勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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ラスベガスをぶっつぶせ(2008年)

2008年06月01日 | 洋画(アメリカ系)
卓越した数学力を持つMITの学生ベン(ジム・スタージェス)。彼は、一つ問題を抱えていた。進学先の学費を捻出しなければならないのだ。そこへ、ベンの卓越した数学力に目を付けたミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)が現れ、ベンをブラックジャック攻略チームへと誘う。それは、彼の数学力があるからこそ、成し遂げられる技だったが・・・。実話を下にした映画。MITには時として、本当の天才が現れますからねぇ。

この話は、ケン・ユーストンの話をモデルに描いているのだと思いますが、現代にデフォルメされています。劇中にGoogleという言葉が出てくるのも、その一つ。しかし、実際にケン・ユーストンが活躍したのは、今から20年ほど前。しかしながら、Wikipediaによれば、その勝率は映画ほどではなく、60%程度であったらしいです。

突っ込みどころとしては、映画では舞台をラスベガスに拘っていますが、アメリカで合法にカジノを楽しむことが出来る都市は他にも多数ありますし、東海岸にもアトランティックシティがあります。こちらの方が、ボストンには近いんですけどね。ラスベガスは、世界的にも有名な都市なので、こちらに絞ったと言うことでしょうか?

ベンをこの行為に誘い込むミッキー・ローザ教授ですが、教育者とは思えないほど憎たらしく、且つ、お金に汚く・冷酷に描かれていますが、それをケヴィン・スペイシーが上手に演じています。

日本では、親が子供の学費を出すのは普通ですが、アメリカにおいては大学の学費を親が出すことは少なく、多くの大学生が大学生ローン(学費ローン)を組んで、学費を工面しています。その為、卒業してからローンの支払いに苦労すると言う例は少なくありません。この映画は、その辺りを知っていないと、ちょっとわかり難いかもしれません。

原題の”21”とは、ブラックジャックのこと。邦題からは、余りにもお気楽な学生のお遊びと言う印象を受けてしまいますが、内容的には必ずしもそう言うことでも無いので、原題の方がいいタイトルかもしれません。なお、今現在、ラスベガスでブラックジャックのカウンティングをするのは違法らしいので、実際に試したりしないように。

タイトル ラスベガスをぶっつぶせ
原題 21
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督 ロバート・ルケティック
製作・出演 ケヴィン・スペイシー(ミッキー・ローザ教授)
出演 ジム・スタージェス(ベン・キャンベル)、ケイト・ボスワース(ジル・テイラー、ローレンス・フィッシュバーン(コール・ウィリアムズ)、アーロン・ヨー(チョイ)、ライザ・ラビラ(キアナ)、ジェイコブ・ピッツ(フィッシャー)

[2008/06/01]鑑賞・投稿


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2 コメント

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Unknown (ホーギー)
2008-06-01 19:45:34
はじめまして、ホーギーと言います。
この映画は、アメリカで8000万ドル以上のヒット作品だったことから前から楽しみにしていましたが、スピード感&スリル感があり、想像していた以上に面白く、十分満足できる映画でした。
主演のジム・スタージェスが、人生の光と陰を経験する学生をとてもいい感じで演じていましたし、ケヴィン・スペイシーもはまり役で相変わらず見事な演技力を発揮していましたね。
今月の公開映画は当たり作品が多い月となりました。
ということで、これからもどうぞよろしくお願いします。
それとTBもお願いします。
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カウンティング (きよ)
2008-06-01 21:46:09
はじめまして
カウンティングは違法ではありませんよ。
程度の差はあれやっている人は少なからずいます。
ただ度が過ぎると追い出されるそうです。
そして理由を問わず客を追い出す権利がカジノには
あるそうです。(ネバダのみ?)
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