風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州・広島巡回公演 第5週目

2016-10-31 22:12:21 | 公演情報
『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の秋のツアーは5週目を終え、今週は7校7ステージの公演を行いました。

10月24日(月)(佐賀県) 鳥栖高校・香楠中学校
   25日(火)(佐賀県) 佐賀北高校
   26日(水)(佐賀県) 佐賀東高校、高志館高校 /佐賀西高校
   27日(木)(佐賀県) 唐津東中学・高校
   28日(金)(長崎県) 鹿町工業高校




鳥栖高校・香楠中学校

久々の再会となり、今回で4度目の公演となりました。高校生、中学生、先生方を合わせて約1200人の皆さんの熱気を感じる客席を前に芝居が始まりました。少しずつ舞台と客席の距離が縮まり、集中する皆さんの反応を感じながら舞台は進み、感じながら考えながら観ている印象を舞台上で感じました。中学生と高校生が同じ作品を観ることで、それぞれの反応がこの公演をつくってくれたひとつの特徴のように思いました。また座談会では、ジャンヌダルクが火あぶりのにかけられる際の照明や煙の演出に、「本当に熱いんですか」といった質問が出る程「引き込まれた」といった感想もありました。座談会では「感動しました」と、ジャンヌダルク役の高階と握手を交わして涙を流す生徒さんもいました。中学生と高校生が一緒に観るという学校の特色が芝居を観る眼差しにあったように感じる公演でした。





佐賀北高校

こちらは今回3度目の公演となりました。プロローグから元気のいい生徒の皆さんを感じながら盛り上がった空気と、じっと見つめる皆さんが印象的でした。担当の先生からは、運動が好きな生徒が多くおとなしく観ていられるかと思っていたけど、彼らのもっている感性は刺激を受けたと思います。という言葉を劇団員が聞きました。力強い眼差しと、エネルギー、興味の持ち方の面白さを感じる公演でした。バックステージを見学した生徒さんは衣装や舞台装置や小道具にも触れ、座談会では照明に関してや、たくさんの質問が積極的にあがっていました。










佐賀東高校/高志館高校 (午前公演)
両校合わせて1100人を超える客席で、佐賀東高校は4度目の公演となり、高志館高校は5度目の公演となりました。開演前には佐賀東高校演劇部部長さんから、ジャンヌダルクについて、また演劇は舞台と客席が一体となって観るものですと話しがあました。部長さんの呼びかけに応える生徒さんの声に部長さんが応えるやりとりで、すでに盛り上がっている客席がスタンバイする僕たち役者にも伝わってきました。芝居が始まりさらに盛り上がる皆さんと食い入るように観ながら舞台に押し寄せるしまった空気を感じました。終演後には楽屋を訪ねてきた演劇部の皆さんと短い時間ではありましたが言葉を交わし高揚感がそのまま僕らに届きました。まさに一体となった公演でした。









佐賀西高校 (午後公演)
こちらは3度目の公演となりました。よく観ていた皆さんの眼差しや、客席の皆さんと舞台の距離感が印象的でした。笑いは起こりながらも真剣さが舞台上の僕らに伝わっていたような観かたがあったように感じていました。終演後に担当の先生からは前回上演した『Touch〜孤独から愛へ』に続いて、今回の『ジャンヌダルク』も良かった、やって良かったですと劇団員に話をされていました。ジャンヌダルク役の高階との写真もご自分の携帯電話で写真を撮って、写真を生徒に見せてあげるんだと話をされていました!



佐賀市内の4校の公演でしたが、個々に観て感じているように思う2日間でした。



唐津東中学・高校
こちらは2013年に上演した『Touch〜孤独から愛へ』に続いて2度目の公演となりました。当時中学生だった現高校1年生から3年生の皆さんとは3年ぶりの再会でした!クスクス笑ったりじっと見つめる姿や、瞬間を掴んで考えるような客席を感じたように思いました。終演後は運動部の生徒さん約40名の片付けの手伝いがありました!「Touch覚えてます!」「Touchにも出てましたよね!」などと話していた生徒さんもいました。笑いながら「面白かったです!」「鳥肌がたちました」といった体育館公演ならではの生徒の皆さんの生の声が聞こえてきました。ホームページの掲示板に、「三年前に唐津東中学校でtouchをみて、演劇の面白さを初めて知りました。今日、私に演劇の面白さを教えてくださった皆さんの演劇をみることができてとても嬉しかったです。」と嬉しい書き込みが届きました!










鹿町工業高校
こちらは今回2度目の公演となりました。体育館には大勢の男子、若干名の女子生徒さんが座っていました。盛り上がりと共に、これから何が起こるんだろう、というような空気感の中芝居が始まりました。プロローグを過ぎてからは、蒸し暑い体育館の中に関わらず、ぐっとせまるように真剣に観る皆さんが特に印象的でした。終演後の片付けにはバスケ部、バレー部、卓球部、野球部の総勢50人近い運動部の生徒さんや、生徒会の生徒さんが駆けつけてくれました!楽しみにながらテキパキと手伝ってくれた皆さんのおかげで、あっという間に片付けが終わりました!皆さんありがとうございました!そんな、徐々にいつもの体育館に戻る光景に、「片付け体育館がなんか寂しいね」といった声がありました。ホームページの掲示板に、「今回の演劇を見ることができて、「鹿町工高にはいってよかったな」と思えました!」先生方も僕たちも力をもらうメッセージが届きました!









今週もそれぞれの学校で、1人1人が受け取った1人1人にとっての2時間の中の瞬間が皆さんの力になること、そして自分自信や友達や先生をあらためて知るきっかけになることを願っています。
ジャンヌダルクの旅はまだまだ続きます!僕らも皆さんと瞬間を共にできることを楽しみにして。

シャルル7世/死者 役 田中 悟

『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー5週目

2016-10-29 16:47:53 | トピックス

『ヘレンケラー ひびき合うものたち』のツアーは16ステージを終えて、今週から後半になりました。

クラーク記念国際高校柏キャンパスでの公演で、花束を渡してくれた柏キャンパス、東京大志学園柏分室の生徒さんが花束を渡してくれた写真です。

 

10月24日 埼玉県 熊谷高校 同校体育館

10月25日 福島県 いわき光洋高校 同校体育館

10月27日 福島県 松韻学園福島高校 福島文化センター

10月28日 千葉県 クラーク記念国際高校柏キャンパス さわやかちば県民プラザ

 

熊谷高校

熊谷高校は2009年に「Touch~孤独から愛へ」を上演しましたが、今回は初の体育館での公演になりました。

私たちが舞台の設営をしていると体育館をのぞきに来る生徒さんの姿があり「すごい!」と一言。体育館はそれぞれの学校により大きさや人数が違うので、工夫を重ねながら設営を進めていきます。

開演前、1100人の生徒さん、先生方が体育館に入ると館内はすごいエネルギーに満ち、袖にいる私たちも気合いが入ります。少し寒くなってきた館内が一気に暖まっていきます。

本番が始まると、切り替わったように舞台をじっと見つめていました、その集中力のなかには舞台を見逃さないという力強さを感じます。

カーテンコールでは、はにかみながら「吸い込まれそうだった。今までみたことないとてもきれいな舞台でした!」と素敵なメッセージを送ってくれました。

公演後には、1年生の1クラス、有志の生徒さん、部活の生徒さんが舞台の見学、搬出を手伝ってくれました。

みんな荷物を運びながら話をしたり、笑顔が絶えない時間でした。本当にありがとう!

 

いわき光洋高校

いわき光洋高校は風初の上演になります。今日の上演は昨年の文芸委員3年生のみなさんが後輩たちにヘレン・ケラーを見せたいと話し合い決まりました。

朝、トラックとバスで学校に到着すると文芸委員の生徒さん、ボランティアで参加してくれた生徒さん、演劇部のみなさんが体育館で待っていてくれました。今日の一日を楽しみにしてくれてているんだと伝わってきます。

そして一緒に舞台装置を運んでいきます、ばらばらになった道具に生徒さんは「これなんだろうね」と話しながら参加してくれました。

カーテンコールでは、アニー・サリバン役の柴崎から「みんなの視線で体に穴があくかと思いました、今日見て感じた事、ぜひ大事にしていってください」と生徒さんたちへメッセージが送られました。

そして先生からは、「この作品が卒業した3年生の文芸委員のみんなも一緒につくった作品だよ」とみんなへ、大きな拍手が起こりました。

終演後もみんなで、舞台を見学しました。それぞれの生徒さんが自分が見たいものを見て、触ってみる、その姿を見ている先生方。2時間のなかでなにかが動いているのがわかります。興味を持ち、触れ、驚きを感じる。とても良い時間が出来ました。

 

松韻学園福島高校

福島高校は風初の上演でした。開演前に担当の先生から「ちゃんとした演劇をみんなで見るのはうちの高校では久しぶりなんです。」と少しの不安とこれから観る生徒さんたちへの期待を込めて話してくれました。

公演中はくすっとなる瞬間もあれば、じーっと行われていることを静かに観る、一瞬で雰囲気が変わる時もあり、舞台で行われていることに反応しているのがよくわかる公演でした。よい緊張感で一緒に作ることができたと思います。

公演後、ヘレン役の稲葉とアニー役柴崎がみんなの見送りをしていると積極的に話しかけに来てくれたり、握手をしたりと、とても元気な姿がありました。1人の先生が「私たちの仕事と一緒ですね。2歩進んで1歩下がる、少しづつですね」と話してくれました。日々、生徒さんと過ごすなかで、自らの仕事、想いを感じます。みなさん1人1人にとって素敵な時間となってくれたらうれしいです。

 

クラーク記念国際高校柏キャンパス

クラーク記念国際高校柏キャンパスは風初の上演、ここは劇団員の西垣耕造が演劇ゼミの講師をしている学校です。

この日は柏キャンパスと東京大志学園柏分室のみんなも一緒に観劇しました。

担当の先生から、「みなさんの周りをよく見てください、いつもとは違うのがわかりますか?劇場は壁に囲まれています。日常から遮断されているんです。この時間を集中して過ごしほしいです。この舞台はそこできっと発見があると思います。」と熱いメッセージが贈られました。すると客席の雰囲気が変わったのがわかりました。先生の生徒に対する想いが、良い開演へと導いてくれました。

終演後には演劇ゼミ、幼児教育ゼミ、有志の生徒さんが残り、舞台見学、アニー役柴崎と座談会を行いました。たくさんの生徒さんが残り、思い思いの場所に。会話は公演のことからいろいろな方向へと進んでいきます。舞台に対する興味や、目指していること、自分の環境のこと、自らの悩みなど、きっと普段ではなかなか話しずらいこともこの空間が背中を押してくれる、そんなような時間を過ごすことができました。

パーシー役倉八に舞台のメイクの相談をしているところです。

多くの人たちの想いが1つ1つの公演をつくっていっているを、改めて感じる1週間でした。この出会いを大切にまだまだ頑張っていきたいと思います。

ジェイムス・ケラー役 中村滋

 


『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー4週目

2016-10-26 17:46:55 | 全国巡回公演

 

9月下旬の猛暑の中始まった『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の旅公演。先週まで西日本を巡ってきましたが、今週から東日本を旅していきます!

10月18日(火)茨城県 土浦湖北高校(同校体育館)

   20日(木)青森県 青森北高校(リンクモア平安閣市民ホール)

   21日(金)山梨県 塩山高校(甲州市民文化会館)



土浦湖北高校
 
風の公演は初めての学校です。前日の夕方に道具の搬入作業のため学校に到着すると、剣道部や野球部の皆さんが遅くまで元気に練習していました。部活動が盛んな様子が窺えます。
当日の午前中、舞台設営をしている間、休み時間のたびに体育館の前を通る生徒たちの声が聞こえてきました。「なにこれ!やばい、凄すぎる!」
公演が始まると800名を超える生徒さんたちが凄い集中力で舞台を見つめていました。
「迫力ある演技に見入ってしまいました。またぜひ土浦湖北高校に来て下さい。」カーテンコールでの生徒会長の言葉が真っ直ぐに私たちの心に響きました。客席からたくさんの人が手を振ってくれたのも嬉しかったです!
 
じつは生徒会役員が中心となり、ヘレン・ケラーの作品紹介や見どころ、指文字の資料などを掲示し、行事に向けて準備してくれていたのです。こうした手づくりの工夫が生徒の皆さんの関心を高めていたと思います。
 
 
片付けの時は体育館を使う部活動や生徒会の皆さんが手伝いに集まって下さり、搬出もあっという間に終わりました。
「また来てくださーい!」姿が見えなくなるまで飛び跳ねて見送ってくれた生徒さんたち。
皆さんの素敵な笑顔を乗せて、バスは次の公演地へ。
 
 
 
 
 青森北高校
 
今回のツアー最北の青森。とはいえ予想以上の冷たい強風の中、自転車で集まってきた生徒の皆さん。保護者の方々も集まり、2階席の後ろまでいっぱい。しかし会場の造りと客席の皆さんの熱のこもった視線が、舞台と客席をとても近く感じさせてくれました。カーテンコールで生徒会長さんからお礼の言葉と花束をいただきました。身体から発している生き生きとした雰囲気が印象的でした。
 
 
この日はヘレン、アニーの2人で学校の皆さんをお見送りさせていただきました。声をかけてくれる生徒さん、芝居を真似て見せてくれる生徒さん、元気いっぱいでした!
行事の担当の先生が花束の準備で客席を移動していた時のことを話してくれました。「ラストシーンのウォーターより前の場面で泣いている生徒が結構いて、ビックリしました。いつもヤンチャな男子たちの席からも鼻をすする様子が見えて意外でした。」
 
 
 
 
 
 
塩山高校
 
創立60周年行事での上演でした。同窓会、保護者、来賓の方々が集まり厳かな雰囲気の中、学校の歴史や母校への想いが語られていきました。
そして式典から劇場へ。
演劇の開演に生徒たちの大きな拍手と掛け声が響きました。
緊張感のある場面、リラックスしてのびのびと笑いが起きる場面。客席と舞台の間に寄せて返す波をお互いに楽しんで過ごした2時間でした。
代表の生徒さんの話にも出てきましたか、ホームルームでヘレンの障害を理解するためのワークショップが行われたり、図書館にヘレン・ケラーに関する本を置いたり、先生方が半年かけて、この日を迎えるために動いて下さったとのこと。その想いを生徒の皆さんはしっかりと受け止めていました。
 
 
 
終演後はバッグステージツアーを行い、二階屋の高さやポンプの水を体験し盛り上がりました。
短い時間でしたが演劇部の皆さんともお話しすることができました。演劇を続けたいという生徒さんもいて、芝居をはじめ続けてきたことの経験などを熱心に聞いていました。
こちらからも3年生の生徒さんに演劇部での経験を訪ねてみました。「私は今まで苦手な相手とはわかり合えないと思っていたけど、演劇を創ることで、同じものを見ることができると知りました。」
とても素敵な経験ですね。
先生と生徒、生徒さん同士の関係・・・。演劇の場が日常ではなかなか通じ合えずにいる人への想いを繋ぎ、人の可能性を開く場となることを願っています。
 
先週からアニー・サリバン役を柴崎美納が演じています。『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の旅は中日を迎えました。11月中旬の最終日までこのメンバーで、全力で一回一回の公演に向かいたいと思います!
 
 
文:稲葉礼恵(ヘレン・ケラー役)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州・広島巡回公演 第4週目

2016-10-23 12:32:01 | 全国巡回公演
『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の秋のツアーは4週目を終えました。
今週は

10月17日(月)(佐賀県) 小城高校
   18日(火)(福岡県) 福岡常葉高校
         (福岡県) 福岡舞鶴高校・福岡舞鶴誠和中学校
   19日(水)(宮崎県) 延岡高校
   20日(木)(宮崎県) 延岡商業高校・延岡星雲高校
         (宮崎県) 延岡工業高校・聖心ウルスラ学園
   21日(金)(宮崎県) 都城西高校


での、9校7ステージの公演でした!

小城高校
2007年のハムレット以来3回目の風の公演でした。
暑い体育館の公演でしたが、客席も舞台も一緒になって汗をかきながら
楽しんで見てくれている姿が印象的でした。

担当の先生は、「風を決めて公演を見られないまま転勤してしまうことが2回続いて、
今回やっと見ることができました。忘れられない公演になりました。暑かったことも含めて(笑)」
と、満面の笑みでおっしゃっていました。

バラシには、野球部、バスケ部、バレー部ほかたくさんの生徒の皆さんが元気に手伝ってくれました。










福岡常葉高校
18日の午前の公演。こちらの学校も2007年のハムレット以来の公演でした。
物語が進むにつれて、真剣に集中していく彼らの視線を感じました。
カーテンコールで生徒会長さんも「どんどんジャンヌの世界に引き込まれていきました。」
と、しっかりとした口調で話してくれました。


公演後に楽屋を訪ねて来てくれた担当の先生方。
「楽しませてもらいました。午後の公演も頑張ってください。」と、激励をもらいました。



福岡舞鶴高校・福岡舞鶴誠和中学校

18日の午後の公演。2008年の肝っ玉以来の公演でした。
前回は体育館での公演でしたが、今回は会館での公演。客席を埋め尽くすほどの生徒の皆さん。
中学生と高校生がそれぞれに笑い、盛り上がり、元気でエネルギーに満ちた客席でした。




司会を務めてくれた放送部の皆さんです。


延岡高校
延岡地区の合同公演でした。
楽しみ、盛り上がるときは盛り上がり、しっかり見るときは、しっかり見るという、メリハリをもって見ている
姿が印象的でした。

公演後には、演劇部と有志の生徒の皆さんとの舞台裏見学と座談会が行われました。
普段はあまり見ることのできない舞台裏を驚き、楽しみながらも真剣に見学していました。
見学のときからも劇団員にそれぞれに自分の想いを伝えてくれていました。
座談会では、
「なぜ、人形を使うんですか?」
「ジャンヌのセリフにあまり抑揚がないのはなぜなのか?」
など、鋭い質問があり、彼らが細かいところまでしっかりと見ている事を感じました。
お互いに充実した時間を過ごすことができました。












延岡商業高校・延岡星雲高校
20日の午前公演でした。
開演前、商業高校の担当の先生の
「『芸術』という言葉を調べました。そこには、『表現する側と見る側とが相互に作用し合うことで精神的、感覚的な変動を得ようとする活動。』とありました。今日はみんなで今までにない最高の鑑賞会にしましょう!」
という素敵なあいさつから始まり、
互いに空間を共有しながらも、それぞれに反応がある客席でした。
星雲高校は、文化祭で2年性が演劇発表をするそうです。文化祭も是非楽しんでください。






延岡工業高校・聖心ウルスラ学園
20日の午後公演でした。
男子生徒の多い工業高校、元女子高のカトリックの学校であるウルスラ学園。
両校で違った反応を同時に感じられる面白い公演となりました。
終演後に、合同公演の今年の当番校であるウルスラ学園の校長先生が
楽屋を訪ねてくれました。
「カトリックの学校だからこそ『ジャンヌ・ダルク』を見せたい、ということで担当の先生と上演を決めました。
とても素晴らしい公演でした。またよろしくお願いします。」
と、とても喜んでいらっしゃいました。







工業高校の生徒の何人かが、「今日の思い出に写真を撮ってください!」と、
バラシが終わるまで待っていてくれました。
ありがとう!


都城西高校
1992年の『孤児たち』(現タイトル『Touch』)以来2回目の公演でした。
この日、担当の先生が出張で不運にもいないということで、担当部署の生徒指導部の先生方が総出で
迎えてくれました。

目の前で起こる出来事を見逃すまいというような熱い視線が印象的でした。

バラシの手伝いには、野球部、サッカー部、バスケ部、バレー部ほかたくさんの生徒のみなさんが参加してくれました。
「次はどこに行くんですか?」
「おれも連れてってください(笑)」
「すごい面白かったです。また来てください。」
と、劇団員と作業をしながら、交流を深めていました。










「今日の公演を見られなかった担当の先生に見せてあげましょう!」と撮った集合写真。
担当の先生もこの写真を見たら、生徒の彼らにとってどんな公演になったのかを感じてもらえるのではないでしょうか。


今週から
ジャンヌ役を高階ひかり、語り手を柳瀬太一、アンセラン役を白石圭司が演じ、新たな『ジャンヌ・ダルク』の旅立ちとなりました。
『ジャンヌ・ダルク』を通して、若い観客たちが何を見て、何を感じ、発見しようとしているのか。
彼らのなかに起こることを見逃さずに一回一回の公演に全力で取り組んでいきます!

伝令・死刑執行人:佐藤勇太

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州ツアー3週目

2016-10-23 10:31:14 | 全国巡回公演

多くの生徒さんが撤去のお手伝いをしてくれた宇佐高校での記念撮影!

ようやく九州でも、秋らしい空気を感じられるようになりました。
3週目は4校での公演です。

10月11日(火)鹿児島県・出水高校 出水市文化会館
   12日(水)宮崎県・小林高校 同校体育館
   13日(木)大分県・中津南高校 同校体育館
   14日(金)大分県・宇佐高校 同校体育館



出水高校

まさに「再会」の一日となった、出水市文化会館での公演でした。

公演後、袖で校長先生と担当の先生にあいさつをすると、「うちの地歴の先生が田中さんに・・」
と口をそろえて言うのです。
客席には、9年前に鶴丸高校で『ハムレット』を上演した時の担当の先生がいらっしゃいました。
「またハムレットも観たいです!」と元気におっしゃっていました。

そしてさらに、座談会に参加していた生徒さんのひとりが、
「米ノ津東小学校で『星の王子さま』観ました!」
とジャンヌ役(王子役)の白根に声をかけてくれたのです。
それも7年も前のこと。文化庁の事業で九州の南ブロックを公演したときの観客のひとりでした。
びっくりと同時に、本当に嬉しい再会でした。

客席はやわらかく舞台を支えてくれました。
袖から客席を通して舞台を見ていた担当の先生の嬉しそうな姿も印象的な公演でした。


座談会の様子。シャルル役の田中に積極的に質問をぶつける生徒さん


小林高校

元気な生徒さんの様子が印象的な公演でした。
開演前にも、女子バレー部の生徒さんが親しく声をかけてくれました。
「今日の演劇、面白いですか?」
「恋愛ものですか?」
「ジャンヌとダルクだって、先生が言ってました!」
これは、素晴らしい観客だな、と嬉しくなりました。

男女バレー部の生徒さんが明るく撤収のお手伝いもしてくれました。
こちらも気持ちが明るくなる、そんな小林高校での公演でした。


明るいバレー部のみなさん。ありがとうございました!!


中津南高校

担当の先生はじめ、いろんな先生方が仕込中に声をかけてくれました。
学校全体がこの行事を楽しみにしているんだな、と伝わってきます。

舞台の一挙手一投足から目を離すまいとする姿、本当に真剣に観ているのが伝わってくるような客席でした。

そしてここでも嬉しい再会が!
撤去中に、何か台本を持って体育館に来た生徒さんがいたのですが・・
見ると、『星の王子さま』の台本!しかも俳優のサイン入り!
宇佐市の西馬城小学校で、こちらも7年前に公演した時の(当時は)児童さんでした!
王子さま役の白根はじめ、ヘビ役の車、キツネ役の工藤、うぬぼれ役の栗山、さらには照明の坂野など、
当時の公演メンバーが多くいるジャンヌメンバーでしたので、再会に話も盛り上がりました。
今度は『ジャンヌ・ダルク』のパンフレットにみんなでサインをしました。
また再会できるといいですね!


バックステージツアーを楽しむ(?)、演劇部の生徒さんたち


宇佐高校


朝から「おはようございます、ご無沙汰してます!」
と元気にあいさつしてくださった、教頭先生。
9年前に同じ宇佐高校で『ハムレット』を担当して以来、転勤する学校する学校で「風」を呼んでくれています。
変わらない、馴染みのある先生の表情にほっとしながら、搬入を開始しました。

公演後に全校生徒さんとの質問会が行われました。
「舞台に立つときに気を付けていることはなんですか?」
など、真剣な質問がされたり、また、舞台に上がってきて、
「サインください!」
と制服のYシャツにサインを求める生徒さんがいたり、
それを先生方がほほえましく見守る姿も、「ああ、いいな」と思いました。

撤収は100人近くのいろんな部活の生徒さんが手伝ってくれ、「9年前を思い出しますね」と教頭先生と顔を見合わせました。
また再会できることを楽しみにしています!


制服、ユニフォームが入り乱れる撤去の様子。本当に助かりました!

多くの人たちにこのツアーが支えられていることを、改めて感じさせられた4公演でした。
これからもきっと多くの出会いや再会があることでしょう。
人とのつながりを大切に、12月までまだまだ旅は続きます。

語り手役・田中賢一



『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー 第3週目

2016-10-22 16:57:58 | 全国巡回公演

更新が少し遅れてしまってごめんなさい。

少しずつ訪れてきている秋の気配を肌で感じながら、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアーも第3週目を迎えました。

今週は

10月11日(火)黄柳野高校(愛知県)

10月12日(水) 中京高校(岐阜県)

10月13日(木)五日市高校(広島県)

10月14日(金)益田翔陽高校(島根県)  

での4ステージを行いました。

 

黄柳野高校


黄柳野高校での公演は昨年度の『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』に引き続き、2年連続での公演となりました。昨年ジャンヌ班だったメンバーもいますので、私達にとっても、生徒の皆さんにとっても1年振りの再会となりました。学校の木造の体育館に設営されたヘレン・ケラーの舞台を見て昨年のジャンヌ・ダルクを思い出した生徒さんもいたのではないでしょうか。


体育館の中では生徒の皆さんは思い思いの場所で、自分の見たい所で舞台を鑑賞。舞台の間近を陣取る生徒さんもいれば、舞台全体が見渡せる少し離れた位置に行く生徒さんも。他にも客席内には近隣の方々の姿もちらほらと。生徒さん達にも声を掛けていらしゃったのを覚えています。


舞台鑑賞は午前中に行われ、午後は全校生徒の皆さんとバックステージツアー・座談会・舞台撤去作業となりました。舞台の仕組みを舞台裏から見学したり、実際に舞台に上がってみたり・・・。皆さん自由に私達を、体育館にある様々な道具や機材を、ありとあらゆるものを楽しんで見ていたようでした。


 バックステージツアー開始直前。公演後だと同じ体育館なのに空気が少し変わっているように感じます。『観る』行為を終えた場所には何かがあるのでしょうか・・・?

 

撤去作業と並行して体育館の一角では座談会が行われていました。アニー役柴崎を囲んで、演劇や舞台設営の事、『ヘレン・ケラー』という作品がどうやって出来上がったのか、はたまた生徒の皆さんの日々の生活について、沢山の話題で盛り上がったそうです!

 

体育館のそばに駐めてある大型トラックに大道具、機材、衣裳など、順番に積み込んでいきます。劇団員と共に大きなものから小さなものまで声を掛け合いながら作業を進めていきます。そんな合間にはこんな撮影会も!皆さん笑い合いながら楽しみながら手伝ってくれました。本当にありがとうございました!

 

 最後まで残ってくれた皆さんと記念撮影です!元の体育館に戻った姿を見ながら、私達と過ごしたこの一日思い出してくれたらとても嬉しいです。

 

トラック・バスが体育館を去るまで手を振って私達を見送ってくれました!本当にありがとう!


中京高校

黄柳野高校での公演後、旅班は岐阜県へ。中京高校の公演は瑞浪市総合文化センターでの公演となり、午前と午後の2ステージに分けて行われました。午前は1・2年生、午後は2・3年生と、会場の客席はどちらのステージでも生徒の皆さんで一杯に。開演前には芸術鑑賞のご担当の先生からヘレン・ケラーの生い立ちや経歴について、生徒の皆さんに伝えられました。お陰で舞台への入り込みがスムーズであったように思います。

 公演中は笑ったり、物音一つ立てずに静かになったり、舞台で行われていることに一つ一つ反応しながら、とてもリラックスした状態でどちらのステージも鑑賞してくれました。

 カーテンコールでは花束とお礼の言葉を頂きました!本当にありがとうございます。また終演後には先生からヘレン・ケラーが残した言葉をご紹介されていました。とても素敵な言葉だったので、こちらでも紹介させていただきます。

「私は一人の人間に過ぎないが、一人の人間ではある。何もかもできるわけではないが、何かはできる。だから、何もかもはできなくても、できることをできないと拒みはしない」

先生の生徒の皆さんに向けての素敵な思いを感じました。生徒の皆さんにも、舞台も思いも何か伝わったのではと思います。

 

 

各ステージ終了後には、希望者によるバックステージツアーが行われました。短い時間ではありましたが、舞台装置にのぼったり、小道具を触ってみたり、舞台監督の佐田から説明を受けたり、俳優と話をしたりと、たった今まで自分が鑑賞していた舞台に立ちながら公演の余韻を楽しんでいるようでした。

 

五日市高校

 五日市高校の公演は2010年、2013年に引き続いて3回めの公演です。生徒の皆さんは一度きりの鑑賞ですが、私達にとっては建物や先生方も含めて懐かしい再会となります。学校から見える瀬戸内海の景色も3年振りに見ることが出来ました。

 2階にある体育館に次々に道具を搬入していきますが、朝の登校時間と重なり、生徒の皆さんと「おはようございます!」と元気に挨拶しながら作業が進んでいきます。また、準備中には体育館の横の扉から休み時間の生徒の皆さんが体育館の中の様子をチラリチラリと見学。作業が安全な時には体育館の中まで入ってもらって舞台裏見学も。俳優、スタッフにも積極的に声を掛けてくれました。

 開場前の様子。全校生徒900人近い生徒の皆さんが体育館に集合します。体育館に入ると昨日までとの体育館の変貌に歓声も上がります。歓声を聞く度に心の中でちょっとガッツポーズ。2階に頑張って搬入した甲斐があります。

公演中は体育館がスッと静まりかえり、客席の一番後ろまで舞台に集中してくれていました。舞台で起こる一つ一つの出来事を食い入る様に見つめていたのが印象的でした。

 

公演を観終わって解散の声が掛かった後、舞台には舞台装置のポンプに触ってみたい、舞台上に行ってみたい生徒さんの人だかりが出来ていました。 どうぞ行きたい所、触ってみたい所へ行ってみて下さい!俳優・スタッフにも是非声を掛けて下さいね!

また終了後には演劇部と放送部の生徒さん達と共に座談会が開かれました。今日観た演劇についての感想だったり、「演劇をやっていて良かった事は何ですか?」という質問も!「その日であった同じ時間を過ごした客席(観客)と共に舞台を創る喜びがあります」との回答に、今日の公演を振り返りながら生徒の皆さんもその手応え、実感を感じていたようでした。

 

撤収作業には体育館を使う部活動の皆さんや有志の皆さんが手伝ってくれました!「何かお手伝いすることはありますか?」「次はどれを運びましょうか!」と体育館の中では生徒さん達の元気な声が飛び交います。朝は劇団員で運んだ沢山の道具があっという間に生徒さん達の力でトラックへと運ばれていきます。約2時間程で体育館が元通り。皆さんありがとうございました!

学校を出発する時は丁度下校時刻。朝と同じように皆さん元気な声で「ありがとうございました!」と私達を見送ってくれました。

 

益田翔陽高校

 

 益田翔陽高校の公演は益田翔陽高校創立10周年記念行事の一環として島根県芸術文化センターグラントワで行われました。近隣にはポスターも掲示されており、学校だけでなく地域全体の行事のようでした。記念式典では「ヘレン・ケラー』の舞台装置の一部を取り除き、式典が滞りなく進行する様に工夫がなされました。

式典終了後、速やかに式典の片付け、舞台装置の復帰が行われましたが、とても多くの先生方がお力を貸して下さいました。本当にありがとうございました。

 

開演前には式典を終えて少し神妙な面持ちの生徒さん達の姿が。生徒の皆さんの後ろには来賓の方や保護者、同窓生の方々がいらっしゃいました。なので客席の反応も幅広い年齢層もあってか、様々な反応が返ってきます。

 

 カーテンコール後の挨拶では、式典で歌われた校歌「きみだけの道」の歌詞を用いてアニーが生徒の皆さんにメッセージ。次いでヘレンからのお礼の言葉に会場から溢れんばかりの拍手を頂きました!

 公演後にはお礼の言葉と花束、そして記念品を頂きました!益田翔陽高校の生徒の皆さんが実習で製作したジャムです!後でお聞きしたのですが、文化祭で発売されるこのジャムはとても人気で、あっという間に売り切れてしまうそうです。そんなジャムをアニー一人では抱えきれない程いただきました!本当にありがとうございました!

 

 『ヘレン〜』の旅も3週目を終え、来週からは地域が変わり東日本を巡演します。

毎日出会う新しい人々に、僅かでも「何か」を届け、共に創りながら旅公演が続いています。観客や私達ですら気付かない、心の中にある「何か」を響かせる為に、またその力が一人一人の中にある事を信じながら、音響という立場から公演を見つめていきたいと思います。

 

文:渡辺雄亮(音響)


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー 第2週目

2016-10-15 21:05:29 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー 第2週目は、

10月5日 音戸高等学校(広島県)

10月6日 不破中学校・北中学校(岐阜県) での公演でした。

音戸高等学校

穏やかな海、瀬戸内海を臨む音戸高校。週明けから勢力を増してきた台風の心配もありましたが、公演当日は大きな影響もなく、音戸高校のみなさんと出会うことが出来ました。

開演前、体育館に入場してくる生徒さんたちの元気な様子が舞台裏まで伝わってきます。「何これ!」「すごーい!」と声にしながら開演を待っていてくれる生徒さんたち。それから芝居が始まると、視線の先を一気に舞台に注いでくれたのがわかります。そこから少しずつ少しずつリラックスをして、芝居を楽しんでいてくれる様子が伝わってきました。とても真剣に、時に荒っぽく出来事を切り取るようにして芝居を見る様子も感じられ、いい時間をともにつくりあげられたのではないかと思います。

公演後、舞台裏にたくさんの生徒さんが来てくれました。「とても面白かったです」「感動して涙がこぼれそうだった」と出演者に声を掛けてくれたり、写真を撮ったりと大盛り上がり。舞台上ではさっきまで行われていた芝居の道具を実際に触ってみたり、舞台美術の話を聞いたりとあちこちから興奮さめやまぬ声がしました。

そしてなんと1年生全員!と、2年生の生徒会メンバーのみなさんが片づけを手伝ってくれました。

片付けも「どれを運びますか?」「次は何を運びます?」と、とても積極的。その中で、お手伝いに参加をしてくださった先生方が生徒さんひとりひとりと密に接する姿を見、生徒さんの先生に対する安心と信頼を感じました。出演者とも交流を行いながら、皆さんの学校生活のことや「優しさ」に触れました。おかげさまで、あっという間に終わった片づけ。本当にありがとう。すごく優しい心と、純粋な思いを持っているみなさん、音戸高校で過ごす日々が素晴らしい時でありますように。

お別れは名残惜しいもの。元気いっぱい、頼れる明るい生徒会メンバーが最後の最後までバスを見送ってくれました。ヘレンのツアーメンバーひとりひとりに掛けてくれた声を力に変えて、岐阜県へ向けてバスは走りだします。音戸高校のみなさん、ありがとうございました!

 

不破中学校・北中学校

垂井町教育委員会主催による垂井町青少年合同公演では、不破中学校・北中学校2・3年生のみなさんが、垂井町文化会館の大ホールで『ヘレン・ケラー』を観劇しました。垂井町教育委会では小学校5・6年生と中学校2・3年生に芸術と触れる機会をつくっているそうです。

この日の開演前も、会場から元気いっぱいな声が聞こえてきます。2校の生徒会長さんが観劇にあたり、生徒さんたちに声を掛けてくれました。そのことで、二つの学校が一緒になって一つのモノを見ようという雰囲気が出来上がりました。会場が暗くなると、みなさんの気持ちがいっきに高まったのがわかりました。そして、自分の中で自分と対話しているかのようにしながら、芝居を見ていたのではないかと感じます。みなさんの凛とした姿と視線が舞台を会場を大きく動かしたと思います。あっという間の2時間を過ごすことが出来ました。

カーテンコールでは、座席から立ち上がり「ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。真っ直ぐで、心に響く、美しい声でした。

終演後は出演者全員でお見送り。バスに乗って帰る北中のみなさんは、バスの中から大きく手を振ってくれました。不破中学校のみなさんも「さよなら!」と、元気に帰っていきました。教育委員会の方が、芝居をとてもよく見ていた生徒さんの姿に感動していました。また、「心に何かを抱えている子がたくさんいるんです、今日子どもたちにとっても先生にとっても、この公演が行えたことはとてもいい機会でした」と子どもたちを想い、彼らの“成長”を願う思いを話してくれました。

 

《自分らしい明日を探しているすべての人々へ》―これは、芸術監督の浅野佳成がヘレン・ケラーの演出にあたり寄せた原稿の題です。自分らしい明日を探したいということが、人を想い、考え、そして願うことへと繋がるのではないか、と、彼らと出会って、いま思います。

アニー・サリバン役 渋谷愛

 


『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』九州・広島巡回公演 第2週目

2016-10-09 17:29:09 | 全国巡回公演

公演後の撤去に参加してくれた佐世保中央高校のみなさん。

ジャンヌ・ダルクのツアー2週目は
3日「長崎西高校」
4日「佐世保中央高校」
6日「直方高校」
7日「宮崎南高校」
での公演です。

3日月曜日は、長崎市内にある「長崎ブリックホール」で長崎西高校の公演です。
生徒、先生方、保護者の方々の人数を合わせると1200人を超える客席になり、劇場の2階席まで入る公演になりました。
開演すると、観客席から登場した役者たちを、大きな拍手でむかえてくれました。
プロローグでは、役者たちの動きを楽しみながら笑って観ていた生徒たちが、芝居が進行していくと身を乗り出すように舞台に集中してくる生徒たちの姿が、印象的でした。
終演後は、演劇部の生徒たちとジャンヌが、客席で座談会を行いました。
舞台撤去後、次の日の公演乗り出すように準備のために、佐世保に移動し、道具の搬入、舞台の仕込みを行いました。

座談会終了後、長崎西高校・演劇部のみなさんと。


4日火曜日は、佐世保中央高校の体育館での公演です。
前日の学校の人数とはうってかわって、生徒数が180人の客席になります。
佐世保中央の生徒たちは、体育館に造られた劇場の客席に自由なかたちで座り、リラックスしつつ、舞台上の出来事に集中していました。
終演後は、学校が企画してくれた、全校生徒たちと劇団員との交流の場を持つことができました。
佐世保中央での公演は、先生方と生徒たちとの暖かい関係が感じられ、学校全体で経験の場を造り、盛り上げていくエネルギーがあったように思います。

公演後に行われた、俳優たちへのインタビューの様子。


インタビューの後には、バックステージツアーが行われました。



直方高校のみなさんとの記念撮影。

6日木曜日は、福岡県の直方高校の公演です。
直方高校でも、体育館に舞台を造って上演しました。直方高校の生徒たちの観劇は、一つ一つの場面で集中したり、リラックスして何かを感じたり、舞台との距離 を彼らなりにしっかり持ちつつ客席に座っているのが印象的でした。カーテンコールで挨拶してくれた、生徒会長がホームページの直方掲示板にこのようなメッ セージをくれました。
『演劇を見るのは初めてで、あんなにも迫力のある、そして、感動と笑いのあるものとは知らず、とてもびっくりしました!
ジャンヌ・ダルクのストーリー自体は知らなかったんですが、劇団員さんの素晴らしい演技で全てを知れた気がして嬉しい限りです
2時間という時間があっという間で、また違ったジャンルも見てみたいです!』
終演後には、彼ら生徒会のメンバーや体育館の運動部のメンバーが、撤去の手伝いをしてくれたり、劇団員との交流の場を持つことができました。

撤去を手伝ってくれた生徒さんたち。

7日金曜日は、宮崎南高校の体育館での公演です。
体育館に1200人以上の生徒や先生方がひしめき合う中での、熱気のある公演になりました。
体育館の中のジメジメした暑さや、客席の後ろの方の生徒まで、芝居がしっかり届いているかが、まず心配になりましたが、ジャンヌが誰かのために行動を起こし、自分の信念を貫いて行く姿を、彼らの視線はしっかり捉えていました。
終演後には、演劇部の生徒たちと交流しながらの撤去、ジャンヌとの座談会を行いました。


撤去、座談会に参加してくれた演劇部のみなさん。

自分自身、九州全域でのツアーは、久し振りです。この、「ジャンヌ・ダルク」の芝居が、九州の若い観客たちの思考を何かしら刺激して、彼らの記憶の中にジャンヌ・ダルクの姿が少しでも残ることを期待して、ツアーをやり抜いて行きます!


アンセラン/ピエールコーション役 栗山友彦


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー 第1週目

2016-10-08 22:03:47 | 全国巡回公演

秋の香りと共に、まだまだ夏の暑さを残す気候のなか始まった『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』2016年秋の西日本・東日本地域巡回公演ツアー、第1週目は、大阪、香川、高知、岡山、京都、三重から始まりました。

 

9月23日 (大阪府)槻の木高校 高槻市市立文化会館大ホール

     26日(香川県)高松商業高校 同校体育館

     27日(高知県)高知工業高校 同校体育館

     28日(岡山県)ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校同校体育館

     29日(京都府)京都共栄学園高校 同校体育館

     30日(三重県)高田学苑高田中学校

 

槻の木高校

 

ツアー初日は、大阪府、槻の木高校の高槻市文化会館大ホールでの公演です。

槻の木高校では、2010年に「ハムレット」、2013年に「ヘレン・ケラー」 の公演を行っており、今回3年ぶり、3回目の風の公演となりました。

 

開場と共に元気な声で入場する生徒さん。

幕の上がりきったむき出しの舞台に目を向け、これから、何が起こるのだろうかと、客席から様々な声が聞こえてきました。

 

そして、大きな拍手と共に始まったツアー初日の公演。

公演中は、とても静かに、一人一人が舞台へ向けて、真っ直ぐな眼差しと姿勢で舞台に向き合おうとしている姿が印象的でした。

終演後には、素敵な花束と、「とても感動しました。魅入ってしまい、最後は涙が出そうでした。」と心の込もった挨拶を頂きました。

 

終演後の送り出しの様子です。

ヘレンとアニーに見送られながら、仲間と一緒に過ごし、感じた今回の公演を少しでも胸に残して貰えれば幸いです。

 

高松商業高校

ツアー2日目の公演は、今回、風の公演は初めてとなる香川県の高松商業高校の体育館での公演でした。

本番中の体育館には、先生、生徒の皆さん合わせて、千人近い客席との公演でした。

蒸し暑い気候の中で行われた公演でしたが、客席からは、暑さに負けないようなしっかりとした眼差しで舞台を支えてくれる客席と共に行われた公演でした。

 

終演後には、沢山の部活の生徒の皆さんが片付けのお手伝いに来てくれました。 2階体育館ということもあり、階段を何度も往復しての大変な作業となりましたが、男の子も女の子も、皆んな声をかけ合いながら、元気な姿で一生懸命頑張ってくれました!

 

 

高知工業高校

ツアー3日目は、高知県の高知工業高校の体育館での公演でした。

高知工業高校では、初めての芸術鑑賞行事であり、また、人権学習行事の一環として行われた公演でした。

前回に続き、蒸し暑い気候での公演でしたが、客席の生徒の皆さんは、うちわやタオルで扇ぎながら一生懸命舞台に向き合い、役者も観客も汗だくになりながらも、一体感を感じる濃密な時間となりました。

 

終演後には、ヘレン・ケラー役である稲葉と共に演劇部を中心とした座談会も行われました。

演劇のこと、また自分自身を通して様々な話で盛り上がった座談会となったようです!

 

また、片付けのお手伝いには、建築科の生徒さんが来てくれました!

そして、今回も2階体育館という、離れた場所からの少し大変な作業でしたが、さすが、建築科の皆さん!

お互い協力して、工夫し自分たちで考え、楽しみながら、行動する姿はとても印象的でした!

 

 

ノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校

ツアー4日目は、今回も風の公演は初めてとなる岡山県のノートルダム清心学園清心中学校・清心女子高校の講堂での公演でした。

そして、実は1948年にヘレン・ケラー自身も講演を行った学園に足を運んだとされる、私達にとっても、繋がりを感じた公演となりました。

大きな拍手と共に始まった本番。

リラックスした客席からは、一つ一つの場面に、笑い、驚き、時にはとても静かに重たい視線を舞台へぶつけたりと、中学生、高校生の多様な感性の揺らめきを感じる公演となりました。

終演後は、バックステージツアーと演劇部を中心としたアニー・サリバン役の渋谷と共に座談会が行われました。

 

座談会では渋谷を囲み話している生徒さんの表情は、遠くから見ていても、公演中とはまた違った、とても生き生きとした表情でした!

 

舞台の片付けの作業にも、沢山の女子生徒さんが集まってくれました。

重い荷物も笑顔で運んできてくれる、女子校の生徒さんのパワフルな姿に、私達もパワーを貰いました!

 

 

京都共栄学園高校

ツアー5日目は、京都府の京都共栄学高校の体育館での公演でした。

京都共栄学園高校でも風は初めてとなる公演。

午前開演ということもあり、前日の夜搬入となりましたが、夜の遅い時間から、担当の先生方に迎えられ、先生方の力を貸して頂きながらの作業となりました。

 

ツアー初日より、気温も少し落ち着いてきた中での公演でしたが、本番が始まり、物語が進むにつれて、役者の熱と客席からの真剣に舞台に向き合う熱のある姿勢を感じる公演となりました。

 

終演後には、バックステージツアーも行われ、劇団員と積極的に質問をしていたり、好奇心と興味のまま、自分の手で、舞台に触れ、見て、感じている生徒さんの姿はとても魅力的でした。

 

そして、今回も片付けの作業に、たくさんの生徒さん、そして、先生が集まってくれましまた!!

生憎の雨となってしまいましたが、雨にもまけない皆さんの力溢れるお手伝いにより、あっという間に、劇場から皆さんの慣れ親しんだ体育館へと戻りました。

 

高田学苑高田中学校

ツアー最終日の公演は、2013年のヘレン・ケラーの公演以来、3年ぶりとなる高田学苑高田中学校の体育館での公演でした。

3年前は中学生であった、高田学苑高校の生徒さんも、大きな風トラックを見ると、「懐かしいな~」、「また、観たいな」などと当時の公演を思い出してくれる姿もありました。

 

今回も午前開演ということもあり、前日の夜搬入の作業となりましたが、なんと、3年前と同じく、校長先生はじめ、たくさんの先生方、生徒さんがずらりとお手伝いに来てくれました!!

先生、生徒の皆さん、劇団員が協力し合い、2階の体育館への運び出しではありましたが、びっくりするほど早く搬入作業が終わりました。

そして、皆んなで創り上げた舞台での本番では、客席から、好奇心と、ここから何か発見してやろう、という、空気が舞台に伝わる公演となりました。

 

終演後には、その場で生徒さんが感想を伝える時間が設けられました。

皆んなの前で話す、という緊張した空気の中、ひとりの男子生徒さんが勇気を持って手を上げてくれました。

「僕も今緊張しています。皆さんの演技に本当に本当に感動しました。本当にありがとうございました。」と、精一杯の想いを込めて言葉を紡いでくれました。

彼が自分の言葉を通して私達に伝えてるくれた想いは私達も忘れません!

 

また、バックステージツアーも行われ、片付けには、再びたくさんの先生方が授業の合間をぬってお手伝いに来てくれました。

 

名残惜しい別れの時間。

薙刀部の生徒の皆さんがお見送りに来てくれました。

 

午前開演や2階体育館での公演が続き、少しハードな週となりましたが、生徒の皆さん、先生方の力強い支えに助けられ、乗り越え、共に創ることが出来たこと心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

また同時に一つ一つの公演を「創る」ということがどういうことか、今回出会った人々を通して私自身改めて考えさせられた公演となりました。

 

まだまだ続いていく「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の公演。

まだ見ぬ人々との出会いを求め、西日本・東日本地域を駆け巡って行きます!

 

パーシィ役 倉八ほなみ 


『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』九州・広島巡回公演 第1週目

2016-10-05 21:21:12 | 全国巡回公演

夏の新作『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』の上演を終え、東京演劇集団風では秋の全国巡回公演がスタートしました。

2016年秋は、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』が西日本・東日本地域を、『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』が九州地方、広島県を巡演します。『ジャンヌ・ダルク』の九州でのツアーはこの旅が初めてとなります。

『ヘレン・ケラー』は9月23日 大阪府の槻の木高校で、『ジャンヌ・ダルク』は9月26日 大分市の大分大学教育学部附属中学校でツアーの初日を迎え、舞台を通して中学生、高校生のみなさんや先生たちと出会う旅を続けています。

出演するメンバー、ひとつひとつの公演の準備を重ねてきたメンバーを含め、ほぼすべての風のメンバーが関わりつくっていく秋のツアーがスタートしました。人と人とが出会うことの可能性を探しながら、舞台を通じてそこにどんな瞬間が生まれるのか懸けていきたいと思います。

 

『ジャンヌ・ダルク』第1週目大分県・大分舞鶴高校での公演後、撤去を手伝ってくれた文化委員会、バスケットボール部のみなさんと。

 

『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』九州・広島公演第1週目は、

9月26日 (大分県)大分大学教育学部附属中学校

  27日 (佐賀県)白石高校

  28日 (佐賀県)神埼清明高校/神埼高校

  29日 (大分県)佐伯鶴城高校

  30日 (大分県)大分舞鶴高校

10月1日 (広島県)尾道中学校・高校

での公演を行いました。

 

大分大学教育学部附属中学校

 

公演後に行われたバックステージの様子

 

大分大学教育学部付属中学校での風の公演は今回で11度目となりました。暑い体育館でしたが、生徒さんたちはじっと舞台に視線を注ぎ、何が起きているのか、何を伝えたいのか考えながら鑑賞している様子でした。公演後、生徒さんたちの観劇の様子を後ろから見ていた演出の浅野は「生徒さんたちの“見る力”は本当にすごかった、驚かされた」と俳優たちに、また座談会で生徒さんたちに話していました。公演後には文化祭で演劇に取り組む3年生のみなさんが舞台裏や撤去の体験、座談会に参加しました。私もみなさんの表情や話しから、ものごとに真剣に向き合い、考えているみなさんの日々の様子に触れさせてもらったように思います。みなさんのつくる文化祭、すてきな時間となりますように!

公演後の座談会で。

 

白石高校

まだまだ真夏のような暑さの九州、白石高校の体育館での公演も熱気に包まれました。その暑さの中で、最後まで、みなさんが舞台とともにいてくれたことがうれしかったです。公演後何人かの生徒さんが「暑かった、けど、楽しかったです」と声をかけてくれました。小さな瞬間でも、全校のみなさんで観た舞台やその空気がみなさんの心に残ってくれたら嬉しいです。公演後の撤去ではバレー部、バスケットボール部のみなさんがお手伝いしてくれました。一緒に撤去をしながら、みなさんの元気な姿に触れ、話し、楽しい時間でした。みなさんありがとうございました!

 

撤去を手伝ってくれたバレー部、バスケットボール部のみなさん。

 

神埼清明高校/神埼高校

神埼清明高校の生徒さん、先生たちと。

 

9月28日は神埼市中央公民館で、午前中に神埼清明高校、午後に神埼高校の公演を行いました。客席の雰囲気も違い、私たちも今この瞬間に、どんなふうに客席を、みなさんを感じながら舞台をつくれるのかどきどきしながら公演に向かいました。神埼清明高校の公演後には生徒さんが「普段生の舞台に触れる機会などない私たちに貴重な経験をさせてもらいました」と話してくれました。神埼高校の公演後には生徒会長さんが「みなさんはどんなシーンが心に残っていますか、心の中で考えてくれても構いません」と生徒さんたちに問いかけてくれました。生の舞台を通して、日常とは違う発見、また日常を見つめ返すような発見がみなさんのなかに生まれてくれたらと願っています。

神埼高校の生徒会長さん、今回の公演で任期が交代されるそうです。お疲れ様でした!

 

佐伯鶴城高校

佐伯鶴城高校の公演は佐伯文化会館で行われました。「この物語は“声”をテーマにしています。みなさん一人一人の中に美しい世界、美しいものを持っていると思います。社会の矛盾や、その心を圧殺するようなものもあること、そのようなことも感じながら劇に触れてほしい」と開演前にお話をしてくれた副校長先生の言葉が、とても心に残っています。すっと静まる空気の中に、みなさんが何を見ているのか想いながら舞台に立っていました。芸術鑑賞の場という時間は2時間という短い時間ですが、その時間への先生たちの生徒さんたちへの強い思いがあることも感じさせてもらいました。副校長先生が話してくださった言葉の一端でも舞台を通して感じてもらえることがあったらうれしいです。

 

大分舞鶴高校

 

公演後のバックステージの様子

 

大分舞鶴高校の公演は学校の体育館で行われました。全校1000人近くになる生徒さんたちが集まった迫力のある客席。じっと舞台の出来事を見つめ、反応しながら、刻々に、最後まで共に舞台をつくってくれました。公演後には文化委員会のみなさんがバックステージを見学し、撤去を手伝ってくれました。みなさん一人一人とお話しながら、質問を受けながら、感想を聞きながらという公演後の時間は、様々なことに興味を持って日々をおくっているみなさんの学校生活を少し覗けたような、嬉しい時間となりました。撤去ではバスケットボール部のみなさんも手伝ってくれました。ありがとうございました!

 

 公演後のバックステージの様子

 

尾道中学校・高校

撤去終了後、演劇部のみなさんと。

 

旅班は九州から広島へと移動し、今週最後のステージとなったのは尾道中学校・高校(同校体育館)での公演でした。朝7時に学校に到着した私たちを、準備の手伝いのためにラグビー部70人のみなさんが待っていてくれました。尾道中学校・高校は翌日が文化祭で、文化祭の準備のために学校全体が盛り上がっている風景があちこちで見られました。生徒さんたちの厳しく、真剣な眼差しに、舞台に立ちしっかりと対峙できるか、生の舞台だからこそ大切なものを感じさせてもらいました。公演の進行、舞台の撤去などは演劇部のみなさんが行ってくれました。「体育館に入ったときにまずびっくりしました。音や光と演技がぴったりと合っているところがすごかった」などの感想を聞くことができました。そして学年を問わず、一緒に舞台をつくるために仲よく活動されている演劇部の暖かい雰囲気にも触れることができました。

舞台の搬入、撤去を手伝ってくれた生徒さんたち。

 

『ジャンヌ・ダルク』の旅班は広島から九州へと戻り、来週は長崎県から公演が始まります。ひとつひとつの公演と、出来事を振り返りながら、生徒のみなさんの心に何かが生まれることを願いながら、旅は続きます。

 

ジャンヌ・ダルク役/白根有子