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【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】 〈転〉Turn 『プロメテウス エレクトリック・ポエム』

2012-08-24 20:51:22 | 公演情報
東京演劇集団風創立25周年記念公演【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】起・承・転・結、そして歴史へ―Introduction, Development, Turn, Conclusion and History ―は、第2弾【承】『異邦人』の公演を連日満席にて終了いたしました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012は、いよいよ第3弾となる【転】Turn、フランス・マントゥール劇場による『プロメテウス エレクトリック・ポエム』の公演へと続きます。



ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012
【転】Turn
プロメテウス エレクトリック・ポエム Prométhée Poème Électrique

2012年 8月31日[金]〜9月2日[日]
作・演出・舞台美術・照明:フランソワ・シャファン François Chaffin
作曲・音楽制作 :バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier




 そして時が刻み始め、大地が動き、神々は雲の上でのんびりと煙をはいていた。
  そしてついに人間たちが人生を歩み始めた……
怒りの息を吐きかけると、大地では炎がゆらめいて、永遠の火が消えた、夜が漆黒の闇と化した……
    神々は人間たちと一緒に生きるのを止め、黄金時代は石器時代へと代わった……

「人間のみなさん、自分たちで何とかやって行くんだ!エロスとタナトスをお前たちに残しておこう。はかない人生をお前たちに。食べて行くために働かなくてはならない人生。そして、常に失う人生。すり減り、カーブを描きながら消えていく時間。孤独、有限性。ほら、この箱の中に入っている。開けてごらん。これはお前たちへの贈り物だ!」

 しかし、私、ティターン族のプロメテウスは、天上の火を盗み、人間たちに与えた……
    彼等に「光」を与えたのだ。
  ところが、人間たちはそこに「火」以上のものを見い出さなかった……




フランソワ・シャファンはフランスで「マントゥール劇場」を主宰する総合芸術家。『パンダの物語』(マテイ・ヴィスニユック作/南雲史成演出)、『戦場のような女』(マテイ・ヴィスニユック作/江原早哉香演出)、そしてビエンナーレKAZE国際演劇祭2012の【承】として上演した新作『異邦人』(アルベール・カミュ作/南雲史成演出)など、KAZEの創造活動に数多く携わってきた彼が、2011年にフランスで初演し、絶賛を博した“声とギターのために書かれたオラトリオ劇”をフランス・マントゥール劇場のメンバーと共に日本初上演します。
自分が与えた火を人間がどのように使っているのかを尋ねるために現代に戻ってきたプロメテウス。「現代ほど、人間が火と光、知識と権力を混同したことはない……」。
エキセントリックで粗野な詩の動悸に乗せて、数千ものサウンドを持つバンジャマン・クルシエのギターの弦と混じり合い、詩的で燃焼する物語、言葉とメロディーの脈動を形作りながら、声が紡ぎだされていく。
利己的なテクノロジーにどっぷり浸かった我々の文明、そしてそこに微かに見出される「光」を、転回点〈Turn〉として上演します。



作・演出・舞台美術・照明:フランソワ・シャファン François Chaffin
作曲・音楽制作 :バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier
音響:ドゥニ・マラール Denis Malard 映像: セリーヌ・リジェ Céline Liger
映像美術:ジュリアン・ドゥファイ Julien Defaye
制作:エロディ・クロ Elodie Couraud 舞台監督:長谷川敬久
演出助手:南雲史成 照明オペレータ:坂野貢也 音響オペレータ:渡辺雄亮
出演:フランソワ・シャファン François Chaffin
   バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier

 作品の詳細(ダイジェスト映像など)はこちらからご覧いただけます。


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※〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉
各公演のチケットは、風ホームページからもお申込みいただけます。

■入場料
前売り:3800円/当日:4000円/学生割引:3300円
年間通しチケット:10000円(3枚つづり)
 *レパートリーシアターKAZEで2012年に上演する作品に限ります。

チケットのお申し込み

■レパートリーシアターKAZE アトリエの会
〈レパートリーシアターKAZE アトリエの会〉は東京演劇集団風の支持会員制度です。
詳しくはこちらをご覧ください。

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レパートリーシアターKAZE 今後の公演

〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉

【結―そして歴史へ】9月15日(土)~17日(月・祝)
『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』Jeanne d'Arc JEANNE ET LE FEU
作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 上演台本:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcãrãu
演出:浅野佳成Yosinari Asano 


みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。


【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】 〈承〉 『異邦人』 稽古場より

2012-08-18 15:16:38 | 公演情報
陽の光で、頬が焼ける 眉に汗の滴がたまる
額に痛みを感じ、
血管が、皮膚の下で脈打っている
光を浴びつづけ私に向けられたナイフ
光は刃をはねかえり、きらめく長い刃のように 私の額に迫る
額に鳴る太陽のシンバルと
ナイフからほとばしる光の刃

海は重苦しく、激しい息吹を運んでくる

空は端から端まで裂けて、
火を降らす――



俳優の身体を刺激するフランソワ・シャファンの照明、バンジャマン・クルシエのギター。
「『異邦人』を通じて考えさせられるのは自分の足で立つことの大切さ」と語る演出の南雲。

公演まであと少し。
私たちはこの時代において客席のみなさまとどんな“異邦人”を共有できるのか。

ご来場を心よりお待ちしております。



ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012
【承】Development
異邦人L'Etranger
2012年 8月23日[木]~27日[月]

作:アルベール・カミュ Albert Camus 脚本:浅野佳成
演出:南雲史成
翻訳:窪田啓作/谷島貫太
作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ
演出協力(照明・舞台美術・音響・特殊効果):フランソワ・シャファン
舞台監督:長谷川敬久
上演協力:サビーヌ・ペテルス
      フレデリック・マサール〈ガリマール出版社〉
著作権代理:(株)フランス著作権事務所 
出演:中村滋/渋谷愛/緒方一則/栗山友彦
    車宗洸/酒井宗親/坂牧明

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※〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉
各公演のチケットは、風ホームページからもお申込みいただけます。

■入場料
前売り:3800円/当日:4000円/学生割引:3300円
年間通しチケット:10000円(3枚つづり)
 *レパートリーシアターKAZEで2012年に上演する作品に限ります。


チケットのお申し込み

■レパートリーシアターKAZE アトリエの会
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レパートリーシアターKAZE 今後の公演

〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉

【転】8月31日(金)~9月2日(日)
『プロメテウス エレクトリック・ポエム』
作・演出・舞台美術・照明:フランソワ・シャファン

 作品の詳細(ダイジェスト映像など)はこちらからご覧いただけます。

【結―そして歴史へ】9月15日(土)~17日(月・祝)
『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』
作:マテイ・ヴィスニユック 上演台本:ペトル・ヴトカレウ
演出:浅野佳成Yosinari Asano 

【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】 〈承〉Development 『異邦人』

2012-08-07 11:03:20 | 公演情報
8月3日から始まった、東京演劇集団風創立25周年記念【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】起・承・転・結、そして歴史へ―Introduction, Development, Turn, Conclusion and History ―。

レパートリーシアターKAZEでは、その〈起〉Introductionとして上演した『マハゴニー市の興亡』の公演を終えました。
3年ぶりのレパートリー上演となった『マハゴニー市の興亡』は、ビエンナーレKAZE国際演劇祭の〈起〉としてだけでなく、創立25周年を迎えた風が、今一度自分たちの活動、思考、そして人と人とが出会い、語らい、ぶつかり合う劇場という場を見つめなおす出発点となりました。
ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

【ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012】続く第2弾となるのは、8月23日[木]~27日[月]〈承〉Developmentとして上演する、アルベール・カミュ作/南雲史成 演出の新作『異邦人』です。



ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012
【承】Development
異邦人L'Étranger

2012年 8月23日[木]~27日[月]
作:アルベール・カミュ Albert Camus 脚色:浅野佳成 Yoshinari Asano 演出:南雲史成 Fuminari Nagumo


本作品は芸術監督 浅野佳成が、レパートリー作品『星の王子さま』などで親交を深めてきた、ガリマール出版のマサール女史の協力を得てカミュの遺族と交流し、脚色を手がけました。演出の南雲は、浅野の脚本をもとにフランス在住の芸術家フランソワ・シャファンとともにオリジナルの映像や音楽を創作・駆使し、現代におけるカミュの『異邦人』の世界を創り出していきます。
普段と変わらない日常が、冷酷な人間の行為であると否定され絞首刑になるムルソー。
社会の通例・正当・合理、その大多数の声のなかに置き去りにされていく一人の男の叫びを〈承〉として描きます。


ムルソーは、養老院で母が死んだという通知に何の刺激も感じられないまま、葬儀の翌日には海水浴に行き、恋人マリイと関係を結び、映画を見て笑い転げる。その後、友人のトラブルに巻き込まれてアラビア人を射殺してしまう。裁判にかけられ、犯行に及んだのは「太陽のせい」だと答え、斬首刑を宣告される。彼は、処刑の日に群衆が憎悪の叫び声を上げて迎えてくれることだけを願った。
不条理を見つめ、不条理に反抗したカミュの代表作を〈承〉Developmentとして、文明社会が人間の心の中に何をつくってしまったのかを提示する―。



作:アルベール・カミュ Albert Camus 脚本:浅野佳成
演出:南雲史成
翻訳:窪田啓作/谷島貫太
作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier
演出協力(照明・舞台美術・音響・特殊効果):フランソワ・シャファン François Chaffin
舞台監督:長谷川敬久
上演協力:サビーヌ・ペテルス Sabine Peters
      フレデリック・マサール Frédérique Massart〈ガリマール出版社〉
       ©Editions Gallimard pour l'œuvre originale 著作権代理:㈱フランス著作権事務所 
出演:中村滋/渋谷愛/緒方一則/栗山友彦
    車宗洸/酒井宗親/坂牧明

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※〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉
各公演のチケットは、風ホームページからもお申込みいただけます。

■入場料
前売り:3800円/当日:4000円/学生割引:3300円
年間通しチケット:10000円(3枚つづり)
 *レパートリーシアターKAZEで2012年に上演する作品に限ります。


チケットのお申し込み

■レパートリーシアターKAZE アトリエの会
〈レパートリーシアターKAZE アトリエの会〉は東京演劇集団風の支持会員制度です。
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レパートリーシアターKAZE 今後の公演

〈ビエンナーレKAZE国際演劇祭2012〉

【転】8月31日(金)~9月2日(日)
『プロメテウス エレクトリック・ポエム』Prométhée Poème Électrique
作・演出・舞台美術・照明:フランソワ・シャファンFranÇois Chaffin

 作品の詳細(ダイジェスト映像など)はこちらからご覧いただけます。

【結―そして歴史へ】9月15日(土)~17日(月・祝)
『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』Jeanne d'Arc JEANNE ET LE FEU
作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 上演台本:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcãrãu
演出:浅野佳成Yosinari Asano 


みなさまのご来場を心よりお待ちしております。