ここのところ、夕方に西の空を見ると、宵の明星が輝いています。
宵の明星・明の明星は金星のことで、それぞれ太陽よりも東側に
位置している時、西側に位置している時にあたります。
他の星と比べると、圧倒的な明るさで輝いているので、すぐに見つけることができます。
星の明るさは5等級違うと明るさが100倍違い、金星の明るさは-4等くらいなので、
夜空の1等星の100倍明るいことになります。
そして、10月30日(土)に金星は東方最大離角を迎えます。
東方最大離角とは、地球から見た時に、地球よりも太陽に近い
ところを回る天体が太陽の東側に最も離れることをいいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/a6/8e8812be252edcc6443c9826a03c4bc1.jpg)
望遠鏡で見ると、東方最大離角の時は半月の形に見えます。
そして、これから金星は内合に近付いていくので、形はだんだんと
細く、大きさはだんだんと大きく見えるようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/15/6427612d8127a8c7fb634ec84475f513.jpg)
望遠鏡で見た金星の様子
太陽から離れているため、観察のしやすい時期ですので、
晴れていれば、ぜひ夕方に西の空を見てみてください。
また、これだけの明るさを持っていれば、昼間の青空の中に見つける
こともできますので、みなさんも昼間に星探しをしてみてはいかがで
しょうか?
ただし、人間は目標物のない空にピントを合わせるのが苦手です。
ピントが合わなければ、金星の方を向いていても気付きません。
遠くの景色や雲を使ったりして、遠いところにピントを合わせる工夫をして
金星探しを楽しんでみてください。
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