呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

水星をみよう

2022-01-06 13:10:58 | 星空情報
肉眼で見ることができる惑星は、水星、金星、火星、木星、土星の5つ
です。これらのうちで最も見つけるのが困難なのが水星です。

水星は最も太陽の近くを回る惑星で、地球から見ると、太陽の近くを
行ったり来たりするような動きをするため、常に太陽の近くにあり、
とても見づらい天体です。

そして、1月7日(金)に水星が東方最大離角を迎えます。この前後
数日間ほどが夕方に水星を見るチャンスです。

それでも高度が10°以下とかなり低いので、地平線まで見通せる場所や
高いところに登るなどして、空のかなり低いところが見える場所で観察
すると良いと思います。方角は西南西です。

夜18時頃に真西より30°ほど(こぶし3つぶん)南寄りの空の低いところ
を探してみましょう。太陽が沈んだ後であれば、双眼鏡を使った方が見つけ
やすいです。

なかなか見つけづらいと思いますが、水星を自分の目で確認したことが
ある人は、そう多くはないと思いますので、ぜひ、この機会に探して
みてください。
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太陽に一番近い日(2022)

2022-01-05 13:14:18 | 星空情報

昨日、1月4日(火)に地球が近日点を通過しました。

近日点とは軌道上で太陽に最も近い場所のことをいいます。
つまり、1年のうちで最も太陽の近くまで接近するのです。

え!?太陽に近いはずなのに寒いじゃん!

と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の地球では、
近い点と遠い点の距離の違いで受け取る熱の差よりも、地球の
傾きによって受け取る熱の差の方が大きいのです。

夏は上から太陽の光が当たるので、地面が熱を受け取りやすく、
冬は横から太陽の光が当たるので、熱を受け取りにくいのです。

つまり、もしも距離の差がもっとあったり、地球の傾いている
角度が違っていたりすると、太陽に近い冬の方が暑くなるかも
しれません。

地球は地軸の傾きや軌道の形がたまたま寒暖差の少なくなるような
バランスになっているのですね。生物にとってはラッキーです。

1月4日(火)は今年で一番大きな太陽を見ることができた日、
であったわけです。

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新年(2022)

2022-01-01 17:12:15 | 天文台情報

新年、明けましておめでとうございます。

今年も、年明け早々の1月4日に最高の条件のしぶんぎ座流星群があるなど、
いくつもの天文イベントが控えております。惑星と月の接近などの見どころも
ありますが、中でも特に注目なのは11月8日の皆既月食&天王星食と12月の
火星中接近です。とても貴重な体験となるのは間違いありませんので、ぜひ
見逃さないようにしてください。

かま天では、より一層に皆さまに楽しんでいただけるよう準備を進めています
ので、ぜひ、ご来館ください。また、宇宙や星のことについての質問なども
いつでも受け付けていますので、分からないことや知りたいことがある方は、
お気軽にお問い合わせください。

本年もよろしくお願いいたします。

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