風のBLOG

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『Touch~孤独から愛へ』2020年 秋 九州・大阪地域巡回公演 第3週目

2020-10-31 13:55:31 | 全国巡回公演

 

 

Touch〜孤独から愛へ』の旅3週目に入り、九州もようやく秋の気配。再び宮崎に戻ってきました。

 

10月26日(月)宮﨑県 宮﨑商業高等学校  同校体育館

10月28日(水)福岡県 久留米信愛中学校・高等学校  石橋文化センター

 

 

宮崎商業高校

 

 3年に1度の芸術鑑賞行事、在学中に一度はどうしても見せてあげたい。しかし生徒数840人の大きい学校で今、行事ができるだろうか? 困難の中、先生方が生徒たちのためにどれだけ考え抜かれたかが担当の先生の言葉から伝わってきます。そして体育館に集まってくる生徒たちも公演を楽しみに待っていてくれた様子。

開演前の校長先生の話が心に響きます。「ネットで何でも見られる時代だからこそ、生の芸術に触れて〝いま、ここで〟感じてほしい。普段は忘れている大切なことを思い出す2時間になると思います。」

公演は午前中が3年生と1年生の半分、午後からは2年生と1年生の半分が観劇しました。

広い体育館にゆったりと座って、生徒さん一人一人がしっかり舞台と向き合っていました。

先生が生徒たちの姿を見て、2回に分けての公演を劇団が提案したことに大変喜んでくれていました。

 

 

終演後には演劇部の生徒さん約20人が、舞台見学→音響・照明の体験→ハロルド役の柳瀬との質疑応答→舞台撤去のお手伝いと、フルコースで劇団員と交流しました。これから文化祭があるとのこと。皆で頑張ってください!私たちも皆さんと一緒に過ごせた時間がとても楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

久留米信愛中学・高校

 

こちらの学校では過去に『星の王子さま』を2回、2011年に『ハムレット』を上演していて、久しぶりの風の公演となりました。男女共学の学校になってからの公演は初めてです。

 

 

せっかくの機会なので、できる限り舞台を近くで見せてあげたいという学校の希望があり、前の方の生徒さんたちにはマスクの上にフェイスシールドを着けてもらいました。生徒さんたちにとってはフェイスシールドを着けることも楽しい体験だったようで、開演前から客席は賑やかでした。

 

 

開演直後から生徒さんの反応が驚くほど元気!役者の表情、動き、セリフの一つ一つに笑ったり興奮したり……あまりに楽しそうな声が聞こえてくるので舞台袖にいるスタッフも笑ってしまいます! 後半に向けては、フィリップ、トリートの変化と共に客席の空気も変わっていきました。

カーテンコールでは2人の生徒さんからお言葉をいただきました。「これまで皆で集まる行事がなかったので、とても良い思い出になりました。」「タイトルからは重い内容だなと思いましたが、役者の皆さんの演技を見ていたらとても面白かったです。そして感動しました。」

 

 

生徒の皆さんにとっては、学校の仲間と過ごす今だけの時間。今だけの感じる心。少しでも多くの思い出をつくってあげたいと取り組んできた先生たち。公演の場をつくる願いと喜びが一層強く湧き上がってくる今回の旅公演に感謝して、また次の公演地へ向かいます。

 

                                     文:稲葉礼恵(舞台スタッフ)

 

 

 

 


『Touch〜孤独から愛へ 』2020年 秋 九州・大阪地域巡回公演 第2週目

2020-10-25 09:18:33 | 全国巡回公演

ようやく始まった『Touch〜孤独から愛へ』のツアーは二週目を終えました。

早いもので10月も下旬になり、九州でも秋を感じる気温になりつつあります。

『Touch〜孤独から愛へ』第2週目は

10月21日(水)長崎県 諫早東高等学校 愛の未来文化センター

10月23日(金)大分県 大分雄城台高等学校 ホルトホール大分

にて公演を行いました。

 

10月21日(水)長崎県 諫早東高等学校 

雲仙市愛野町に、昨年開館したばかりの【愛の未来文化センター】での公演でした。

諫早東高校では、今年度初めて全校生徒が集まる行事が芸術鑑賞という事もあり、早くから先生方が会場に集まり生徒さんのための椅子を並べ、入場の際の検温と手指の消毒用のアルコールの用意と万全の態勢を準備している姿が印象的でした。

地元に造られた新しい劇場に入場した全校生徒200名の皆さんは、少し緊張した様子を見せながらも、新しい劇場とこれから始まる演劇の舞台装置を目にしながら話題が尽きない様子でした。

本番が始まり、劇場が暗くなる数秒前まで演劇の始まりを待ち望むかのように、ザワザワと話していた生徒の皆さんも、いざ舞台が始まり俳優の姿が見えると、打って変わって真剣な表情と無邪気な笑いに包まれた公演になりました。

終演後に校長先生と座長の柳瀬が話をした際に「うちの生徒は感情を抑えきれない子が多い、だから身につまされる思いでした」と目に涙を浮かべながら握手をしたそうです。

校長先生の握手は、観劇後の生徒の姿から演劇を通して彼ら彼女たちの未来を願うメッセージに感じられます。

実はこの作品を選ばれた経緯は、担当をされている先生が昨年、島原商業高校にて『Touch』を下見した際に、学校に戻ってきた足で真っ直ぐ校長室に向かい『Touch』をやりたいという話になったそうです。

最後の写真は校長室に駆け込み、私たち風と諫早東高校の皆さんとの出会いを作り、劇団と学校が一緒になってみんなが集まれる観劇の場を、学校を代表して私たち風と共に公演当日まで歩んでくれた担当の先生です。

 

10月23日(金)大分県 大分雄城台高校

大分雄城台高校は風の公演は初めての学校になります。そして3年に1回の芸術鑑賞も演劇を行うのはなんと10年ぶり位になる学校です。そしてこの学校では高校2年生が9月に演劇発表があり、その行事の前にプロの演劇に出会わせたいと昨年から話を進めていました。しかし、コロナ禍ということもあり、芸術鑑賞の時期を延期しての実施になりました。

密を避けるために2回に分けての公演となり、午前の回は3年生、午後の回は1・2年生の観劇です。

前日の夜に、私たちが舞台の仕込み作業を行うのと同時に、担当の先生はコロナ対策の検温機やアルコール消毒用のスプレーを準備されていました。

午前中の3年生の公演はとても真剣で静かに舞台を見つめ、張り詰めた緊張感の中で『Touch』という舞台に一人ひとりが没頭しているようでした。

カーテンコールの挨拶では、「私たちもこれから沢山の困難や苦労が待ち受けていると思いますが、今回の観劇を機に改めて自分たちの将来を見つめ直そうと思います」と、3年生らしいしっかりとした姿と言葉を俳優たちに送っていました。

 

午後の公演は1・2年生の回という事もあり、開演前の担当の先生の挨拶も「リラックスして楽しんで観てください」と、観劇する生徒さん一人ひとりを先生方が見つめて声をかけている様でした。

本番が始まると、午前中の先輩の姿を観ていたかの様に静かな観劇姿でしたが、リラックスし、時にクスクスと笑いながら楽しそうに観劇していました。

終演後には来年の演劇発表に向けて、文化委員の生徒さんが代表して俳優への質問が行われました。

来年、演劇発表を控えた1年生が、来年はこの観劇を次は自分たちの経験の場を創ることに生かしてくれればと願います。

 

そして大分雄城台高校では終演後の舞台裏見学も行い、多くの生徒さんが舞台に上がっていました。

 

例年、九州ツアーでは多くの学校がこの舞台裏見学を行っていましたが、今年のコロナ禍に於いて私たちも実施の学校が少なくなると覚悟していただけに、この様なかけがえのない時間が本当に大切な経験をお互いに生み出していると実感しました。

 

参加人数が多かったので、急遽、ハロルド役の柳瀬による客席での座談会も行われ、撤去されていく舞台を眺めながら熱心に言葉を交わしている印象でした。

こちらの最後の写真も担当をされていた先生が終演後の文化委員を見守る姿です。

「うちの生徒は真面目な子が多い」と伺いました。しかしハロルドがフィリップに言う様に「表に出していないだけ」と、内に抱えている様々な感情や感覚に、今回の『Touch』が届いていると感じさせてくれた大分雄城台高校のハロルドの後ろ姿です。

 

『Touch〜孤独から愛へ』のツアーが2週目を終え、日曜日には次の宮崎商業高校の仕込みが始まります。

そして、西日本地域ではびわ湖芸術文化振興財団主催で『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』のバリアフリー演劇が、びわ湖碧水ホールにて行われています。

例年であれば、平日は毎日の様に、時には2週間止めどなく本番を行なっている風のツアー。

コロナ禍の時にあって劇団と共にコロナへの対応策を考え、消毒や検温などの準備を行い、先生方と一緒になって観劇の場を作っていると実感するツアーとなっています。そして今週の劇場を利用しての公演では、生徒さん自らが自分たちの椅子や手すりを消毒している姿が2校共にありました。

自宅待機やソーシャルディスタンスなど、人との距離を取り、大声で笑い合うことも気が引けてしまう時代です。

『Touch=触れる』ことを主題としたこの舞台は、そんな社会を生きる私たちが”いま心から望む本来の姿を願う”様々な人の想いが込められて、生徒の皆さんに届けられていると先生方の姿から感じます。

物理的距離が離れれば離れるほど相手の全身が見えてきます。姿が見えなければ心から相手をイメージし、触れ合いを求める心が繋がりを産むと思います。

コロナ禍であっても学校が本来、人の集う場として『Touch〜孤独から愛へ』という舞台を届けたいと願い、実施に向かうために走り回ってくださっている先生方とともに風の劇団員も九州・関西を駆け巡っていきます。

 

舞台スタッフ 白石圭司


『TOUCH〜孤独から愛へ』2020年 秋 九州・大阪地域巡回公演 第1週目

2020-10-21 08:32:39 | 全国巡回公演

ヘレンに引き続き、TOUCHも10月9日にようやく待ちに待った初日を迎えることができました。今年度は九州・大阪地域となります。九州はまだまだ暑く、体育館の先生や生徒たちの熱気と暖かい気候の中での公演でした。

 

 

TOUCH 第1週目は

 

10月9日 (金) 宮崎県 宮崎北高校

 

10月13日(火) 宮崎県 都城工業高校

 

にて公演を行いました。

 

宮崎県 宮崎北高校

 

台風の心配もありましたが、変わらず公演を実施することとなり学校に着くと、たくさんの生徒さんがバスやトラックに興味をもち体育館の中を覗いていました。担当の先生が野球部の顧問の先生ということもあり、野球部の子たちが搬入のお手伝いをしてくれました。

 

 

フェイスシールドを着用など新型コロナウイルス対策を行いつつのお手伝いでしたが、楽しそうに劇団員と交流しつつ和やかな雰囲気の中作業は進みます。コロナ禍の中で失われつつあった人と人との触れ合いを久しぶりに感じました。声をかけあいつつ、一緒に作業をし舞台をつくっていくということが当たり前なことではないのだなと改めて思いました。

 

 

先生も時折トラックの中を覗いてみたりしていました。何を見つけたのでしょうか・・・。

 

そして、公演は三密を避けての2回公演。

入り口では先生方が手指の消毒を行っていました。

 

 

公演の新型コロナウイルス対策は劇団と学校で公演の前から何度も協議しあい行っています。

何ができるのか意見を出し合い最善を尽くします。

そうしてようやく会場にはいった生徒たちは驚きや期待の声をあげていました。

 

公演中は舞台に集中し、休憩になった途端にはっと息を着くような姿が見られ、また2幕になると息を止めたようにぐっと舞台に見入る生徒さんたちの芝居を見ようとする力がとても印象的でした。

 

 

カーテンコールは演劇部の生徒さんが挨拶をしてくださり、涙をこらえながら一生懸命に私たちにみたものかんじたものを伝えてくださりとても胸がぎゅっと熱くなりました。彼女が感じたことを大切に大切にしてほしいと思います。生徒さんや先生方の熱い拍手の中、無事に幕は下りました。

 

10月13日(火)

宮崎県 都城工業高校

 

台風も過ぎ去り真夏のような快晴の中での公演でした。

学校に着くとたくさんの生徒が待っていましたと言わんばかりにお出迎えをしてくれました。

バスから降りるとたくさんの生徒が今か今かとそわそわしていました。

たくさんの生徒さんからお手伝い希望があり、生徒さんと共に搬入。

生徒さんは全員マスクをしていたので、今回はフェイスシールドは無しで行いました。

わいわいと賑やかな楽しそうな声があちらこちらから。

この道具は何になるんだろうかと目を輝かせ、想像をしながら作業を楽しんでいました。

 

 

途中でカメラに気づいてくれた4人…。汗をかきながらも笑顔が絶えず楽しそうにしていました。

 

 

今回も公演は2回公演です。

体育館に出来上がった舞台を見た途端わっと歓声が上がり、早々と席に座りじっと開演が待つのを待っていました。先生から前に来たい方は前に来てもいいですよ。と声がかかると前に来てくれる生徒さんもいました。少しでも近くで観たいと思ってくれていることがとても嬉しかったです。

 

 

1公演目が終わった後、舞台には生徒会のお二人と先生の姿が。ハロルド役の柳瀬に舞台裏を案内してもらい、客席からは見えないところや気になるところをみて回ったり質問したりしていました。

 

 

2公演目も終わると、またたくさんの生徒さんがお手伝いをしてくださり、あっという間に元の体育館に戻っていきました。

 

 

最後は色紙をお渡しし、みんなで集合写真を。

 

 

今回、九州での1週目の公演を終え “舞台は客席が入って初めて完成する”という言葉を思い出しました。コロナ禍という状況の中ではありますが、今この時にこの瞬間に、生徒さんや先生方と共に舞台をつくれたことに感謝をし、共有できた大切な時間を胸に九州も第2週目がスタートします。

 

舞台スタッフ 赤井優理香


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2020年秋 東・西日本ツアー 第3週目

2020-10-11 01:36:05 | 全国巡回公演

2020年秋 東・西日本ツアー『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』

10月に入り、秋の心地よい風も感じつつヘレン・ケラーの旅は第三週目に入りました。

第三週目は青森県の二校です。

 

10月5日[月] 大間高校 同校体育館

   7日[水] 弘前中央高校 弘前市民会館

 

大間高校

大間高校は2014年の『ハムレット』以来二回目の公演です。本州最北端に位置する自然豊かな学校で、眼下に広がる津軽海峡の向こうには、北海道の山々が見渡せました。

この公演は校長先生を始め、先生方が生徒たちを芸術に触れさせたいという強い気持ちがあって実現した公演です。

開演前「芸術は生きていく上で大切なもの。五感で感じて、感動して劇団のみなさんと創って下さい」という校長先生の挨拶と大きな拍手で開演しました。

公演中は真剣な眼差しで、1人1人が様々な事を感じながら観ているのが、目や身体からヒシヒシと舞台の上に伝わってきました。時より笑い声をあげて、リラックスしてみている姿も印象的でした。

カーテンコールの生徒会長さんの挨拶では「ヘレンを見てて色んな事を感じました。ヘレンが生きていく上での感情の変化や成長していく姿にすごく心打たれました。」と堂々と話してくれました。

終演後には希望する生徒さんたちとのバックステージも行われました。ポンプの仕組みや基本舞台の構造、照明、音響。様々なところに目を向けて積極的に劇団員にも質問して、舞台全体を楽しんでいました。

舞台を楽しんでいる生徒さん達の姿を見た先生方も大喜びで、校長先生も「こういった時間を創れてよかった」と伝えてくれました。

旅班は大間でももらった元気を力に、弘前へ向かいます!

 

弘前中央高校

弘前中央高校は、風の公演初めての学校です。

公演は三密を避ける為、午前と午後で二回に分けて行われました。開場前の検温、消毒、換気も徹底されています。

開場が始まると元気な声で開場中がいっぱいになり、開演をいまかいまかと待つ生徒達の姿を見て、俳優たちもこれからどんな二時間になるのかワクワクしていました。

公演中はものすごい集中力で舞台に視線を注ぎ、舞台と対話するように観ている姿が印象的で、一緒にヘレン・ケラーの舞台を創ってくれてました。

カーテンコールの生徒会長さんの挨拶では「言葉の大切さ、家族の大切さ、周りの大切さを改めて感じました。」と涙ぐみながら話してくれました。

終演後、下校中の生徒さんが「今は中々こういった時間がないから、友達とヘレン・ケラーを観れて嬉しかった。楽しかったです!」と笑顔で嬉しそうに声をかけてくれ、私たちも、改めて共に過ごせる喜びを感じました。

ヘレン・ケラーの旅はこれからまだまだ続きます。

青森で出会った皆さんとまた再会できることを願い、これからの出会い、再会に繋げていきます!

                          ジェイムス・ケラー役 蒲原智城


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2020年秋 東・西日本ツアー 第2週目

2020-10-09 15:12:10 | 全国巡回公演

今週は、この「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の後続いていく、「星の王子さま」のワークショップの関係で、先週とはメンバーがガラッと変わって最初の週です。最初の公演地、岡山県に向かう道中やっとみなさんと出会える喜びで胸がいっぱいでした。

 

「ヘレン・ケラーひびき合うものたち」ツアー第2週目の公演は

9月30日(水) 岡山県 岡山市立山南中学校 同校体育館

10月1日(木) 徳島県 鳴門教育大学付属中学校 徳島県教育会館

の公演です。

 

山南中学校

岡山市立山南中学校は、今年度春の時期に「Touch~孤独から愛へ」の公演を予定していました。ですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い延期となりました。学校の先生方のご尽力のおかげで今日の公演へとつながりました。

山南中学校文化祭『山南祭』では毎年、各クラスで舞台発表で演劇を作ったりもするそうです。今回見た生徒たちも試行錯誤しながら発表をしていたと先生方がおっしゃいっていました。

入場してきた生徒たちは「山南中の体育館じゃない!!」と体育館が劇場に変わった姿に興奮。今までと変わらない元気な姿に改めて、今からこの生徒たちと公演を作れる喜びが胸に広がりました。

公演が始まると打って変わって集中した、緊張感のある空気で客席から舞台を支えてくれました。カーテンコールであいさつしてくれた代表の生徒さんもしっかりとした姿で公演で感じたものを言葉にしてくれました。

花束よりも岡山のお菓子をという生徒会の先生方のご厚意で、おいしいお菓子をいただきました。とてもおいしかったです。

終演後、片付けをしているところを覗きに来る生徒もいて、急遽舞台裏見学や入口でアニー・サリバン役の髙階と話し込んでいる姿もみられました。山南中学校の皆さんにとってこの2時間が、今年の思い出の一つになってくれていあたらとてもうれしいです。

 

鳴門教育大学付属中学校

鳴門教育大学付属中学校も春予定していた公演が秋に延期となった学校です。校長先生や担当の先生をはじめ、多くの先生方の想いのこもった公演です。今年に入ってまだ全校生徒集まっての行事ができていなかったそうで、会場に入ってくる生徒達はみんな元気。良い笑顔も見せてくれていました。

始まる前あいさつしてくださった先生の後姿からは、やっとみんなが集まったという思いと、この場を楽しんでほしい気持ちがあふれ出していました。その姿に劇団員も気合が入ります。

公演が始まると、何が始まるのか自分たちなりの興味で舞台と向き合ってくれている姿がとても印象的でした。

終演後の代表の生徒さんのあいさつでは、「自分が知っているヘレン・ケラーより少しシリアスだったけど、新しいヘレン・ケラーを発見しました。」と素直なその場で発見した思いをめいっぱい語ってくれました。

実はこの公演校長先生の呼び掛けで、徳島新聞の方や徳島のケーブルテレビの方がいらっしゃっていました。新聞やテレビをみた家族の人たちと「ヘレン・ケラー」を通して会話が生まれていたらうれしいです。

 

10月に入り新型コロナウイルス感染症だけでなく、台風やインフルエンザも姿を現し始めている中、今週であった人々の温かさ、今だからこそ子どもたちにこういう時間を作ってあげたいという思いをひしひしと感じた2公演でした。この思いを胸にまだまだ続く「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」のツアーを待っている観客の元へ届けていきます。

                             パーシィ役石岡和総