呉市かまがり天体観測館

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イトカワの歴史

2016-06-23 13:46:24 | 天文ニュース

探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子を
分析したところ、表面に最低でも4種類の模様があることが
分かりました。

これらの模様はそれぞれのでき方が違っていると考えられ、
イトカワの歩んできた歴史がここに刻まれていると言えます。
すなわち、模様を読み解くことで宇宙の中でイトカワに起きた
出来事を解明していけるのです。

最も古いと思われる模様は約40億年前にイトカワがまだ他の
大きな天体だったころに出来上がったものと考えられています。
この他にも宇宙風化で出来た模様や粒子同士が擦れてできたと
考えられる模様などがあります。

様々な困難の中、地球へと宇宙の貴重なサンプルを持ち帰って
くれたこと、素晴らしい成果だったと改めて思いました。

後継機の「はやぶさ2」もリュウグウからどのような知見を
持ち帰ってくれるのかとても楽しみです。


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