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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

紅葉の矢田寺遍路道(13.11.11)

2013-11-14 20:16:27 | 矢田だより

しばらく曇り空で寒い日が続いていましたが、今日は抜けるような青空が拡がりました。
いつもの親孝行に行く♀ペンを駅へ送ったあと、あまりの好天にじっとしていられなくて矢田山に登ることにしました。

矢田寺の駐車場に車を入れて本堂にお参り。10時10分スタート。

今日は南僧坊横から「矢田遍路道」に入ります。ここで女性6人組に出会い、お先に行かせて貰いました。

しばらく薄暗い林の中を歩き、いったん御影堂に下って登り返すと明るい尾根道にでます。四国八十八ヶ所の石仏の下には、それぞれの霊場のお砂が埋められています。

この「遍路道」は矢田山中を巡っていますが、けっこう急坂続きで絶好のトレーニングになります。
美しい紅葉の下に「じゅっぷく小屋」が見えてきました。「へんろ道保存会」の皆さんのお力で立派な休憩所になっています。眼下に矢田の里が拡がります。

小屋を過ぎると勾配はやや緩まり、紅葉も次第に鮮やかになりました。このカエデの木も保存会で植えられたものですが、だいぶ大きく育ちました。

一番高いところになる矢田寺中興の祖・萬米上人の廟所です。紅葉にはまだ少し早いようです。ここから少し下った五三番石仏の立つ三叉路でいったん「へんろ道」と分かれ、頂池の横を矢田山最高所に向かいました。
 ここまで誰にも出会わずにきましたが、最高所の「まほろば休憩所」では4人のハイカーが昼食中でした。気温10℃。今日は見晴らしがよく、正面の若草山から南に続く山並みがはっきり望めました。ポカリスェットを飲んだだけで、すぐに引き返します。

展望台に登ってみました。周りの木がどんどん大きくなって見晴らしが悪くなったのが残念です。上におられた斑鳩のOさんと、同じ山好きのこととて初対面ながらすっかり話し込んで、20分以上も立ったまま日向ぼっこしていました。この頃からぽつぽつ登ってくる人に出会いましたが、頂池を過ぎるとまた独りになりました。



五三番から「へんろ道」の続きをどんどん下ります。各札所の石仏は観音様が多く、他は阿弥陀様や大日如来が並びますが、これは珍しい毘沙門天(六三番吉祥寺)です。この少し先で朝の女性のうちの3人、さらにもう少し下で3人に追いつきました。のんびり昼食をとって帰られるのでしょう。

12時20分、矢田寺に帰りました。振り返ってみると今日は腰も下ろさず歩きっぱなし。いいトレーニングになりました。もう一度お礼参りをして、帰ってお昼にします。


初冬の矢田丘陵(2013.11.08~09)

2013-11-09 10:46:46 | 矢田だより

立冬を過ぎましたが、かえって穏やかな冬晴れが続いています。



昨8日朝は久しぶりの矢田歩き。お地蔵さんから奥に見える道を東明寺へ向かいます。

竹林の中に置かれたイノシシ捕獲檻。近年、矢田にもイノシシが増えて、今年は市内ですでに16頭捕獲されています。アライグマも増えて農作物を荒らすので困ったことです。

東明寺の紅葉はまだ始まったばかり…。

「こどもの森」から稜線を矢田山へ歩きます。あちこちでイノシシが掘った跡が見られます。

「まほろば展望台」では女性ハイカー二人にであいました。矢田寺へは寄らずに矢田大石の横を下ります。

この時期は野の花も少なく、キノコだけが目につきます。

近畿自然歩道にでると柿畑に鈴なりのカキが青空に映えていました。



今日は6時過ぎから大和民族公園へウォーキング。園内のサザンカが満開です。

帰る頃になって、駐車場の周りの紅葉が朝日に照らし出されました。土曜日の今日は遠方から来られる方も多いでしょう。私たちは歩いて15分で豊かな自然の中に来られるので、ありがたいことです。


名ばかりの秋( 2013.09.25)

2013-09-25 21:33:55 | 矢田だより

今朝も眩しい日差しが降り注ぎ、天気予報は真夏日になると伝えています。
法起寺近くのコスモスはまだチラホラ咲きでした。9時前、法輪寺横の斑鳩町営駐車場へ車を置き、

 

  

カンカン照りの舗装路を松尾山へ向かいます。   青空に映える芙蓉の花。     

登り口のゴルフ場入口に来るまでにひと汗かきました。帰りの暑さが今から思いやられます。ここまでマイカーや自転車で来る人が多いのもうなづけます。山道の坂に入ると木影があって涼しいので、かえって楽に登れました。毎日登っている人たちが下りてくるのに何人か出会いました。松尾寺の境内は普段より大勢のハイカーで
賑わっていました。

 

 

本堂横でしばらく休んで水分補給の後、    10時前、山頂三角点に立ちました。

ここまでの登りではアブやブヨに悩まされました。ウチワは主に虫除け用に持っています。TV中継塔の日陰で同年輩の男性と腰を下ろして暫く山の話に花を咲かせました。
       

 

林道を下って北門からもう一度寺域に入り、「松尾寺の霊泉」をペットボトルに汲んで改めて本堂にお参りしました。南門近くに「松尾寺開山・日本書記編纂 舎人親王伏し拝みの場所」を示す標識がありました。矢印と300mの文字があり、帰り道の方向なので行って見ることにしました。「300mやから三丁の標識辺りかな」「そんな場所、あったかな?」と不審に思いながら行くと、寺域をでて下り道に入る石仏の上に新しく整備された広場がありました。



 

この裏が「伏し拝みの場所」。大きな案内板は「古道 七曲道」の標識です。下部の張り紙の右側は舎人親王の和歌が何首か記されています。どうも、ごく最近できたもののようです。

  

伏し拝む♀ペン              もうこんなに熟れた柿

登ってくる人に道を譲りながらどんどん下りました。案ずるより…なんとやら、ゴルフ場を過ぎて県道へ出てからも、少し風がでてきて思いのほか楽に駐車場に帰りました。


 


台風一過(2013.09.17)

2013-09-17 21:19:02 | 矢田だより

台風18号の被害を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。

こちらでは台風一過、素晴らしい秋晴れになりました。早朝のWalkingでは、長袖でも肌寒さを感じるほどで汗もかかず、羽虫も影をひそめていました。

帰り道で見たジュズダマ。イネ科の多年草です。まだ花から実に変わったばかりで緑白色ですが次第に硬く、黒くなっていきます。実が黒くなると自然に落ちます。子供の頃、女の子たちは真ん中に開いている穴に紐を通して、腕輪やネックレスのようにして遊んでいました。ハトムギはこの植物の栽培種だそうです。


家に帰ると庭にワラベノカンザシが咲き始めていました。


ヒガンバナの変種だそうですが、可愛い名前と淡く優しい色で♀ペンの好きな花の一つです。


そろそろ出番です(2013.09.13)

2013-09-13 09:33:19 | 矢田だより

ヒガンバナ
今朝の散歩のとき大和民俗公園で。ようやく咲き始めました。
秋のお彼岸の頃に咲くから「彼岸花」
かと思ったら、「(これを食べたら)後は彼岸…死ぬしかない」という意味もあるとか。死人花、幽霊花と嫌な別名もあり、そういえば子供の頃は不吉な花と教えられていました。田圃の土手にあるのはモグラが嫌うから?しかし別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)はサンスクリット語の「天上の花」です。
 「彼岸花」で思い出すのは小津安二郎監督の映画。佐分利信、有馬稲子、山本富士子…懐かしい顔ぶれでした。変愚院が山登りを始めた頃でした。「曼珠沙華」の方はもっと古く「赤い花なら曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る…」の歌謡曲「長崎物語」、終戦後、中学生になったばかりの変愚院も歌っていました(当時は流行歌と呼ばれていた)、昭和14年発売だそうです。昔の歌は寿命が長かった…。

 

シュウカイドウ
わが家の庭で。今年は夏の暑さで葉が痛んだものが多く、花も少ないのが残念です。
中国名「秋海棠」の音読み。「花の色海棠(カイドウザクラ)に似たり、故に名付く」と貝原益軒の本にあります(Wikipedia)。多年生の球根で、
我が家の花は前に住んでいた河内(大東市)からの子孫?です。
「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」松尾芭蕉 


矢田山にようやく秋の気配(2013.08.28)

2013-08-28 10:24:34 | 矢田だより

先日の大雨のあと、朝夕はめっきり涼しくなりました。今朝は朝食後、7時過ぎから矢田山へ行きました。
お地蔵さんの辻から朝露に濡れた草地を抜けて、矢田大石の上から矢田寺町石道を登ります。急な坂道で汗は出ますが盛夏の頃と違って、そよ風が心地よく感じられます。

矢田山最高点横の「まほろば展望所」で、気温は23℃でした。汗も引き、ゆっくりくつろいでいたいところですが、大きなアブの攻撃にたまらず早々に腰を上げました。

クサギの花が終わり、これから黒い実を付けます。


(地図上の)矢田山三角点近くのウバユリ。緑色の実になりました。


ヤブミョウガの花も実に変わっていきます。


尾根道は涼しい風が吹き抜けて、すっかり秋の気配でした。今日は高見山も台高北部の山々もよく見えます。


こどもの森への途中で、大きな倒木が道を跨いでいました。大雨の影響でしょうか、道も少し荒れた感じです。


東明寺を過ぎて大谷池の下に来ると、センニンソウの花がたくさん咲いていました。2時間ほどの適度なウォーキングでした。これでアブやブヨがいなくなれば、もっと気持ちよく歩けるのですが…。


大和民俗公園の花 (8月)

2013-08-25 09:09:22 | 矢田だより

処暑を過ぎ、待望の雨も降って連日の猛暑もようやく一段落。民俗公園の花たちもホッと一息ついていることでしょう。

ここでも咲いている花が少ない月でした。その中で健気に咲いていた花たちです。

サルスベリ 夏を代表するこの花は我が家ではとっくに終わってしまいましたが、公園ではまだ咲き続けています。


この花もまだまだ素晴らしい香りを放っています。エリカの一種?
エリカにはスズランに似た紫色の園芸種など色んな種類があって、公園にあるこの花の正確な名前は分かりません。


ヤブカンゾウ(藪萱草) ユリ科ワスレグサ属。ノカンゾウとの違いは花弁が八重になっていることです。万葉集などに「わすれ草」と呼ばれているのは、一日花ですぐ咲き終わることや、元の種の萱草(カンゾウ)を衣服の紐に結び付けておくと「憂いごと」を忘れられるという言い伝えがあったことによります。ユウスゲやゼンテイカ(ニッコウキスゲ)なども、この仲間です。


ヒョウタン(瓢箪)


6月末にはこんな花でした。


ヒマワリ(向日葵)
いつも太陽の方に顔を向けているので「日回り」というのはよく知られていますが、実際に一日の中で花の向きを変えるのは成長期だけだそうです。「ひまわり」といえば松嶋菜々子主演のNHKドラマ、もっと古くはソフィア・ローレン主演の映画、ゴッホの絵、色んな楽曲、昔の少女雑誌、気象衛星…といろんなことが連想されます。


英語では Sunflower 。連想ゲームはこれで終わります。


久しぶりに矢田山へ(2013.07.02)

2013-07-02 11:18:45 | 矢田だより

梅雨が戻ってきたような空模様に少しためらっていましたが、雨にはならないようなので7時前から矢田山へ行きました。

いつものお地蔵さんの辻に車を置かせて貰って出発。正面奥へ続く道を登っていきます(07:05)。


矢田寺のアジサイはそろそろ花期を終わります。写真は「花のテラス」から(07:20)。


本堂にお参りしたあと、今日は近畿自然歩道を南へ歩きます。写真は辨天池のミズカンナ(07:25)。


僧坊谷橋近くの野生のアジサイ。ここから急坂を国見台に登ります。湿気が高く、しっかり汗をかきました。




国見台(08:00~08:05)からは思いの外に展望を楽しめました。これは東南の眺めで遠くに高見山、その右に平たく見えるのは三峰山の辺り。この右には薊岳から大台ケ原へと台高の山々が続いています。


今日は不思議にも、だれ一人として出会わずに淋しいほどの静かな尾根歩きで矢田山へ着きました。
まほろば休憩所の寒暖計は23℃を指していました。少し休んで歩き出すと、ひんやりした山の空気が心地よく感じられました。(08:40~08:45)


東明寺が近くなって、ようやく登ってくる人に出会いました。本堂前の階段わきには今、ナツツバキが満開です(09:20)。香り高い花に見送られて9時40分、車に帰り、久しぶりの矢田丘陵歩きを終えました。



ナツツバキ
ツバキ科ナツツバキ属。娑羅樹(しゃらのき)と呼ばれてお寺によく植えられています。お釈迦様が入滅のときに寝床の周囲にあったといわれる沙羅双樹は、熱帯原産のフタバガキ科でラワンの仲間。寒さに弱いので、日本のお寺ではよく似た花のナツツバキが代用品として植えられています。


早朝のアジサイ寺(2013.06.14)

2013-06-14 10:49:40 | 矢田だより

5時半に矢田寺へアジサイを見に行きました。いつものお地蔵さんの辻から、ゆっくりと歩いて境内に入ります。すでに大きな機材を持った人が二、三人、三脚を据えていました。


矢田寺の正式な名前は金剛山寺。675年、天武天皇のために唐から招いた僧・智通が創建したと言われています。本尊の地蔵菩薩立像は国の重要文化財です。写真の一番背の高い地蔵さんは「味噌舐め地蔵」。お口にお味噌を付けると、美味しいお味噌が作れるといわれています。


境内には約60種、数千本のアジサイが植栽されていて、「あじさい寺」の別名で知られています。かっては多くの堂塔伽藍があったと伝えられていますが、現在は四つの僧坊が残されています。写真は弁天池越しに見た南僧坊。


年々、境内の整備が進んでいますが、今年は新しく「あじさい大庭園の展望台・花のテラス」が設けられました。そこから見下ろしたところ。左の白い花の大木はヤマボウシです。


アジサイ見本園ではいろいろな種類のアジサイを見ることができます。これは様々な色が楽しめるエンジアンダム。


いくつか珍しい種類のアジサイを見て頂きます。これは三方八重


ベニガクアジサイ


八重柏葉アジサイ


三原八重


黒軸アジサイ


八重ガクアジサイ


シチダンカ


まだまだ多くの種類がありましたが、この辺りで…おまけは花の大庭園の紅色鮮やかなアジサイと


アジサイではありませんが、大庭園の谷間に立っていたヤマボウシの花です。


薄暑の矢田丘陵(2013.05.25)

2013-05-28 09:53:27 | 矢田だより

真夏のような暑さが続いていた先週末の土曜日、ウォーキングを兼ねて松尾寺のバラを見に行きました。
いつものお地蔵さんの辻に車を置いて、まず矢田寺へ歩きます。

ヘビイチゴの実は真っ赤に熟れて、口に入れるとほんのり甘い味がしました。


矢田寺ではアジサイ園の開園準備が進んでいますが、まだ殆どが薄緑色の蕾です。僅かに見本園で開き始めた花を見つけました。


まだ名札が付けられていませんが、ちょっと変わった形の花です。


ツルアジサイの花はもう終わります。


その花にこんな蝶が羽を休めていました。Facebook で土野茂賢さんに教えて頂きました。
『ダイミョウセセリと言います。関西と関東では模様が違うんですよ。関東型が下の翅にほとんど白い模様がないのに対して、関西型は白い模様が鮮明です。名古屋や三重は中間型と思います。奈良は関西型ですが、地域によって模様が薄かったりするかもしれません。』ありがとうございました。


急坂を登りきって稜線に出て一休み。二日前は純白の雪景色の中にいたのに、この日は午前中から30℃近く。早やウチワの出番です。


松尾山山頂にはホソバガマズミの白い花が咲いていました。峰入り修行道を松尾寺に下ります。いつもは誰にも出会わないこの道で、この日は珍しく何人ものハイカーに出会いました。


松尾寺の境内も大勢の人で賑わっていました。無料公開中のバラ園が人気の秘密のようです。私たちも本堂にお参りしたあと見せて頂きました。


ちょうど見頃でいろんな色や種類の花が妍を競っています。


花の香りに酔うようなひと時を過ごし、元の道を帰りました。(ただし松尾山へは車道を登り、山頂はパス)
2時間ほどで13,500歩の快適なウォーキングでした。