風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

2023年 『Touch〜孤独から愛へ』 秋 東日本・西日本ツアー 7週目

2023-10-31 22:43:25 | 全国巡回公演

今週はオリーブの島、香川県小豆島での公演に向けて船に揺られ瀬戸内海を眺めながらのスタートです!

 

 

10月30日(月) 【香川】小豆島中央高等学校

10月31日(火) 【香川】高瀬高等学校

11月1日(水) 【京都】京都廣学館高等学校

11月2日(木) 【兵庫】夢野台高等学校

 

 

小豆島中央高等学校

 

小豆島中央高等学校は(統合前 旧土庄高等学校での)2000年『ヘレン・ケラー』を始まりに

今回で5回目となる風の公演です。

 

 

「ぜひ舞台を楽しんでください!」

担当の先生の挨拶を受けて盛大な拍手で開演し、音楽が流れ照明変化すると同時に、舞台に向けられた皆さんの真剣な眼差しが印象的でした。

 

 

「僕も生徒会長として皆の肩を抱いて元気づけられるようになりたい。」カーテンコールでは生徒会長さんからとても力強い決意の言葉をもらい、それを受けてハロルド役の柳瀬太一が彼の肩を抱いて元気づけていました。

 

終演後、退場中に舞台のほうを気にしていた生徒さんに劇団員が声をかけ、数名の生徒さん・先生方が体育館に残り、舞台見学を行いました。

 

 

その際、「本当に感動しました!」「泣き過ぎてマスクが濡れて使えなくなりました!」とたくさん感想を聞かせてくれました。

 

 

そして!なんと!授業の時間にも関わらず約60名程の生徒さん、そして先生方が舞台撤去のお手伝いをしてくださいました!ありがとうございました!

 

小豆島の景色に見送られ、旅班は次の公演地に向かいます。

 

 

高瀬高等学校

 

高瀬高等学校は2012年『ヘレン・ケラー』から3年に1度、風の公演をしている学校です。コロナウイルスの影響で期間は空いてしまいましたが、今回公演できることを嬉しく思います!

 

 

午前開演の為、前日の夜に舞台設営をしました。学校に着くと約40名程の部活動生の皆さんが搬入のお手伝いをしてくださるそうで体育館の前に大集合していました!「力仕事は任せてください!」「本領発揮します!」とパワー溢れる皆さんのおかげで活気溢れる搬入となりました。部活動生の皆さん、先生方ありがとうございました!

 

「いちばん前、S席だよ!」

開演前に担当の先生が生徒さん達にかけた言葉です。すると我先にと、生徒さん達が舞台と客席との距離を無くすかのようにいちばん前の席にお友達とおしくら饅頭状態で座っていました。先生の拍手の合図を掻き消すほど、フライングぎみの温かい拍手で始まり、照明が変化すると客席からは歓声があがりました。

 

 

終演後、昼休みの時間を使って舞台見学を行い、たくさんの生徒さんが舞台美術・照明・音響に触れ、役者とも交流している様子が見られました。

 

 

1年生2クラス約40名程の生徒さん達が体育の授業の時間を使って、舞台撤去のお手伝いをしてくださいました!授業終了のチャイムがなっても「いや、まだ大丈夫です!手伝います!」とギリギリまで搬出を手伝ってくださいました。ありがとうございました!

 

 

 

京都廣学館高等学校

 

京都廣学館高等学校は1999年『ヘレン・ケラー』・2001年『Touch』・2008年『肝っ玉おっ母とその子供たち』を上演し、今回で4回目となる風の公演です。

 

 

開場前のロビーはたくさんの生徒さんで溢れていてとても賑やかな雰囲気です。

 

本番中、食い入るように舞台を見つめ、休憩になると周りのお友達と「やば!(ハロルドが持つ銃から)火花出たな!」などと感想を語り合う姿も見られました。

 

終演後、当日の呼びかけにも関わらずたくさんの生徒さんが舞台上にあがり、舞台美術・大道具・小道具に触れ、中には劇中のワンシーンをそれぞれの役になりきって演じている生徒さんの様子も。

 

 

その後、客席ではハロルド役の柳瀬太一との座談会も行われ、和やかな雰囲気の中たくさんの質疑応答が飛び交い、柳瀬の言葉を真剣な表情で聞いている生徒さん達が印象的でした。

 

 

 

夢野台高等学校

 

夢野台高等学校は風の公演が初めてとなる学校です。

 

2階体育館だったので前日の夜、荷物の運び込みをしました。学校に着くと様々な部活動の生徒さん達が体育館周辺を掃除していて、劇団員とすれ違うたびに「こんにちは!!」と元気な挨拶をかけてくれて、夢野台高校の皆さんとつくる公演の場がすごく楽しみになりました。

 

 

入場口から入ってくる生徒さん達は、いつもの体育館に劇場がつくられたことに対して驚きの声をあげ、この公演を楽しみにしてくれている様子でした。

 

 

体育館めいいっぱいに全校生徒約800名が座っている様子は圧巻の光景でした。

 

カーテンコールでは生徒会長さんが「普段触れることのない生の演劇を観ることができてとても有意義な時間だった。ハロルドの2人に対する愛に心打たれ、この公演を通して助け合いの素晴らしさ、大切さを感じた。」と素晴らしい挨拶をしてくださいました。そして、副会長さんからは素敵な花束もいただきました。

 

 

 

芸術に触れることで自分自身の心の変化や内から湧き出てくるものを感じることはすごく面白いことだと思います。また、日常生活を共に過ごす生徒さん同士、生徒さんと先生方、生徒さんと保護者の方が同じ芸術に触れ、その時間を共に体験することも大切な時間で素敵なことだと思います。そのような空間や時間に立ち会えていることが私自身とても嬉しいことで、貴重な時間を過ごしていると感じています。

 

『Touch〜孤独から愛へ』

秋ツアーもいよいよ終盤になってきました!

 

“ 僕らはいつも旅の途中 ”

これまでに様々な場所で出会った全ての人達、これから出会う全ての人達との出会いや繋がり、そしてその場にいる全ての人達とその場でつくる空間を大切にし、私達はまだまだ旅を続けていきます。

 

文:スタッフ 亀澤美未

 

 


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋の九州ツアー 第5週目

2023-10-30 21:11:27 | 全国巡回公演

10月23日(月) 【福岡県】 浮羽究真館高校 同校体育館

10月26日(木) 【大分県】 大分東高校 同校体育館

 

浮羽究真館高校

風の公演は今回が初めてという学校です。

2階の体育館で天井がたかいということもあり、前日の日曜日の昼前から搬入作業と照明や美術幕などのためのロープ降ろしの作業をしました。ロープ降ろしの作業に当たる人は竿師(さおし)と呼ばれていますが、劇場とは違って、滑車ロープを使った照明バトンの構造などが見えるのも体育館公演のおもしろさです。

公演当日は入場時に点呼をとったあとは学年もクラスも関係なく友達と自由に好きな場所で観劇と聞いていましたが、舞台のすぐ前から、隙間なく着席されていました。

 開演前に校長先生は、ご自身が教職に就かれたすぐの頃、演劇鑑賞団体で2ヶ月に1度観劇されていたとのこと。観劇は自分とは違う考え方や感じ方を知る機会だと話されました。

 カーテンコールでは、文化委員長さんが、迫力があって、おもしろくて、話が短かく感じられたと感想を話してくれました。

 生徒会、文化委員、舞台に興味を持つ人達がその場に残り、舞台見学。飛び入り参加も可能ですので、舞台見学に多くの生徒さんが参加され、キャスト、スタッフと交流しました。

 

 その後の後片付け、搬出も手伝っていただきました。最後は、バスケ部の男子生徒さんも手伝いに加わってくれました。

 

大分東高校

『ヘレン・ケラー』の公演は、今回で3回目、他にも『Touch~孤独から愛へ』も観てもらっている学校です。

 

 朝、体育館にトラックを横付けして、搬入の準備入った頃に生徒会、文化委員の生徒さんたちが集合。搬入を手伝っていただきました。そのまま、舞台を組む作業も一緒にやっていただきました。パネルを組んだり、幕を吊ったり。お手伝い終了の時間がきた時は、午後からの観劇に興味が増した様子がかんじられました。本当にありがとうございます。

 開演前の校長先生のお話の冒頭、3年に1度の芸術鑑賞の今日の日を楽しみにしていた人拍手して!の問いかけに大きな拍手がおこりました。校長先生は、ご自分が小学校1、2年生の頃に“ヘレン・ケラー”を知り、ヘレンが見えない、聞こえないということに衝撃を受けたと話されました。

 カーテンコールであいさつされた生徒代表の方は、中学生の時に風の『ヘレン・ケラー』を観たが、中学生の時とは、違う受け止め方をした、と話されました。あとでご本人から中学生の時に風の『星の王子さま』と『ヘレン・ケラー』を観たと伺いました。

 

 搬入時に手伝ってくれた生徒さんたちが片付けと搬出も手伝ってくれました。そして、それを楽しんでくれている様子にありがたく思いました。

 

文:清水菜穂子(メイドのビニ―役)


2023年『Touch 〜孤独から愛へ』秋 東日本・西日本ツアー 6週目

2023-10-29 07:30:29 | 全国巡回公演

今週は本州最北端、青森の大間から始まり東京の調布市で終わる片道約850kmのツアーでした。

10月23日(月)大間高校【青森県】同校体育館

  25日(水)南陽高校【山形県】同校体育館

  26日(木)茂原北高校【千葉県】同校体育館

  27日(金)聖徳学園中学校【東京都】調布市文化会館たづくり(くすのきホール)

 

大間高校

本間高校では14年『ハムレット』、20年『ヘレン・ケラー』以来、3年ぶり3回目の公演です。

朝、体育館で舞台設営をしていると、授業を中断して担当の先生のクラスの生徒たちが舞台を見学しに来てくれました。

ソファーに座り「ふかふかで気持ちいい」と笑い合う生徒や、トリート役の蒲原と天井に仕込んである照明をどのように吊ったのか真剣に聞く生徒など、それぞれが舞台の隅から隅まで興味を持ってくれました。

さあ!いよいよ本番です。本番前の校長先生の挨拶で「Touchというお芝居にはどんなメッセージがあるのか、そして私たちの学校生活にどのような繋がりがあるのか、答えを聞くわけではありませんが皆さん考えてみてください」という言葉でスタートです。

開演すると生徒たちはとても集中して観てくれて、そこで起こる一つ一つの出来事を感じ、たくさん反応してくれました。
そしてかぶりつきで観てくれている校長先生や生徒を見守りながらも物語に集中してくれている先生方の姿も印象的でした。

カーテンコールでは役者たちを前に生徒たちの背筋が一斉に伸びる背中を見て、校長先生が言っていたメッセージを受け取り、生徒たちがそれぞれのTouchと出会ってくれたんだろうな、と感じました。

終演後には舞台見学と共に役者と一緒に記念撮影を行い、みんなとてもいい顔をしていました。

さらに、公演後の舞台撤去にも有志の生徒がたくさん手伝ってくださり、今そこにあった舞台が片付けられていく様子に驚きながら、元気よく手伝ってくれました。

私たちは道具を運ぶ木の台車を「スカラ」と呼んでいるのですが、「スカラ返却します!」「スカラに乗せたまま運びます」という威勢のいい生徒たちの声も私たちに力を与えてくれます。

本当にありがとうございました。

 

南陽高校

南陽高校では19年に『ヘレン・ケラー』を上演した学校で、2回目の公演です。

入場の際、目が合うと生徒から先に挨拶をしてくれたり、体を向き直してとても気持ちの良い声で挨拶してくれる生徒たち。

入場の合間に舞台見学に来てくれた生徒の中には、役者の小道具に触れてみたり、窓の裏の照明が青やオレンジ色に変わるのを見て「これで窓の外の時間帯が変わるんですねー、なるほどよく出来てる!」なんて感心してくれる生徒もいました。

本番が始まると皆さんとても素直に物語と向き合い、ハロルド、トリート、フィリップが織りなす出来事に声をあげて反応してくれました。

カーテンコールのお礼の言葉で「愛することの大切さ、そしてそれがなくなった時の淋しさを知りました」と話してくれた生徒代表。自分の言葉で、まっすぐな声で話す姿はとても素敵でした。

また、言葉にせずとも生徒たちのリアクションや客席から聞こえてくる拍手からはそれぞれの想いが伝わってきました。

そして、公演後の舞台撤去には、26名もの有志の皆さんが手伝いに来てくれました。体育館が2階だったので本当に助かるんです、ありがとうございます!「手伝う人が少ないと思ったので手伝いに来ました」「自分から率先して動かな!」と、張り切って手伝ってくれました。

とても元気のいい声で手伝ってくれる生徒たちから、今日も私たちはパワーをもらいます。

 

茂原北陵高校

茂原北陵高校では90年に『ハムレット』、19年に『ヘレン・ケラー』以来、3回目の公演となりました。

なんとこの日は、朝早くから寮生の皆さんが搬入を手伝ってくれました。朝からパワーが漲ります。

そして生徒たちが休み時間の合間に舞台見学に来てくれたのですが、この日は地域の方も参加してくれました。

「生徒たちに悪いわぁ」と初めは恥ずかしがっていましたが、最終的には舞台の隅々まで体験してくださり大興奮でした。ありがとうございます。

開演前の挨拶では、校長先生が舞台セットの2階から登場!

打ち合わせの際にどこから出るか真剣に考えている姿は、楽しむことの大切さ、そして生徒たちに楽しんでもらいたいという想いが伝わってきます。

「子供の頃からの夢があります。それは俳優になることです、それが今叶いました。」という言葉から挨拶が始まり「Touchの語源には、人に触れることで感情を揺さぶるという意味もあります。近くの人の肩をTouchしてみてください。」という言葉で生徒たちが互いに肩に触れ合います。
「今、何か揺れ動いたものがTouchのお話を通して皆さんに伝わってくると思います。劇団の人たちとこの時間を一緒に共有しましょう。」という言葉で締め、いよいよ開演です。

1幕2幕共に場面が終わる毎に客席から自然と拍手が生まれます。物語の見方はそれぞれですが、何か心が揺さぶられているからこそ、生まれた拍手なのかもしれません。


終演後は希望者が舞台見学に参加、たくさんの生徒たちが思い思いに舞台上のモノに触れ、発見していきます。その中に舞台セットの2階に興味を持ってくれた生徒が「スピーカーから出た音が中の壁に当たって響いて聞こえてきて、空間の奥行きを感じました」なんて面白い発見をしてくれました。

そして、この日の撤去作業にもありがたいことに、約30人の生徒たちが手伝ってくれました。
この日は先生も一緒になって大きな声で片付けを盛り上げてくださり、道具を運ぶ生徒たちから笑顔が溢れます。また、トラック中で荷積みを手伝ってくれた生徒が「こっからっすね、まだまだいけますよ!!」と言い放つ姿に元気をもらいました。


生徒から先生、そして私たち風とがひとつになれた気がした公演でした。

 

聖徳学園中学校

聖徳学園中学校は13年に『ヘレン・ケラー』を上演した学校で、今回は1,2年生が観てくれました。

早めに入場を済ませ開演までの時間を使って急遽舞台見学となり、大勢の生徒たちが舞台に上がってくれました。


今回驚いたのが、スマートホンを片手に写真や動画を撮る生徒たちがいた事。目や耳、触れることで体験してほしいと思ってしまう私でしたが、自分が関心を持ったモノや空間を好きなように撮った写真や友人たちのその時にしかない言葉、変わっていく表情を映像に収め、いつか振り返る。

それは心にある記憶と感情を、ある意味鮮明に思い起こさせてくれるのかもしれません。そんな気づきをもらいました。

本番が始まると、これがまた反応が素直な生徒たちでした。1幕は舞台上で起こる出来事に大いに笑い声を上げ、2幕からは3人の関係の変化をつぶさに見つめ、じっと感じている時間が長かったように思います。

代表の生徒のお礼の言葉では「台詞の語り方、仕草の工夫にとても驚きました。僕たちも文化祭の演劇発表に生かしていきます」と力強い言葉を届けてくれました。

終演後は各クラス記念撮影、今回の公演が皆さんにとってかけがいのない時間になれば幸いです。

「舞台見学でこんなところまで見せてくれるとは思いませんでした。感動して泣いてる子もいたりして…」と嬉しそうに語る先生の笑顔は印象的でした。

~~~

さて、余談ではございますが、ついに東京演劇集団風の新しいトラックがやってきました。

どうです?かっこいいでしょう!
これがまた晴れた空が似合うんです。このトラックで、あと3週間Touchの秋旅は続きます。
全国各地を巡り、自由に風のように、ハレの舞台を新たな出会いを創造します。
みなさん、待っていてくださいね。

文:スタッフ 賀來俊一郎


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋の九州ツアー 第4週目

2023-10-25 12:31:54 | 全国巡回公演

10月16日(月) 【福岡県】敬愛中学校・高校 本願寺 鎮西別院

10月17日(火)  【福岡県】福岡教育大学附属久留米中学校 同校体育館

 

敬愛中学校・高校

今回は風5回目の公演となりました。肝っ玉おっ母、ヘレンケラー、touchを2回と上演した学校です。

今回も校内にある本願寺鎮西別院での公演でした。私たちもこの場所に来て前回の公演の様子を思い出したりなど再会の喜びを感じました。

前日、機材の搬入を行うなかで担当の先生が「演じる人が準備をするからこんなチームワークが出来るんですね。」と作業を見ながら話してくれて、改めて人と作ることで見えるもの、豊かさや可能性を語り合うそんな時間になりました。

本番は中学生、高校生全員が観劇しました、リラックスしながら見ているのがよくわかり、それぞれのヘレンケラーの物語が残っていくような時間でした。

終演後、生徒さんの挨拶では、「本でヘレンのことは少し知っていたけれど、本では得られない貴重な経験になりました、ヘレンとアニーの関係がとても面白かった。」と語ってくれました。

終演後は舞台の見学から座談会と撤去作業のお手伝いに別れて、交流の時間を過ごしました。この時間のなかでさまざまな表情が生まれ、作業のなかのふとした会話のなかで笑いが起こったりなど、本番では見れない互いの姿が経験となり、改めての発見とひとりひとりの未来に繋がっていくのではないかと感じます。

 

 

福岡教育大学附属久留米中学校

久留米中学校は2020年にtouchを予定していましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で、行事を行うことができず3年越しにこの日を迎えることができました。

開演前は生徒の司会の生徒さんから校長先生の挨拶があり、「みなさん、デジタルの表現はたくさん見ていると思います、今日は目の前に起こる生の表現を楽しんで経験してください。」校長先生の期待を込めた言葉で開演となりました。

本番は、その言葉に呼応されるように、じっと舞台を見つめる姿が印象的でした。時には笑いが生まれ、そこから見ているみんなが繋がっていくような客席となりました。

 

終演後は11月に開催される文化祭での演劇発表に向けて、全員での座談会を行いました。全学年、クラスごとに発表があり、とても力をいれているのがわかります。

キャスト、監督、道具、照明、映像、音響、衣装と役割が決まっていて稽古もはじまっているとのことでした。みなさん、みんなでひとつのものをつくる喜びと難しさを感じながら、本番への期待と今の悩みを抱えながら創っているのを質疑応答でとても感じました。

みなさんにとって発表が良い思い出と経験となることを願っています。

 

公演の場を通して、改めて人が集まることの喜びや力を感じます。

まだまだ巡回公演は続きますが、その喜びと可能性を考え、受け取りながら続けていきたいと思います。


2023年 『Touch~孤独から愛へ』秋 東日本・西日本ツアー 5週目

2023-10-23 14:05:16 | 全国巡回公演

10月21日(土)  白河文化交流館コミネス主催

                           バリアフリー一般公演

 

白河文化交流館コミネス

昨年の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』のバリアフリー公演以来、二年連続のバリアフリー上演でした。

会場自体は今年の春のヘレン・ケラーのツアーでも利用しており、折に触れて交流を重ねています。

事業担当の方は、10月3日に行われた、福島県文化振興財団主催の『Touch』のバリアフリー公演にも足を運んでくれ、白河での公演を心待ちにしてくれていました。

僕自身は、初めてコミネスを訪れましたが、スタッフの方々だけでなく、見に来てくれた観客のみなさんも、「おかえりなさい」というように、あたたかく迎えてくれました。

 

開場と同時に、バックステージ見学(舞台見学)が行われました。

たくさんの方が、舞台上を歩き回り、装置のつくりに驚いたり、道具の質感や空間を楽しんでくれていました。

舞台装置の絵を熱心にスケッチブックに書いている高校生。

話を聞くと、演劇部の生徒さんで、自分で演じるのも装置を作るのも好きだそうで、「時間があるならバラシ(舞台撤去)の様子も見ますか」と劇団員が声をかけると、嬉しそうに、最後までバラシの様子を見学してくれていたそうです。
スケッチブックにはびっしりとメモが書いてあり、「バラシも勉強になったし、感動しました!」と話してくれていたそうです。

 

昨年のヘレンケラーを娘と観て感動し、今年も観にきてくれた女性。
娘さんは聾者だそうで、残念ながら今回、娘さんは用事で見にこられず
、お友達を誘って見に来てくださったそうです。舞台上、袖中、楽屋前まで堪能して「ここまで見せてもらえるなんてもう感激!」とおっしゃっていたそうです。

このように、「これから見る舞台に実際に上がらせてもらったり、出演する人たちと交流できる機会って全然ないので、見るのがさらに楽しみになりました。」というお話をしてくださる方もいらっしゃいました。

僕たちも事前に交流ができて、一緒に舞台をつくるのが楽しみになりました。

開演前には出演者による舞台説明が行われました。

 

10月3日の公演を見て、「また見たい!」と、ご家族で来てくれた支援学校の児童、生徒さん。昨年のヘレン・ケラーを見て今年も見に来てくれた方々。"バリアフリー演劇"と聞いて、どんなことがあるのかと思って見にきました、という方。フリースクールの職員の方や、福祉施設の利用者さんと職員のみなさん。

観客のひとりひとりがそれぞれの感覚で、距離感で真剣に楽しんでくれていました。

昨年ヘレンがとても印象に残っていて今年もご来場。touchを見ながら次はどうなるのか、さらに次は…とハラハラドキドキ、想像を膨らませながら楽しませてもらった、と公演後にお話を聞かせてくださる方もいらっしゃいました。

たくさんの再会と、新しい出会いがあった、とてもいい時間をみなさんとつくることができました。

白河のみなさん。また、この地に戻ってこられることを願っています。

Touchのツアーも後半戦。白河をあとにして、旅は本州の北端、青森県の大間に向けて走ります。

文:佐藤勇太(フィリップ役)


『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』 秋の九州ツアー 第3週目

2023-10-18 08:16:26 | 全国巡回公演

秋の旅公演ももうすぐ一か月となります。

残暑からの気候の移り変わりで、体育館の公演もやっと過ごしやすいこの頃です。

10月12日(木) 【大分県】大分大学教育学部附属中学校 同校体育館

大分大学教育学部附属中学校

大分大学教育学部附属中学校は、今年度、やっと全学年一緒に観劇できることとなりました。その喜びは先生方と生徒の皆さんの熱気から伝わってきます。バックステージ見学には、みなさん興味深く参加して楽しんでいました。
開演とともに、集中した空気とリラックスする時間のメリハリが印象的なみなさんでした。

先生方も生徒たちの姿を見ながら、笑顔になって楽しんでいただけたのが、なにより嬉しく思います。

後片付けには、男子・女子バスケ部のみなさんはじめ、たくさんの有志の方々に来ていただきました。本当にありがとうございます。今年はまだ出来ないとのことですが、学校恒例の全生徒の演劇発表会が開催されることを願っております。来年の再会が楽しみです。

朝夕が冷え込む日々となりました。旅メンバーそれぞれに身体に気をつけて、来週からの公演を楽しみにしています。

文:緒方一則(アナグノス校長役)


2023年『Touch ~孤独から愛へ』秋 東日本・西日本ツアー 4週目

2023-10-18 07:41:58 | 全国巡回公演

『Touch~孤独から愛へ』の旅、四週目を迎えます。

金木犀のかおりをいたるところで感じ、秋を感じながら、今週は、兵庫県、広島県、岡山県の公演でした。

 

10月11日 淡路三原高校

   12日 日彰館高校 三次青陵高校 合同公演

   13日 津山商業高校

 

10月11日 淡路三原高校

淡路三原高校では、1998年に『星の王子さま』を上演し、二回目の公演です。

カーテンコールの打ち合わせのために一足早く体育館にきた生徒会長。舞台へと変わっている体育館をみて、「俺も出たい!」と期待が高まっているようでした。

開演前、担当の先生から「劇団風の皆さんの公演です。名前の通り全国にいろんな風をふかせている劇団です。今日、この晴れた日にここにどんな風をふかせてくれるのか楽しみにしています。いつも通りのみなさんでリラックスして楽しんでください。」とあいさつしていただき、大きな歓声と拍手に包まれながら開演しました。

カーテンコールでは、生徒会長が「アメリカが舞台で孤児たちが出会い、疑似家族を創っていくというなかなかふれることのない設定でしたが、迫力のある演技に圧倒されました。」と話してくれました。

終演後、担当の先生から舞台見学と撤収作業のお手伝いの呼びかけがあり、多くの生徒さんが舞台上に来てくれました。

先生も一緒に舞台の前で記念撮影。

撤収作業のときには生徒さんから、淡路人形浄瑠璃を郷土部という部活でやっていると教えてくれ、「舞台の設置をしていて通じるところがあるけど、こんなに大掛かりで驚いた。」と話してくれました。

最後に役者とともにポーズを決めて記念撮影。

 

10月12日 日彰館高校 三次青陵高校 合同公演

広島県教育委員会の県立高校の学校間の連携事業により、今回の公演が実施されました。

日彰館高校はこれまで6回、『ハムレット』・『星の王子さま』・『ヘレン・ケラー』と『Touch』を上演しています。そして、三次青陵高校は風初の公演です。

会場となる三次市民ホールきりりの前には続々と両校の生徒さんが集まってきています。

ホール内に入ると、「きれい! 家の中みたい。」とセットに驚く声やどんな話なのか友達同士話している姿がありました。

日彰館高校の一年生が司会進行を務めてくれました。

日彰館高校の校長先生から、「今年の合同事業では、演劇を鑑賞してもらいます。演劇は現実を切り取って表現すると思われがちですが、ある部分を強調し、非現実の中で人間の本質が描かれます。この演目でどのような人間の本質が描かれるか楽しみにしています。普段私は、球場に行ったり、ライブに行ったりします。テレビやネットでは味わえない、その場にいるからこそ感じられること、その場に居て、生きているということを感じてください。」とあいさつしていただき開演しました。

 

カーテンコールでは、代表の生徒さんが「私は、フィリップが成長し、ハロルドが世界について教えてあげているシーンが印象にのこりました。ほかにも、ハロルドがなくなってから、ハロルドの大切さに気付いたトリートのシーンに感動しました。」と感想を述べてくれ、素敵な花束をいただきました。

その後、日彰館高校、三次青陵高校両校の生徒さんの質疑応答が行われました。

それぞれ、舞台の感想とともに、質問が出演者に投げかけられていました。

質疑応答でハロルドに元気づけてもらう生徒さん。

高校時代にやっていたこと考えていたことについてや舞台にかかわる仕事についての質問もありました。

終演後、先生方から、「質疑応答で出演者の高校生時代の話をきき、とても身近に感じられたと思います。とてもいい時間でした。」と話していただきました。

 

10月13日 津山商業高校

この学校では、1995年に『Touch』を上演し、二回目の公演です。

開場する前に、様子が気になったと体育館に来てくれた男子生徒さん。体育館が『Touch』の劇場にかわっていることの驚いきながら、急遽舞台見学が始まりました。

劇団員の説明を聞きながら、隅々まで見学してくれていました。

担当の先生から「せっかくの機会なので真剣に見てほしいですが、リラックスしながら楽しんでください。」とあいさつの言葉をいただき、生徒さんの拍手の中で開演しました。

開演中は、リラックスしながらも食い入るように舞台に向かってくれていました。

カーテンコールでは、代表の生徒さんが「今日は上演してくださりありがとうございました。演劇をみる機会が少なくなっている中で、今回みることができ演劇の面白さや素晴らしさを知ることが出来ました。」と感想を述べてくれました。

終演後は、当日の呼びかけで撤収作業のお手伝いに多くの生徒さんが来てくれました。

舞台がなくなる前に、見学もしてくれました。

生徒さんのにぎやかな声に元気をもらいながら、どんどんと作業が進んでいきました。

舞台機材の運び出しが終わり、最後まで残ってくれた生徒さんとの記念撮影。

バスが学校を出る時まで、見送ってくれました。

みなさんに元気をもらいながら、次の週は東日本に向かいます。

文:音響 上田舞子


『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』秋の九州ツアー 第2週目

2023-10-17 19:38:07 | 全国巡回公演

10月2日(月) 【大分】宇佐高校  同校体育館

10月3日(火) 【熊本】西合志南中学校  同校体育館

10月5日(木) 【宮崎】宮崎商業高校  同校体育館

 

10月に入り九州も秋の気配。今週からは暫く学校内の体育館での公演が続きます。学校の皆さんと一緒に過ごす時間も長くなると思うのでワクワクします。

 

宇佐高校

劇団を創立して間もない頃から度々風の公演を見てくれている学校で、今回で8回目の公演となりました。

体育館と校舎は少し離れていましたが、午前中舞台設営をしていると、様子を見に来て「今日何をやるんですか?」「楽しみにしてるんで頑張ってください!」と元気な声をかけてくれる生徒さんもいました。

公演が始まると、ゆったりとリラックスして舞台と向き合う生徒さんたちの姿がありました。

公演後には、舞台見学と舞台撤去のお手伝いに有志の皆さんが集まってくれました。

前日の時点では参加希望者18人の予定でしたが、実際には50人近い生徒さんが来てくれました。

音響や照明に興味のある生徒さんも多いようで、スタッフのメンバーを囲んで熱心に話を聞いていました。

行事の開催がなかなか難しかったこの数年。劇団員と一緒に荷物を運びながら、芝居の感想や質問をしてくれる生徒さんの表情は真っ直ぐで希望に輝いているようでした。

そして片付けを一緒に手伝ってくれた若い先生から嬉しい言葉が・・・「私はこの学校の卒業生で、高校生の時にジャンヌ・ダルクを見ました。」

 

 

西合志南中学校

生徒数850人の大きな中学校。体育館に先生方を含め900人の人たちが一緒に集まっての公演はまさに3年ぶりで、圧巻の光景でした。

人権行事として公演を行いました。入場指導の先生方の厳しい声から、この行事を成功させることへの気合が感じられます。そして姿勢でしっかり答える生徒の皆さん。公演が始まると舞台の動きに元気な笑い声が返ってきました。舞台と客席の距離が近く、最前列の生徒さんは舞台上にいるかのような感じでした!

そして、カーテンコールでの「相手の幸せを願い、決めつけずに向き合う生き方」について語ってくれた生徒代表挨拶が素晴らしかったです。10代の若い人たちの受け取る感覚と考える力に改めて驚かされました。公演後には体育館を使う部活や有志の皆さんが片付けに参加してくれました。

元気な姿で最後まで公演を盛り上げてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

今週末、旅先に生徒さんの感想文が届きました。ご担当の先生ありがとうございます。皆で大切に読ませていただきます。

 

 

宮崎商業高校

2020年に『Touch〜孤独から愛へ』を上演している学校です。朝早く学校に到着すると女子バスケ部の皆さんが「お手伝いすることありますか!」と集まってきてくれました。こちらも生徒数800人を超える学校で体育館に全員が集まっての行事となりました。学校行事を復活させていこうという大きな挑戦です。

開演前に舞台の様子を見に来られた先生はこの学校の出身で、数十年前になるが文化祭でのクラス劇が一番の思い出だと話してくれました。コロナ禍で途絶えていましたが、今年は3年生の演劇発表が復活するとのこと。

公演後にはバスケ部、野球部、卓球部などの生徒さんが片付けを手伝ってくれました。皆さん積極的でチームワークも抜群でした。

そして片付けに参加してくれた演劇部の生徒さんたちが最後に「もう少し聞きたいことがある」と残ってくれました。彼らの真剣な眼差しに、高校生活の大切な時間。悔いの残らないように挑戦したい、学びたいという意欲を感じました。

 

『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の旅は年末まで続きます。公演の場を紡いできた人たちの想い、学校生活の中のちょっと特別なこの一日に期待する一人一人の想いを受け取って、かけがえのない時間として皆さんの心に返していかれるように毎回の公演に臨んでいきたいと思います。

 

 

文:(ヘレンの友達)パーシー役  稲葉礼恵

 


2023年『Touch ~孤独から愛へ』秋  東日本・西日本ツアー    3週目

2023-10-10 22:30:47 | 全国巡回公演

 

月も変わって10月に入った3週目は、東日本での公演となりました。

10月3日(火)    福島県文化振興財団【福島県】パルセいいざか
10月6日(金)    柏の葉高校【千葉県】 柏市文化会館


福島県文化振興財団


今回の公演は、バリアフリー上演で行われました。

参加してくださったのは、大笹生支援学校、だて支援学校、郡山支援学校、須賀川支援学校、たむら支援学校、視覚支援学校、聴覚支援学校福島校です。なかにはバスで1時間以上もかけて来てくれた学校もありました!

加えて当事者団体をはじめ一般の方々で、500人を超える客席となりました。

今回、トリートを演じた佐野準が地元福島市の出身ということもあって、会場は大きく盛り上がっています。


開場と同時に視覚支援学校の生徒さんを中心に、舞台見学か行われました。スタッフから説明を受けながら舞台装置に触ったり、出演者と話しながら衣裳に触れたりして、舞台見学を楽しんでいました。


引率された先生の「こんな風に舞台に上がって触ったりすると、舞台が身近になって芝居が身体に浸透してきますね」という声が印象的でした。


本番中では、ずっと笑いながら見ている生徒さん、台詞を繰り返して言ってくれる生徒さん、前のめりになって見いっている生徒さん。
障害のある人も、ない人も一緒になって楽しんでいる、という空間でした。


終演後も、開演前に舞台見学できなかった学校が代わる代わる舞台に上がってきて、1時間以上も舞台見学が代わる代わる行われる、賑やかな交流の場となりました。

 

柏の葉高校
この学校は、風の公演が3回目で、『Touch』は2回目の公演となります。


開場前の早い時間から多くの生徒さんが会館の前に集まっていて、開場を少し早めたほどでした。


1000人近い人数です。コロナ禍以来、感染予防対策のために学年単位などで人数を抑えての公演が多かったので、1000人近い客席は久しぶりです。


司会の先生の合図で拍手となり、それが本ベルとなって、芝居が始まります。

舞台を見つめる様子に、芝居を鏡のようにして、自分のこと、友だちのこと、家族のこと、先生のこと、社会について、歴史について考えている姿を感じました。


終演後は、ほとんどの生徒さんが舞台に上がってきて、舞台見学を楽しみました。舞台装置や小道具に触れて、驚きや発見のたびに歓声が上がります。


さらに演劇部の生徒さんたちとの座談会も行われました。多くの先生方も参加して、沢山の感想を語ってくれました。

ハロルド役    柳瀬太一


『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』秋の九州ツアー 第1週目

2023-10-09 21:16:39 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の秋の九州ツアーが始まりました。

9月26日(火) 【佐賀県】致遠館中学校・高校 佐賀市文化会館
     27日(水) 【佐賀県】神埼/神埼晴明高校 神埼市中央公民館
     28日(木) 【福岡県】八女学院中学・高校 おりなす八女

致遠館中学校・高校
 
九州ツアー初日は、致遠館中学校・高校の公演です。近年では、2014年に『ヘレン・ケラー』の公演を行なっており、風は4回目の公演となりました。
 

開演前には、文化委員さんによる、劇団紹介と挨拶、そして、大きな拍手と共に開演となりました。
生徒さん達、先生方を合わせて約1000人の客席からは、迫力のある姿と視線を感じ、そのひとりひとりの視線に支えられた公演となりました。
終演後には、舞台見学も行われ、生徒さん方が、楽屋を訪ねて来てくれました。
たくさんの感想の言葉をかけてくれる生徒さん達。
 
 
衣装を交換し合いながら友だちと着てみたり、役になりきってみたり、実際に舞台的使われていたセットに触れてみたりする生徒さん。
 
 
終演後に行われた座談会では、多くの生徒さん方が参加したいと、アニー・サリバン役の髙階と、想い想いに、質問をしたり、真剣な表情で話に耳を傾けていました。
 
神埼高校
今週2回目は、午前中に神埼高校、午後に神埼晴明高校の公演と、2つ高校が同じ日に、同じ会場で公演を行いました。
神埼高校・神埼晴明高校での公演は、2016年の『ジャンヌ・ダルク』の公演以来、となり、神埼高校での公演は、4回目となりました。
入場の時から、朝の早い時間にも関わらず、元気な声で会場に足を運ぶ姿に、私たちもわくわくしていました。
 
 
終演後には、会場を後にする生徒さん方へのお見送りをさせて頂きました。
 
 
ひとりひとりが、様々な表情で、時には、感想を伝えてくれたり、ハイタッチしてくれながら、退場する生徒さん達と先生方。
なかには、「ヘレンとアニーの物語を知っていて、とても楽しみにしてました!」と語ってくれる生徒さんもいました。
 
神埼晴明高校
 
午後は神埼晴明高校の皆さんとの公演でした。
神埼晴明高校での公演は、1993年の『Touch〜孤独から愛へ』の公演から、6回目となりました。
コロナ禍の影響により、芸術鑑賞行事自体が4年ぶりとなったこと、そしてやっと行事を再開できた想いを、開演前に生徒さん達に伝える先生方の姿から繋がり、公演が始まりました。
終演後には、舞台見学と座談会が行われました。
また、座談会に残った生徒さん達が、舞台の撤去作業のお手伝いにも参加してくれました!
 
 
汗だくになりながらも、「すごく楽しいです!」、「これは、どうなってるんですか!?」と質問をしてくれたり、今後の進路の話や夢を話してくれました。
 
最後の最後まで、皆さんと一緒に創ることが出来た時間となりました。
本当にありがとうございました!
 
八女学院中学校・高校
 
今週最後の学校は、八女学院中学校・高校の皆さんとの公演でした。
八女学院中学校・高校では、4回目の公演、そしてなんと、今回は100周年記念行事という、とても貴重な時間のなかでの公演となりした。
 
 
今回の素敵な瞬間のなかで、皆さんと公演を創ることができたこと、私たちも心より嬉しく思います。
 
 
また、午前・午後との2回の公演となり、午前中は、中学生と高校1年生の半分、そして、午後は、高校生の皆さんとの公演となりました。
 
 
午前、午後とも、舞台見学や交流会も行われました。
また、午後の終演後には、新聞部の生徒さん達の取材、そして、演劇部・生徒会・新聞部の皆さんとの座談会も行われました。
生徒さん達だけでなく、顧問の先生方も一緒になって、質問をしてくれたりと、生徒さん達と先生方が座談会を盛り上げてくれました。
演劇部の生徒さん達は、大会が近いこともあり、鋭い質問や、実感と熱のこもった想いを真剣に語ってくれた姿が印象的でした。
遠くからではありますが、私たちも応援しています!
 
ひとつひとつの学校、ひとりひとりの先生方の想いや、生徒さん達の様々な姿に出会う週となりました。
皆さんの姿を胸に、12月の千秋楽まで、私たちも出会いの旅を続けます。
 
文:倉八ほなみ(ヘレン・ケラー役)