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勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 / Two Raging Grannies

2015年09月22日 | 洋画(その他)
92歳のシャーリーと86歳のヒンダが、大学生、大学教授、経済アナリストに「経済成長」について聞きまくるドキュメンタリー。

「経済成長」の謎を解明するというよりも、いまの成長至上主義に対しての警句と言う感じですね。途中までは、「経済の成長って何?」「なんで経済は成長しなくちゃならないの?」と言う純粋な疑問を追っかけていたと思うんですが、途中から、経済成長そのものに対しての疑問に置き換わっていたような気がします。

物語の場所はアメリカですが、制作した国はノルウェー・デンマーク・イタリア。制作されたのは2013年ですが、2010年の欧州債務危機も、この作品の背景にあることを考慮する必要がありますね。

多くの映像は、きちんとスタッフが居て撮影した映像に見えます。一部、NYでの会議の模様は、必ずしもそうではないかもしれませんが。どうやって撮影したんでしょうね?

タイトル シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 / 原題 Two Raging Grannies
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2013年/ノルウェー・デンマーク・イタリア
監督 ホバルト・ブストネス
出演 シャーリー・モリソン、ヒンダ・キプニス

カプチーノはお熱いうちに / Allacciate le cinture

2015年09月22日 | 洋画(イタリア系)
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア映画アカデミーが決定する、イタリア映画における最高の名誉とされる賞)で、監督賞、主演女優賞を始め、全11部門にノミネート。2014年3月第3週のイタリアNo.1の作品。

“ちょっと”恋多き、でも、人生に成功していた女性が、乳がんが発覚して、これまでの人生と、今後の人生を考えなおした物語。

なるほどねぇ。人生に成功しかけて、もっとアクセルを踏もうと思った時に発覚するガン。そういえば最近、NHK『国際報道2015』のキャスターだった黒木奈々さんがガンでなくなりましたが、それも、人生で成功しかけて・・と言うパターンですね。この作品の主人公も、そして黒木さんも、若いですからね・・・。

物語のエンディングが、中々面白い演出になっています。あれって、いわゆる走馬灯の演出なんですかね?単純な走馬灯だけでなく、そこに至るまで描かれていなかった話の背景が描かれていて、その時間軸に至るまでの経緯がストンと落ちました。

eiga.comでの評価が2.7(2015/09/22現在)なのが、ちょっと不思議。いやぁ、中々、見どころと含蓄があっていい作品だと思うんだけどなぁ。どこが評価されないポイントなんだろう?アメリカ西海岸の地震を描いた映画(eiga.comの2015/09/22付けの評価は、3.5)よりも、よっぽどいいと思うんだけどな。

邦題『カプチーノはお熱いうちに』は、イケてないですね(失礼)。もっと良い邦題があったと思うのだが。

タイトル カプチーノはお熱いうちに / 原題 Allacciate le cinture
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/イタリア
監督 フェルザン・オズペテク
出演 カシア・スムトゥアニク(エレナ)、フランチェスコ・アルカ(アントニオ/エレナの夫)、フィリッポ・シッキターノ(ファビオ/エレナの親友)、カロリーナ・クレシェンティーニ(シルヴィア/エレナの親友)、フランチェスコ・シャンナ(ジョルジョ/資産家)、カルラ・シニョーリス(アンナ/エレナの母)、エレナ・ソフィア・リッチ(カルメラ/ヴィヴィアナ/ドーラ/エレナの叔母)、パオラ・ミナッチョーニ(エグレ/病室の友人)、ジュリア・ミケリーニ(ディアーナ/エレナの担当医)、ルイーザ・ラニエリ(マリクラ/美容室店主)