たんなるエスノグラファーの日記
エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために
 



公開シンポジウム

セックスの人類学
動物行動学、霊長類学、文化人類学の成果


桜美林大学・国際学研究所 主催

桜美林大学・リベラルアーツ学群文化人類学専攻 共催


2008年6月28日(土)

桜美林大学町田キャンパス

A408教室

(明々館4階)


 桜美林大学・国際学研究所は、本年度2度に渡って、人類学をベースとして、人類の重要な課題である、セックスと宗教を取り上げ、公開シンポジウムを開催いたします。
 6月の公開シンポジウムでは、動物行動学、霊長類学、文化人類学をベースにして、セックスを取り上げます。この公開シンポジウムでは、人間を含む動物が行う性行動の、「グロテスク」なまでの記述を目指します。その意味で、このシンポジウムは、性行動の人類学、セックスの人類学のシンポジウムです。動物の、人間の性行動への肉迫とその描写。そのことが、哲学や歴史学などの思弁的な性研究からセックスの人類学を隔てるものです。
 さらに、動物の性行動は、もっぱら、人間によって表象・理解されますが、そのような「擬人主義」の問題に、従前とは異なる観点から挑みます。「交尾」と「性交」という従来の二分的な用語法を、実験的に放棄しようと思います。前者はもっぱら動物に対して、後者はもっぱら人間に対して用いられることが、問題含みだと考えるからです。セックスという共通の用語を用いることによって、動物と人間の性行動をつないだ上で、新たな性研究の可能性を示したいと考えています。

 この公開シンポジウムは、学者・研究者、性研究および人類学とその周辺領域の学者・研究者だけでなく、大学生・大学院生、さらには、当該領域に興味関心を抱く一般の方々に向けて、開かれたものです。

 どうぞ奮って、ご参加ください。

詳しくは、以下のホームページをご覧ください。

http://www.obirin.ac.jp/la/ant/sympo2008.html

(写真は、ペニスピンの模型をつけられて困り果てた様子のプナン人の男の子)



 



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