溪学園中学校・高校

での公演でした。

相馬農業高校 飯舘校

日本赤十字社主催の公演でした。
開演前に担当の先生が生徒のみんなに向けて「演劇は見る人がそれぞれで感じることができる芸術です。見方、感じ方が違ってもいい。それぞれでジャンヌを感じてみてください。」と、マイクを使わず身振りを付けながら熱く語ってくれました。
その言葉を受けるように、63人の客席はひとりひとりがしっかりと舞台を見つめ、それぞれの感覚でジャンヌの物語を味わっているようでした。







公演後には生徒全員が参加しての舞台裏見学が行われました。
「人形、やっぱり怖ーい。」とニコニコしながら人形に触ったり、自分が感じたことを友だちと話したり、
皆が各々で楽しんでくれていました。
その後、ロビーで演劇部の皆さんとの座談会が行われました。
舞台撤去をしている舞台上にも彼らの笑い声が響き渡ってきて、盛り上がっている様子が伝わってきました。
飯舘校の演劇部は今年、演劇コンクールの全国大会に行くそうです。おめでとうございます!


世田谷学園中学校

中学校3年生のみの観劇でした。男子校ならではというのか、あまり反応を表には出さないけれど、静かに真剣に
目の前の出来事を見つめている彼らの視線を感じました。



担当の先生に公演の記念に色紙をお渡しするときに「生徒たちも楽しんで見ていました。ありがとうございました。」と手応えを感じてくださっていました。


飛鳥高校

『肝っ玉おっ母とその子供たち』以来5年ぶりの風の公演でした。
こちらの学校は毎年2年生が各クラスで演劇をつくり、コンクール形式で文化祭で発表をしているそうです。
楽しみながらも、考えながら見るという視線も感じる客席でした。







公演後には希望者の生徒の皆さんとの舞台裏見学と座談会が行われました。「衣装も人形も手作りなんですね。日本とは違ったデザインだなと思って面白いなと思って見てました。」、「劇中の音楽はオリジナルなんですか。ジャンヌの世界を感じました。」などと、自分たちがこれからつくる演劇への意欲を感じることばが聞かれました。
各クラスでつくる演劇に『ジャンヌ』がどう活かされていくのか楽しみですね。


茗溪学園

午前と午後の2回公演でした。
午前の回は中学生が観劇しました。
元気な歓声と拍手で旅役者たちを迎えてくれましたが、物語が始まると一変、真剣な眼差しを舞台に注いでくれていました。
午後は高校生。中学生以上に元気のある生徒の皆さんは、終始リラックスした様子で『ジャンヌ』を感じてくれていました。



午後の回が終わったあとにはロビーで高校の演劇部のみなさんとの座談会が行われました。
「悲劇を悲劇としてやっていないところがおもしろかったです。」、「今やっているお芝居が嫌になったらどうしますか?」などの鋭い質問が出たりと、演劇に真剣に取り組んでいる彼らの姿勢を感じる充実した座談会になったようです。

ジャンヌの東日本の旅もあと一週間となりました。
旅が終わったあとには、拠点劇場レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演が待っています。
最後までしっかりと客席と向き合い、つくっていきます。

伝令・死刑執行人役 佐藤勇太

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第7週目&向瀬杜子春インド写真展『シャンティニケタン~平和郷の子どもたち』

2017-07-10 22:02:28 | 全国巡回公演
『ジャンヌ・ダルク』のツアーもいよいよ後半に差し掛かってきました。
第7週目は、

7月7日(金)武蔵野市教育委員会主催 武蔵野市中学校演劇鑑賞教室
      武蔵野市民文化会館

7月9日(日)みなかみ町教育委員会主催公演
      みなかみ町カルチャーセンター


と、教育委員会主催の公演が続きました。

武蔵野市中学校演劇鑑賞教室


開演前の客席の様子です。

市内市立中学校6校の1年生を対象にした公演。昨年も『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』で、彼らの先輩たちと出会っています。
第四中学校の校長先生が、開演前に生徒さんたちに向けてこんな言葉を投げかけました。
「舞台がみなさんに何を問いかけているか、自分なりに考えながら鑑賞してください」

【問題提起と思考】、いま演劇を通して舞台と客席が何を為すべきかをズバリと言い切ってくれたと思いました。

そのあと担当の先生から、
「演劇は舞台と観客の相互の息遣いからつくられます。よき鑑賞者となって、よき思い出をつくってください」
という挨拶もありました。
先生方がこの一日を通して、自分の生徒たちに何かが生まれることを期待していることを強く感じる言葉でした。

6校の学校から集まった観客とは思えないほどの一体感に支えられながら、相互に思考する空間をつくることができたのではないかと思います。

鳴り止まない拍手のなか、カーテンコールでは代表の生徒さんから、
「今日見せてくれた希望と笑顔と勇気を多くの人たちに見せてください」
と、嬉しい挨拶をいただきました。
僕たちもたくさんの希望と笑顔と勇気をみなさんに見せてもらいましたよ!


素敵な花束をどうもありがとうございます!

みなかみ町教育委員会主催公演


僕たちの「アトリエ」がある群馬県みなかみ町。
こちらも昨年の『ヘレン・ケラー』につづき、2年連続での公演となりました。
今年みなかみ町とは、様々な芸術的試みを継続的に、行い、町の人たちや子どもたちと出会い、
大切なものが生まれてくる場――芸術空間を町の人たちとともにつくることはできないだろうかと考え、
「文化芸術によるまちづくり実践事業~未来誕生~」を立ち上げました。
そのなかに今回の公演も位置づけ、何度も町に足を運び、準備を一緒にしてきました。

昼夜の2回公演、多くの町民のみなさん、また東京から、全国各地から、この公演のために集まってくれました。
人が交差し、出会いが生まれる瞬間を感じることのできる一日でした。


終演後にはバックステージツアーを行いました。
たくさんの子どもたちが舞台の上で遊びながら衣装や道具に触れ、俳優やスタッフとにぎやかに交流していました!

また、劇団の大切な友人である向瀬杜子春さんの写真展
「シャンティニケタン~平和郷の子どもたち~」も7日から9日まで、カルチャーセンターで同時開催しました。


仕込が終わった展示スペース。インドのサリーもディスプレイしました。

インドの少数民族の村の子どもたちの成長を長年見続け、撮り続けた写真の数々、パネルに収められた子どもたちのまなざしは、
観る者の精神まで見通すような力強さを持っていました。
向瀬さんの写真展も、引き続き開催することで進めようということになりましたし、
今度はみなかみの子どもたちの成長を撮影してインドで写真展を行おうという、新しい試みも生まれつつあります。


写真展にきた子どもたち。ジャンヌダルクの仕込の様子を見ながら、向瀬さんと友達になっていました。


子どもたちのなかで、舞台と写真とが何か繋がってくれたら嬉しいです。

今後の町との活動の出発点となるような、多くの人の想いと笑顔に溢れる時間でした。

いよいよ残り2週間、6ステージ。
旅の終わりを惜しむ時期になってきました。
想像、情熱、笑顔。人と出会う喜びを感じながら、一回一回の公演をつくっていきたいと思います!

田中賢一(語り手役)


2017年『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春の西日本巡回ツアー第6週目

2017-07-03 19:20:20 | 全国巡回公演


気温もますます熱くなる中、それにも負けない生徒さん、先生方の熱い想いに支えられ、『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』、春の西日本巡回公演も6週目を迎えました。

6月26日(月) 香川県 香川大学教育学部附属高松中学校
27日(火) 山口県 山口大学教育学部附属山口中学校
28日(水) 岡山県 山南中学校


香川大学教育学部附属高松中学校
『ヘレン・ケラー』6週目の初日は香川県の高松中学校での公演でした。
高松中学校では、2011年の『ヘレン・ケラー』、2014年の『ジャンヌ・ダルク』と、風の公演は3年ぶり、3回目の公演となりました。
開場した体育館に、静かに入場をしてくる生徒さんたち。
ですが、物語が進むにつれて、ひとつひとつのシーンに自分の身体を通して、観て、聴き、リアクションをする生徒さんの姿が印象的でした。



カーテンコールでは、代表の生徒さんより、「ヘレンの強さや生き方を感じました。」と、真っ直ぐな言葉を頂きました。
また、生徒さん自身も演劇発表があるという事で、2年生の生徒さん方と、バックステージツアー、そして、座談会が行われました。







今回のバックステージツアーや座談会はいつもと違い、男女、クラスごとに分かれて、役者、音響、照明、舞台との交流をまんべんなく生徒さんが体験出来るように、ローテーションで回るというものでした。
真剣に話を聞いたり、自身の想いを語る彼らの表情から、しっかりと舞台に向き合った身体を持つ彼らにとって、新たな発見や出会いの場になっていたように感じました。
終演後の撤去作業にもたんさんの生徒さんが集まってくれました!


山口大学教育学部附属山口中学校
2日目の公演は、山口県の山口中学校での公演でした。
ここでは、風は初めての公演でした。
元気な声で入場する生徒さんの姿。
開演前には『ヘレン・ケラー』の作品を選んだ経緯や、芸術鑑賞行事を通して、生徒さんに伝えたい想いを先生が熱く語り、私たち、そして、客席も先生の想いのバトンを受けての開演となりました。
蒸し暑い体育館での公演ではありましたが、時には、笑ったり、友達とヒソヒソと話をしていたり、ふと、真剣な表情で舞台を見つめたりと、客席からは、彼らの身体から、溢れるように出てくる感性や思考の力に支えられた公演となりました。







今回は、バックステージツアーや座談会はありませんでしたが、終演後にはたくさんの生徒さんが撤去作業のお手伝いに集まってくれたり、また、帰り際に、公演の想いを伝えたいと、劇団員に会いに来てくれる生徒さんの姿もありました。



そして、なんと!山口中学校の副校長先生が、実は、山口出身の劇団員であるアナグノス役の緒方の高校時代の同級生だったそうです。
思いがけない再会に懐かしみ喜ぶ副校長と緒方。
人と人との出会いと繋がりを感じる公演となりました。

山南中学校
今週最後の学校は、岡山県の山南中学校での公演でした。
この学校では、風は2001年の『Touch』、2008年の『肝っ玉』、2014年の『ジャンヌ・ダルク』の公演を行なっており、3年ぶり、4回目の公演となりました。
開場まえにも、体育館の様子を観に来る生徒さんの姿もあり、「すごい!」、「いつもの体育館じゃない!」など、思い思いに声を出し、これから始まる公演へ、胸を弾ませているようでした。
公演が始まると、ひとりひとり、とてもリラックスした身体で舞台に向き合い、いったい何が起きているのかと、探求と好奇心に満ちた熱い視線と姿が印象的でした。



終演後には、生徒会や運動部の生徒さんと先生方が撤去作業のお手伝いに来てくれました。
彼らにとっては、慣れない作業であったかもしれませんが、とても積極的に笑顔でお手伝いを手伝ってくれたり、また、劇団員に公演の想いを語っていたり、声をかけていたりと、自分の想いを真正面からぶつけてくれ、彼らにとっても、私達にとっても、とても大切な交流の時間となりました。



撤去作業が終わって、劇団員のサインを集めて回る生徒さんたち。

今週は中学校での公演でしたが、先生方、生徒さんたち、そして、劇団員、それぞれの想いが重なり合い、公演を産み出すことが出来たように感じた、とても濃密な週となりました。
重なり合い、繋がり会った人々の想いを胸に、私たちもまだまだ、出会いの旅へ向かいます。

パーシィ役:倉八ほなみ

2017年 『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』 東日本ツアー 第6週目

2017-07-01 12:13:44 | 全国巡回公演
6月26日(月)[新潟県] 新潟大学教育学部附属新潟中学校・同校体育館

  27日(火)[神奈川県] 逗子開成高等学校1学年・逗子文化プラザホール なぎさホール

  28日(水)[茨城県] 石下紫峰高等学校・常総市地域交流センター

  30日(金)[茨城県] 竜ヶ崎第一高等学校・龍ケ崎市文化会館


新潟大学教育学部附属新潟中学校
第6週目のスタートは、新潟大学教育学部附属新潟中学校での公演です。
蒸し暑い体育館での公演でしたが、皆さん集中して見てくれていました。
開演前や休憩中は元気いっぱい、とても賑やかな雰囲気で、楽しんでくれているのが伝わってきました。そして、いざ芝居が始まると食い入るようにみていました。

終演後のカーテンコールでは拍手が鳴り止まず、舞台と客席に一体感が生まれていました。また、生徒会委員長さんが、『ジャンヌの裁判と火あぶりのシーンが印象に残った』とメッセージをいただきました。
9月に演劇発表会があるそうですね。頑張って下さい!




バックステージワークショップでは、みんな好奇心旺盛で、細やかな質問が多かったことが印象に残っています。彼らの観察力の鋭さに感心しました。
そして、舞台に登場した人形をかぶる姿がとても微笑ましかったです。


座談会では、1年生から3年生まで、演劇発表会のリーダー達が集まってくれました。三年生は各クラス、1、2年生は学年ごとに作品づくりをするそうです。
真面目でしっかりした雰囲気の中で行われ、ノートをとる姿など、積極的な態度が見られました。
『恋愛を演じる時、どうしたらいいですか?』という初々しい質問に対して、『経験したことだけから演じられるのではない。恋愛を経験したことがなくても、風景やドラマ、見たこと聞いたこと、想像の中から演じることはできるのではないか』というような対話が行われた。

公演後の撤去作業時には、3人組の女の子が体育館に来てくれていました。『ただただすごいなぁ、と思って見学してます』とコメントをしてくれました。劇団員の作業する姿も大切な公演をつくることなんだ、と再認識しました。


逗子開成高校
逗子開成高校は男子校です。今回のツアーでは、初めての男子校での公演です!
開演前の進行では、『演劇は生のもの、見る側も参加することによって演劇ならではの楽しみが生まれる。それぞれの視点で見たいところを自由にみて下さい』とメッセージをいただきました。

終演後のカーテンコールでは、生徒代表の生徒さんが、『いいたいことはたくさんあって準備していたんですが、今回の公演を見たらすべてがふっとんでしまいました。ただ、今回の公演が僕たちの胸を非常に打ったということ、そのことだけを伝えなければならないと思います』と、とても心のこもったメッセージ!
見終わった直後のシンプルな感想は、僕たちの心に響きました。本当にありがとう。








バックステージワークショップでは50人以上が集まり、大変賑わっていました。
公演中の役者の身振りを真似する、生徒さんの姿がとても微笑ましかったです。

石下紫峰高校
石下紫峰高校の生徒さんたちは、とても元気な様子でした。
ひとりひとりがそれぞれの見かたで舞台を楽しんでいて、開演前に校長先生がおっしゃっていたように映画とは違う、演劇ならではのライブ感を味わっていました。
公演中の笑いや眼差し、そのひとつひとつが、舞台と客席が一緒になって公演をつくることになる。そんな時間を共に過ごせました。ありがとう!






バックステージワークショップでは、登場人物の死刑執行人の気持ちが分かり、泣いてしまいましたとコメントをしてくれた生徒さんがいたそうです。
また、将来は照明家を志す生徒さんもいたそうです。彼らの今後の活躍が楽しみです。
いつの日か一緒に仕事をする時が来るかもしれませんね。その時はどうぞよろしく!

竜ヶ崎第一高校
開演前に担当の先生にお会いする機会がありました。その時に、『職員も生徒も楽しみにしています。よろしくお願いします』とおっしゃっていました。
開演前には、校長先生が『五感を使って観劇して下さい』と会場全体を盛り上げてくださいました。
公演中は客席の中から笑いがよく起きていました。校長先生がおっしゃっていたように、心も目も使って真剣に見てくれていたようです。






終演後のバックステージワークショップでは、劇団員がバラシを進める中、役者と話をしたくて、会場にずっと残ってくれている生徒さんの姿が印象に残っています。。
将来役者を志し俳優活動をしている生徒さんもいて、目を輝かせながら話をしてくれていました。

ジャンヌダルクのツアーはまだまだ続きます!
これから暑くなってくると思いますが、体調を崩さず旅を続けていきます!


ベッドフォード役/車 宗洸