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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

リトル比良(5月13日) <続き>

2007-05-15 09:00:40 | 山日記
ネットで探すと「鴻溝録」は文政7年(1824)に大溝藩士・
前田梅園によって著された大溝藩の地誌と分かりました(高島
市立図書館HP)
当時、現在の高島、安曇川町、今津町などは大溝藩(2万石)
の領地で、梅園は「郡官」として領内35村を巡検したときの
見聞を「鴻溝録」としてまとめたということです。


風の強いオウム岩の上から振り返ると、先程の岩阿沙利山の真上に
武奈ヶ岳が見えました。私たちが昼食を終える頃、女子高生らしい
数名が登ってきて、お弁当を拡げました。今日、山で出会った最後
の人たちです。(12:30発)


急坂を下り、アカガシ林の中をなだらかに登っていくと岳山です。
(13:00~13:05)

山頂付近は大きな岩が散らばり、右手には石灯籠を前にした岩室
があり、三体を描いた石仏が安置されていました。

ここからはダラダラと単調な下りが続きます。湖南アルプスのよう
な白く風化した花崗岩に散らばる明るい奇岩帯を想像していましたが、
深い林の中に大岩が散在した道を行きます。


僅かにこの辺りだけ周囲が開け、琵琶湖が見下ろせました。

壊れた小屋がある広場(岳観音跡)を過ぎると、苔むした石段、古い
町石などが現れて参道らしくなります。先日の中山寺奥の院の道に
よく似た感じです。やや急な下りになると、マッタケ山が多いのか
ビニールテープが張り巡らされたところや、抉られた溝状の道を下り
ます。左手にかなり大きな白い砂地の斜面があり、子供たちの声が
聞こえます。「白坂」という標識がありました。


それにしても、うんざりする長い下りです。
大きな石灯籠の立つ、琵琶湖の展望が素晴らしい広場でコーヒータイム
にしました。(13:50~14:10)爽やかな風が吹きすぎていきます。

「弁慶の割石」を見ると道はなだらかになり、「賽の河原」や「神楽石」
をすぎると、ごろごろした歩きにくい道が急に林道風に整備された道に
変わりました。小田川の畔に「音羽の里」の標識があり、林道脇は花期
が終わったイワウチワの大群落が続きます。


やがて大炊神社と長谷寺が並んで立つ音羽登山口にでて(14:40)、
朝、バスで通った広い道を近江高島駅に歩きました。(14:15駅着)

お天気も良く、のんびりとハイキング気分で歩けて楽しい一日でした。

リトル比良(5月13日)

2007-05-14 10:22:07 | 山日記
比良山系の北東、「リトル比良」と呼ばれる600~700のmの山々が
連なる道を歩いてきました。
帰りの交通の便を考えて近江高島から畑行きのコミュニティバスに
乗車。バスはバッジを付けた登山姿のツァー団体で満員で、さぞ
賑やかになるだろうとうんざりしていましたが、「鹿ヶ瀬」で降りた
のは私たち二人だけ。やれやれと歩き出しました。
ところが登山口が分からず、しばらくウロウロして近くの民家の前
で立ち話していたオバサンに鵜川越への道を聞きますと…(09:37)

「この先やが、ヘビやアブがいるぞ。クマもイノシシも何が出るか
わからんゾ」と驚かされました。よほど軟弱な二人と思われたようです。
道標などはなく民家の横を入る感じで田圃の中を行くと、やがて川沿い
の細い道になります。


この沢を渡ったところからは、はっきりした山道になって赤テープの
目印も現れます。いったん右側の林道に合流してすぐまた林の中に
入ると、だんだん細くなる谷を何度か渡り返して次第に急な登りになり、
稜線上の鵜川越に出ました。(10:25)


汗はかきましたが、思ったよりいいペースで登れたので、このまま
休まずに岩阿沙利山まで行くことにしました。
標高差130mの登りは、ずっとユズリハの並木道を行きます。緑の若葉、
赤い葉柄、白い可愛い花を愛でながら、686.4mの山頂に立ちました。
(10:50~11:05)


三角点は稜線からほんの少し離れたところにあり、側に大きな岩が
あります。登って見ると鹿ヶ瀬方面の集落や田植えが終わったばかり
の棚田が見下ろせました。


近くの木にこんな掲示がありました。
「病気やケガで動けなくなった場合、この標識の内容を携帯電話で
119番通報して下さい」と英文も併記して書いてあります。
あまりにもご親切にというか…現在の登山(ハイキング?)のあり方
について、ちょっと考えさせられました。

ここからいったん下り八王子というところから再び登り返すと、美しい
ブナ林の中を通り693mピークを通過。この辺りで初めて単独行の男性、
続いて二組のペアと行き会いました。


しばらくの間、大きな岩が点在する道のアップダウンが続きます。
最後に数名の高校生らしい一団と引率の先生に出会うと、また
静かなブナ林の中を二人で歩く貸し切りの山になりました。
今日の最高点・鳥越峰(702m)は山頂を踏まずに左の山腹を捲き、


鞍部からひと登りで、ちょうど正午にオーム岩に着きました。
これから辿る岳山の稜線の向こうに、琵琶湖が青空を映しています。
残念ながら少しもやっていて、能郷白山などの遠望はありませんで
した。しかし、この日一番の展望台には違いなく、反対側には武奈
ヶ岳も顔を見せています。

この岩の名前は「オウムの嘴」に似ているからと本で読んでいましたが、
こんな立て札がありました。

『鴻 溝 録 前田梅園
鸚鵡石 鳥越峯にあり。言語絲竹(しちく)の音一として
答へずと云ふ事なし。呼場あり、聞場あり 聞くものは聞場
に在りて筵を開き、盃を傾け 人をして呼場に謡歌せしめ、
管弦を成さしむ。 尤も妙なり。』

これによると、山彦のように声や音が帰ってくるのでオウム岩と名付けた
ようです。

(続く)

青葉薫る矢田丘陵 (5月11日)

2007-05-12 08:10:57 | 矢田だより
午後遅くから矢田歩きに行きました。


東明寺の境内ではカエデの花が咲いています。


小規模ですがボタン園があります。時期的には少し遅かったようです。


咲き残った美しい大輪のボタン。


道にアオギリの花が落ちていたので見上げると…。
しかし、お目当てのギンリョウソウは見あたりません。
峠池への道から稜線を矢田山三角点へ。まほろば展望台からは、
今日はかなり遠くまでの展望を楽しむことができました。

緑に染まりながら… (5月5日)

2007-05-05 12:06:32 | 矢田だより
矢田丘陵を歩きました。


国見台への道はフジの花が満開です。


足元には可憐なサギゴケソウ。アオギリやスミレたちも
咲いています。何故か今日は紫色の花が目に付きます。


稜線を「まほろば展望所」まで歩き、矢田寺へ…。
ミツバツツジは終わり、モチツツジが花盛りです。


露ナシ池の「姫」が久しぶりに顔を出しました。


ヒラドツツジが満開の矢田寺にお詣りして帰りました。

馬ノ鞍峰 <1,177.8m> (5月3日)

2007-05-04 10:59:32 | 山日記
五月晴れの憲法記念日。
Sさんに誘って頂いて、台高山脈の馬ノ鞍峰に登りました。
まだ運転に不安が残るので、待ち合わせ場所の大迫貯水池からは
Sさんの車に乗せて頂きました。


三之公林道終点には、すでに数台が駐車していましたが川遊び
や釣りが目的の人もいるようです。
登山口から「かくし平」までは散策路があるので、木の杖がたく
さん置いてあります。それを借りてコンクリートの石段を登ります。
(09:15)


ゆるやかな登りが続く道は小さな沢を渡ったり、ザレ場を越
したりしますが、桟道や丸木橋などでよく整備されています。
右手に明神谷を見下ろしながら新緑の中を行く道は、島々谷
から徳本峠への道を思い出させました。

明神滝への分岐を見送り、登山口から1時間ほどでカクシ平
の三之公行宮跡に着きました。
三之公とは、北朝に神器を譲った後亀山天皇の曾孫にあたる
尊義王、その子の尊秀王と忠義王の三人のことをいいます。
現在でも交通の不便な、この山奥でどのような生活を送られて
いたのか…有為変転は世の習いとはいえお気の毒でなりません。


さて小さな谷を何度か渡り、バイケイソウの緑の葉が鮮やかな
谷間から、林の中の急斜面を登って馬ノ鞍峰から西に延びる
尾根の上にでました。木の間から白髭岳、弥次平峰を眺めて
一休み。初めて単独行の男性に出会いました。(11:40~11:50)


尾根に出ると勾配はゆるみます。スギ、カシ、ヒノキ、ブナ、ミズ
ナラ、ツガ、モミ、ヒメシャラなどの、奇妙な形の木、共生して
いる木、目を見張る程巨大な木、根が尾根いっぱいに拡がっている
木、キノコがたくさん寄生して入る木などを見ながら登うちに、
次第に痩せ尾根になりました。
見事なシャクナゲ林に入りますが、まだツボミが固く残念でした。
その代わりにアケボノツツジの花が艶やかな彩りを見せてくれました。


最後の急坂を登って、二等三角点の埋まる山頂に立ちました。
林に囲まれて展望はありませんが、長い間の念願だった山頂だけに
満足感に浸りました。少し下ったところで昼食して元の道を下ります。
(12:20~12:55)


帰りはカクシ平で尊義親王のお墓にお詣りし、明神滝へ寄りました。
明神滝は40mといわれる高さから一直線に落下しています。これだけ
の高さを、岩壁に触れずに飛び出すように落ちる滝は、関西では珍し
いのではないでしょうか。
今日はおそれていたヒルには遭わなかったのですが、この写真を撮った
すぐ横の大岩の上にシマヘビがとぐろを巻いて昼寝をしていてドキッ。

好天に恵まれ、気のあった仲間とゆっくり花や水を鑑賞できた楽しい
一日でした。
何度かきた山なのに、わざわざ案内してくださったSさん、本当に
ありがとうございました。

<コースタイム>
林道終点09:15…明神滝分岐09:48…カクシ平1キロ道標10:03~10:13
…カクシ平10:48…尾根に出る11:40~11:50…馬ノ鞍峰12:20~12:55
…尾根下降点13:35…尊義親王墓所14:00…カクシ平1キロ道標(コーヒー
タイム)14:30~14:47…明神滝15:10~15:20…林道終点15:40

この草、何のクサ

2007-05-02 17:51:58 | Weblog

「コリウス・カニナ」といいます。
ハーブの一種でしょうか、ネコの嫌がる香りがするといいます

実は、美鈴(柴犬)がいなくなってから、野良猫の訪問が多く、
多いときは数匹が「ネコのヒタイ」ほどの狭い庭を駆け回って
います。
どっさりウンチを置いていくのが嫌で、「スーパー犬猫ストップ」
など何種かの撃退薬も試しましたが、「屁のキャット」です。


100円ショップで買ってきた水鉄砲。あまり威力がなく、
せせら笑って逃げていきます。何かいい方法はないでしょうか?

初夏の大和葛城山(4月30日)

2007-05-01 10:00:23 | 山日記
朝早く天狗谷(青崩道)を登りました。(07:37 石筆橋発)
午後には用事があるので、昼までに下山するつもりです。
ヤマブキやヤマルリソウの花を見ながら、谷道の急登を終え
ベンチで一休み(8:30~40)。


杉林を抜けて五ツ辻からの道と合流すると、ショウジョウバカマ
の花がずらりと並んで歓迎してくれます。


ピンクの花が多いのですが、♀ペンの大好きなトキ色の花
もチラホラ…。

天狗谷からキャンプ場に出る手前、右手斜面のカタクリの保護
地では、ここ数年の保護の成果でずいぶん花の数が増えたよう
でした。


真っ青な空の下、1月以来の山頂に立ちました。(09:30)
金剛山を見ながらツツジ園に来ましたが、まだ「ツボミ固し」
の状態でした。(09:45 ツツジ園発)


ロープウェイ駅の方へ下り、自然観察路のカタクリを見に行きました。
こちらは満開で、大勢の人がカメラを構えていました。


私もコンパクトデジカメながら一枚…。太いロープが張ってあって
近くには行けません。

「青旗の かつらぎ天に近ければ 群れて清しき かたかごの花」
という歌が掲示されていました。


登り返してダイアモンドトレールに出ました。ここのカタクリはあちら
に一つ、こちらに二つ…という感じで道の脇にあまり目立たず自然の
ままに咲いています。

ショウジョウバカマの見送りを受けて元の道を下りました。お昼が近く
なって二人連れや親子連れが次々と登ってきます。ベンチでコーヒー
タイム(11:05~17)を楽しみ、涼しい風を楽しみながら石筆橋に帰り
ました(11:50)。

HP更新を停止中です

2007-05-01 09:06:57 | パソコン日記
いつもホームページ「ペンギン夫婦お山歩日記」をご覧頂き
本当にありがとうございます。

さて、この度プロバーダーから「無料HP容量を30MBから
50MBに増量するにあたり、現在50MBを超えているHP
は新らしい投稿が出来ない」旨の連絡がありました。

今後の選択肢はいくつかあります。
(1)一部を無料HPに変更する
(2)有料HP(このプロバイダの場合、10MB超ごとに
月額510円)で継続
(3)サーバー上の現在のファイルを削除し、軽量化する。

*現在、FTPでの新規送信が受け付けられず、とりあえず
(3)の作業を行う予定ですが、しばらく時間がかかりそうです。
その間、
このBLOG中心でレポートしていきます。
よろしくお願いします