呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

火星食

2022-07-20 13:29:19 | 星空情報

7月21日(木)の深夜から翌22日(金)にかけて火星食が起きます。

今回は下弦の月に火星が隠されます。ただし、広島では隠されるとき
には月も火星も地平線下にありますので、見ることができるのは月の
後ろから火星が出てくるときのみです。といっても高度が1°以下です
ので、実際の観察より、もっと条件のよい場所のネット中継を見た方
がよいでしょう。

なお、夜間に火星食が起きるのは24年ぶり(1998年11月14日以来)
のことです。

観察は難しいかもしれませんが、以下にデータを載せておきます
ので、参考にしてみてください。

 今回の火星食のデータ
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  日にち    2022年7月21日(木)~22日(金)
  隠れ始め   23時37分
  食の最大   23時56分
  隠れ終り   24時16分
  方位     東北東~東あたり
  高度     1°あたり
  月の出    24時07分  
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また、明け方にかけては食を終えたばかりの月と火星がかなり
接近しているのを肉眼で確認することができます。

火星食は各地でネットでのライブ中継なども予定されています
ので、興味のある方は画面越しにでも火星と月の競演を楽しん
でみてください。

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夏のイベント(2022)

2022-07-17 13:21:15 | 天文台情報

夏休みに開催予定のイベントを2つご紹介します。

まず、7月のイベントです。
7月30日・31日に「夏の星座をみよう」を開催します。
大きな望遠鏡を使って、ベガやアンタレスなど夏の星空を彩る
天体たちを観察します。また、夏の星空解説もあります。

次に、8月のイベントです。
8月20日・21日に「銀河鉄道の旅~天の川をみよう~」を開催します。
「銀河鉄道の夜」に登場する天体たちを大きな望遠鏡使って、観察して
いきます(※直接見ることができない天体もあります)。

この他、毎週土曜日には定例観察会も開催しています。


ぜひ、夏休みの夜はかま天へお越しください。



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 「夏の星座をみよう」

  日 時 : 7月30日(土)~31日(日) 20時00分~22時00分

  場 所 : 呉市かまがり天体観測館

  対 象 : どなたでも(申込不要)

  参加費 : 大人500円、小人300円

  問合せ : TEL  0823-66-0925

        E-mail info@kamaten.net

  ※ 雨天・曇天の場合は室内で宇宙の話をします。 

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 「銀河鉄道の旅 ~天の川をみよう~」

  日 時 : 8月20日(土)~21日(日) 20時00分~22時00分

  場 所 : 呉市かまがり天体観測館

  対 象 : どなたでも(申込不要)

  参加費 : 大人500円、小人300円

  問合せ : TEL  0823-66-0925

        E-mail info@kamaten.net

  ※ 雨天・曇天の場合は室内で宇宙の話をします。

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最初の画像を公開

2022-07-14 13:13:23 | 天文ニュース
2021年12月25日(土)に打ち上げが成功したジェームズ・ウェブ宇宙
望遠鏡(JWST)で取得された最初の画像が公開されました。

科学的な意味でも重要な画像たちですが、それは置いておいても、
宇宙の神秘や壮大さを感じられる画像です。

公開された画像は5点あり、
 ・エータ・カリーナ(大質量星の連星)
 ・ステファンの5つ子(コンパクト銀河群)
 ・南のリング星雲(惑星状星雲)
 ・WASP-96 bのスペクトル(太陽系外惑星)
 ・SMACS J0723.3-7327(銀河団)
です。



りゅうこつ座のη星(エータ・カリーナ)に付随する星雲の一部。
新しい星が誕生しつつある現場である。
距離:7500光年
(画像:NASA、ESA、CSA、STScI)



ペガスス座の方向にあるコンパクトな銀河群。ただし、中央左の銀河
(NGC7320)だけはかなり手前にあり、銀河群とは関係ない。
距離:2億9000万光年(NGC7320は4000万光年)
(画像:NASA、ESA、CSA、STScI)



ほ座にある軽い星の残骸。左がJWST、右がハッブル宇宙望遠鏡で
撮影されたもの。JWSTの威力がよくわかる。
距離:2500光年
(画像:NASA、ESA、CSA、STScI)



ほうおう座にある太陽系外惑星の大気スペクトル。大気中に水が存在
していることやこれまで否定されていた雲やもやの存在を示唆する。
距離:1150光年
(画像:NASA、ESA、CSA、STScI)



とびうお座の方向にある銀河団。たくさんの銀河とともに重力レンズ
によって歪められた遠方の銀河も多数確認できる。
距離:51億2000万光年
(画像:NASA、ESA、CSA、STScI)

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スーパームーン(2022)

2022-07-13 14:48:50 | 星空情報

7月14日(木)は2022年で1番大きな満月です。
といっても、13日の夜から14日朝にかけての月ですので、
お間違えなきようお気を付けください。

近年はこのような満月を「スーパームーン」と呼んだりして
いますが、正式な天文用語ではありません。

月は地球の周りを楕円を描いて回っていますので、近づいたり、
遠ざかったりを繰り返しています。そして、地球に最も近づいた
タイミングで満月になると、少しだけ大きく、明るく見えます。

今回の満月は35万7418km(地球中心からの距離)で起こります。
月までの平均距離が約38万kmであることを考えると、2万km以上
も近いことになります。

ちなみに、月が最も地球に近づくのは13日の18時過ぎです(35万7264km)。

遠い時の満月と近い時の満月では大きさが1割以上も違うので、
注意深く観察すれば、違いことに気付くことができるかもしれ
ません。

なお、2022年で一番小さな満月は1月18日でした。

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ISSをみよう

2022-07-12 12:12:59 | 星空情報

この1週間は夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。
(明け方も見るチャンスです)

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。
(高度20°以上のものを挙げていますので、これよりも低い高度での
通過であれば、他にもいくつかあります。)

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報(07月12日~07月19日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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07月12日

1回目
 時間 : 20時09分~20時15分 

 方角 : 南~南東~東北東

 高度 : 10°~23°~10°

2回目
 時間 : 21時45分~21時52分 

 方角 : 西~北西~北北東

 高度 : 10°~28°~10°

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07月13日

 時間 : 20時57分~21時04分 

 方角 : 西南西~北西~北東

 高度 : 10°~49°~10°

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07月14日

 時間 : 20時08分~20時16分 

 方角 : 南西~南東~北東

 高度 : 10°~84°~10°

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07月16日

 時間 : 20時09分~20時15分 

 方角 : 西~北西~北北東

 高度 : 10°~29°~10°

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