「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村11月前半の滞在(5) 薪割りは薪材との真剣勝負@山荘

2009-11-12 07:16:35 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
とりゃあっ! 斧三刀流だ。私は二刀流の宮本武蔵を超えた。私が武蔵に負けるのは、斧が重過ぎて一度に1本しか持てないところだ。

斧それぞれに役割がある。上から手斧。焚き付けなど薪を細く割るのに適していて、片手で使う。真ん中はマジック斧。斧に求められる合理性を極めるとこうなる。重すぎるのが難点。詳細は後述。下は最もポピュラーなタイプの薪割り斧だが、その種の中では最も重く柄が長く、ここが重要だが、刃に厚みのあるタイプである。頭が3kgある。



斧は万能ではない。上の画像で一番下の柄が長く(90cm)ヘッドが3kgあり刃もハンマーのように分厚さがある薪割り斧を使っても、割れない薪材は割れない。ましてやそれより軽く刃に厚みのない斧を使うと、固い薪材だと斧が跳ね返される。あるいは運が悪ければ、薪材は割れずに斧が薪材に刺さってしまって抜けなくなる。抜こうとして何度もギシギシ動かしていると、鋼鉄のヘッドと木製の柄の間が緩んで刃が柄から抜けてしまう。

そんな時、効果絶大なのがマジック斧だ。ご覧のように直径30cm超の薪材で、長期間放置され硬化したものでも問題なし。



あるいはコブのあるクセ物も大丈夫。画像の薪材は右上と左下に太い枝が伸びた跡があり、なかなかすんなりとは割れてくれない。木の中で繊維がひん曲がっているのだ。しかしこんな薪材でも、マジック斧ならすんなりと割ってくれる。



実は斧の破壊力はほとんど2つの要素で決まっている。

● 刃の重さ
● 刃の厚み

斧は薪材を切っているのではなく、ただ割っているのだ。太い刃で薪材を裂いていると言った方が良いかもしれない。また斧を持ち上げるのに力は必要だが、割る時は刃の重さを利用して重力で割っているだけであるからして、降り降ろす際に腕力はさほど要らない。マジック斧はその点合理性を極めている。刃はデタラメに分厚いし、デタラメに重い。柄は短いが平気。柄と刃が一体型で、どんな無茶をしても柄と刃が分離してしまうことがない。しかしとにかく重いので疲れる。私ので5.5kgある。

柄の長さと反り具合、刃のデザインのカッコ良さや刃物的切れ味は、実用性あるいは破壊力という観点からはあまり意味がないのである。カッコ良くても薄く軽い刃の斧では苦労することが多い。私が以前使っていた斧の中にとびきり美しいのがあったが、あまり役に立たなかった。刃と柄が分離したのを機会に、御用済みとなった。



割った薪を玄関脇に積み上げる。満足度が高い瞬間。



こちらは焚き付け用の細い材や敷地内で拾ったカラマツの枝。



前回山荘を訪問した際に原村内の草刈.comさんから購入した薪材。天気の違いからか色調が異なるが、上が今回の訪問時の写真で、下が前回の購入直後の写真だ。ひと月ちょっとの時間の経過で薪材の断面に細かなひび割れが入り始めているのがわかる。薪は利用する前に適度に乾燥させる時間を必要とする。次回訪問時はちょっと割ってみよう。


コメント (6)
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