ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

初めての冬山 (1959)

2006-02-23 20:19:25 | 過去の今日
正確には47年前の「昨日」なんですが、伯耆大山にいました。
2尺4寸のキスリングを背負った私とNは、卒業試験の教室
からそのまま大阪駅に直行して、夜行列車に乗りました。
「0705 大山口。0745 大山寺で朝食後、08:40 発。細かい雪。
2合目で雪止み快晴。正面登山道を登る。」



九合目で監視員か指導員か知らぬが、腕章をつけた人が私たち
を待ちかまえていて、「お前らは山を知らんのか。ここは雪崩の巣
だぞ」とこっぴどく叱られました。今、この道は夏でも登れなくな
っています。



「1230 頂上小屋(‐2℃)。ラジュウス(コンロ)の調子が悪く、
漏れた石油に引火」
慌てて雪のいっぱい詰まったバケツを被せました。結局、何を喰
ったのかは覚えていません。ガスが出始めたので、縦走は諦めて
夏山道を下りました。二人ともイライラして、つまらぬこと
(これも理由は忘れてしまった)で口論し、お互いに意地を張り
あって別々にラッセルをして二本のトレースを付ける始末。



所々ヘソの上まで雪があり、時間は徒らに経過するし、疲労困憊の
挙げ句いつの間にか交代で先に立って、仲良く背を接して下りました。
17:45 大山寺着。夜行で行き夜行で帰るという、しんどい山でした。