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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

電脳自動車

2009-07-24 22:23:24 | ●Weblog
 走行ノイズが小さ過ぎるハイブリッド車の問題、いや、問題というよりメリットの方が取りざたされ始めたのには、歓楽極まりて哀情多しの感じになった。前にも触れたように、エンジンが回ってない車は排気音も出ないため、小道でじわっと背中から迫られると気づかないことが多い。その憂いには運転者側にも似通ったものがあって、透明人間の痛みに思いを及ばせる人が多いとか。そこでどこそこから、疑似エンジン音、似非存在音を作って発信してはいかが、という議案が上がったって、こいつはやっかいだろうな。車載人感センサーでサウンド・ファイルを起動するとか始めたら、もはや言うまでもなく、マーケットが遊び半分になるのは必至だ。車体を揺らすサス・キットが息を吹き返すことにもなりかねない。あげくの果て、モーター駆動車には「そこのけ地上波発信器」が必備となり、路上にいる者たちはその信号を、携帯とかで感知する義務を負う、みたいな図式も目に浮かぶ。結局、クラクションにブーブーやられるのと一緒だ、というところに、人と車のやんちゃで危ない関係が失せない訳があるってなことなのかしらん。24(金)、新潟の柏崎市で、日本初の電気自動車タクシーが運行を始めた。