風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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レパートリーシアターKAZE 2018

2018-01-28 09:24:31 | トピックス

東京演劇集団風 劇団創立30周年記念企画

レパートリーシアターKAZE 2018

2018年、レパートリーシアターKAZEでは昨年に続き[劇団創立30周年記念企画]として、新作・レパートリー作品6本、アトリエの会限定の〈詩劇〉2作品を上演します。今年も舞台を通して皆さまとの新たな出会いを生み出せるよう、取り組んでいきたいと思います。レパートリーシアターKAZEへのご来場を、心よりお待ちしております。

(※当初の日程から変更がございます。ご確認をお願いいたします)

 

創立30周年記念 レパートリーシアターKAZE第21回凱旋公演

ピカソの女たち~オルガ

Picasso's Women ― Olga

2018210日[土]~12日[月・祝]開演:2時

作:ブライアン・マキャベラ Brian MacAvera 翻訳:志賀重仁

演出:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcărău

出演:辻由美子 

  

ひたむきな愛に生きたオルガの情念を描くひとり芝居

天才画家ピカソの最初の正妻オルガ・コクロヴァ。オルガは死後の世界から、ピカソへの愛憎に翻弄された日々を回顧する。

2005 年に初演し、海外公演を展開。2007 年にはルーマニア・バカウ市主催〈第2 回ガラ・スター国際演劇祭〉にて最優秀大賞を受賞、8年ぶりの東京公演です。

*2017年11月10日、ロシア・サハリン州立人形劇場で行われた国際演劇祭「奇跡の島2017」にて招聘公演を行いました。

 

創立30 周年記念 第92 回公演【レパートリー作品】

異邦人 L'Étranger

31日[木]~5日[月]開演:平日7時/土日2 時

作:アルベール・カミュ Albert Camus

脚本:浅野佳成  翻訳:窪田啓作(新潮文庫刊)/谷島貫太

演出:白石圭司  

出演:中村滋/緒方一則/栗山友彦/渋谷愛 

   佐藤勇太/坂牧明/酒井宗親ほか

が暮らす社会では、芝居をしないと

       異邦人として扱われるよりほかはない―

今日、ママンが死んだ……。

養老院で亡くなった母の葬儀で、ムルソーは何の感情も示さなかった。彼は友人のトラブルに巻き込まれて殺人を犯し、裁判にかけられ、斬首刑の宣告を受ける。

白石圭司が演出を担い、若き時代感覚をもって、不条理を見つめ、抗い、踏みとどまったカミュのまなざしに、人間が生きることの自由と希望を問う。

カミュの遺族、ガリマール出版社の全面協力のもと、小説からオリジナルの脚本を作成し、2012 年に初演。今回、新たに脚本と演出を再考し、上演に向かいます。

 

創立30周年記念 レパートリーシアターKAZE 春の劇場体験週間

ジャンヌ・ダルクジャンヌと炎

Jeanne d'Arc JEANNE ET LE FEU

318日[日]・19日[月]開演:平日7時/土日2時

※3月16 日・17 日は〈春の劇場体験週間〉として中野区愛成会(ふらっとなかの)の皆さんが観劇・体験します。

作:マテイ・ヴィスニユックMatéi Visniec   翻訳:志賀重仁

演出:浅野佳成

上演台本:ペトル・ヴトカレウPetru Vutcărău

出演:白根有子/栗山友彦/田中賢一

   佐藤勇太/石岡和総/車宗洸/坂牧明

   木村奈津子/工藤順子

 

いま、ひとりの少女が声をあげた―

ひとりの少女の声と炎が起こした〈奇跡の物語〉

戦争と貧困にあえぐフランスに現われた少女ジャンヌ・ダルク。彼女の〈声〉は、人びとを死と絶望から救うも、異端者とされ、ジャンヌは火あぶりの刑となってしまう。

作家が劇団に書き下ろし、日本、フランス、モルドバ共和国の共同制作によって生まれたレパートリー。

 

スーフルール ささやきの街頭詩劇

Stop, Breath, and Smile…

511日[金]・12日[土]開演:7時

構成 ・ 演出:オリビエ・コント Olivier Comte /浅野佳成

出演:Les Souffleurs commandos poétiques

   スーフルール・コマンド・ ポエティック/東京演劇集団風

 

立ち止まり、呼吸する―言葉のまなざしとの出会い

黒い傘と黒い扇子を手に、黒い衣服を纏った“スーフルール”。 彼らが街に現れたとき、公共空間は詩劇空間へと一変する。

ほんの少しの沈黙が、とびきりの笑顔の糧となる―。

 

創立30周年記念 第93 回公演【レパートリー作品】

母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた

Le mot progrès dans la bouche de ma mère sonnait terriblement faux

44日[水]~8日[日]開演:平日7時/土日2時

作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 翻訳:川口覚子

構成・演出:江原早哉香

出演:緒方一則/柴崎美納/佐野準

   白根有子/柳瀬太一/栗山友彦/佐藤勇太/稲葉礼恵

   仲村三千代/保角淳子/辻由美子

地中から響く、過去からの〈挫折した希望〉の歌―

この国で、幸せな母親とは、自分の子どもたちがどこに埋められているのかを知っている母親です―。

紛争で死んだ息子の遺体を探す父親と母親。彼らは息子の声に導かれ、この土地の瓦礫のなかで多様に重なり合う死者たちの遂げられなかった希望を救いだしていく―。

家族を取りまく奇妙な隣人や泣き女。そして都会にたたずむ、ひとりの歌う娼婦。「進歩」に取り残されてしまった小さな家族の姿を、パペットやマスクを用い、ユーモアを持って描くマテイ・ヴィスニユックのレパートリー上演です。

 

【予告】

創立30 周年記念 94 回公演【新作】

記憶の通り路―孤独にさいなまれる老婦人に気をつけて

Attention aux vieilles dames rongées par la solitude

828日[火]~92日[日]開演:平日7時/土日2 時

作:マテイ・ヴィスニユックMatéi Visniec   翻訳:川口覚子

構成・演出:江原早哉香

出演:柳瀬太一/白根有子 辻由美子 ほか

作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエBenjamin Coursier

舞台美術・衣裳:アンドラ・バドゥレスコAndra Badulesco

人形美術:エリック・ドゥニオー Eric Deniaud

音響:渡辺雄亮 照明:坂野貢也 舞台監督:佐田剛久

芸術監督:浅野佳成

わたしはあなたと同時に生きた―

ひとりの男が出会う若い女。男は彼女の波にのみこまれ、自らの記憶と出会っていく。

戦争を終え帰還を拒む兵士たち、国境を越えたい女、海からやってきた犬たち……

マテイ・ヴィスニユックの21世紀への鋭いまなざしが込められた15本の短編からなる戯曲を構成し、海外のスタッフと共に新たな作品づくりに取り組みます。劇団創立30周年企画のしめくくりとなる新作上演です。

 

〈レパートリーシアターKAZEアトリエの会 特別公演〉

詩劇 試み其の三

23日[土]・4日[日]開演:2時

構成・演出:浅野佳成

出演:柴崎美納/稲葉礼恵/渋谷愛/緒方一則/佐野準 ほか

詩劇 試み其の四

414日[土]・15日[日]開演:2時

構成・演出:浅野佳成

出演:白根有子/髙階ひかり/倉八ほなみ/柳瀬太一 ほか(予定)

完成から未完へ―

劇団が行っている「詩」を用いたワークショップを“詩劇”として発表

します。ランボーやボードレールなどの詩を構成し、俳優が詩を身体

化し演じる試み。アトリエの会会員限定公演となります。