漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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hotな養生法 伊勢ピーマンのチンジャオロースー

2012-10-26 20:43:05 | 秋の肉料理
最近、電車の中で読む本を失って数日。電車の中でキョロキョロとモニターをみたり、広告を読んだりしています。

運よく座れた時は、気功をしながら、いつの間にか爆睡!という流れです。

今日はある本の広告を読んでいました。本の広告ってうまいですよね~~。とくにサンマーク?あの、気になるキーワードを並べられると、私はどれを読みたくなってしまいます。

今日見た本の広告のタイトルは、大富豪から学ぶ成功術のような本のタイトルでしたが、その方法の中の一つに
「健康には年間600万円使う」
って書かれてあって、

いやいや、そんなにかけなくてもいいでしょ。

って思ってしまった私は、もちろん大富豪になっていないわけですが。

どう使ったら600万も使えるのかは、本を読んでのお楽しみ!っというところでしょうか。
でも、言いたいことは、それだけ「健康には気を使いなさいよ」元気じゃないと何もできないのよ、あなたは自分の健康にどれほどの投資をしていますか?ってことだと想像しています。
まさか、600万円のマッサージ機を買わないと、アナタの未来は貧乏人まっしぐらってことではないと思います・・・。

というわけで、大富豪になってもならなくても、養生するというのは、とても大事なことだと思います。


寒くなってくると薬局ではお客様が増えます。

つまり、寒さというのはそれだけで病を引き起こしやすい。

ということは、寒さを制するものは健康を制する!?いいすぎでしょうか?

中国の先生たちがこぞっておっしゃるのは、日本人は寒さ対策が甘い!隙だらけだ!ということ。

レストランで冬でも氷入りの水が最初に出てくるなんて、殺す気か!
と、までは言っていませんが、ありえない!と。

ただ、厚着をすればいいってわけでもありません。漢方では
春は厚着、秋は薄着という言葉があって、春はけっこうまだまだ寒いもので、気持ちははやく春物を着たいけれども、しっかり厚着をしておくこと。
逆に秋は、まだ暑さが残るので、ちょっと薄着かな?と思うくらいでちょうど良いのです。季節を先取りする日本では”野暮”といわれてしまいそうだけれど、養生には大切なポイントです。

そんな秋も通りこして、そろそろ冬を感じる今日この頃ですので、今年の冬は例年より一歩進んだあったか養生をしてみてはいかがでしょうか?

24時間「腹巻」運動→シルクの腹巻が薄くて、使用感がなくて、とってもいいです。環で取り扱い中ですが、毎年とっても人気です。腹巻はくるくる上に上がってしまうのが気持ち悪いというアナタ。パンツにinしてください。昔、CAの女性たちはシャツをストッキングにinするという裏話を聞きました。CAだって、inしているのです。怖がることはありません。

靴下は5本指→指の間の汗がすいとられて、冷えにくくなる。指もひらく。5本指で人前に出たら恥ずかしいという方がいますが、とんだ思い違いをされております。養生への意識の高さは自慢に値します。なぜなら五本指靴下で冷え予防をする→病気になる回数が減る→保険を使う金額が減る→医療費削減につながる→国の借金が減る→お国のためになる!つまり5本指靴下を履くことで、日本国に貢献しているというシナリオです!


レッグウォーマーで足首を保温→足首には子宮など女性に大切な臓器につながるツボがあります。ここは温めるべし!(おすすめレッグウォーマー販売中です)レッグウォーマーはここ数年毎年巻くのが普通になってきているので、何の抵抗もなくつけられるかと思います。若い女性はスカートでもパンツでも、下にタイツやレギンスをはきますが、年配の方ほどパンツの下に履かれないのですよね。そんな方はぜひぜひパンツの下に見えないようにレッグウォーマーだけでもつけてみられることをオススメいたします♪

湯たんぽ大作戦→寝るときに湯たんぽを入れて、お腹にのせたり、首の後ろに入れたりしても気持ちいいです。その人それぞれの温めると気持ちよい場所を探してみてください。個人的には肺の後ろが一番気持ちいいんです。
生理痛がある人で、お風呂に入ると軽減するタイプの人は、これと腹巻で相当軽くなると思います。

飲み物は、常温より温かいもの→冷たい飲み物は万病のもとになりやすいです。どうしても飲みたいときは食後にのみます。

ぜひ、お試しくださいませ♪


さて、昨日の夕飯です。


伊勢ピーマンでチンジャオロースー
かぼちゃと金針菜の味噌汁
カリフラワーのピクルス
ごはん

いや~~、伊勢ピーマン辛いっ!
今回は友人から、辛くないのが多くなっちゃったごめんねって
言われましたが、最後の方の子たちがなぜかやたらに辛い!
どんな辛さかというと、まさに「ハラベーニョ」唇についただけで、ヒリヒリします。食べると、心臓がバクバクいうほど辛いです。笑

これがまた、美味しいんですけどね。
ちょっと辛い子が多いと、私は心臓が痛くなります。笑

辛いものを食べる時の薬膳の鉄則!
酸っぱいものも食べること。
辛い味は肺を養いますが、過ぎると肝を攻撃してしまいます。攻撃するのが分かっている時は肝を養う酸味を食べておくと、攻撃から守れます。
そして、肝の母である腎も補って、肝の守りをかためます。腎の味はしょっぱい味。

なので、辛い伊勢ピーマンの味付けは、醤油と塩。酸味にはピクルスを用意しました。

お酒も辛い味に入るので、酸味のものと取ると、肝の負担を減らします。
よく焼酎のお湯割りに梅干をいれたりするのは、辛味と酸味としょっぱい味が三つそろってとても理想的です。悪酔いしにくいはずです。

宴会が多くなる季節になっていきますが、毒にも薬にもならないウコンの○に頼るよりも、薬膳の知恵を上手にいかすと、いいかもしれません。

しかし、仕事上どうしてもお酒の席がはずせない方には、怪しい健康食品に手を出すよりも、飲む前と飲んだあと身体にあったお酒を解毒する漢方薬を頓服で飲むほうが、体への負担も少ないと思います。