風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2011秋ツアー 第3週目

2011-10-07 00:37:03 | 全国巡回公演

9月25日 滋賀県 市制施行75周年記念事業 ヘレン・ケラー来彦75周年 障害者のつどい

9月27日 福井県 大野東・奥越明成高校

9月28日 大阪府 楠根中学校

9月29日 香川県 香川中央高校

彦根市制施行75周年記念事業の公演から幕を開けた第3週目の旅。たくさんの彦根市のみなさんが公演を楽しんでくれました。会場に足を運んで下さった方には、視力や聴力に障害を抱えている方々もいらっしゃいました。終演後にロビーでお会いした皆さんはどの方も力強く、そして希望に溢れていました。握った手の温かさ、掛けてくださった多くの言葉は私たちの勇気となり、お互いにエネルギーをぶつけ合い、交換することが出来ました。ヘレン・ケラーが75年前に訪れたこの彦根の地で公演できたことに喜びを感じると同時に、またいつかの再会を願う一日となりました。

ロビーには彦根市福祉保健部障害福祉課障害福祉係のみなさんがつくってくれた“ヘレン・ケラー”パネルが展示されました

皆さんの出会い、忘れません

文化祭の中で行われた大野東・奥越明成高校での公演。前日の夜、搬入で訪れた私たちを「風さ~ん、来てくれてありがとう」と校門で文化祭準備をする生徒さんたちが出迎えてくれました。公演当日は文化祭一日目、仕込み作業の間も中庭では、皆さんが盛り上がっている声が体育館にも届いてきました。撤去作業を手伝ってくれた生徒会のみなさんにお礼の色紙を渡した時の笑顔を見て、今日この日に出会えて良かったなと感じました。文化祭最中ということもあり多くの皆さんと話す機会はありませんでしたが、窓から手を振ってくれる生徒さんたちはきっと、公演を通して何かを感じてくれていたと思います。

楠根中学校の生徒さんたちは元気いっぱい!!ほんの少しの動きや言葉のひとつひとつに瞬時に反応し、舞台に返してくれました。鋭い、という言葉がぴったりくるような反応に、私たちも驚かされたり、なるほど、と思ったり、とてもおもしろい時間を共に過ごすことができました。演劇の発表があると先生がお話されていましたね、その鋭い感覚で、どうぞ皆さんらしい演劇をつくりあげてください。

香川中央高校の演劇部の皆さんと

29日の香川中央高校の公演は、当初21日に行われる予定でしたが、台風の影響があり、日付を変更し皆さんに会うことが出来ました。ご協力いただいた先生方に本当に感謝しています。香川中央高校では2009年に『Touch~孤独から愛へ』という作品を上演しました。3年生とは久しぶりの再会です。今回の旅班メンバーやスタッフの中には2年前に訪れたメンバーがたくさんいます。3年生は「あっ、トリートだ!」などと声を掛けてくれ、しっかり覚えていてくれました。2年前のことが皆さんの記憶の中に刻まれていたこと、嬉しかったです。公演中は、真剣にこちらを見つめる眼差しを感じ、互いにその空間を共有することが出来ました。座談会では演劇部のみなさん、そして先生、一人一人が部活に掛ける思いや演劇への情熱を感じる質問が飛び交い、とても充実した時間でした。また座談会と並行して行われた撤去作業をたくさんの部活の皆さんがお手伝いしてくれました。その時に感じたチームワークの良さ、素敵でした。舞台、座談会、撤去作業を通して感じたことを友達や先生と話してみてください。自分がまだ知らなかった相手の一面に出会えると思います。本当にどうもありがとう!

ここで旅班は一度、東京へと戻り、来週は岐阜県からのスタートです。

これからの出会いに期待を膨らませながら、バスは東京へと向かいます。