前回のお話の続きである。
「おとーさん、どこへ行くの?」
庭ですよ。あまり行きたくないんだけどね。
芝刈りをしないといけないくらい芝が伸びているのだけれど、朝は芝が朝露で濡れていて芝刈りは不可能。
其の後朝から気温は上昇してしまい、とても昼間は芝刈りなんてする気にならない。
で、夕方になるまで待つ。夕陽がまだかなり強いのだけれど、昼間よりはマシ。
西日が強いね。
芝生の生育が良すぎるな。
日当たりはいいし、肥料にも恵まれ、カラカラになると水撒してもらってるしねえ。
私は「芝生よ、止まれ!」と言いたい。
モシャモシャの芝生を長めに刈りましょう。
長めに刈るのが雑草を生やさないコツ。そのように、芝生の先生に教わった。
しかし長めに刈ると、当然ながらその後またスグに刈らないといけなくなる。
芝生の先生とは、元英国大使館ヘッドガーデナーの濱野さん。
我が家の小さな庭を管理するだけで、私はヘロヘロなのに、英国大使館の敷地なんてどうやって先生は管理していたのだろう? そりゃ、スタッフもたくさんいただろうけど。
なんてことを思いながら、夕方の芝刈りを開始。
またコードを引っ張り出して来る。
いつも絡んで大変なんだよな。
そして芝刈り機のモーターを廻してグウィ~~ンと刈る。
下の画像で上半分が刈った後の場所で、下半分が刈る前の場所。
40分ほどで作業は終了した。
やはり蚊に刺された。何か所も。
妻が冷えたハーブティをくれたので飲む。
あぁ~おいしい。
こまかいところはバリカン作業が必要だが、それはまた明日にしましょう。
陽も傾いて来たので、ドガティ君と一緒に散歩に出発。
沈みかけの夕陽が眩しいね。
テニス通りを北上。
その左手はケヤキの大木が何本かある気持ちがいい公園だ。
早朝散歩に行ったきり家の中で寝ていたドガティ君は、張り切って歩く。
風が吹くと涼しい時間。
風がないと、陽が陰ってもまだ暑いよね。
バナナが成長中だ。これ食べられるのかしら?
近所でもたまぁ~に見かけるバナナの木。
この道には「山の辺通り」という名前が付けられているが誰もそうは呼ばないので、いきなり「山の辺通り」と言われても、近所の人もどこのことやらよくわからないだろな。
ドガティ君の足取りは軽い。
彼はこの道が大好きだ。草の匂いがするし、ここを行けばその先でボール遊びをしてもらえることが、彼もわかっている。
ここからは緩い下り坂。
奥が七里ヶ浜水質浄化センター。
運動用リードをつけてもらうと、うれしいお顔だ。
「そ、それですよ。それを投げてくださいよ」
「早く!」
投げてやると「とりゃぁっ!」と彼は走る。
そんなことを100回くらい繰り返す。
やがてドガティ君は疲れる。
日が暮れて来たしね。
帰りましょうか。
夏はアスファルトが焼けて熱い。
犬のための朝の散歩は時間帯がどんどん早くなり、夕方の散歩はどんどん遅くなる。
その間にある人間の晩御飯や睡眠の時間が削られてゆく。
愛犬家にも犬にも厳しい季節だ。