風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』稽古場より

2016-08-24 20:16:39 | 稽古場速報

新作『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』の公演も、

いよいよ本番が近づいてきました。

母親(柴崎美納) 

紛争が終わり、前へ前へと進み、生きるために社会の波に呑み込まれていく人間たち。

ひとつの家族を通して流れてくる、人と人との間に生まれてくるあたたかな感情、

そして地中から聞こえる共に歌い、笑い合う死者たちの姿。

 左から新しい隣人(柳瀬太一)/父親(緒方一則)

歪んだ世界を厳しく評しながら、人間の隠された、置き去りにしてきたものたちを救い上げていくマテイ・ヴィスニユックの世界、

ぜひKAZEの新作にご期待ください!

 左から息子(佐野準)/民兵(佐藤勇太)

皆さまと劇場でお会いできるのを楽しみにしています。

お申し込みはこちら↓

https://www.kaze-net.org/ticket/ticket.php


母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた

2016-08-12 11:14:58 | 公演情報

この暑い夏、風は、江原早哉香演出による新作、マテイ・ヴィスニユック作『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』に取り組んでいます!

戦争が終わり3年。いまだ見つからない息子の遺骨を探すために地面を掘り続ける父と、息子の帰りを待ち続け、涙を流すことのできない母親。
ふたりに話しかけ続ける息子が語るのは、敵も味方も重なり合い、共に歌い笑う、この土地に棲む死者たちの姿だった。
異質性と多様性を排除し、終わることのない人間同士の争いと悲しみの連鎖。瓦礫のなかで過去からの呼び声に耳を傾け、遂げられなかった希望を救い上げていく家族の姿に、人間が共に生きていく可能性を見つめ、上演に向かいます。

出演:緒方一則/柴崎美納/佐野準
    白根有子/柳瀬太一/田中悟/佐藤勇太
     稲葉礼恵/仲村三千代/保角淳子/辻由美子

舞台美術・衣裳:アンドラ・バドゥレスコ/作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ
演出助手・人形制作:エリック・ドゥニオー/演出助手:オーレリアン・ズキ
音響:渡辺雄亮/照明:坂野貢也/舞台監督:佐田剛久/企画制作:佐藤春江/芸術監督:浅野佳成

公演は8月30日(火)~9月4日(日) 開演:平日7時/土日2時

ぜひご来場ください。