風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『Touch ~孤独から愛へ』2012九州巡回公演 一週目

2012-09-29 21:05:03 | トピックス
9月24日より今年も風の九州巡回公演が始まりました!
今年度の演目は『Touch ~孤独から愛へ』、約二十年も風が日本全国での上演を続けている作品ですが今年から翻訳・演出も変わり新しい『Touch』となりました。12月中旬まで60回以上の公演を予定し、11月24日(土)には福岡市のももちパレスにて一般公演を行います。


9月24日 大分大学教育福祉科学部附属中学校(大分県)
  25日 博多女子中学・高校(福岡県)
  26日 大分東高校(大分県)
  27日 致遠館中学・高校(佐賀県)
  28日 〈午前〉神埼清明高校(佐賀県)
      〈午後〉神埼高校(佐賀県)


大分大学教育福祉科学部附属中学校

今年で八年目となった同校での公演、『Touch』の上演も今回で三度目となります。新生『Touch』の初日にふさわしく、笑いや涙に溢れた公演となり、上演後には多くの先生方から「また来年が楽しみです」という言葉をいただきました。

そして終演後には、この秋校内で演劇発表を行う三年生たちと片づけ、座談会が行われました。


↑子どもたちだけでなく先生方も片づけを手伝ってくださいました。


↑こちらは体育館の向いにある武道場で行われた座談会の様子。ハロルド役の柳瀬に子供たちが沢山の質問をしています。


↑座談会に参加した皆さんとの記念の一枚。校内の演劇発表にむけて皆さん頑張ってください!


博多女子中学・高校

二日目の博多女子中学・高校は風の上演は初めてとなる学校でしたが、会場となった福岡市の少年科学文化会館は大いに盛り上がりました。上演後に呼びかけを行った座談会にも多くの中高生が参加してくれました。


↑座談会に参加してくれた皆さんと。

ちなみに座談会での最初の質問は「ハロルドの歌う歌の詞を教えてほしい」というものでした、彼女たちの中にそれぞれに興味を刺激された部分があったのだと改めて感じました。


大分東高校

次の日は今回のツアーの舞台スタッフ赤木亮の母校・大分東高校での公演。

文化祭一日目のオープニング企画の後に上演しましたが、彼らはとても真剣な眼差しを舞台に向けてくれていました。




↑片付けの際に手伝ってくれた生徒さんたちは男子も女子も俳優・スタッフとの交流をとても楽しんでくれました!


↑片付け終了後、風トラック前での一枚。


↑バスが学校を去る際も担当の先生方が最後まで見送ってくださいました。


致遠館中学・高校

致遠館中学・高校では芸術鑑賞行事を毎年6月に行っていたそうですが、『Touch』の上演の評判を耳にした先生方がわざわざ実施時期を変えていただき今回の上演となりました。

その先生方の熱意は子供たちにも伝わったのだと思います。カーテンコールでお礼の言葉を述べてくれた女子生徒は「二人の孤児の兄弟を元気づけるためには、手の温もりだけで良かった。人と関わっていく中で忘れてしまいがちな大切なことにことに気付かせて頂き有難うございました」という、とても素敵な言葉を僕らにおくってくれました。


↑終演後、楽屋を訪ねてくださった先生方と。先生方にとっても観劇の中での子供たちの様子がとても印象に残ったようです。


神埼清明高校・神埼高校

週の最後は今ツアー初となる2ステージ、佐賀県神埼市内二校の合同公演でした。

午前に行われた神埼清明高校の生徒さんは放課後にまだ風のトラックが会館に止まっているのを見つけ、僕らに声をかけに来てくれました。


↑出演者三人と放課後訪ねにきてくれた神埼清明高校の生徒さん。

午後の神埼高校の皆さんも普段なかなか観ることのない本格的な演劇、そして物語に笑い・驚き、そして自分自身の感性に触れてくれたように思います。


↑上演後に楽屋を訪ねていただいた先生方に記念の色紙を差し上げました。


一週目でしたが、この一週間だけでも沢山の出会いがあり、大切な思い出ができました。13週にも及ぶこの九州ツアーは僕らにとってとても贅沢な時間だと感じます。
このブログを通じて風を応援していただいている皆さん、新たに風に出会った皆さんに少しでも僕らの体験を伝えることが出来ればと思っています。

来週もお楽しみに。

佐野 準






【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】 〈結 そして歴史へ―〉  『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』

2012-09-04 09:22:20 | 公演情報
東京演劇集団風創立25周年記念公演【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】起・承・転・結 そして歴史へ―Introduction, Development, Turn, Conclusion and History ―。
レパートリーシアターKAZEではその〈転〉Turnとして上演した、フランス・マントゥール劇場による『プロメテウス エレクトリック・ポエム』の上演を終了いたしました。
人間に火を与えたことでコーカサスの岩に磔にされたプロメテウス。バンジャマン・クルシエのギターの旋律とともに語られる、プロメテウス:フランソワ・シャファンの「きっと人類は〈光〉を見い出すだろう」という問いかけに、訪れた観客のみなさんからたくさんの感想を寄せていただきました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】はいよいよ〈結 そして歴史へ〉 Conclusion and History ―『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』の公演へと向かいます。
“伝説”として人々の心を支え、人々に語り継がれてきた一人の少女の物語を通して、観客のみなさまとともに現代の〈希望〉の在り処を探し、世界の中に小さくとも力強く輝く人間らしい灯に目を向け、耳を傾けることができたらと思っています。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012
【結 そして歴史へ】Conclusion and History ―
ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎 Jeanne d'Arc JEANNE ET LE FEU




2012年 9月15日[土]〜9月17日[月・祝]
作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 演出 :浅野佳成 Yoshinari Asano 
上演協力(脚色・人形美術・衣裳):ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcărău



振付:佐藤薫 照明:坂野貢也 音響:渡辺雄亮 舞台監督:長谷川敬久
演出助手:江原早哉香/南雲史成 舞台監督助手:佐田剛久 ほか
出演:白根有子/栗山友彦/田中賢一/佐藤勇太/田中悟
   佐野準/木村奈津子/仲村三千代/稲葉礼恵/車宗洸
著作権代理:㈱フランス著作権事務所

『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』は、「声をあげる機会の少ない世界中の若い人たちに、ひとりの少女が起こした物語を、そして声をあげることの重要性を知ってほしい」という共通の願いのもと、現代劇作家マテイ・ヴィスニユック(ルーマニア出身・フランス在住)によって書き下ろされたレパートリーです。

放浪役者の一行がやってくる。そして、ジャンヌ・ダルクの物語を始める。

「フランス皇太子シャルルが、ランスで戴冠式を行うことを助けるように」そして、「イギリス軍をフランスから追い出すように」という〝声〟を聞いたひとりの農民の娘、羊飼いの乙女ジャンヌは、神の命にしたがってシノンの街を目指していく。
そして皇太子との接見で自らが聞いた〝声〟を伝え、王子シャルルの心を捉え、騎士の身分となったジャンヌは、オルレアンの戦いに勝利する。
戴冠式を行う皇太子や人々の心を掴んだジャンヌ。しかしコンピエーニュ城の戦いでジャン・ルクセンブル公の捕虜となり、競売にかけられ、イギリス軍に金で売られてしまう。
そして、僅か19歳という若さで、ジャンヌ・ダルクは魔女裁判にかけられ火あぶりの刑となる―。


ひとりの平凡な少女が貫いた“勇気と信念”、彼女の叫びは、制御し権力を保持するための“神話”ではなく、奇跡の物語=“伝説”として人々に語り継がれてきました。人間の原初的な願いや希求が込められたひとりの少女=フランスを救ったにも拘わらず政治の犠牲となって火刑にされた伝説の乙女ジャンヌの生きる姿を受け止め、私たちは再び耳を傾けていきたいと思います〈結 そして歴史へ―〉と。

作品の詳細はこちら

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※〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉
各公演のチケットは、風ホームページからもお申込みいただけます。

■入場料
前売り:3800円/当日:4000円/学生割引:3300円
年間通しチケット:10000円(3枚つづり)
 *レパートリーシアターKAZEで2012年に上演する作品に限ります。

チケットのお申し込み

■レパートリーシアターKAZE アトリエの会
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