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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

ヴィニール盤

2007-06-15 00:54:46 | ●Weblog
 KEFのLS3/5Aを「ある時払いの催促なし」で譲ってくれた学友が、ヴィニール盤しか聴かなくなった、という話にインスパイアされ、何枚かローエンド・オーディオの枕元に持ってきたところ、やはり、この音、別格だった、というのが、ボズ・スキャッグスの『ミドル・マン』。1980年、コンパクト・ディスクの市場導入を視野に入れHi-Fi指向を強く打ち出したためか、LP1枚の頒価がなんと3000円。その代わり、写真のように、外ジャケ、内ジャケ、内袋、セロ袋と厳重パッキングの、脱がすにひと苦労の重ね着状態。ソニー・スタッフの気概が映える。で、音はというと、ドラムスのスネア、このマッタリ感、ネットリ感、スピード追求に燃えたデジタル環境では、こういう中低速にトルクの集まったような走りはできないな、と。プレーヤーはトーレンス、カートリッジはSHURE V-15typeⅤ系と、SUMIKOのPearlを常用。ドライブ・ベルトは換えたばかり、ってな程度では高いところから笑われそうだが、笑わば笑えで行くことにしたので。CDで聴いた中では、オランダの才媛ティネカ・ポスマの『ジャーニー・ザット・マターズ』(55 Records/7月25日発売)が、内容、音質共に秀逸。05年暮れの初来日時に「テナーも始めました」と言ってたのが、もう吹いてるとは驚き。女性アルトの中でいちばん楽器を鳴らしているのはこの娘かも知れない。




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