勝手に映画評

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グローリー 明日への行進 / SELMA

2015年06月21日 | 洋画(アメリカ系)
1965年、アメリカ合衆国アラバマ州セルマで起きた『血の日曜日事件』を描いた作品。

映画冒頭の爆発シーンは、1963年9月15日に起きたアラバマ州バーミングハムの16番街バプティスト教会爆破事件みたいですね。始まっていきなり爆発するんで、ちょっと驚きました。

原題が『SELMA』と言う事が示している通り、物語は基本的にアラバマ州のセルマを出ません。邦題が『グローリー 明日への行進』と言うことと、そもそも、多くの日本人はアメリカ公民権運動についての知識があまりないので、キング牧師の半生を描いた作品と誤解するかもしれませんね。もっとも、日本人に“セルマ“と言っても、何のことやら、もっとわからないかもしれませんが。

劇中、キング牧師に対する呼びかけが『Dr.King』と聞こえていたのと、エンドロールに“Dr. Martin Luther King, JR.”と書いてあったので、キング牧師が博士であった事を初めて知りました。神学の博士号を持っていたんですね。でも、博士号をもっていると、牧師と言う呼び方ではなく、博士と言う呼び掛けになるんですね。そっちが優先なんだ。

しかし驚くのは、この映画が描いたのは、リトルロック高校事件よりも、有名な『I Have a Dream』の演説よりも後の出来事であって、その時には既に公民権法も成立していたと言う事。公民権法の成立が、公民権運動のゴールでは無かったんですね。もっと歴史を知るべきですね。中々考えさせられました。

タイトル グローリー 明日への行進 / 原題 Selma
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 エバ・デュバーネイ
出演 デビッド・オイェロウォ(マーティン・ルーサー・キング・Jr.)、カルメン・イジョゴ(コレッタ・スコット・キング)、トム・ウィルキンソン(リンドン・B・ジョンソン/アメリカ大統領)、キューバ・グッディング・Jr.(フレッド・グレイ/弁護士)、アレッサンドロ・ニボラ(ジョン・ドア)、ロレイン・トゥーサント(アメリア・ボイントン)、ティム・ロス(ジョージ・ウォレス/アラバマ州知事)、オプラ・ウィンフリー(アニー・リー・クーパー)、テッサ・トンプソン(ダイアン・ナッシュ)、ジョバンニ・リビシ(リー・ホワイト)、オマール・J・ドージー(ジェームズ・オレンジ)、キース・スタンフィールド(ジミー・リー・ジャクソン)、ヘンリー・G・サンダース(ケイガー・リー/ジミー・リー・ジャクソンの祖父)、アンドレ・ホランド(アンドリュー・ヤング)、ディラン・ベイカー(J.エドガー・フーバー/FBI長官)、コールマン・ドミンゴ(ラルフ・アバナシー)、ナイジェル・サッチ(マルコムX)


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