風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2011秋ツアー 第4週目

2011-10-11 00:05:02 | 全国巡回公演

10月3日 岐阜県 海津明誠高校

10月4日 静岡県 藤枝明誠高校・中学校

10月5日 大阪府 金光藤蔭高校

10月6日 岐阜県 恵那農業高校

10月7日 岐阜県 八百津高校

西日本巡演の最終週となった第4週目、今週もたくさんの生徒さんや先生方との出会いがありました。しんと静まり返った会館の中での熱い視線、ひとつひとつの細かい動き、言葉、表情を捉え、体育館の客席から聞こえてくる瞬時に生まれた反応、そして笑い声、芝居の間に自らの中に出てきた疑問を座談会で語りあった時間、組み上げられた舞台が解体されていく様子を見つめる驚きの表情、楽しかったと旅メンバーに声をかけてくれながら一緒に荷物をトラックに積め込んだ撤去作業、そのひとつひとつの瞬間が私たちの力となり、明日へ繋がっていく大切なことだと実感させられました。

その日、一回限りの舞台は、役者やスタッフだけでなく、客席に居る生徒のみなさん、そしてその生徒のみなさんに芸術を通じて何か感じてもらえたらと願う先生方とつくりあげるものです。様々な思いが交差しながら舞台と客席は時間を共有し、そこで起こる出来事をそれぞれが思考します。今、その瞬間に感じたこと、考えたことを大切にしてくれたらと願うと同時に、私たちはその思いを受け止め、皆さんの前に立つ意味を、皆さんと共になにを作り出していくべきなのかという考えや行動を止めることなく、旅を続けます。

上の写真は海津明誠高校の公演終了直後。先ほどまで使われていた道具を触りながら演劇部の皆さんと舞台見学が行われました。下の写真は座談会の様子。照明オペレーターの坂野さんにも質問が集中しました。

藤枝明誠中学・高校の公演後、顔を輝かせながら感想を伝えてくれた生徒さん、部活の最中に窓から身を乗り出して声をかけてくれる生徒さんがいました。いつかまた皆であの日のこと話してみてくださいね。

金光藤蔭高校では演劇部の皆さんが楽しみながら片づけを手伝ってくれました。また演劇部と有志の生徒さんが座談会に参加してくれ演技についての質問が出たり、自分が行っている活動について語ってくれたり、将来についてや友達関係について、と色んなことを話すことができました!!

恵那農業高校の生徒さんと学校からいただいた手作りジャムを持って、の一枚。片付けの間、客席からずっと見ていた生徒さんたちがいました。私たちが会館を出発しようと駐車場へ向かったら、なんと寒い中待っていてくれました。そして感想を伝えてくれました。どうもありがとう!

八百津高校では、朝の搬入を生徒さんが手伝ってくれました。実は昨年「Touch~孤独から愛へ」という作品を八百津高校で公演し、現2・3年生とは嬉しい再会。「あっ、フィリップ!」や「ハロルド、どこ~?」など元気いっぱいの声が、朝の体育館に響き渡りました。昨年は会館で、今年は体育館での公演、体育館に入ってきたときの皆さんの歓声、舞台裏までしっかり届きましたよ。公演後の座談会では生徒さんから出た質問をきっかけに、先生、役者ともにそれぞれの想いを語りあいました。今はまだ言葉に出来ない、と言い伝えてくれた感想、嬉しかったです。また片づけにも多くの生徒さんが参加してくれ、あっという間にいつもの体育館に戻りました。また、すぐに皆さんと再会できますように。

ほんとうに多くの生徒さん、先生方、地域の方々との出会いがありました。その体中に漲るエネルギーを受け取り、私たちは秋旅の後半へと続く、東日本へ向かいます。