9月12日から始まった『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の秋のツアー、1週目のブログ掲載から時間が経ってしまいました。お待たせしました、第2週目の旅の様子をお届けします。
9月20日 愛媛県 大洲高校
9月22日 香川県 高松中央高校
台風が近づいていたこの週、20日に行われた大洲高校の公演では大雨が降りました。体育館中に響き渡る雨の音、その中で大洲高校の生徒さんたちは、じっとその目とその耳をしっかり舞台に向けてくれました。その皆さんの様子をまるで空が見ていたかのように雨がピタッと止みました。あの大雨の中で、そして雨が止んだ後も皆さんが私たちに向けてくれたその身体を受け止め、私たちも舞台の上から発信することができた公演でした。
公演が始まる前に先生が皆さんへ「演劇は舞台上だけでつくるものではなく、客席が演劇をつくるのです」と話してくれましたが、その言葉の通り、本当に客席がひとつとなって、大洲高校での『ヘレン・ケラー』をつくることが出来ました!!公演後には有志で集まってくれた皆さんと、ヘレン役の白根とで座談会も行われました。また、座談会終了後に体育館での後片付けを覗きにきてくれた生徒さんたちから「楽しかった」という言葉と笑顔をもらいました。私たちの思い出となる公演がまたひとつ増えました。皆さんの心の中にも今日の事が思い出となってくれれば、と願います。
体育館に目いっぱいの生徒さんたちが集まった高松中央高校での公演、それぞれの反応を舞台に向けてくれました。隣の友達と、目の前で起こった出来事を話しながら見ていたり、ある場面では全員の視線がぐっと舞台を見つめたり、ひとりひとりが何かを感じて、そのことを客席から素直に私たちに伝えてくれていたと思います。
公演後は多くの生徒さんが撤去のお手伝いをしてくれました。3階の体育館から大きなもの、重たいものを皆で声を掛け合いながらトラックまで運び出しました。元気いっぱいの皆さんのお陰であっという間に、いつもの体育館に戻りました。お手伝い、どうもありがとうございました!
体育館が劇場へと変わり、そしてまた少しずついつもの体育館に戻っていきます
「重たい~!」と言いながら笑顔で荷物を運び出してくれる生徒さんたち
運び出された荷物はどんどんトラックの中へ
最後に皆で記念撮影!いつかまた今日の事、思い返してみてください、どうもありがとう
バスが学校から出発するときまで見送ってくれて女の子たちがいました。彼女たちが先生に「先生、来年も(演劇鑑賞を)やろう!」といってくれたこと、本当に嬉しかったです。これからも芸術や自分たちにとって興味が湧くもの、そしてたくさんの友達、先生と触れ合い、素敵な時間を過ごしてください。
一回一回の公演で出会った皆とまた会える日を信じて、私たちはこれからも旅を続けます。