勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

不都合な真実(2006年)

2007年01月26日 | 洋画(アメリカ系)
元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が、激変する地球環境を憂い、その問題点(地球温暖化)を知らしめ、対策を行うことを訴えるために行った講演のドキュメンタリー。って言うか、講演そのもののような気も途中からしてました。

実際に一般人を対象に行っている講演を下にしているので、非常にわかりやすい内容である。最新の科学的データを用いて説明する地球温暖化の状況は真に迫ってくる勢いがあり”今そこにある危機”と言う感じである。ゴア氏自身が日本にプロモーションできたときに、「いまの状況を英語で表すと”climate crisis”である。”crisis”と言う言葉には危機感だけで未来への希望と言う意味は無いが、日本語で”気候の危機”と言った場合の”危機”にはより多くの意味がある。それは、”危機”の”危”は危険と言う意味で、”機”は機会があると言うこということを示していると言うことである。今まさに、その機会を生かし、地球温暖化を止めるときだ。」と言う趣旨のことを語っていたことが良くわかります。確かに、昨今、爆弾低気圧とか、大雨とか、日本ではあまり無かった竜巻とか、今年のような暖冬とか、異常気象を肌で感じるほどになってきていますから、いま行動するときなのかもしれません。

映画はそれだけではありません。ゴア氏が地球温暖化に取り組むようになったその背景や、ゴア氏といえば外す事は出来ない2000年の大統領選挙の事も、ちりばめてあります。映画のエンドロールに、あなたが出来ることに「環境問題に取り組む政治家に投票すること」と言うような内容が出てきますが、やっぱり彼は政治家なんだなぁと思う一面でした。もっとも、ゴア氏自身は、再度大統領選挙に立候補する予定は無いと言っていますが。

ドキュメンタリーなので、娯楽作品ではありませんが、是非見るべき映画だと思います。はっきり言って、その内容の意味するところは下手なホラー映画より怖いです。しかもそれは、現実のものなのですからねぇ。彼が大統領になっていれば、環境問題は、違った形できちんと解決の方向に進んでいたのではないかと思わずにはいられません。少しでも地球温暖化を食い止めるよう、これから行動したいと思います。

タイトル 不都合な真実
原題 An Inconvenient Truth
日本公開年 2007年
製作年/製作国 2006年/アメリカ
監督 デイビス・グッゲンハイム
出演 アル・ゴア

[2007/01/26]鑑賞・投稿


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3 コメント

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TBありがとうございました (はなこ)
2007-01-27 22:59:00
初めまして。

地球温暖化の仕組みとそれが地球に与える影響の深刻さが、とても分かり易く説明されていましたね。

私もこの映画をできるだけ多くの人に、特に若い世代に見て貰いたいと思い、早速息子の通う高校の校長先生宛に映画紹介メールを送信しました。反応してくださると嬉しいのだけど。
ありがとうございました。 (あだなお。)
2007-01-30 00:51:00
はじめまして。

TBありがとうございました。
怖い映画ですが、この映画をきっかけに、より多くの人がこの問題に真剣に取り組んでくれることを願いたいですね。

これからもよろしくお願いします。
TBありがとうございます (タオ)
2007-07-27 21:54:58
はじめまして!
TBありがとうございます。
「少しでも地球温暖化を食い止めるよう、これから行動したいと思います。」という言葉に賛同致します。

これからもよろしくお願いします。

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