ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

竹富島(5月17日)

2007-05-22 10:15:32 | 旅日記
竹富島は石垣島の南西6㎞の海上に浮かぶ、周囲9.2㎞の小さい
島です。しかし古い町並みや伝統文化などで八重山諸島の中でも、
「沖縄らしさ」をもっとも色濃く残していると云われます。


はじめに「星の砂」で有名な海岸に行きました。砂と言っても
珊瑚礁に住む有孔虫の死骸が乾燥したもので、砂粒の中に紛れて
いるごくごく小さいもの。ほとんどが波に洗われて角が取れていて、
美しい星形を見つけるのは一苦労です。


水牛車に乗って集落内を巡ります。珊瑚礁の白砂を敷き詰めた道、
家々に植えられた防風のための木々の緑に、ブーゲンビリヤや
ハイビスカスの赤い花が彩りを添えています。


家は珊瑚礁石灰岩を野面積みにした石垣で囲まれています。
適当に風が抜けるので、その勢いを弱める効果があるそうです。
屋根は赤い琉球瓦を珊瑚石灰の漆喰で固めています。雨が降ると
水分を含み、雨が止むと水が蒸発する時の気化熱で温度を下げる。
厳しい暑さに対する生活の智慧です。


「安里屋クヤマ生誕の家」。
「マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ」の安里屋ユンタで歌われた
クヤマは実在の人で、島役人が現地妻に望んだのをはねつけたこと
で知られています。
「マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ」は「まあ、なんと可愛い美しい
女性よ」という意味で、『死んだら神様よではない』と案内のオジサン
から聞きました。


左側の広場の奥に「西塘御嶽(うたき)」があります。
16世紀の政治家を祀っている所です。こうして30分ほど島内を廻り、
この日の観光を終えて石垣島のホテルに帰りました。