ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

紅に染まる葛城山(5月15日)

2009-05-16 16:37:36 | 山日記
年に何度も登る葛城山ですが、この時期は人が多いのを
敬遠して実に6年ぶりになります。
車が置けるか心配しながら水越トンネルを抜けると、
いつもの駐車場所はあっけないほど閑散としていました。


8時40分、スタート。車を降りるとひんやりとして肌寒さを
感じます。
しかし青崩集落の上から歩き慣れた天狗谷道を登るうちに、はや
じんわりと汗ばんできました。
イワタバコを探しながらゆっくり登っていくと、空身の若者が
元気に追い越して行きました。
大岩の横にも水場でも、イワタバコはまだ緑の葉ばかりで
蕾も見えず、花はまだ少し先のようです。


女性4人組が出発したばかりの中間ベンチで、私たちもしばらく
休んで水分補給(9:30~9:40)。新しい道標が立っていました。
急坂を上ると、ぼつぼつツツジの花が出迎えてくれます。
先ほどの女性たちを追い越した後は、まったく誰にも出会わない
静かな林の道になりました。
弘川寺への分岐から右に折れてショウジョウバカマの谷を登ります。


ちょうど一か月前は可憐な花も今、こんな姿です。
代わって新しい若葉が、一面に顔を揃えていました。

キャンプ場を過ぎると、急に町の中に入り込んだようです。
ロープ駅からの人が列を作り、はっぴを着た人がお盆に小さなコップ
を載せてお酒の試飲販売をしていました。
アイスクリームやダンゴのお店も白樺食堂も大賑わい。
「バンバンバン」の赤いジャンパーを着た人が大勢いたので、
♀ペンが訊ねると、毎日放送の生中継があり坂東英二がロープウェイ
で登ってくるとのことです。

食堂の前から幅広い階段道を、ずっと中継ケーブルが延びています。
10時15分、山頂に着きました。
三角点は大阪側にあり大阪第二位の標高になります。
展望はまずまずで、遠く大峯山系も望めました。


これは中継用のアンテナでしょうか。ここから葛城高原ロッジへも
ずっとケーブルが延びています。


ロッジ前のスタッフと山中アナ(こちら向きの人)たち。
♀ペンが欠かさず見ていて、今日も録画してきた番組です。
まだ放送まで4時間あるのに、何十人ものスタッフが下見や打ち合わせ
で大忙し。このお仕事もたいへんだなあとつくづく思います。


ツツジ園上部から見下ろしたところ。
帰ってから「バンバンバン」の録画を見ても、やはりこの辺りが一番の
展望スポットのようです。

大勢の人たちと一緒に、枯草に腰をおろしてお弁当を食べました。
寝ころんで空を見上げると、青い空にジェット雲が一直線に伸びて行きます。
1時間近く過ごして、ダイアモンドトレールを下ることにしました。


ツツジのトンネルに突入。


花越しに仰ぐ金剛山。


右上の人が見える辺りをダイアモンドトレールが通っています。


トレールが通るツツジ園最下部。ここにも中継隊がいました。
TVカメラの横から同じアングルを振り仰いで写してみました。
(11時20分)


水越峠に向けてぐんぐん下ります。この道からはひっきりなしに
大勢の人たちが登ってきます。
午後は薄雲が広がるという予報でしたが、逆に青空が拡がって
きました。
フジの花の向こうに金剛山。
急に「まだ早いから行ってみようか!」ということに…


正午ちょうど、大阪奈良府県境の水越峠です。
さあこれから大阪最高峰の金剛山に登り返しです。