資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

読後感想~この小説、主人公はオオスズメバチだった

2023年08月22日 | 読書感想

 針ノ木登山のお供は、文庫本「風の中のマリア」、表紙が森の中の爽やか感が出ていて、主人公は、若い女性かと思わせる。しかし、あにはからんや、オオスズメバチのマリアだった。

 オオスズメバチの寿命は約1ヶ月、この間にワーカーとしての勤め、オスバチとの恋、女王バチとの関係、他の昆虫を襲う場面などが出て来る。そして、オオスズメバチの帝国の様子が詳しく出ている。

 この帝国(オオスズメバチの巣)は、特殊な帝国になってる。山の中でスズメバチには、ときおり出会うが、こんな生態だったとは知らなかった。

 もう一つ、著者の百田尚樹氏。動画は年中見てるが、あの人が、こんな小説書くなんて、別人かと思う。

 永遠のゼロ、日本国記、カエルの楽園は主題が同じだが、時代劇の影法師、青春小説の夏の騎士、ミステリーの野良犬の値段、そして昆虫が主人公の風の中のマリアと、全く違うジャンルものをよく書けるものだ。また、次も楽しみになってきた。

 

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