「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

715386さんへ! キッチン&冷蔵庫一掃の犬も欲しがるこってり野菜スープ@七里ガ浜自宅厨房

2009-11-23 18:02:24 | 食べ物・飲み物
リンボウ先生(林望)の著書「節約の王道」には「メニューを決めてその買い物に出かけるのではなく、冷蔵庫を見渡して買い物せずに出来る料理を考えよ」とある(大意を汲み取り私が勝手に要約)。私もそれを実行。715386さん!材料は常に変化しますが、「こってりスープ」は以下の通りですよ。



またもや我が家は残り物一掃セール。冷蔵庫やキッチンの片隅に残ったものを集めて来る。本日の残り物達は以下の通り:

キャベツ、シメジ、ニンジン、ニンニク1カケラ、冷凍ムキエビ、エリンギ。

あとはトマトがあればよい。確かに冷蔵庫にトマトはある。しかしトマトは別に残っているわけじゃなく、まだ新しい物だし他に使い道もある。だから今回もホールトマトの缶詰を使おう。その方が安い。



調味料はこれ。



硬めのものはサイコロ状に、エリンギは肉を想定した感じで大きめに切る。キャベツは適当に。どうせ柔らかくなる。玉葱も適当に。これもまた柔らかくなり溶けてしまう。準備完了! スタート!



みじん切りしたニンニクをオリーブオイルの中で熱し、香りが出たら・・・そこで野菜を・・・と思っていたら・・・



茶々之介が出て来た。ニオイに敏感である。「頼むから、何かちょうだい」と調理台横でずっと座っている。



玉葱、ニンジンを5分ほど炒める。



シメジ、エリンギ、ムキエビを加えて、さらに3分ほど炒める。



どんどん炒めていると、良い香りになる。このままシチューに移行しても、カレーに移行しても良さそうな、なんでもありの状況。



キャベツを入れる。水を入れる。ホールトマト缶(400g)をぶち込む。ブイヨンとコンソメを入れる。量は適当、ただし最初は薄目に。煮詰めながら、後で調整する。どんどん煮込むだけ。



CRISTELはいいですよ。お勧めです。取っ手を取り重ねて片づけ易く、洗い易く、いくつもあるほどその便利さを認識する鍋。



あら、茶々之介は寝ています。諦めたみたい。まるで人間のよう。



出来た。ものすごい量の野菜やキノコ類もあっという間にこんな量に凝縮される。



美味しいですなぁ。。。七里ガ浜に最近出来たパン屋さんにバゲットを買いに行く・・・なんてこともせずに、家にあるトーストを焼く。節約の王道だ。こってりとした野菜のスープ、というか煮込みだな。



「何? くれるの?」

「あげません」



コメント (19)
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オークのフローリング百面相@七里ガ浜自宅

2009-11-23 04:07:36 | 内装・インテリア
突然ですが、オークって好きですか?建築材、家具材として私が一番好きなのがオークなのだ。理由は主に2つ:
●固く頑丈であること
●木目がキレイなこと

昔から大好きだったので、今の自宅のフローリング部分も、すべてオークを選んだ。安価な輸入品である。幅が12cmで長さは短いのからチョー長いのまでバラバラにしてあってまったく不統一。厚みは2cm弱ほど(3/4インチ)。輸入品ではよくあるサイズである。固いので傷もつきにくい。国産の無垢のフローリングは厚みが足りないことが多く、かつ妙に高価である。

「私は外国産は嫌だ、国産の木材を使った家が良い」と言うのもわかるが、「国産で和風」と思っている家の部材の多くも、よく調べれば国産材がほとんど使われていない(家にもよるが)。もっと言えば、木と思っているものが木ですらなく、石油製品と紙と接着剤とインクから出来ていたりして、そうした原材料は多くは輸入品である。私の自宅も細部を見わたせば、いろいろな原材料が入っている。



建材に使われるオークは、日本で言うとナラに近いだろう。明治時代に「オーク=カシ」と英和辞典で定められてから、木のことを良く知らない英文学者達がオークをカシと訳して来た。オークにもカシにも幅があるので、かなり正解に近い場合もあるが、木材の専門家に言わせればほとんどの場合に間違いとのことだ。

オークがいかにヨーロッパ大陸あるいは英国で建材、家具材、船材として重宝されて来たかはこの本を読むとよくわかる。川崎寿彦著「森のイングランド」(平凡社ライブラリー、廃刊だったか?)。木目がキレイなだけでなく、頑丈で水に強く腐食しにくい。建材としても船材としても最適なのだ。ただしものすごく重い。我が家は一転豪華主義で、ドアのうち玄関ドアだけがオークなのだが、大工さん達が「重い!重いや、こりゃ!」と言いつつ、現場で建具に収めていたのを思い出す。またオークは乾燥するにつれ、また年月を重ねるにつれて恐ろしく歪むことがある。



手元にもっと良い例となる画像があれば良いのだが、これしかない。こうしたハーフ・ティンバーの建物で竣工後数百年経ったものが、彼の地では今もザラに健在であること、またその多くがかなりひん曲がって建っていることが、オーク材の性質をよく表している。



話は戻って我が家のフローリング。わざわざ黒く塗装をかけてそれを磨き、木目を浮き立たせることをしている。この家を建ててくれたブレイス代表の丸山さんは、私の好みをよく知っていて「これならいいでしょう」と調達して来てくれた。私も一目で気に入った。

木目はいろいろなパターンがあって、見ていて飽きない。オーク百面相である。最初のは標準的な、いかにもオークらしい木目である。



これが私の好きな板。破線がずっと横に走っている。



大きな節。あまりこのパターンはない。大きめの枝が生えていたのだろう。



これが普通の節だ。



上下でパターンが変わる板。上はいかにもオークらしい模様で、下が細かい横線が数多く入る。



これも時々あるパターンだ。基調は横線なのだが、そこに密度の濃い部分が縦に入り、白っぽい縦じまが出来る。タイガー模様、あるいはゼブラ模様と言うべきか。



かなり複雑。ウルトラQ(・・・ってわかる?)風な模様だ。



これが我が家の玄関脇にある国産ナラ材(北海道産)で出来たベンチの座面である。パターンがオークに近いでしょう?ナラはオークにかなり似通っているのだ。



日本にオークを構造材(柱、梁、桁など)として用いた家はほとんど存在しない。しかし20年近く前に、私はその草分けとも言える家が八ヶ岳山麓近くにあることを知り、それを見に行った。その後何年も経って私はブレイス代表の丸山さんに初めてお会いし、彼に自宅や山荘を建ててもらうこととなったが、そこで偶然、丸山さんがそのオーク材の家に深く係わっていたことを知った。あることに興味を持ち、それに従って長期間行動していると、身の回りにあるバラバラなことも何かとつながって来るものである。
コメント (6)
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