勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ウイスキーと2人の花嫁 / Whisky Galore

2018年03月04日 | 洋画(イギリス系)
実話を下にした作品。

第2次世界大戦中の1941年、スコットランド・エリスケイ島沖で起きた貨物船SSポリティシャン号座礁事件がもとになっている。また、日本未公開の1949年に製作された同名映画「Whisky Galore」のリメイクでもある。

スコットランドって、何かにつけてウィスキーなんですね。なので、ウィスキーが無くなると、何もできなくなってしまう・・・。そんなところに、天からの配材か、目の前にウィスキーが沢山あるんですから、そりゃぁ、欲しくなりますよね(笑)。それにしても、かなり脚色しているであろうとは言え、こんな事が実際にあったとは。

興味深いのは、“安息日”が厳格に守られている事。一瞬、ユダヤ教徒かと思いましたが、そうではなくて、カトリックと言う事ですね。しかも、かなり厳格な。いまもヨーロッパでは、日曜日になると街中の商店と言う商店が閉まりますが。それと、パブのオヤジが、裏切ってしまうのですが、それに対して島民が「ユダ!」と言葉をかけるのも、なんともカトリックですね。

その他にも興味深いのが、“軍務の経験がほとんどなさそうな民間人”が“大尉”と言う将校の地位にある事。なので、アフリカの激戦の地から戻ってきたきちんと訓練を受けている軍曹が、そのぼんくら大尉の指揮下に入ってしまうと言う・・・。大尉は、どうもホーム・ガード(Home Guard)と言う、ナチス・ドイツによる本土侵攻に備えて、17歳から65歳までの男性により組織された義勇兵組織みたいですね。指導者的な立場にあったのは主に地域や自治体の有力者みたいだったので、まぁ、町内会?的な感じと言うと、言い過ぎ?だから、軍務経験のない人物が将校になっていたりするんですね。

戦時中とはいえ、どこかのんびりとしているところが中々面白かったです。それと、寂しいながらも、二人の娘を嫁に出すお父さんに、娘への愛を感じました。

タイトル ウイスキーと2人の花嫁 / 原題 Whisky Galore

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2016年/イギリス
監督 ギリーズ・マッキノン
原作 コンプトン・マッケンジー『Whisky Galore』
出演 グレゴール・フィッシャー(ジョセフ・マクルーン)、ナオミ・バトリック(ペギー・マクルーン)、エリー・ケンドリック(カトリーナ・マクルーン)、エディ・イザード(ワゲット大尉)、ショーン・ビガースタッフ(オッド軍曹)、ブライアン・ペティファー(アンガス)、ケビン・ガスリー(ジョージ・キャンベル)、ジェームズ・コスモ(マカリスター牧師)、ジョン・セッションズ(マクレーン医師)、ティム・ピゴット=スミス(ウールシィ)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。