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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

愛鳥週間イベント1日目

2018-05-12 20:39:57 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時02分 潮位 72cm

今日の満潮時間16時04分 潮位212cm

今日と明日は、野鳥観察館で愛鳥週間のイベントの日です。

今日の記事は長いです。途中すっ飛ばしても結構です。

今日の早朝は月例の周辺鳥類調査、10時から「渡り鳥調査隊」もあるので、早起きして鳥を見てから、調査に挑もうとしたら二度寝しました。

干潟が出始める前に着きたかったのですが、着いたらすでに干潟が広がりかけていました。

近くにはダイゼンの姿、若い個体です。

オオソリハシシギと一緒にゴカイを捕っていたダイゼンは、綺麗に換羽した夏羽です。

でも1羽だけでしたが、干潟で赤いメダイチドリに会えました。

夏が終われば再び会うことはできますが、今度は冬羽の姿や幼鳥で戻って来ます。赤い姿が見たければこの時期限りです。

メダイチドリは、干潟を見つめ、さっと動きゴカイを捕えました。

ここで餌を捕る姿を見続けてきた限りでは、今年の干潟もゴカイの数は少ないようです。

しばらくすると、トウネンの群れもやって来ました。
ハマシギの飛来数があまり伸びないので、トウネンは数を増やして1,000羽まで伸びてほしかったのですが、今日も思ったほど伸びません。

例年だと最盛期になる今頃は足元までトウネンが寄ってくるはずですが、小さな群れでは近くまで寄ってきてくれる個体は少ないです。

先ほどのメダイチドリの横まで寄ってきました。赤いチドリと赤いシギのコンビです。

本当は赤い夏羽のコオバシギも揃えば良いのですが、春の渡りでは飛来することが少なく、赤いコオバシギを見ることは結構稀な事です。

 一時期は100羽を超えたチュウシャクシギは数を減らし、今日の周辺全域のカウントでは84羽しか確認されませんでた。

それでも飛来当時に比べ近くで観察する機会が増えて、あまり減ったようには感じません。

赤い夏羽のオオソリハイシシギも近くにやって来ました。

オオソリハシシギは今日のカウントで48羽確認されたので、まだ数は減っていないようで、まだ観察を楽しめそうです。

8時を過ぎてキアシシギも飛来しました。

キアシシギはシギ・チドリの春の渡りの後半に数を増やす種類ですが、先週から数を増やし、今日は84羽がカウントされています。

まだ朝の8時過ぎですが、陽炎が出てきたようです。
ピントが合焦しません。そんなに遠い距離でもないのにゆらゆらなキアシシギです。

アオアシシギとソリハシシギの群れも入ってきました。

ファインダーではピントが合っているんだろうけど、ソフトフォーカス。

陽炎も出てきたし、自分の箇所は、今日は鳥も多くなくカウントも終わったので、観察館の鍵を開けるため撤収です。

 

続いては、愛鳥週間イベント1日目の様子をご報告。

今日は午前中に5月の「渡り鳥調査隊」、午後に野鳥ミニ講座「鳥の色付けをしよう!」を実施しました。

午前中はバードウォッチャーだけでなく、あおなみウォーク参加者の来館も非常に多く、とても賑やかな日となりました。

今日の渡り鳥調査隊では、とにかく春の渡り鳥であるシギ・チドリに注目して屋外や館内からじっくり観察しました。

屋外に出て、間近でしっかり観察できたのは、護岸近くにいたキアシシギの群れ↓とイソシギ。

そして、この近くのとても浅い場所ではアカエイ↓が数匹泳いでいて、こちらもしっかり観察しました。

それより少し遠くでしたが、比較的近くでダイゼン、トウネン、アオアシシギ、チュウシャクシギを観察できましたし、ハマシギやオオソリハシシギが群れ飛ぶ姿も見られました。

群れ飛ぶハマシギ、トウネン、ダイゼン↓。

オオソリハシシギの飛翔↓。

屋内からは、ホウロクシギやオオソリハシシギを観察でき、さらに、ハヤブサがシギ・チドリの群れに突っ込み、獲物をゲットする様子も見られました。長い渡りの途中に命を落とすものもやはりいるんですね・・・。

今日の5月の渡り鳥調査隊はシギ・チドリが観察でき、参加者のみなさんも時間を忘れるほど熱中されていました。

(※次回の渡り鳥調査隊は6月2日(土)に実施します。→詳細はこちら(PDF)

 

続いて午後の野鳥ミニ講座「鳥の色付けをしよう!」の様子です。

4月29日の藤前干潟生きものまつりに出展したときと同様、鳥の形をしたミニデコイに色付けをする講座を開催しました。

こちらの参加者のみなさんも時間も会話も忘れるくらい細かい作業に熱中されていました。

そして、完成した力作の一部がこちら↓。どれも素敵な作品で、みなさんすごいなぁ・・・。

こちらは異なる方3人が塗ったカルガモ3体↓。同じカルガモでもそれぞれ個性がありますね。背景はインスタ映えを狙って撮影用に作ったものです(※藤前干潟の風景ではないですが・・・)。

(※今後もこの鳥のミニデコイを塗るイベントを行う予定です。また日程等が決まりましたら、ブログ上でもご案内します。)

 

今日の愛鳥週間イベントに参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

明日は愛鳥週間イベント2日目で、「探鳥会」と「野鳥のおはなし」を開催します。

お天気が心配ですが、雨天でも探鳥会を行います(状況によっては、館内からのみの観察になります)。

風が吹くようでもありますので、今日よりは暖かい恰好で来ていただいた方が良いと思います。

また、「探鳥会」も「野鳥のおはなし」も、まだ定員に余裕がありますので、当日参加も受け付けます。

ご参加お待ちしております。

※愛鳥週間イベントの詳細はこちら(4月5日の日記  または チラシ(PDF))。

 

 

「尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会周辺鳥類調査」と「渡り鳥調査隊」でカウントされた主な野鳥
カワウ177、ササゴイ1、ダイサギ30、コサギ9、アオサギ16、マガモ6、カルガモ40、コガモ39、オカヨシガモ1、ヒドリガモ1、オナガガモ1、ハシビロガモ11、キンクロハジロ15、スズガモ88、ミサゴ2、トビ2、ハヤブサ1、コチドリ2、シロチドリ6メダイチドリ7ダイゼン95ケリ1トウネン475ハマシギ1,071ツルシギ6アオアシシギ52キアシシギ84イソシギ5ソリハシシギ20オグロシギ4オオソリハシシギ48ホウロクシギ2チュウシャクシギ84タシギ8オオハシシギ1、ユリカモメ1、ズグロカモメ3、コアジサシ13他  51種 2,595羽

明日の干潮時間10時40分 潮位 51cm

明日の満潮時間 4時23分 潮位229cm
            16時49分 潮位231cm

コメント
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