風のBLOG

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風が吹く ーレパートリーシアターだより

2020-04-29 12:24:10 | レパートリーシアターKAZE


皆さまいかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言を受けて現在レパートリーシアターKAZEは休館しておりますが、劇団員は全員元気にしております。

各々が今なにができるのかを考え、本を読むなどそれぞれの演劇を深めています。

その中でこのブログを皆さんの交流の場として再開します。

また皆さまと元気にお会いすることができる日を信じて、今回は演劇ゼロ年を宣言した2012年の年鑑から抜粋文を選びました。

 

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KAZE年鑑 2012 巻頭より一部抜粋

 

自由に呼吸できる空間を求めて    辻 由美子

 

私にとって〈劇場〉とは、単に建築物の名称を指すのではなく、人と人が集まり、“人間に対しての終わりのない願い”があふれる時間と空間を共有するという目には見えないものです。集う人々が個々に「いま、ここ」にあるものを託し合う、そこには今があり、過去があり、そして未来への一歩へと導く願いがある……それが本来の劇場ではないでしょうか。

……

現在、劇団には研究生を含め三十二人の劇団員がいます。劇団創立二十六年目を迎え、浅野は「演劇ゼロ年」と宣言しました。私自身も含め、これまでの劇団活動の真意が問われるのはこれからです。劇団員ひとりひとりが社会、自身、人と真正面に向き合い、己の自由を獲得すること、そこにのみ、人々との新たな出会いや経験、自由に呼吸できる空間〈劇場〉の現出があると信じて、これからも私たちの活動を行っていきたいと思います。劇場に集う人々とともに。

 

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レパートリーシアターKAZE