5月16日(月) [和歌山県] 和歌山大学教育学部附属中学校
17日(火) [愛知県] 愛知淑徳中学校
23日(月) [兵庫県] 村岡高校
26日(木) [岡山県] 井原高校
和歌山大学教育学部附属中学校
2018年のヘレン・ケラー以来二回目の風の上演です。コロナで2020年に公演する予定が二年の延期を経て、ようやく上演できました。会場は和歌山県民文化会館。生徒のみなさんも先生方も、この日を心待ちにしてくれている様子が客席から伝わってくるように、のびのびと楽しんで見てくれていました。
↑開演前の校長先生の挨拶
「こうして、やっと演劇鑑賞会が実施できたことをうれしく思います。いろいろな方々の協力があって今日の日を迎えました。みなさんも楽しんで見ましょう!」と、熱の込められたお言葉で開演しました。
生徒のみなさんも先生方も、この日を心待ちにしてくれている様子が客席から伝わってくるように、のびのびと楽しんで見てくれていました。
↑カーテンコールでは、代表の生徒さんが涙で時折言葉をつまらせながらも、「見ていて、胸にグッとこみ上げてくるものがありました。人生にとって、大切なものを教えてもらったような気がします。」と、素敵な挨拶をしてくれました。
↑その生徒さんの挨拶も受けて、副校長先生も、「芝居もよかったけれど、私はみんなを褒めてあげたい。みんなが一緒に芝居をつくってくれた。これは本当に素晴らしいことだよ。ありがとう。」と、力強いメッセージを伝えてくれました。
ありがとうございました。
↑終演後に担当の先生と挨拶をしてくれた生徒さんが楽屋を訪ねてきてくれました。
三年生は来月、演劇発表をするとのことでした。この日の公演が、みなさんにとっての宝物になってくれたらと思います。頑張ってください。
愛知淑徳中学校
2000年のヘレン・ケラーの公演以来二度目の風の公演です。こちらの学校は昨年度からの延期の学校です。会場は、日本特殊陶業市民会館フォレストホールでの実施でした。
コロナ禍になって以来、久々に800人を越える生徒さんが一度に観劇をするという客席での公演でした。
↑学校の生徒会新聞にも座席割りが発表されるほどの楽しみな行事として、この日を迎えてくれていました。ちなみに、座席の配置は学年ごとにくじ引きで決めたそうです。
↑開演前は生徒会長さんが、「みんな楽しみにしていた鑑賞会です。いろんなことを感じながら見ましょう。」と、みんなに声をかけて始まりました。
クラス同士は席を空けていたものの、各クラスのなかでは隣り合って座って見てくれていました。間隔を空けて座るよりも、お互いの様子を感じながらも真剣に舞台に目を向けてくれていました。
↑カーテンコールでは、文化委員長さんが、緊張した面持ちでしたが、「それぞれに感じて見てくれたと思います。今日はとても貴重な経験をありがとうございました。」と、しっかりとした口調で挨拶をしてくれました。
みなさんひとりひとりの中に、この日の出来事が何かしらの形で残っていってくれたらと思います。ありがとうございました。
村岡高校
三年に一回、鑑賞会を実施している学校で2010年以来ずっと風の演劇を取りあげてくれている学校で、今回で五回目の風の公演です。
↑全校生徒136人の小さな学校ですが、会場になった体育館は開演前から盛り上がっていました。劇場に変わった体育館に入ってくるなり、「舞台すごっ!」、「なにこれ、やばっ!」、「めっちゃ楽しみなんだけど。」と、口々に驚きの声を聞かせてくれました。
今回の『Touch』のツアーは、今までのキャストに加えて、三人の登場人物のうちの孤児の兄弟の兄トリート役を蒲原智城、その弟フィリップ役を石岡和総と、俳優を新たにし、ダブルキャストで上演をしています。この日は彼らが舞台に立ちました。
風の新たな世代のエネルギーと客席の高校生の彼らのエネルギーがぶつかり合うような熱を感じる公演でした。
公演後に担当の先生が、「内容が難しいところもあったけど、それが生徒たちに色々なこと感じさせてくれてよかった。文化祭で全クラスが演劇発表をしているから、今日の公演を見て、きっといいものをつくってくれると思います。」と、うれしそうに話してくれました。
↑舞台撤去には、運動部と有志のみなさんが手伝ってくれました。人数にして80人近く。全校の半数以上の生徒のみなさんが元気に、劇団員との交流を楽しんでくれていました。
↑最後はみんなで記念写真。みなさんのおかげで早く撤去が終わりました。ありがとうございました。
井原高校
2017年のヘレン・ケラーの公演以来、今回で六回目の風の観劇となりました。2020年から延期をしての公演でした。
井原高校は普通科のある北校地と地域生活科(園芸科・家政科)のある南校地と二ヵ所の校舎がある学校です。しかし、南校地は今年度で閉校してしまうということで、二校舎の生徒のみなさんが一緒に見る最後の観劇となりました。
三人の登場人物の姿を食い入るようにじっくりと見てくれていました。
カーテンコールでは、「劇中に出てくる"自制心を失うのは損"という言葉が自分に言われているようで、特に印象に残りました。今日の演劇でいっぱい元気をもらったので、これからも頑張っていこうと思いました。」という、率直な感想を生徒会副会長さんからもらいました。彼が言ってくれたように、見てくれた生徒のみなさんひとりひとりのなかに何か残るものがあったらと思います。
↑公演後には、演劇部と希望者の生徒のみなさんとの舞台裏見学が行われました。小道具や衣装など興味津々に触れていました。そのあと、舞台撤去の様子を見ながら急遽座談会が開かれました。演劇部は近々、近隣の学校との発表会があるそうです。頑張ってください。
公演を楽しみにしている生徒のみなさんや先生方と、一回しかない出会いを大切に公演に臨んでいきます。
文:佐藤勇太(フィリップ役)
※文化庁主催の公演など、一部掲載していない公演もあります。