ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

イタリアの旅 (5.ヴェネツィア その2)

2011-12-21 09:10:05 | 旅日記

サン・マルコ広場
正面に見えるサン・マルコ寺院へ歩きます。
 18世紀、この地を占領したナポレオンは、この広場を「屋根のない宮殿」「世界で最も美しい広場」と讃えたといいます。左の茶色い方形の建物は大鐘楼の下部部分。右はドゥカーレ宮殿です。

ドゥカーレ宮殿
ヴェネツィアが共和国だった時代の総督公邸。典型的な後期ゴシック建築です。中央の窓上部には「翼のある獅子」が見えます。

サン・マルコ寺院の前には長い行列ができています。手前に置いてあるのは机ではなく、浸水の時の通路です。ヴェネツィアは地盤沈下が進み、これから地球温暖化が拍車をかければ街全体が水没してしまう恐れもあるということです。この日も高潮の時間がせまり心配でしたが、幸い大したことはありませんでした。

サン・マルコ寺院
828年、聖マルコの遺体を祀るために現在、寺院に隣接するドゥカーレ宮殿の場所に建築された大聖堂です。
遺体はエジプトのアレキサンドリアから運ばれ(といえば格好いいが実際は盗まれた)ので、東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルにあった聖使徒大聖堂に模して造られたと言われています。そのため当初ビザンチン様式の建築でしたが、何度も改築された時代のゴシックやルネサンス、ロマネスク様式が加わって現在の形になりました。

予定にはなかったのですが、幸い団体入口からあまり並ばずに内部に入れることになりました。金色に彩られた祭壇の衝立を始め天井画なども素晴らしいものでしたが、時間に追われ駆け足で通り抜けたのであまり印象に残っていません。



寺院を出て北側にある レオーニ小広場にきました。
ライオンの彫像があるので、この名があります。ライオンは赤褐色大理石で、左側のもう一頭と狛犬のように対になっています。左のには子供がまたがって記念写真を撮って貰っていました。後ろのクリスマスの飾り物は馬小屋のマリア様とキリストでしょうか。

ムーア人の時計塔
15世紀終期の建築で、屋上に二人のムーア人のブロンズ像(自動人形)が立っていて正午になるとときを告げる鐘を鳴らします。後でゴンドラを下りて再びサン・マルコ広場に入った時に、この鐘の音を聞くことができました。時計は24時間制ですが黄道十二宮を表す12の星座が内側を飾っています。塔の上部には、ここにも「翼のある獅子」が見えます。

*ゴンドラに乗る前にヴェネツィアン・グラス工房で製造方法を見学します*

ヴィデオと合わせてご覧ください。

見学の後はパックツァー定番のショッピング・タイム。ヴェネツィアングラスは30数年前(1ドル=280円の時代)に結構いいものを買っていましたので、今回はパス。工芸品など見て回りました。

可愛い夫婦ペンギンもいました。さあ、いよいよゴンドラに乗船です。