勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

フェア・ゲーム / Fair Game

2011年10月29日 | 洋画(アメリカ系)
事実に基づく映画。9.11以降の、イラクの大量破壊兵器“疑惑”に纏わり、政府に依る情報操作が行われ、CIAのエージェントであったヴァレリー・プレイムの秘密が暴露・漏えいした事件を描いている。

『エネミー・オブ・アメリカ』と言う、政府に依る情報操作を描いた映画がありました。あちらの作品はフィクションですが、こちらは事実に基づいているということで、より一層、怖さを感じます。この話で、不幸中の幸いだったと言って良いと思いますが、プレイムの夫が、元外交官でコンサルタントという職業で、メディアの使い方を心得ていたということでしょうか。実際、プレイムの夫ジョーが、様々なところで講演を行い、政府を糾弾しているシーンがあります。まぁ、それでも、一時は負けそうになってしまいますけどね。でもこれが、普通のサラリーマンだったら、より一層窮地に追い込まれていたと思います。

アメリカが、何故、イラク侵攻に突き進んでいった理由については、様々なことが言われています。その辺りについては、敢えてここでは記しません。でも、少なくともそのイラク侵攻の裏に、自国民をも陥れるような事が行われていたのかということには、失望を感じえません。アメリカは、自由と正義を奉じる国だと思うんですけどね。まぁそれも、指導者(大統領)次第なのかな。

エンドロール直前に、プレイムが米国下院の監査政府改革委員会(かな?)で証言するシーンが出てきます。ここで映像は実際のC-SPANのものに切り替わり、本物のプレイムが証言をするシーンになります。ナオミ・ワッツがプレイムを演じていた理由が、何となく判りました。でも、あんな人が、大胆な秘密工作にも関わっていたというのは驚きでもあります。

一般に、事実を下にした映画の場合、最初か最後にその旨のクレジットが出るんですが、この映画では、そのクレジットは私には見つけられませんでした。まぁ、必ず出すというルールに成っているわけではないと思いますが、ちょっと不思議に感じました。

タイトル フェア・ゲーム / 原題 Fair Game
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 ダグ・リーマン
出演 ナオミ・ワッツ(ヴァレリー・プレイム)、ショーン・ペン(ジョー・ウィルソン)、サム・シェパード - サム・プレイム)、デヴィッド・アンドリュース(ルイス・"スクーター"・リビー)、ブルック・スミス(ダイアナ)、ノア・エメリッヒ(ビル)、ブルース・マッギル(ジム・パビット)、マイケル・ケリー(ジャック)、アダム・ルフェーヴル(カール・ローヴ)

[2011/10/29]鑑賞・投稿


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