勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

セックス・アンド・ザ・シティ2 / Sex and the City 2

2010年06月06日 | 洋画(アメリカ系)
前作から2年後と言う設定ですが、実際に2年経ってもいます。

キャリーのMr.ビッグとの結婚生活に暗雲が立ち込めたり、あるいは、若くて魅力的な乳母の存在がシャーロットの心を乱したり、あるいは、ミランダの仕事に障害が生じたりと、二年経つとみなさん色々ある様です。もっとも、サマンサは相変わらず(より一層?)お盛んな様で・・・(笑)。と言う感じで、今回のストーリーは、正直言って、“fabulous”で、“gorgeous”で、“glitter”と言うS.A.T.C.の世界観とはちょっと違って、かなりありきたりな感じがしました。って言うか、むしろ庶民的・・・。冒頭に、物語が始まった14年前の4人の姿がカットインする様なシーンがあります。この辺りからも、ちょっと方向性を見失い始めているんですかね? ただ、出演者的には、ライザ・ミネリが本人役で出たり、ペネロペ・クルスが銀行の副頭取役で出たり、出演者は豪華です。このあたりで、辛うじてS.A.T.C.の面目躍如と言うところでしょうか。

146分の作品なんですが、ちょっと冗長な感じもします。始めに、スタンフォードとアンソニーのゲイ結婚式のシーンが有るんですが、これって必要? 固定観念にとらわれないと言うキャリーの生き方・考え方を示す意味も有るのかもしれませんが、無くても物語は成立すると思いました。なので、物語の舞台はアブダビなんですが、アブダビに行くのは物語も結構進んでから。この辺りも、ちょっとシナリオが甘い気がします。アブダビでのシーンも、終わらせ方が結構強引かな。かなり無理矢理感が・・・。

物語の本筋とは全く関係ないんですが、日本では良く『XX女子』と昨今言いますが、アメリカでも『XXガールズ』と言う事に気が付きました。いくつになっても、若く、可愛らしくいたいと言う女性の気持ちは、世界共通と言うことですね。

さて、上記に物語の舞台はアブダビと書いたんですが、実際のロケ地はモロッコです。タイトルに“セックス”と入っているのが、当地の当局に咎められたらしいです。その意味では、この映画の通りなのかもしれませんね。

それにしても、4人の14年前の姿をカットインするとか、物語のマンネリ化に制作側も何となく気が付いているのではないかとも思いますが、この物語の最後はどこに有るんでしょうね?

辛口の事ばかり書いていますが、この話が好きな方は外せない映画だと思います。

タイトル セックス・アンド・ザ・シティ2 / 原題 Sex and the City 2
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 マイケル・パトリック・キング
出演 サラ・ジェシカ・パーカー(キャリー・ブラッドショー)、キム・キャトラル(サマンサ・ジョーンズ)、シンシア・ニクソン(ミランダ・ホップス)、クリスティン・デイヴィス(シャーロット・ヨーク)、クリス・ノース(ミスター・ビッグ)、ジェイソン・ルイス(ジェリー・"スミス"・ジェロッド)、ライザ・ミネリ(本人)、ペネロペ・クルス(カルメン・ガルシア・カリオン)

[2010/06/06]鑑賞・投稿


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1 コメント

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Unknown (vic)
2010-06-12 23:00:58
ファンなのでもう、大絶賛です。

ゲイの結婚式は、いろいろな人種の人達、いろいろな価値観、いろいろな生き方を容認し、「あるがままでOK!」と、人生を謳歌するNYの魅力(多様性)を表している、いいシーンだと思いましたよ~。

ドラマの最後なんて目指さないで、おばあちゃんになるまで続けて欲しいと思ってしまいました!
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