呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

しし座流星群(2022)

2022-11-16 13:10:05 | 星空情報
11月18日(金)に、しし座流星群がピークを迎えます。

今年は見頃となる夜遅くから明け方にかけて月明かりの影響があり、
条件はよくありません(ちょうどしし座に月があります)。

ピークの時間は午前8時頃と予想されていますので、17日の
夜遅くから18日の朝にかけて、観察するのがおすすめです。

なお、最近はあまり活発な活動を示さないので、おそらく、
1時間に数個程度の出現数に留まるのではないかと思います。

しし座流星群は過去には1時間に数千以上の出現を見せたこともある
流星群ですが、平年は10個/時間ほどの出現数ですので、もともと多く
の流星が見られる流星群ではありません。

それでも観察にチャレンジされる方は、暖かい格好をして、頑張って
みてください。

流れ星はいつどこに出現するか分からない上、平均すると0.2秒ほどで
消えてしまいますので、楽な体勢で、なるべく空の広い範囲をキョロ
キョロせずに探すことが大事です。

放射点のあるしし座の方向を見るよりも、頭の真上あたりを中心に
広い範囲をぼうっと眺めるのがよいでしょう。
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ISSをみよう

2022-11-11 13:29:44 | 星空情報

来週の1週間ほどは夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報(11月14日~11月21日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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11月14日

 時間 : 18時56分~18時57分 

 方角 : 南南西~南

 高度 : 10°~16°

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11月15日

 時間 : 18時08分~18時11分 

 方角 : 南~南東~東南東

 高度 : 10°~18°

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11月16日

 時間 : 18時55分~18時58分 

 方角 : 南西~西南西

 高度 : 10°~45°

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11月17日

 時間 : 18時07分~18時12分 

 方角 : 南西~南東~東北東

 高度 : 10°~63°~28°

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11月18日

 時間 : 18時56分~18時59分 

 方角 : 西~北西

 高度 : 10°~22°

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11月19日

 時間 : 18時07分~18時12分 

 方角 : 西南西~北西~北北東

 高度 : 10°~37°~16°

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11月20日

 時間 : 18時58分~18時59分 

 方角 : 北西~北北西

 高度 : 10°

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11月21日

 時間 : 18時07分~18時12分 

 方角 : 西北西~北北西~北

 高度 : 10°~15°~10°

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月と火星が接近

2022-11-10 13:36:27 | 星空情報

11月11日(金)の夜に空の中で月と火星が接近します。

今回は午後8時00分頃で考えると、2°ほどの距離に近付いています。
手をのばしてみた時の指の幅が約1°ですので、比較的近いといえます。

現在、火星は-1.5等なので、月を目標に探せばすぐに見つかると思います。
さらに双眼鏡を使えば、同一視野の中に両方の天体をおさめることができる
でしょう。

午後8時の位置でいえば、東北東の空、高度10°あたりと空の低いところに
見えるのですが、時間が経つにつれて高度は上がっていきますので、ゆっくり
観察していただけると思います。

また、この時間帯の空には木星、土星、天王星、海王星も出ていますので、
あわせて観察にチャレンジしてみてください。
(天王星、海王星は肉眼での観察は難しいです。)

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天王星が衝

2022-11-09 13:38:22 | 星空情報

昨日は皆既月食中に天王星食が起き、話題を呼びました。
肉眼やネットのライブ中継でご覧になった方もおられることと思います。

その天王星が本日11月9日(水)に衝を迎えます。

衝とは太陽系の天体が地球から見て太陽の真反対に来ることを指します。
つまり、満月の時の月と同じような位置関係にその天体が来るということ
です。この日が満天王星ということですね。
(昨日の月に隠された天王星は太陽の真反対とはわずかにずれていたのです。)

これからが天王星の見頃となります。

天王星はおひつじ座の方向にあり、6等ほどの明るさなので、肉眼で確認する
のは難しいかもしれません。前もって位置を確認し、双眼鏡で探せば、見つけ
出すことができるでしょう。

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皆既月食と惑星食が同時に!!

2022-11-03 13:08:02 | 星空情報

2022年11月8日(火)に月食が起きます。

今回は月の全てが隠される皆既月食です。

しかも、皆既月食中に天王星が月に隠される「天王星食」が起きます。
これはとても珍しく、皆既月食中に惑星食が起きるのは実に442年ぶりのことです。

ただし、月食は肉眼で観察することができますが、天王星食は望遠鏡等の道具の
助けを借りないと観察するのは難しいです。

めったにないチャンスですので、ぜひ以下のデータを参考に月食+天王星食を
観察する計画を立ててみてください。


  皆既月食のデータ
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  日にち    2022年11月8日(火)
  食 分    1.36
  欠け始め   18時09分(高度12°)
  皆既始まり  19時17分(高度26°)
  食の最大   19時59分(高度35°)
  皆既終わり  20時42分(高度43°)
  欠け終り   21時49分(高度56°)
  月の出    17時02分
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  天王星食のデータ
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  日にち    2022年11月8日(火)
  等 級    5.6等
  始まり    20時26分(高度40°)
  食の最大   20時52分(高度45°)
  終わり    21時19分(高度50°)
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今回の月食+天王星食は、時間帯・高度ともにとても観察がしやすく、
珍しさからいっても見逃せない天体ショーです。とっても素敵な体験
になると思いますので、しっかりと準備をして観察してみてください。

ちなみに、次に皆既月食中の惑星食が日本で見られるのは322年後のことです。


さて、今一度、月食とはどういう現象なのか説明しておきましょう。

月食とは、下の図のように、太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影に
入ることによって、月に当たる太陽の光が遮られてしまう現象です。



月食のイメージ


月が地球に対して太陽の真反対にある時、つまり、満月の時にだけ起きます。
(月から見れば地球による日食が起きているはずです。)

満月はほぼ1ヵ月に一度ありますが、月食は毎月起きるわけではありません。
これは地球の周りを回る月の軌道が約5°傾いているためです。月食は年に0~3回
起こり、月の全部が地球の影に入るものを皆既月食(total lunar eclipse)、一部分が
影に入るものを部分月食(partial lunar eclipse)と呼んでいます。

月食中の月は、地球の大気の部分を通った太陽の光のうち赤い光が地球の影の
中に入り込んでくるので、真っ赤になります。



月食の写真


また、月食+惑星食の観察キャンペーンやWeb上でのライブ中継などもありますので、
それぞれの楽しみ方で神秘的な宇宙の天体ショーを楽しんでください。

もっと詳しい情報やライブ中継先などについて知りたい方は、
こちらのページ(日本公開天文台協会)をご覧ください。


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