4月18日~20日までの3日間レパートリーシアターKAZEにて開催した、向瀬杜子春インド写真展「サンタリークリクラ~サンタルの子どもたち」は、20日盛況のなか千秋楽を迎えました。
ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
写真展会場の様子。ご来場下さった方に写真の説明をする向瀬杜子春。
18日、20日にインド古典音楽をシタールで演奏いただいた、豊島美樹子さん
19日にインド古典音楽の演奏をしていただいた、辻井雅彦さん(シタール)、村山敏郎さん(タブラ)
19日に演奏していただいた、Sarasvathia Jam Quintetのみなさん。
ドラムの丸谷さん、タブラの根城さんには記念パーティーで詩に合わせ即興で演奏もしていただきました。
ご来場いただいた方々から、たくさんの感想を寄せていただいています。4月4日から行われた福井での同写真展の感想も含め、いくつかご紹介します。
◆写真展にご来場いただいた方からの感想
やはり、目の光ですね。
しかし、射るようで限りなく優しい。
子どもは、はじめから何でもわかっているのですね。
胎内記憶をどの子も必ず持って生まれてくる。
かつての子どもだった、大人と呼ばれる人たちは一体何をしてるのでしょう。
しかし、その割りきれなさと、不条理を抱えて生きるからこそ、
またまた、次なる子どもたちは
また、純粋な胎内記憶を持って生まれてくるのでしょう。
素敵な時間をありがとうございます。
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土曜日が出社だったので、日曜日に写真展に伺いました。
丁度、向瀬さんがお知り合い(同級生?)の方に説明をされておられるのを
横で聴かせていただく格好となりいろいろと勉強になりました。
物質的な貧しさはあっても精神的豊かさの大切さを再認識できる写真展です。
茶髪の若い人も写真に見入ってるのをみて価値あるイベントだと思いました。
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写真を眺めながら私に浮かんできたものは
童謡「秋の子」
特に最後の歌詞です
「さみしく 聞くのは 何人だろな」
私もインドを訪れた折、本当に一生分のカルチャーショックを受けました
驚きもあり、懐かしさもあり、言葉では説明出来ない、論理的に理解出来る範疇ではなく本能的に感じる直感といいましょうかまさに魂に訴えかけられたような感覚でありました
日本で生活してる中では絶対に得ることは出来ない、それは貴重な経験でした
野原が在るべくしてある
手つかずの状態で無限に広がり
人間も生きるべくして生きている
生産性がどうとか利益や経済と関係なく
原始的に命を繋いでいる
まぁ、そんなたいそうな旅ではなかったのですがね
1ヶ月バックパッカー気ままにしただけですから
写真の子供たち輝いている
本当に原石のように飾り気もなく純粋に煌めいていました
その反動といいましょうか
私には少し影のようなものも感じられました
それは貧しいからというものではなく
恵まれてないからというものでもありません
例えは難しいですが
先の童謡の歌詞のような感覚です
子供のときのくたくたに遊んで帰る寂しさというか
理由のわからない刹那さというか
そういう本能的な無意識の悲しさです
貧しいとかではないと言いながらも多少はそういう悲しさも在るのでしょうか
当然のようにその壁は存在しますし感覚の鋭い子供なら感じ取ってしまうのでしょうか
さみしく 聞く子は 何人だろな
童謡なのになんて後味の悪いと思って忘れられなかった歌です
それが秋なのかなと
それこそ好きな手塚治虫の物語によくあるバッドエンドです
必ずしも全てがハッピーエンドに終結するわけではない
バッドエンドだからこそ訴えられる感情や感覚はあるのだと気付いたのは最近です
なんだかだいぶトリトメもなくなってきましたよね(笑)
本当に図々しくもすみません
ただ同じインドの風を受けた者として
多少なりとも頷いて頂けたなら本望です
(福井会場での感想)
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今回東京・レパートリーシアターKAZEでの開催をきっかけに、「サンタリークリクラ~サンタルの子どもたち」は東京の練馬、新宿、静岡での開催が予定されています。
また、今回の写真展についてみなさまから感想などあれば、いつでも劇団ホームページ、ブログに感想をお寄せ下さい。
向瀬杜子春写真集「サンタリークリクラ サンタルの子どもたち」(定価:1500円)、写真パネルは共に引き続き劇団で販売しておりますので、お求めの方は劇団までご連絡ください。(※写真集『サンタリークリクラ サンタルの子どもたち』及び展示写真パネルの売り上げ収益金は、サンタルの若者たちが計画している「サンタル子ども塾」の設立援助金として寄贈されます)
レパートリーシアターKAZE次回公演は、7月『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』を上演します。ぜひご期待下さい。