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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

コサギのけんか

2018-05-24 18:09:05 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 8時25分 潮位106cm
今日の満潮時間14時19分 潮位190cm

 

昨日の雨から一転、今日はすっかり晴れて気持ちの良い青空が広がり、昨日は見えなかった鈴鹿山脈の山並みも、霞んでいたトリトン(名港西大橋)もはっきり見られました。

風が少々強く吹いていましたが、さわやかで過ごしやすい日でもありました。

 

お昼近くに、沈みゆく干潟を見に行くと、護岸近くの干潟にはチュウシャクシギ5羽とソリハシシギ3羽を観察できました。

干潟の縁に集まるチュウシャクシギ↓。

このチュウシャクシギのそばでは、たくさんのサギが小魚を狙って、干潟の周りに集まっていました。

シギ・チドリが減って、なおのこと目立つようになったのが(というより自然に目がいくようになったのが)、サギの仲間。

必死で魚を追いかけていたこちらのコサギは目先がうっすら赤く婚姻色が出ているようでした↓。

しかし、このコサギ、魚を狙うのに一生懸命になりすぎたのか、右に写るコサギに接近し過ぎて、一触即発の状態に。

次の瞬間、右のコサギが飛び上がり蹴りを入れ、

それにびっくりした左のコサギはバランスを崩して倒れ、

向きを変えて慌てて逃げていきました。

 

また、上空では、トビがカラスに追いかけられているのが観察できました。今年も藤前干潟周辺で繁殖しているトビがいるようなのですが、そのトビでしょうか。

 

今日は天気が良かったので、野鳥観察館前の水たまりには、鳥たちが頻繁にやってきていました。

大抵、2羽連れでやってくるシジュウカラ↓。

数回、水浴びをして、飛び去りました。

この他、ヒヨドリ、カワラヒワ、スズメなどが頻繁に水たまりにやってきていました。

 

そして、今日は巣立ったばかりのハシボソガラスやスズメ、10羽ほどの雛をつれたカルガモも観察できました。

5月も下旬に入り、野鳥の数も、種類もめっきり少なくなりましたが、巣立った雛や、藤前干潟周辺に繁殖にやってくるササゴイなどの観察が楽しい季節になります。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ292、ダイサギ25、コサギ2、アオサギ17、マガモ6、カルガモ27(内、雛10)、スズガモ1、トビ2、ハヤブサ1、アオアシシギ3、イソシギ1、ソリハシシギ14、チュウシャクシギ8、コアジサシ3

 

明日の干潮時間 9時18分 潮位 86cm
明日の満潮時間15時25分 潮位204cm

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雨しとしと

2018-05-23 19:34:32 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時10分 潮位124cm
今日の満潮時間12時49分 潮位181cm

 

今日は朝から雨がずっと降り続いていました。

案の定、藤前干潟周辺は霞み、藤前干潟を象徴する景色のひとつである赤色のトリトン(名港西大橋)もはっきりとは見えません・・・。

稲永公園を訪れる人もほぼおらず、潮が悪いこともあって鳥の影もまばらで、今日はとても静かな日となりました。

しかし、野鳥観察館前のアジサイはこの雨の中、活き活きしているように見えました。先日から花がピンク色に色づきはじめ、外側の装飾花(ガク)から開きはじめています。間もなく中央部分の花も咲き始めそうです。

 

なお、今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ2、トウネン10、ハマシギ2、アオアシシギ4、キアシシギ6、ソリハシシギ9、チュウシャクシギ9 でした。

視界と潮が悪かったことも影響していますが、やはり20日を過ぎてシギ・チドリの数はぐっと減りました。

 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】 

☆【今週末まで!】4月21日(土)~5月27日(日)愛鳥週間写真展「わたしの好きな鳥」@名古屋市野鳥観察館2階 

☆【今週末開催!】5月26日(土)藤前干潟クリーン大作戦2018春(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

☆6月2日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~6月~@名古屋市野鳥観察館
毎月1回、野鳥観察館で行っている「渡り鳥調査隊」。藤前干潟の野鳥の観察をしながら、種類と数の調査にチャレンジします。初心者歓迎です。→詳細はこちら(PDF)

☆6月9日(土)22世紀奈佐の浜プロジェクト「吉崎海岸エクスカーション」@三重県四日市市(主催:22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

☆コアジサシ営巣誘致募金実施中!(日本野鳥の会愛知県支部)→詳細はこちら(2月14日の日記)
 野鳥観察館でも募金の受付をしています。 

 

明日の干潮時間 8時25分 潮位106cm
明日の満潮時間14時19分 潮位190cm

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今週末は藤前干潟クリーン大作戦

2018-05-22 20:04:47 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 5時26分 潮位133cm、17時50分 潮位 74cm
今日の満潮時間11時04分 潮位184cm

 

今日の日記の最初は、今週末のイベントのお知らせです。

5月26日(土)に、藤前干潟の一大清掃活動である「藤前干潟クリーン大作戦」が開催されます(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)。

藤前干潟クリーン大作戦は、毎年、春と秋の2回実施されている清掃活動で、今回で28回目となります。

昨年の秋は、残念ながら雨のため中止となりましたが、今週末は天気は良さそうです。

藤前干潟はラムサール条約登録湿地で、国際的にも重要であると認められた湿地ですが、漂着ごみの問題がまだ大きな問題となっています。

また、藤前干潟のごみを拾うことは、藤前干潟につながる伊勢湾のごみを減らすことにもつながり、

藤前干潟クリーン大作戦には「伊勢湾ゴミ流出防衛最前線」という副タイトルもあります。

藤前干潟の護岸に来ると、漂着しているペットボトルやその他のいろいろなごみが嫌でも目につき、気になったことがある方も多いはず・・・。

野鳥だけでなく、干潟・川・海の生きものや環境について考えてみる機会にもなると思いますので、ぜひご参加ください。

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)をご覧ください。

 

 

さて、この土日は強風が吹き、荒れたお天気となりましたね。

週が明けてみると、ここ数日でシギ・チドリたちはほとんど抜けたようで、すっかりさみしい干潟になっていました。

ピーク時は100羽を超えたチュウシャクシギは、干潟にチラホラと確認できるのみ。干潟のあちらこちらから、チュウシャクシギの鳴き声が聞こえていた頃がすで懐かしいです。

でも、今日も護岸近くに飛来するチュウシャクシギが。数は少なくなりましたが、チュウシャクシギはまだしばらくは近くで観察できるはずです。

そして、春の渡りの終わりにやってくるキアシシギは、今日もたくさん(20羽ほど)護岸近くで観察できました。

干潟が出始めた頃は、まだ岩の上で休んだり・・・、

浅瀬で熱心に水浴びをしていましたが・・・、

干潟が広がると、一斉に水際で餌を探し始めました。 

水際で捕まえていたのは、小さな小さな魚。

こちらでも小さな魚をゲット。

こちら(↑)をアップして見ると、ハゼの稚魚のようです↓。

今度は、くちばしを泥の中にぐっ、ぐっと突っ込んで・・・、 

泥の中にいるソトオリガイ(二枚貝の仲間)を捕まえていました。

近くで活発な動きを見せてくれるキアシシギたちは、もう少しの間、滞在するはずです。

 

今日観察できたシギ・チドリ シロチドリ不明(3)、ダイゼン1(7)、トウネン410(2)、ハマシギ54(16)、アオアシシギ12(4)、キアシシギ21(27)、アカアシシギ0(1)、イソシギ0(1)、ソリハシシギ13(不明)、オオソリハシシギ1(3)、チュウシャクシギ23(31) 

※カッコ内の数字は昨日のカウント数です。

※トウネンの大きな群れは閉館後に飛来しました。

 

一方、干潟では野鳥は減りましたが、野鳥観察館周辺では鳥たちがにぎやかです。

翼を震わせて親鳥に甘えるスズメの巣立ち雛↓。

シジュウカラの鳴き声も頻繁に聞こえます。 

 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】 

☆【今週末まで!】4月21日(土)~5月27日(日)愛鳥週間写真展「わたしの好きな鳥」@名古屋市野鳥観察館2階 

☆5月26日(土)藤前干潟クリーン大作戦2018春(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

☆6月2日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~6月~@名古屋市野鳥観察館
毎月1回、野鳥観察館で行っている「渡り鳥調査隊」。藤前干潟の野鳥の観察をしながら、種類と数の調査にチャレンジします。初心者歓迎です。→詳細はこちら(PDF)

☆6月9日(土)22世紀奈佐の浜プロジェクト「吉崎海岸エクスカーション」@三重県四日市市(主催:22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

☆コアジサシ営巣誘致募金実施中!(日本野鳥の会愛知県支部)→詳細はこちら(2月14日の日記)
 野鳥観察館でも募金の受付をしています。 

 

明日の干潮時間 7時10分 潮位124cm
明日の満潮時間12時49分 潮位181cm

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今日はコチドリ

2018-05-20 17:26:08 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時38分 潮位214cm

今日の干潮時間15時34分 潮位 41cm

もうそろそろシギ・チドリ春の渡り終盤。

いつ干潟から抜けて北の繁殖地に向かってもおかしくないですが、今日はチュウシャクシギの数が半数に減ったものの、ダイゼンやハマシギ、オオソリハシシギ等は昨日とほぼ同数がカウント出来ました。

今シーズンは大きなピークはありませんでしたが、期間中に干潟から一度に多くの羽数も抜ける事無く、シーズン終盤になりました。

ハマシギの飛来数は千羽を超える日も数日ありましたが、今季は400~500羽程度の群れが抜ける事無く、ほぼ毎日観察できました。

今日のカウントでは、春の渡り終盤に増えてくるキアシシギは69羽、ソリハシシギも28羽と数を増やし、干潟でも目立つようになりました。

昨日観察できた夏羽のアカアシシギ1羽も、再び観察できました。

ただ確認した時間が、昨日よりも遅かったので陽炎が目立ちました。

キリッ、キリッという鋭い鳴き声が聞こえたかと思ったら、白い影が目の前を横切りました。コアジサシです。渡ってきた頃は80羽ほどの群れを藤前干潟でも観察できましたが、その後は繁殖地を求めて移動したようで、最近は毎日、数羽が観察されるのみです。今年、どこかで適した繁殖地はみつかったのでしょうか。 

何度も川にダイブしている様子を観察できました。

 

昨日はシロチドリの雛を観察できましたが、今日は宝神下水処理場の敷地内で繁殖したコチドリの雛を3羽観察できました。

昨日のシロチドリは親鳥が1羽でしたが、コチチドリの雛の近くには、オスとメスの親鳥が横に付き添い雛の行動を見守っていました。

例年ですと、すでにシギ・チドリの渡り終盤です。

天気次第では、いつ藤前からシギ・チドリが抜けてもおかしくありません。

春のシギチドリの渡りの観察は是非お早目に。

次回、シギ・チドリ秋の渡りは7月後半から徐々に始まります。

今日観察できた主なシギ・チドリ、カモメの仲間 シロチドリ3、コチドリ3、ダイゼン54、トウネン24、ハマシギ485、アカアシシギ1、アオアシシギ24、キアシシギ69、イソシギ2、ソリハシシギ28、オオソリハシシギ24、チュウシャクシギ57、ユリカモメ1、ズグロカモメ2、コアジサシ5

明日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 9時37分 潮位198cm

月曜日の干潮時間 3時56分 潮位130cm
                        16時36分 潮位 59cm

火曜日の満潮時間11時」04分 潮位184cm

火曜日の干潮時間  5時26分 潮位133cm
                         17時50分 潮位 74cm

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夏羽のアカアシシギが飛来しました。

2018-05-19 17:25:15 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時53分 潮位228cm

今日の干潮時間14時42分 潮位 24cm

 

今日は天気の良い日でしたが、強い風が吹いており、午後はさらに風が強くなってきました。

朝、堤防を見に行くとシロチドリを見つけました。

人が通るたびに堤防下から上に上がり、警戒しています。

シロチドリの雛が孵ったようです。

先々週見かけたときは、卵を3個見かけましたが、ここまで無事に育ったのは1羽だけのようです。

堤防下を、ちょこちょこと素早く動き回り、そのたびに親鳥が横に付き添います。

毎年、ここではシロチドリが繁殖していますが、全部の雛が育つことは稀です。

ここは天敵のネコや猛禽類、最近ではチョウセンイタチも多く見かけます。無事に育ってもらいたいです。 

 

今日は大潮から数日経ち、干潮時間は午後遅くになってきて観察には辛い潮周りになりました。

ただ、大潮に比べ満潮時間の潮位が20cmぐらい低くなったので、10時頃には干潟が干出し始めました。

最大満潮時間から1時間もすると、チュウシャクシギの群れが、ぱらぱらと数羽ずつの群れで導流堤の干潟に向かいました。

ダイゼン、ハマシギ、オオソリハシシギの群れはそれから1時間遅れて、干潟に向かいました。

昨日のブログでは30羽程のチュウシャクの群れが東に向かい藤前干潟から北に向かったと記事に書きましたが、雨が降って強い風が吹いたので、また新しく藤前干潟にシギ・チドリが入ってきたようで、早朝のカウントではオオソリハシシギ25羽、チュウシャクシギ101羽をカウント出来ました。

まだ天候が変わるたびにある程度、飛来数の増減はあるようです。

 

また、左岸の干潟が広がり始めると、見慣れないシギが1羽飛来。
黒い体! ツルシギ?

違う、夏羽のアカアシシギです!

アカアシシギはぱっと見、夏羽に換羽途中のツルシギのようですが、ツルシギとは違い、くちばしが太く、くちばし上下が赤いのが特徴です。

でも遠い導流堤部の干潟にみつけたら、ツルシギって言ってると思います。

藤前干潟ではアカアシシギは秋の飛来が多く、春の渡りの季節には見ることは少なくて、私自身はここまで黒く夏羽に換羽した個体を見たのは、繁殖地のある尾岱沼で見た以来です。

干潮時間が近づくと、稲永公園沿いの干潟でも多くのキアシシギの群れが飛来します。

岸近くに飛来するキアシシギは、餌を探すのに一生懸命なのか人の接近にも恐れず、こちらがじっとしていればかなり近くまで寄ってきます。

本当なら、あとアオアシシギの写真も撮って、信号のように赤・黄・青を揃えたかったですが、アオアシシギだけが近くに現れませんでした。例年だったらアオアシシギも、もう少し近くに観察できるのですが、今シーズンはあまり近くに来てくれません。

 

昨年の春のシーズンに、ハマシギ、トウネンの群れを野鳥観察館が最後に確認したのは5月20日でした。

それ以降、チュウシャクシギ、キアシシギなどはまだ残りますが、シギ・チドリの群れを見られるのはそろそろ終わりと思われます。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ2、カワウ155、ダイサギ15、コサギ3、アオサギ4、マガモ7、カルガモ9、ホシハジロ2、スズガモ1、ミサゴ1、ハヤブサ1、シロチドリ4、ダイゼン45、トウネン28、ハマシギ467、サルハマシギ1アカアシシギ1、アオアシシギ15、キアシシギ16、イソシギ1、ソリハシシギ1、オグロシギ1、オオソリハシシギ25、チュウシャクシギ101、ユリカモメ3、ズグロカモメ2、コアジサシ3

 

明日の満潮時間 8時38分 潮位214cm

明日の干潮時間15時34分 潮位 41cm

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