勝手に映画評

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ブルゴーニュで会いましょう / Premiers crus

2016年11月23日 | 洋画(フランス系)
やる気を失ってしまい、倒産寸前のワイナリーの立て直しを通じて、家族の絆とは何か?と言う事を描いた作品。

意外にすんなりと、シャルリがワイン造りに入っていくことには驚きです。しかも、これまでのやり方を止めて、全く新しい(って言うか、古代ローマに帰っている訳ですが)やり方を始めてすらいます。ここまで書いていて、そう言えば最近復活している日本酒の酒蔵も、杜氏制度を取りやめ、蔵元自ら醸造に乗り出すなどの新しい事を始めている所が多いということを思い出しました。お酒に関する事業の改革で、洋の東西問わず同じように、従来の方式に捕われないやり方をして成功する(こちらは映画ですが)というのは興味深いです。

頑固親父が更に伝統を守る形でワイン造りを頑張って、徐々にその頑固さが周囲に理解されていって、それと共に息子も娘も戻ってくるという話じゃないんですよねぇ。日本だと、そう言う感じに描くことの方がありそうですが、そうじゃない所が、日本とフランスの違いなのかな。ワイナリー経営者がやる気を失ってしまった結果、ワイナリーが潰れるというのは、意外にフランスでは多いことなのかもしれませんね。

いかにもフランスっぽいな、と思うのが、シャルリとブランシュの関係。あれって良いのか!物語も最終盤に、ブランシュが帰ってくる件は、その後のマレシャル家とモービュイソン家の関係も変わる予感がします。

シャルリの昔ながらの製法のワイン。日本に輸入されるワインに入っている酸化防止剤も少なそうですし(無使用ではない)、飲んでみたい気がしました。

タイトル ブルゴーニュで会いましょう / 原題 Premiers crus

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/フランス
監督 ジェローム・ル・メール
出演 ジェラール・ランバン(フランソワ・マレシャル/ワイナリー経営者)、ジャリル・レスペール(シャルリ・マレシャル/フランソワの息子、ワイン評論家)、アリス・タグリオーニ(ブランシュ・モービュイソン/隣のワイナリーの娘)、ローラ・スメット(マリー・マレシャル/フランソワの娘、レストランを経営)、ラニック・ゴートリー(マルコ/マリーの夫)、フレデリック・ティルモン/エディット・モービュイソン/隣のワイナリーの経営者)、クリスチャン・ミレー(マルグリット/フランソワの元妻、シャルリとマリーの母)、スカリ・デルペラト(ロラン)、シェーン・ウッドワード(クリストファー/ブランシュの夫)、ルイ・ウィルウェルツ(ティボー/マリーとマルコの息子)、ステファーヌ・カイラール(セシル/シャルリの秘書)、フィリップ・ロダンバッシュ(ドゥ・メニル/ワイン業者)


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