風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2013秋 西日本地域・東日本地域ツアー 5

2013-10-29 12:30:01 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』巡回公演も、あっという間に6週目を迎えました。


10月21日(月)新島学園中学校(群馬)



今週最初の公演は群馬の安中市民文化センターでの公演でした。
入場の時から明るい元気いっぱいの声に包まれる会場での公演。
中学生ならではの感性溢れるフレッシュな空間での上演となりました。
カーテンコールでは、演劇部の部員さんが、素敵な花束を二つも用意してくれました。
本当にありがとうございました!
公演終了後は、バスで新島学園中学校まで向い、20名以上の演劇部員さんと、劇団員、スタッフと共に“大・座談会”が開かれました。
演劇部の部長さんの進行と共に、役者、スタッフの自己紹介から始まり、劇団のこと、役者のこと、照明や舞台装置についてなど、様々な質問がとびかいました。



一つ一つ丁寧に答える劇団員の話に皆、興味津々。
まっすぐな眼差しで真剣に話を聞く彼らの姿はとても輝いていました。
顧問の先生からも、質問が飛び出すこともあり、演劇に対する熱意や思いがとても伝わってきました。




座談会終了後は、皆で記念写真を撮りました。
そして、さらに!
新島学園中学校の皆が学校に帰ってからすぐに書いてくれた、出来たてほやほやの約600人分の感想文も頂きました!
皆の思いの詰まった感想文は、大切に読んでいます!


10月23日(水) お茶の水女子大学付属中学校(東京)




会場は、お茶の水女子大学付属中学校の体育館(アリーナ)です。
学校名が、女子大学付属中学校となっていたので、最初は、「あれ?女の子だけなのかな?」と思っていましたが、中学校は共学なので、ちゃんと男の子も居ました!
同じ中学生でも、また、前回公演した学校とは違った空気感。彼らの生き生きとしたインスピレーション。
それは、舞台上にいる私たちにも伝わり、そこから新しいインスピレーションが生まれる。
目には見えないけれど“役者と観客”という枠だけではなく、一緒につながっていられたと感じる公演でした。
公演終了後は、バックステージアツアーもあり、普段触れることの出来ない体験に、驚きや歓声の声が上がっていました。





ステージをまわるときも、彼らは元気いっぱい、積極的に舞台に触れ、興味の赴くままに動いたり、気になる役者と話をしたり。
彼らにとって、とても刺激的な一日になったのではないでしょうか?



10月24日(木) 福島南高等学校(福島)

福島南高等学校は福島市公会堂で公演を行いました。
図書部員さんの司会と共に盛大な拍手で幕が上がりました。

公演終了後は演劇部の皆さんとヘレン役の稲葉との座談会が開かれました。
生徒さんはとても元気で、活気に溢れ、自分の気持ちを思いっきり伝えてくれました。
生徒さんの中には、公演中に感じたこと、思ったことを忘れないように、メモを取りながら舞台を見てくれていたそうです。
また、舞台に引き込まれ、役者と一緒になって考えたり、ヘレンと共に心が動いた、などの感想もありました。
子どもたちの秘めた無限の可能性をとても感じる座談会でした。



座談会終了後も「劇団の方々の顔が見たい。」
ということで、バラシ中に客席まで来てくれて、挨拶をしてくれました。
その後も、積み込みをしているトラックのそばを通りかかり、ありがとうございました!と元気よく声をかけてくれました。


10月25日(金) 東金高等学校(千葉)

今週最後の公演は、千葉の東金文化会館で行われました。



上演前の校長先生の話を聞く生徒さんの様子から、これから始まる未知の空間へのわくわくした気持ちがとても伝わってきました。
そして、開演!
舞台上から見える彼らの姿は、ひとつひとつ、自分の中から様々な思いをくみ取るように、
この時、この場所で、そして、今ここで生きている自分とまた新しく出会い、色々な思いをめぐらせていました。

生徒さんは2階席にも座っていて、広い舞台空間を、役者と観客とが支え合いながら、膨らみ、大きな一つの創造空間が作り上げられていくようでした。
カーテンコールの大きな拍手の中で、客席を見渡すと、そこには彼らの真っ直ぐな、力強い眼差しが。
私たちにとっても彼らと過ごせたこの時間が、とても尊いものだと感じました。





『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋の巡回公演の旅も残りわずか。
私たちは、毎回出会う豊かな才能を持つ彼らの繊細な優しさにいつも励まされています。
残りの旅も、これから出会う彼らのことを楽しみに思いながら、公演を続けていきたいと思います!

文:倉八ほなみ(パーシィ役)

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第5週目

2013-10-26 18:35:32 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』の九州ツアー第5週目は、
佐賀県から始まり福岡県、鹿児島県と台風にも負けず、九州を駆け巡りました。

10月21日 佐賀東高校(佐賀)
       高志館高校(佐賀)
   22日 門司大翔館高校(福岡)
   23日 東福岡高校・自彊館中学校(福岡)
   24日 唐津東中学校・高校(佐賀)
   25日 鹿児島玉龍中学校・高校(鹿児島)


佐賀東高校 高志館高校

2校合同の公演でした。
2校の生徒が同じ会場で一緒に見るということで、はじめはお互いを意識している感じがありましたが、すぐに
その雰囲気はなくなり、グッと集中して舞台に視線を注いでいました。



カーテンコールでは、代表の生徒さんが
「私も誰かを元気づけられる人になりたいです。そして、私を元気づけてくれる人を大切にしたいです。」
と、あたたかい言葉を伝えてくれました。



佐賀東高校は、今回スタッフとして旅に参加している実習生、蒲原智城の母校です。
カーテンコールで座長の柳瀬に紹介され舞台に登場し、後輩たちにメッセージを送りました。
去年まで同じ高校、同じ佐賀市内で高校生だった先輩が卒業して、夢に向かって頑張っている姿に生徒の皆さんは大きな拍手を
送ってくれました。





終演後には、蒲原の演劇部の後輩たちと顧問の先生が、楽屋を訪ねてきてくれました。
久々の再会を互いに喜んでいました。


門司大翔館高校

門司大翔館高校は、風とは4度目の出会いでした。
開演前から客席は盛り上がり、生徒の皆さんも先生方も開演を心待ちにしてくれていました。



校長先生の開演前の「人生は、自分の持っている役柄を演じ、そして演じきるものです。今日は見て、聞いて、肌で感じて楽しんでください。」
という熱い言葉とともに開演し、皆さん真剣に「Touch]を感じて、楽しんでくれていました。







終演後には演劇部の皆さんとバックステージツアーが行われました。
舞台の隅々まで、様々なことに興味をもって見学をしてくれていました。
そのあとには、座談会も行われ、盛り上がったようです。


東福岡高校・自彊館中学校



約10年振りとなる風の公演でした。
午前は高校2、3年生、午後は中学生、高校生と2回の公演でした。
午前は集中し、クライマックスに向かうにつれて静かに、しかし力強く盛り上がっていきました。
午後はゆったりと和やかに、一方でしっかりと見てくれていました。
午前と午後とで各席の雰囲気が全然違い、それぞれに公演を楽しんでくれていました。

カーテンコールでは、代表の生徒さんが「登場人物は、自分と境遇は違うけれど、親の愛というものを改めて感じました。」
と話してくれました。



終演後には、多くの先生方が楽屋を訪れてくれ、「Touch」の上演を通した先生方の生徒への想いをお話ししてくくださいました。


唐津東中学校・高校

唐津東中学校・高校は風は初めての出会いでした。
この日は台風の影響が心配されたため、会場が急きょ体育館となっての公演でした。
風の舞台は、文化施設でも体育館でも規模は変わりません。生徒の皆さんも先生方も体育館が劇場に変わっていくことのに
驚きと興奮の声をあげていました。
1000人を超える各席は、エネルギーに満ち、台風を吹き飛ばすような盛り上がりでした。



終演後には、部活動の生徒さんが元気に手伝ってくれました。





「会館ではなく、逆に体育館の方がよかったのかもしれないですね。台風のおかげですね(笑)」
と先生。生徒も先生方もこの日の公演を目いっぱい楽しんでくれていました。


鹿児島玉龍中学校・高校

2009年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』以来、4年振りとなる再会でした。
この日も台風の影響が心配されましたが、朝のうちに雨は止み、天気も味方をしてくれました。
この日も体育館には1000人を超える生徒の皆さんが集まり、目の前で起こる出来事に細かくリアクションをしながら
リラックスして見てくれていました。



終演後には、演劇部をはじめ有志の生徒の皆さんが率先して撤去のお手伝いをしてくれました。
「どうやって道具を組み立てたんですか?」、「どうして劇団に入ったんですか?」
「あぁ、あっという間に元の体育館に戻っちゃいましたね。」
など、興味のあることや感じたことを積極的に劇団員にぶつけ、交流しながら、とても盛り上がりました。





担当の先生も「今まで演劇を見ても『?』で終わってしまうものばかりだった。でも、『Touch』を見て、さまざまなことを感じました。生徒もそうだと思います。」と、生徒と一緒になって興奮していらっしゃいました。




今週は再会の喜びに溢れた週でした。
異動先の学校で2年連続で『Touch』を見てくれた先生方との再会。
昔から風を応援してくれている先生方との再会。
母校での公演をきっかけとしたかつての仲間たちとの再会。

演劇は、「出会いと関係の芸術」とも言われています。
客席にいる若い観客たちとの出会い。公演の実現に向けて尽力してくださった先生方との出会い。
そのひとつひとつの出会いの中で、いい関係がつくれたからこそ、再会したときの喜びを感じられるのだと思います。

だからこそ、これからも一回一回の出会いを大切に公演を続けていきます。


文:フィリップ 佐藤勇太


 

Touch孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第4週目

2013-10-19 17:01:14 | 全国巡回公演
 『Touch~孤独から愛へ』2013年秋の九州ツアーは、第4週目15ステージを数えました。



今週は

10月15日 鹿本農業高校(熊本)
   16日 福岡農業高校(福岡)
   17日 出水高校  (鹿児島)
   18日 田川高校  (福岡)


での公演でした。 


鹿本農業高校

鹿本農業高校は、体育館での公演でした。
トラックから体育館まで、搬入のお手伝いがありました。
図書委員、放送委員の生徒さんたち、朝早くからありがとうございました!
開演前には、担当の先生が、
『テレビや映画では味わえない、心で感じる生の舞台にひきこまれ、しっかりみてください。』
とおっしゃっていました。
開演してすぐに大きな笑いが客席を沸かせ、とてもリラックスして観ていてくれていました。


↑幕間の休憩時間で


カーテンコールは、大きな拍手に包まれながら、シクラメンの鉢植えをいただきました。
代表の生徒さんから『演劇を観る機会はあまりないけれど、これからは機会を増やしていきたい。』と
お礼の言葉をいただきました。
本当にありがとうございました。


↑終演後、舞台撤去のワンシーン



↑トラックに積み込みしている生徒さん達


↑お手伝いをしてくれた生徒さん達との集合写真


福岡農業高校
福岡農業高校は、体育館での公演でした。
今回の公演は、創立135年記念式典のなかで行われました。
開演前、校長先生が生徒さんたちに向けて
『ひとりひとりが豊かな思いやりや夢をもって、未来を耕して欲しい。』
とおっしゃっていました。



今回の公演を通して、生徒さん達の学校生活が豊かに耕されること、僕らは願っています。


↑音響の仕事に進路を目指している生徒さんと、音響オペレーター酒見篤志




カーテンコールでは、生徒さん達全員がスタンディングオベーション。
鳴りやまない拍手のなか、記念品のお菓子、ジャム、ソース、肉味噌をいただきました。
とても美味しかったです。ありがとうございました!


↑終演後、トラックに搬入している生徒さん達の姿

生徒会、バドミントン、バスケ、バレー、サッカー部の皆さん。
本当にたくさんの生徒さん達、お手伝いありがとう。
素敵な思い出、贈り物をありがとうございました。


↑舞台撤去後、体育館での集合写真


出水高校
出水高校は体育館での公演でした。


↑体育館に生徒さんが入場している風景

開演前、客席では大きな声で笑う練習が行われ、とてもリラックスした雰囲気に包まれていました。
公演中も大きな笑いに包まれていて、2幕開演のベルが鳴ると、自然と拍手が沸き起こり、
一体感と躍動感にあふれた公演になりました。
皆さんの熱気や、食い入るように観ている姿がとても印象に残っています。


↑終演後に搬出のお手伝いをしてくれている生徒さん達


↑積み込みを手伝ってくれた生徒さん達


↑お手伝いの生徒さん達と集合写真


田川高校
田川高校は田川高校講堂での公演でした。
風は田川高校での公演は初めてです。
初めて出会う生徒さん達とどのような出会いが生まれるのか、とても楽しみにしていました。

↑開演前の講堂での一コマ
開演前は、劇団紹介が行われました。
公演中は明るい笑いに包まれていて、舞台と客席との掛け合いによる、心地よいテンポが刻まれていました。

↑クライマックスでのワンシーン
カーテンコールでは一度沈黙があり、そのあと大きな拍手が生まれるという感動的な公演になりました。


↑終演後に舞台のセットを見上げている生徒さん達

終演後のバラシでは多くの生徒さん達が、別れを惜しみながらお手伝いをしてくれました。
素敵な笑顔、優しい言葉の掛け合い、明るく元気な声、本当に様々なことが心に残っています。
本当にありがとう!


↑生徒さん達と集合写真


まだまだTouchの旅は続いていきます。
これから寒くなりますが、風邪に気をつけて元気にお過ごし下さい。
僕たちも元気に旅を続けて行きたいと思います!


文:車 宗洸






『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2013秋 西日本地域・東日本地域ツアー4

2013-10-19 16:42:55 | 全国巡回公演
少しずつ涼しくなっていく季節の移り変わりを肌で感じながら、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』巡回公演も5週目を迎えます。
今週は東日本地域を一旦離れ、静岡県での公演でした。

10月18日 静岡東高校


開場直前の様子。俳優達がストレッチなど公演に向けて準備中。

会場は静岡市民文化会館 中ホールにて開催されました。
静岡東高校では毎年演劇鑑賞行事を実施されているそうです。1年生にとっては初めての、2、3年生にとっては年に1度の『出会い』の機会になります。今回私達、風の上演は初めてでしたが、生徒の皆さんにはどのように観て、感じてもらえたでしょうか?





開場中は応援団の皆さんが生徒達を誘導。皆大きな声を出して約1000人近い生徒を速やかに決められた場所に誘導していきます。あっという間に1階席、2階席共に生徒の皆さんで一杯となりました。風の巡回公演ではホールの緞帳を使用しないので、会場に入った瞬間からセットが見えています。なので、『これからどんな事が始まるのだろう?』『あの絵はなんだろう?』などと開場中に周りの友達と話し合ったりしていたのかもしれませんね。とても場内全体がリラックスしていた様に感じました。

そして、開演。

始まってからも俳優一人一人の声や身体を、舞台から発せられる音響や照明の変化、舞台スタッフによる場面転換をありのまま受け入れて観てくれているように感じました。笑いたくなったら笑い、集中したい時には集中する。その言葉通りの素直な反応を返してくれたと思います。


カーテンコールでは沢山の拍手と共に、生徒代表の図書委員長さんからとても綺麗な花束を頂きました。ありがとうございました!

また終演後には演劇部、図書委員会の皆さんとの交流会が開かれました。劇団からはアニー・サリバン役の渋谷愛が参加。
公演を観ての感想、舞台に関する質問や、上演についての質問など、皆さんが感じた事、思った事をそのまま渋谷に問いかけます。30分ほどの時間ではありましたが、とても和やかで濃密な時間を共有する事が出来ました。また、参加した先生からも『背景の絵がイエス・キリストの顔に見えました!』との感想をいただきました(笑)


交流会に参加してくれた皆さんと一緒に記念写真!

ツアーが始まり、1ヶ月が立ちました。愛知県から始まった私達の旅ですが、西日本地域から東日本地域へ、全国様々な場所で公演を続けています。1日1日、その日に出会う生徒達、先生方と共に上演を通して時間を共有する中で、『今自分が出来る事・やりたい事』を毎日探しています。『今日はこれをしなければならない』のではなく、その日見つけた自分の中から湧き出てきた想いを大切にしてやっていきたいと思っています。それが正しいかはわかりませんが、『とにかくやってみよう』を実践し、その結果から得たものを積み重ね、また次の『やってみよう』に繋げていく。
そんな旅を続けていければ、と思っています。 

来週はまた東日本地域へ。群馬県からのスタートです。


文:渡辺雄亮(音響)

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2013秋 西日本地域・東日本地域ツアー3

2013-10-17 11:35:05 | 全国巡回公演
西日本地域から始まった『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の巡回公演は、早くも4週目を迎え、東日本地域に向かいました。


10月 6日(日) 埼玉県 (公財)草加市文化協会 主催公演
   8日(火) 宮城県 尚絅学院中学校・高等学校
   9日(水) 福島県 原町高等学校・小高商業高等学校
  10日(木) 宮城県 石巻西高等学校・石巻好文館高等学校
  11日(金) 宮城県 気仙沼高等学校




草加市文化会館にて行われたこの公演は、草加市文化協会の方々と共に風が4年の月日を重ね、満を持して行われた公演です。
風の西垣が行う“コミュニケーション・ワークショップ”を、障がいをもつ方同士はもちろん、障がいをもつ方や様々な方々との架け橋となる願いを込めた活動を行い続け、劇場空間の理解や解放を深めるなかで、芸術の力と人間のひびき合いを地域の方々と共により開かれた空間のなかで共有することができることを願っての公演でした。
小さな観客の視線やその子を隣で見守りながらも、舞台上の出来事に小さかった頃の自身や親としての自身を重ね合わせながら熱い視線を交換する客席。
人間の出会いや響き合っていく鼓動が聞こえるような公演でした。






宮城県の尚絅学院中学校・高等学校での公演は、舞台を礼拝堂の中に組み上げる私たちもなかなか行う機会のない公演でした。
仙台市内には演劇を行えるホールや会館がたくさんある立地の中、生徒が芸術と出会うならば学校で行いたいという願いのある公演でした。
特別な仕込み作業になるため、担当の先生は公演の前日から劇団と学校の架け橋になるため様々な協力をしていただき、その姿が響き合うように公演後はサッカー部と野球部の生徒の皆さんが部活の時間ぎりぎりまで搬出作業をお手伝いしてくれました。



嫌な顔をするどころか舞台の構造に興味を持ち、楽しみながら劇団員と共に作業している姿が印象的でした。





原町高等学校と小高商業高等学校は現在おなじ住所にある学校です。
公演から約一年前、各学校の担当の先生とお話ししたときに、この二つの学校がこれから共に歩む時間の中で、風の『ヘレン・ケラー』が一つのきっかけとして歩みを支えることができると確信したのを覚えています。

小高商業高校の担当の先生は(公演の年に異動されてしまいましたが)「様々な体験を生徒たちは経験した、それは目には見えないものかもしれないが懸命に今を歩んでいる。しかし、単独では鑑賞行事が行えない。」と話されていました。(実はこの先生は原町高校の担当の先生の元生徒でした。)
そして原町高校の担当の先生はその想いが伝わるように、「原町の生徒も小高の生徒も絶対に食い入るように観ます!原町と小高の二つの学校が一緒に観ましょう。」と応えてくれました。
先生の生徒を信じる力、それは言葉だけではない、人と人の繋がり。
まさにアニーとヘレンの間にある目には見えない振動なのかもしれません。
公演当日は先生の言葉の通り食い入る様な、突き刺さる視線を送る今の生徒さん達の姿がありました。





石巻西高等学校と石巻好文館高等学校は午前と午後に分かれた公演。
例年ならば市民会館で2校合同行っていた学校ですが、今回の震災で市民会館が使えなくなってしまって石巻市の総合体育館での初めての演劇の公演でした。

学校の体育館の話もありましたが、別々の会場で行ってしまうと合同で行ってきた鑑賞教室の意味がなくなってしまう。やはり一つの会場で同じものを共有させてあげたい。という想いを体育館の方々も理解していただき、復旧工事のスケジュールも含め様々な協力をしていただきました。
あの日、総合体育館の中で真剣に、そして楽しみながら舞台を見つめていた二つの学校の生徒さんはとてもすばらしい方々に見守られていると公演を行いながら感じました。
終演後、好文館高校の図書委員の生徒さんが搬出のお手伝いに参加してくれて、劇団員に「次は何をしたらいいですか!?」と声をかけていました。
見守る大人達、そしてその視線を受け行動する彼らの姿はとても生き生きとしたものでした。





今週最後は気仙沼高等学校の公演です。

気仙沼はこの春に、フランスの芸術集団スーフルールと風の協働による“ささやき詩想レジスタンス 桜前線2000キロの旅”で最後に訪れた場所でもあり、あれから半年の月日が流れ、気仙沼に再会の意味も含めて上演に向かえた場所です。

開場から開演まで、舞台装置への驚きと劇場空間に入る興奮でざわつきが修まらない客席は、開演のベルと同時に静まりかえり、舞台上の出来事に対して無言のメッセージを送り続けていました。
あどけなさの残る表情から一変して、真剣な眼差しに変わる彼らの姿は舞台上で起こる何かを掴み取ろうとする力強さを感じました。
しかし、終演後に舞台を撤去に入る劇団員を見つけた時のキラキラとした表情も、やはり彼らの本来持っているすばらしい姿だと思います。
舞台前まで駆け寄り、俳優に声をかけ話し始める。即席の座談会のようになりました。
開演前から彼らを見続けていた担当の先生は驚くことなく、気仙沼高校の生徒ですから!と誇らしげに話してくれました。



草加市文化会館の終演後 アニー・サリバン役の渋谷と二人の小さな観客。


関東から東北まで、秋を感じるように北上した1週間でした。
風の巡回公演は常に次の公演地へ向かいながら、そして様々な想いを繋げるために行い続けています。

先日、草加の公演をプロデュースしていた西垣からこんな言葉をもらいました。

「語りかける」
実はこの言葉はとても新しい言葉なんだ。
語るとは違う“語りかける”
語るだけでは相手は存在していない、相手に向かい、そしてその人を感じるから言葉が出てくる。
だから今、語りかけることが重要なんだ。

この話を聞いたときに、今週の自分自身が感じた公演の実感がわき上がってきました。
アニー・サリバンとヘレンはお互いに語りかけている。
自分の何かを伝えたいとき、言葉だけで無く身体も何かを語りかけている。
それは終演後に舞台を見つめる生徒さんの表情やそれを見守る先生方の姿、そこに関わる様々な人たちの存在が現れている。
共有するものがあれば抱きしめるだけでも、笑顔がそこに新しく加わっていく。

芸術は様々な想いをつなぎ、そこに新たな何かを生み出す力があると思います。
でもそれを生み出すのは人と人との出会い、人間の生きる力なのだと感じました。

まだまだ今年の巡回ツアーは続きます!
更新を楽しみにして下さい!


文:白石圭司


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2013秋 西日本地域・東日本地域ツアー2

2013-10-15 19:21:56 | 全国巡回公演
ヘレンの家庭教師・アニーの恩師で、パーキンス盲学校の校長アナグノスを演じる緒方の母校、山口県立防府高校での公演から始まった三週目。
トップの写真は防府高校・座談会後の一枚。


防府高校(山口県)

防府高校の校長先生は、昨年公演を行った山口県立美祢青陵高校の公演でもお会いし、嬉しい再会となりました。また、緒方の高校時代の同級生の皆さんも、防府高校の生徒さんのためにと、公演のお手伝いをしてくれました。演劇というものに対して気負うことなく、舞台と向き合ってくれた生徒さんたち。カーテンコールで緒方が卒業生であることを伝えると(先生方は生徒さんたちには秘密にしていました)、どよめきが!そして緒方から皆さんへメッセージを贈りました。
終演後は座談会が行われました。将来は表現者になりたいという生徒さんがとても多く、その想いや悩み、抱える現実、夢を熱く語り合いました。参加された先生方も「防府高校の生徒の中に、こんなにたくさん表現者になりたい生徒がいるとは!」と驚いていました。その頃体育館では、、、


たくさんの生徒さんが撤収のお手伝いをしてくれました。役者との会話を楽しみながらの撤収作業、あっという間に体育館から荷物を運び出すことが出来ました。またいつの日か、お会いしましょう!


五日市高校(広島県)



広島の街並みと海が見渡せる絶景に位置する五日市高校。広い体育館はあっという間に生徒さんと先生方、ヘレン・ケラーの舞台でいっぱいになり、公演の間中、一番後ろに座っている生徒さんまで、どのように自分がこの芸術鑑賞を受け止めているかという姿勢を私たちに示してくれました。終演後に先生が撤収作業の有志のお手伝いを呼びかけてくれました。
すると、続々と体育館に集まってくれる有志のお手伝いの皆さん!!私たちメンバーは嬉しい悲鳴をあげましたよ!!
率先して荷物を運んでくれる姿や友達と楽しそうに協力し合っている姿は凜々しかったです。
お手伝い終了後、三人の生徒さんが体育館に戻ってきました。
その理由は・・・


こちら!!
体育館に吊されたたくさんの照明、張り巡らされたロープ、この仕組みが一体どうなっているのか、気になって仕方なかったようです。ヘレンの父アーサー・ケラーの酒井が、その仕掛けを説明して万事解決。胸のつかえ?がとれたところでの一枚。晴れやかな笑顔です。


米子高校(鳥取県)



公益財団法人鳥取県文化振興財団主催による公演。
私たちは、鳥取県文化振興財団の皆さんにヘレン・ケラーの公演で三年間お世話になり、鳥取県のたくさんの高校生に出会いました。文化振興財団の皆さんと先生方が、文化や芸術に触れることを若い世代に伝え、繋げてく様子があり、またその意味を自らの中に見出して欲しいという願いが込められているのではないでしょうか。
開演前の米子高校の皆さんはメチャクチャ元気でした。先生が「今はこんなに元気ですが、うちの子たちは始まったらしっかり見ますよ」とお話してくださったその通り、皆さん溢れるエネルギーをギュッと舞台に向けて凝縮してくれました。
終演後の座談会には演劇部の生徒さんが参加し、演じる難しさや楽しさの話をしました。
舞台では、演劇部を引退した三年生の皆さんが、撤収作業のお手伝いをしてくれました。
最後にはハグをしてお別れ!!この日が皆さんの思い出になりますように。


耐久高校(和歌山県)




海まで約5キロの所にある耐久高校。
本番の前日に体育館での仕込みを行いました。体育館に少しずつ道具が運ばれていく様子や、天井の梁に吊されていくロープを先生方が楽しそうに見学しに来てくれました。
本番は耐久高校のテスト最終日。午前中にテストが終わり、ほっとしている生徒さんたちは、じっくり、じんわりと舞台に入ってきました。
撤収作業をお手伝いしてくれたのは、図書部の皆さんと野球部の皆さん。
体育館の中と外のチームに分かれて、見事な連係プレーでした。
野球部の皆さんは、トラックの扉が閉まる最後の最後までお手伝いをしてくれました。
お手伝いありがとうございました。
今日の出会いが、皆さんにとっての“何か”となることを私たちも願っています。



耐久高校の皆さんに別れを告げて、バスは東へ走り出しました。
四週目からは東日本ツアーが始まります。
あっという間のようで、一日一日がとても濃かった三週間。
西から東へ旅は続きます。



『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2013年秋 西日本地域・東日本地域ツアー

2013-10-15 16:22:54 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の巡回公演は9月18日から始まりました。
西日本地域への旅もこの秋で、とうとう区切りを迎えます。
それぞれの場所、ひとつひとつの学校、ひとりひとりの生徒さん、先生が待っていてくれるその場所に、私たちは期待と喜びを一緒にバスへ乗せて、走り出しました。

修文女子高等学校(愛知県)
関西高等学校(岡山県)
豊野高等学校(愛知県)
高田中学校(三重県)

小豆島高等学校/土庄高等学校(香川県)
槻の木高等学校(大阪府)



旅のはじめはとてもハードで、決して忘れることのできない二週間となりました!!!

修文女子高校の公演は午前開演。
どんなに朝が早くても、さすが高校生、さすが女性の力!!
上演を行った稲沢市民会館には芝居が始まるのを待つ彼女たちの元気な声が響き渡りました。
旅公演の初日、「これからどんな出会い、どんなことが起こるのか」と袖のなかで緊張を感じる私たちをまるで包み込むかのように彼女たちは芝居の幕を開けてくれました。
会場から聞こえてくる笑い声や反応は、カーテンコールの最後の最後まで活き活きと動いてました。人のエネルギーは空気の振動で隣へ伝わる、それが一本の線になり、大きな円を作って会場がひとつになりました。

修文女子高校での公演を終えて愛知県からバスを走らせること、約6時間、岡山県に到着。
その夜、私たちは次の日の2公演のために舞台の仕込みを行いました。
関西高等学校は歴史ある、1200名を超える学校。
そして初日とはガラリと雰囲気が変わり男子高校でした。
芝居を“見る”という行為は受動的に目に入るものを見ることだけではなく、自らの意思が働き、行為をおこなうものではないでしょうか。彼らは舞台で起きる出来事に自ら近づいたり、時に少し違った角度から自分たちの意見を持って良い距離感をつくっていました。

再び愛知県へ。
豊野高校の皆さんの集中力が、舞台の上まで真っ直ぐに伝わってきました。
ひとりひとりがそこに居ることがはっきりとわかる空間、皆さんの視線が、呼吸が芝居をさらに盛り上げてくれました。カーテンコールでお話をしてくださった生徒さんが「大切な存在」という話をしてくれました。皆さんはきっと、自分はいったい誰なのか、何なのか、など、答えがすぐには出ることのない様々な想いをその胸に秘めていることだと思います。これからじっくり、ゆっくり、「大切な存在」について考えてくれるのではないでしょうか。終演後に楽屋へご挨拶にいらしてくださった校長先生が、今日の生徒さんたちの様子、皆さんの日常の学校生活について誇らしげに語ってくださいました。その笑顔は私たちにとってとても嬉しいものでした。

三重県にある高田中学校へ到着したのは夜の7時過ぎ。
高田中学校の2階体育館へ舞台装置を運び上げます。夜遅くにもかかわらず、たくさんの先生方が大きくて重たい荷物を一緒に運んでくださいました。
汗だくになりながら笑顔で運んでくださる男性の先生方、重たいものを進んで運んでくださる意外に力持ちだった女性の先生方。生徒さんたちへ「この芝居を見せたい」という気持ちは先生方も私たちも同じだったと思います。「少し甘くみてました、明日はジャージで来ます」と言って笑顔で帰られた先生方、遅くまでありがとうございました。
暑い体育館のなかにぎゅっと肩を寄せてキラキラした表情を見せてくれる高田中学校の皆さん。
芝居が終わった後、先生が胸一杯の気持ちを皆さんにお伝えしてくれたのは、皆さんが全身を使って芝居に参加してくれたからこそです。

新岡山港から出るフェリーに揺られて着いたのは香川県、小豆島。
土庄町立中央公民館では小豆島高校土庄高校の合同公演が行われました。小豆島は牛の形に似た島で、この二つの学校は数年後に統合になると伺いました。各校、12年前と13年前にヘレン・ケラーを上演していて、今回のメンバーの中には再び小豆島を訪れることのできたメンバーもいました。
とても静かな会場でしたが、そこには確実に何かを見つめる視線が存在しました。
小さな出来事に反応を表してくれる客席から芝居について発見することも多くあります、それと同じに、とても静かな空間が語ってくれることがあります。彼らの音にならない声をどのように私たちが受け、それを返していくか、その繰り返しの中でとても繊細な時間を過ごしました。

大阪府、槻の木高校
開演前の様子から一転、引き締まった空間を生み出してくれた槻の木高校の皆さん。
一幕の集中からまた一転、休憩時間に聞こえてくる会話は、それまで自分が感じたこと、今の今まで起こっていた出来事への関心、ツッコミが聞こえてきます。その会話を耳にするのは楽しみでもあり、ドキドキする瞬間でもあります。一息ついた休憩後、客席はさらに焦点を絞るように集中していきました。


笑う、泣く、怒る、感動するという気持ち―
考える、疑問を持つ、共感する、批評するという行為―
気がつき、驚き、触れる、知る、振り返るという経験―
日々の中で何気なく行っている、と私たちが思うことは、もしかしたら忘れがちになっていることかもしれません。芸術鑑賞という場で大人たちも子どもたちも、一緒になって今を生きること、誰かを想うことに夢中になれたら、そう感じる旅のスタート、出会いの二週間でした。

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第3週目

2013-10-12 11:35:23 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』2013年の九州ツアーは、早くも3週目を終えました。
台風の接近や夏のような暑さを感じながら、今週もたくさんの出会いをしてきました。

今週は
10月7日 中津南高校(大分)
   9日 出水工業高校(鹿児島)
   10日 早稲田佐賀中学校・高校(佐賀)
   11日 鹿島高校(佐賀)
      鹿島実業高校(佐賀)

での公演でした。

中津南高校

創立120周年記念行事、そして人権教育の一環としての公演でした。
120年を記念して建てられた新しい体育館が劇場に変わり、
その光景を見た生徒のみなさんは、驚きの声をあげていました。



公演が始まると、目の前で起こる出来事に、ときに笑い、ときに真剣に反応しながら
楽しんで見てくれていました。





演劇部の何人かの生徒さんは、「プロの仕事を近くで感じたい」ということで、
照明、音響オペレータの横で公演を楽しんでくれていました。



公演後の舞台撤去には、生徒会、演劇部そして部活動のみなさんがお手伝いをしてくれました。



「今は、何かに驚くという経験をしにくい。演劇もそうですが、こうして片付けを一緒にやったりして
彼らがいろいろ感じてくれたらいいですね。」と教頭先生。
私たちもこの日一日の出来事が彼らにとっての大切のものになってくれたらと思います。


出水工業高校

台風一過のよく晴れた日の公演でした。
暑い体育館のなか、汗を拭いながら集中して舞台に目を向けていました。







舞台撤去には、生徒会、バスケットボール部、バレー部、バドミントン部のみなさんが
手伝ってくれました。
「どれくらい練習したんですか?」、「見る人に本気なのがすごいと思いました。」
など、質問や感じたことを劇団員と話しながら、元気に手伝ってくれました。




早稲田佐賀中学校・高校



風の公演も芸術鑑賞行事も初めて取り組んだ学校でした。
会場ほぼ満席の客席は、終始リラックスした雰囲気で、それぞれに反応しながら見てくれていました。





終演後には、演劇部のみなさんと舞台見学、座談会が開かれました。
舞台裏の様子や大道具の仕組みなどの説明を目をキラキラさせながら聞いていました。

担当の先生が終演後に「今回初めて芸術鑑賞に取り組みましたが、これを機に行事を続けていきたい。」
と仰っていました。
皆さんとの再会を心から願っています。


鹿島高校
鹿島実業高校




鹿島高校、鹿島実業高校の合同2ステージの公演。
その午前の公演でした。
開演前に担当の先生が
「演劇は舞台と客席が一緒につくるものです。一緒にいい公演をつくりましょう!」
と話していたその言葉通り、
彼らのあたたかい眼差しのなか、いい本番を一緒につくることができました。





開演前に降っていた雨も、公演が終わるとすっきりと晴れていました。


午後は鹿島実業高校の公演でした。
劇団の掲示板を見ていただければわかりますが、校長先生が公演の2週間ほど前に
書き込みをしてくれました。
その校長先生が開演前にこのような話をしてくれました。
「風は目に見えないものです。でも、みなさんは風を感じることができます。今日の公演を見て
みなさんの中にどんな風が吹くのか楽しみです。」、と。



公演中、何人かの生徒さんが前のめりになって芝居を楽しんでいました。
カーテンコールでは大きな拍手が会場に響いていました。
その様子から、彼らひとりひとりの中に何かが起こってくれたことを感じました。



終演後には、担当の先生と生徒会の生徒さんが楽屋を訪ねてくれました。

校長先生も早速、掲示板にメッセージを寄せてくれました。
ありがとうございます。

九州のツアーはまだまだ始まったばかり。
今までの出会いを胸に、そしてこれからの出会いを楽しみに、
旅班は九州を駆け巡っていきます!

文:フィリップ 佐藤勇太


Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第2週目

2013-10-06 16:53:05 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』第2週目、10月に入った今週は

10月2日 熊本高専熊本キャンパス(熊本県) 
   3日 西陵高校(長崎県)

この2校での公演でした。
両校とも学校内の体育館で上演しました。  

熊本高専熊本キャンパス


 

まだ早朝、7時前だというのにたくさんの学生さんたちが搬入のお手伝いに来てくれました。 



空が青く晴れ渡る中、体育館に足を運ぶみなさん。 
 


この日は朝から日差しも強く、学生さんたちでいっぱいの体育館の中は10月と思えないほどの蒸し暑さでした。  


  
しかし、暑さも午前中(学生さんたちは球技クラスマッチをグランドで開催していました。)
の疲れも全く見せず、真剣に舞台と向き合ってくれました。 

カーテンコールでは学生会長さんが、「この3人にとっての幸福とは何だろう」と語ったあと、「今度、弟(双子さんだそうです!)と兄弟げんかをした時は『Touch』を思い出します。」と言って会場を沸かせました。 





終演後は有志のみなさんが撤去のお手伝いに駆けつけてくれました。

 
 
人間情報システム工学科の仲良し3人組!
人情。なるほど。 

副校長先生がみなさんに「午前中は身体を動かし、午後は心を動かしましたね。」と語りかけていらっしゃいました。 
みなさんが見せてくれた汗と涙は私たちにとっても大切な思い出になりました。
ステキな時間をありがとうございました。 
 


西陵高校


こちらも800名以上の生徒さんたちで体育館が埋め尽くされました。
保護者の方も20名ほどいらして下さいました。







またまた本当に10月かと疑いたくなるような高い気温の中、生徒さんたちは舞台上の出来事一つひとつに対して、一人ひとりそれぞれの反応を返してくれるのが印象に残る公演でした。





残念ながらその瞬間をカメラに収める事ができなかったのですが、カーテンコールでお礼の言葉を述べてくれた生徒会長さんが舞台装置の2階に上がってみたいという申し出があり、急きょその場で見学に行くというユニークなサプライズがありました。
楽しいサプライズ大歓迎です!
そして、おいしいお菓子もいただきました。









終演後は3階の体育館からの撤去をバスケ部やバレー部など、たくさんの生徒さんたちがチームワーク良く手伝ってくれました。
本当に助かりました。
ありがとうございました。



今週も掲示板やブログへの書き込みありがとうございました。
ああ、あの時のあの子かな?とか、この子はこんな風に受け取ってくれたんだ・・・などなど、私たちもみなさんからの書き込みをきっかけに色々な事を思い出したり、話しをしたりしています。
みなさんにもたまに私たちの事を思い出してもらえたら本当に嬉しいです。

『Touch』の旅はまだまだ始まったばかり。
これから約2か月半、観客のみなさんの心の中にどんな“風”を吹かせられるか楽しみです。