観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ソリハシシギ

2018-05-02 14:41:19 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時44分 潮位236cm

今日の干潮時間13時14分 潮位 27cm

今日は午後からの干潮時間で、早朝が満潮時間です。

岸沿いの護岸には干潟が出るまで、休息するチュウシャクシギの群れの中に、赤い夏羽のオオソリハシシギを観察できました。

例年なら2・3羽は左岸にも飛来するのですが、左岸の干潟に砂が堆積して餌となるゴカイが減少したためか、ゴカイを餌とするオオソリハシシギを始めダイゼン・ハマシギなどは導流堤の干潟に多く飛来し、その後、新川・藤前の干潟へ移動してしまいます。

近くにはシロチドリの姿も。

例年なら群れで休息しているはずのダイゼンは1羽しか観察できませんでした。

干潮時間は午後からですが、大潮が終わって満潮と干潮の潮位の差が少なくなります。

今日は9時前に左岸の干潟が姿を見せ始め、チュウシャクシギが左岸に飛来してきます。

左岸の水際にはハマシギに混じってソリハシシギが1羽観察できました。

ひたすら、うつむいて餌を探すハマシギに比べ、ソリハシシギは敏捷に水際を走り回ります。

小さなカニを捕えました。チュウシャクシギと同じようにカニを振り回して足をちぎって、体を丸呑みします。

飲み込むときは眼を細めて、辛そうに見えます。

そして再び干潟を走り、カニを探します。

少し大きなヤマトオサガニを捕えたら残念なことに、カニの脚がちぎれて、カニには逃げられてしまいました。

今日は1羽しかソリハシシギは見つけられませんでしたが、あと1~2週間もすると、あちらこちらの干潟で走り回るソリハシシギが見られるはずです。

お昼近くからは雨が降ってきて、干潮時間には観察館前の中州にダイゼン・ハマシギ・アオアシシギの大きな群れが飛来してきました。
やはり雨の日は多くのシギ・チドリを観察できるようです。

久しぶりに近くで見ることができたハマシギの群れ飛ぶ姿↑。

そして、今日は30羽を超えるコアジサシの群れも見ることができました。

野鳥観察館の前で川に飛び込んで魚を捕り、オスからメスへ魚を渡す求愛給餌の様子も観察できました。名古屋港周辺にコアジサシの営巣できる場所があると良いのですが・・・。

 

今日から明日にかけての雨で、再び新たなシギ・チドリが藤前干潟にやって来るはずです。

明日は10時前頃から干潟が姿を現します。

今日観察できた主なシギ・チドリ 
コチドリ2、シロチドリ2、ダイゼン67、ケリ1、ハマシギ1803、トウネン32+、オバシギ5、アオアシシギ42、キアシシギ2、イソギ4、ソリハシシギ1、オオソリハシシギ20+、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ94+、他 コアジサシ33 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】 

 ☆4月21日(土)~5月27日(日)愛鳥週間写真展「わたしの好きな鳥」@名古屋市野鳥観察館2階 

  


☆5月12日(土)・13日(日)愛鳥週間イベント2018@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(4月5日の日記  または チラシ(PDF))

 

 ☆5月26日(土)藤前干潟クリーン大作戦2018春(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

  

5月3日(木)の満潮時間 7時09分 潮位230cm
                  干潮時間13時44分 潮位 33cm

5月4日(金)の満潮時間 7時36分 潮位221cm
                   干潮時間14時16分 潮位 42cm

5月5日(土)の満潮時間 8時05分 潮位210cm
                   干潮時間14時50分 潮位 54cm

5月6日(日)の満潮時間 8時40分 潮位196cm
                   干潮時間15時30分 潮位 68cm

5月7日(月)は野鳥観察館は、お休みさせていただきます。

 
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