風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

明日は天気◎今日はお休み。

2007-04-29 17:15:59 | Weblog
明日は天気の稽古は、今日はお休みです。
この休みをはさんでいよいよ稽古場は本番まで一週間という追い込み!

舞台はほぼ完成し、両側にたった壁を含めて白一色の道のような舞台。
そこで夫婦は明日は天気になると期待して、やっとの思いでとった休暇を過ごします。

↑写真は稽古場より。
庭続きで海が広がる湘南の宿。ふたりは泳ぎに来たのだが…

チケットの予約・お申し込みはこちらから↓↓
http://www.kaze-net.org

*土・日満席になる可能性がありますので、ご予約はお早めに。

明日は天気◎旅館チーム②

2007-04-28 20:27:07 | 稽古場速報
左が旅館の女中・乙の高山真奈美。
右が女中・甲の木村奈津子。
“おきんさん”“おかめさん”がニックネームです。
なかなか似合ってるでしょ!?

衣裳も揃い、照明も入って、今日は劇団員の何人かも
客席に加わって、通し稽古を見守りました。
いよいよ稽古も、これから終盤の大詰めに向かいます。

明日は天気◎東京新聞夕刊

2007-04-27 20:23:48 | 稽古場速報
東京新聞 4月26日(木)夕刊に
「明日は天気」の紹介記事が掲載されました。

この芝居は一幕二場、途中休憩なしで、上演時間は50分です。
今日は初めて、通し稽古となりました。
通すことによって発見されることもありますし、
テンポやリズム、呼吸も変化します。
本番まであと10日間、もっともっと多くの発見や、
企みが生まれることでしょう。
グッと意を凝らしつつ、しなやかに楽しみたいと思います。

ご予約・お申し込みはお早めに!
http://www.kaze-net.org







明日は天気◎時代考証

2007-04-26 19:57:11 | Weblog

旧かなづかひ の台本に向かう毎日。

漠然とした岸田國士のイメージ、

それらしさに呑み込まれないようにを合い言葉にしつつ、

岸田戯曲の奥の深さに迫っていきます。

しかしながら、呑み込まれるも何も、分かってなければ

始まらない。まずは時代考証からスタート。

上の写真は、この芝居で重要なポジションをしめる小道具、

「汽車汽船旅行案内」。

現在の「JR時刻表」とはだいぶ趣が違うでしょう。

中をめくると、弁当販売駅などが書かれています。

演出の桐山氏は出身地・多治見(岐阜県)駅でも売っていた!

と何故か得意気・・・?

衣裳・小道具・貨幣価値・風俗など、およそ80年前を調べて、

技術部スタッフが実際の形にしていきます。

公演の詳細・チケットのお申し込みは

http://www.kaze-net.org

 


明日は天気◎旅館チーム

2007-04-24 19:59:56 | Weblog

装置の白いパネルが建ちました。
製作したのは、旅館チームの番頭さんと謎の(?)風呂番。
番頭さんの栗山友彦は、俳優兼技術部スタッフで毎日忙しくしています。
謎の風呂番の佐田剛久は、KAZEの最終兵器と呼ばれています。
この2人の醸し出すなんとも言えない味も、今回の見どころのひとつです。

他に2人の女中が出てきますが、いずれご紹介しましょう。
この旅館に宿泊するおしどり夫婦が辻由美子と酒井宗親。
互いに分かり合いたいと思っているであろうに、
ままならなくなっていく切なさ・・・。
今日の稽古では、演出の桐山氏から
「いいっすね!いい夫婦だなぁ。端から見てると」と思わぬ一言が!?


明日は天気◎本妻が戻ってきた!

2007-04-21 21:34:18 | 稽古場速報
昨日の記事でご紹介しましたが、ルーマニアから辻由美子が帰国しました。
辻は時差ボケをものともせずに、和服姿で『明日は天気』の稽古場へ。
モノドラマ・フェスティバルの報告と、今まで代役で稽古をしてきた中で発見
したことを互いに交換し、活気ある稽古が再開しました。
1日の稽古は、返しながら1場・2場を通していくスタイルで進んでいます。
暗中模索(・・・大げさ)の空に太陽がのぞいてきました。
私たちがつくりたい『明日は天気』のイメージが見えてきている実感があります。
ぜひ、期待してください!

引き続き、本番に向かう稽古場の空気や匂いをお伝えしていきますね。
公演情報、チケットのご予約はHPへhttp://www.kaze-net.org

ルーマニア・一人芝居フェスティバルで辻由美子が最優秀賞!

2007-04-20 19:05:29 | 公演情報
4月12日~20日に、ルーマニアの北部の町バカウで行われた“一人芝居フェスティバル”で辻由美子が演じた「ピカソの女たち」が最優秀賞を授賞したという報告が届きました。
辻由美子は17日、フェスティバルの最終日を待たずに稽古のため帰郷しており、本日行われた授賞の発表にいることができませんでしたが、演出のペトル・ヴトカレウ(ウジェーヌ・イヨネスコ劇場芸術監督)から、本日午前劇団が報告を受けました。
詳しい詳細がわかり次第、後日またご報告します!

↓今年2年目の開催となる“一人芝居フェスティバル”

大橋也寸ワークショップ 発表

2007-04-18 20:05:11 | ワークショップ
本日17:00。
4月6日から10日間行われていた、ハロルド・ピンターの作品を題材にした大橋也寸さんによるワークショップの発表が行われました。

上演は約1時間ほどで、ハロルド・ピンター作「レビューのためのスケッチ」から「ブラック&ホワイト」/「バス・ストップ」/「最後の一部」/「特売品」、そして「帰郷」を抜粋しての上演となりました。

KAZEの俳優だけでなく、他劇団の方や学生も参加し、10日間ともにワークショップを続けての発表となり、公演後には見に来ていただいた方たちも含めての打ち上げも行われました。

↓ブラック&ホワイト

出演:木村奈津子/清水菜穂子 工藤順子/高山真奈美

↓バス・ストップ

出演:仲村三千代/深沢哲矢/高山真奈美/夏美隆太

↓最後の一部

出演:矢嶋辰徳/寺門文人

↓特売品

出演:釜野真希

写真上は「帰郷」より。
出演:夏見隆太/小谷真一/吉見一豊/深澤哲也









「明日は天気」演出にあたって◎桐山知也

2007-04-15 13:36:20 | 稽古場速報
「明日は天気」の稽古が続いています。
少し長くなりますが、下は今回の演出 桐山さんのコメントです!↓↓
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「明日は天気」は、ある夫婦の旅先での会話から、男女の間の微妙な、そして決して埋めることのできないであろう(と個人的には思う)ズレを感じさせてくれる。その旅行先の宿から見える風景は海で、そして、夫婦の期待に反して、雨が降っている(二人は海にはいりたいようだ)。この海という、夫婦の前に歴然として横たわる外界の存在が、今回の作品の大きなポイントになるのではないかと思える。その外界と、劇中の夫婦のズレが対峙することで、そのズレが、男女のズレに留まらず、この捉えどころのない世の中に生きる人と人との根元的なズレについてのサンプルのように思えてくる。終幕、夫婦は帰途を前にして、部屋の中から海を見つめ佇むのだが、それは自然、もしくは世の中を目の前にして佇む孤独な人間というイメージを喚起させる。そして、それは、ぼくにエドワード・ホッパーの作品を思いださせる。そんな感慨を持ちながらこの作品と向かいあっているのだが、果たして、ぼくたちは、この捉えどころのない現代(いま)という世界と向き合ったとき、「明日は天気」などど言えるのだろうか?

以前、岸田國士の作品「紙風船」「命を弄ぶ男ふたり」を演出したことがある。岸田國士といえば、日本近代演劇の祖といった位置づけがされ、リアリズム演劇を成しているようだが、実際に演ってみると、近代演劇という学術的な括りだけでは説明のつかない印象がある。当時の感覚からすれば相当に先進的と思われるユーモアのセンスに溢れているし、不条理(これもある括りで語ってしまうのも問題かもしれない)といった味わいもあり、なんとも捉えどころがない。基本はリアリズムなのだが、そこに捕われずに岸田國士のそういった様々な側面も表現したい、とここ数日の稽古をしている。その捉えどころのなさこそが、ぼくたちの生きるこの世界であり、先程書いた「世界と孤独な人間」というイメージと繋がり、岸田国士の作品が普遍的なモノであることを証明できるのではないか、と思う。

そして、今回、集団に属さないフリーの演出家であるぼくが、東京演劇集団風と作品を創ることになり、様々な摩擦もあるだろうが、それが創造的な摩擦になることを望んでいる。そして、風の観客層にとって慣れ親しまれているレパートリーシアターKAZEという空間を、ある仕掛けをもって変容させようとも思っている。そうすることで、観客と劇場、観客と劇団、観客と演劇、そして、願わくば、観客と世界といった固定された関係に揺さぶりをかけたい。

★写真はレパートリーシアターKAZEで行われている「明日は天気」の稽古場から。



公演の詳細は、KAZEのホームページへ↓
http://www.kaze-net.org

「明日は天気」は抜き稽古中。

2007-04-13 20:17:59 | Weblog
レパートリーシアターKAZEでは、5月8日(火)から始まる新作「明日は天気」の稽古が続いています。

先日4月12日、辻由美子がルーマニアの北部の町バカウで行われている“一人芝居フェスティバル”に参加するため、「ピカソの女たち」を持って単身ルーマニアへ出発。
しばし妻役のいない稽古場では、抜き稽古が行われています。

久々に正座の芝居…(笑)
で、見守っている劇団員もどきどきしながら、今後の進行に期待をふくらませております!