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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

緑滴る矢田丘陵(2013.05.12)

2013-05-13 08:39:44 | 矢田だより

肌寒かった土曜日から一転。汗ばむような陽気になった日曜日。矢田丘陵を歩きました。

道端に折り取られた筍に、かじった跡が残っています。「猪かな?」と話しながら竹林の中の道を登っていくと、果たして檻が仕掛けてありました。2,3年前までは矢田丘陵にはイノシシはいなかったのに、被害が出てきて市も対策に乗り出した様子です。


東明寺から「子供の森」の方に登ります。真っ青な空に紫のキリ(桐)の花が鮮やかです。


今の時期、嫌なのは木の枝からぶら下がる毛虫です。真っ黒い奴、いかにも毒々しい黄色に黒の斑模様、緑色の尺取虫風、薄緑色の芋虫風、毛の生えた奴、丸裸の奴…いろんな種類の毛虫がいます。よく見るとバンジージャンプのように上下したり、物凄いスピードで懸垂下降したり…。帽子に付いたり、首筋に落ちたり、シャツに付いたり、ズボンに付いたり…何分かに一度は立ち止まって、お互いに毛虫の取りっこをしながら歩きました。


今日の矢田歩きのお目当ては、このギンラン。山中で何株か見つけましたが、去年に比べてもずいぶん数が減っています。気候や環境の変化にもよるでしょうが、明らかに心無い人に採られたと思われる場所もありました。前に「植物採集禁止」の立札のあったところなどは、殆ど全滅に近い有様です。こういうのをヤブヘビというのでしょうか?

そう言えばヘビもめっきり少なくなりました。餌のカエルがいなくなったからでしょう。キジの姿も全く見かけなくなりましたし、いつもの場所にいる筈のコジュッケイやホトトギスの声も今年は聞こえません。里山の様子がどんどん変わっていくので淋しい限りです。


まだ蕾のキンランも何株か見て矢田寺に下りました。境内のサツキは見頃を過ぎて、アジサイの時期に移っていきます。


一番早く咲くツルアジサイの花が開き始めていました。まもなく色々な色や種類のアジサイを愛でる人たちで境内が賑わう季節が到来します。


五月晴れの矢田丘陵(2013.05.03)

2013-05-03 13:44:26 | 矢田だより

ゴールデン・ウィークも後半に入りました。今朝は松尾山に登ります。

9時55分、斑鳩町営駐車場をスタート。左奥二番目の鉄塔の見えるところが松尾山山頂です。右は法輪寺三重塔。


法隆寺からの道に合流してゴルフ場を抜けて、何人もの人に出会いながら町石道を登りました。
十七丁の道を登りきって松尾寺の南山門を潜り、石段を登ります。


参道脇に白やピンクのシャクナゲが咲いていました。


境内も大勢の人で賑わっていました。本堂へのお詣りは帰りにゆっくりすることにして、休まずに三重塔前から松尾山へ。


境内を抜けて「入峰修行道(今は近畿自然歩道)』に入ると、お寺の賑わいは嘘のように誰にも出会わない静かな山道になりました。無人の松尾山山頂には歩き始めてちょうど一時間で到着。


国見台まで往復しました。今日は遠目が効き、竜王山から三輪山に続く山並みの上に貝ヶ平山と鳥見山が顔を出しているのが見えます。その右には遠く高見山、更に右には竜門山塊、台高北部の山々も並んでいました。




帰りは縦走路から車道を北門に下り、石段を登って本堂にお参りしました。次々に登ってくる人と挨拶を交わしながら元の道を下り、11時20分、駐車場着。1時間半足らず、13,000歩の里山歩きでしたが、爽やかな緑の風の中を気持ちよく歩けて満足して帰りました。


里山の花(2013.04.10)

2013-04-11 11:06:53 | 矢田だより

春の花を訪ねて矢田丘陵を歩きました。足元にはウマノアシガタ、カラスノエンドウを始め、色んなスミレ、キランソウ、ムラサキサギゴケなど春の花が咲き誇っています。


こんな花を咲かせる木がありました…名前をご存知の方お教えください。
カリンでした。あじさいさん、ありがとうございました。


満開のクサイチゴ


サルトリイバラの花。秋になると真っ赤な実がよく目立ちますが、花はいたって地味です。


モミジ(名前不詳)の花


ギンリョウソウ。めっきり数が減って僅かにこの一株だけ目にしました。


ショウジョウバカマが咲き始めました。


本日一番の収穫は、このミツガシワ。花はピンボケですが、名前の由来の3枚の小葉はしっかり撮れました。


ひなまつり-人形たちの宴

2013-02-27 17:51:02 | 矢田だより

来週は「桃の節句」。大和民俗博物館では季節展・「ひなまつり・人形たちの宴」が開かれています。
その様子をごく一部ですが、ご紹介します。


飛鳥雛。昭和初期の屏風飾りのお雛様です。


御殿飾りのお雛様(大正時代)


これも御殿造りですが、横幅が普通のお雛様の二倍以上ある変わった形式のお暇様です。


これも御殿造りですが1920年代のもの。最初の写真では左側に置かれていた男雛(お内裏様)が向かって右側に座っています。これは関西地方で古くから伝わる「京雛」の配置です。


江戸時代後期の「内裏雛」。お姫様の立派な髪飾りにご注目!


この「内裏雛」も古いもので、天保7年の作品です。


これも江戸時代の古いお雛様。
標準的な飾り方(五段、七段)では「随身」は上から四段目(内裏雛、三人官女、五人囃子の下)に置かれます。この人形は左大臣でお膳や菱台を挟んで向かって右側に飾られます。反対側には右大臣。左大臣の方が年寄りで右大臣は若者だそうです。


「人形たちの宴」だけに、大和に因んだ珍しい人形も展示されています。その一部をご紹介します。


武者人形。
央の戦姿の女性は神功皇后です。応神天皇の母君で新羅へ出兵しました(変愚院の頃の歴史では「三韓征伐」と習いました)。
左の赤ん坊を抱いているのは武内宿彌(タケノウチノスクネ)。非常な長命(280歳~360歳?)で、大和朝廷初期の5代の天皇に大臣として仕えたという伝説的な人物です。抱いているのは応神天皇。そして右の人物こそ…名もない旗持ちの雑兵だそうです。


吉野雛や木彫りの春日一刀彫、法華寺の守り犬と並んで、こんな人形も…奥吉野から大台山系にかけて出没する「一本ダタラ」という怪物です。12月20日(出現の特異日?)には伯母峰峠付近へ絶対に近づかないでください。

*例年この時期のBLOGでご紹介していますので、
出来るだけ重複しない写真をUPしました*


大和郡山 盆梅展 (2013.02.26)

2013-02-27 10:49:33 | 矢田だより

毎年この時期に開かれているわが町・大和郡山の「盆梅展」も今年で10回目を数えました。
会場は近鉄郡山すぐ近くの郡山城跡です。追手門の左が追手向櫓、青い旗の後の辺りに多門櫓があります。


追手門前に置かれた紅白のウメはまだちらほら咲き始めたばかりです。
門を入って左に行き、大きく右にカーブして
正面に見える柵沿いに右へ進むと、会場入口の多門櫓があります。


その間にも何本も梅の木がありますが、まだ咲き始めのものが多く、これはよく開いた方です。

多門櫓に入ると、丹精こめて育てられた大きな梅の鉢が並び、えも言えぬ芳香を放っています。

追手門上の会場風景です。

追手向櫓にかけて大きな鉢が並びます。
これはこの盆梅展の代表的な盆栽で、
樹齢400年といわれる古木「悠妃」
今年はまだ、ちらほら咲きでしたが一鉢に紅白のウメが見られます。

天井に届く大きさの「大納言」
郡山城主となった豊臣秀吉の弟・秀長は天正15年に大納言に任じられました。大和大納言と呼ばれ、
旗下の将兵だけでなく領民からも慕われたという温和で親しみやすい性格を見るような、風格のある古木です。


「順慶」
筒井城主、後に織田信長に命じられて郡山城の築城にあたった筒井順慶は、洞が峠の戦いで秀吉と光秀の戦を傍観していたことから「日和見主義者」の代名詞のように言われますが、実際は武将として、また文化人としても優れた人だったそうです。

「春燈」
春の宵の灯りに照らされた女性を見るような艶やかさ、なまめかしさを感じるのは変愚院だけでしょうか?
まだまだ多くの盆梅が会場を埋め尽くして、有名な「長浜の盆梅」にも負けない光景です。


ゆっくり観て回って会場を後にしました。外の庭に並ぶ梅の木も、間もなく見頃を迎えるでしょう。
盆梅展の会期は3月10日(日)までです。


斑鳩の里から松尾山(2013.01.09)

2013-01-09 21:00:06 | 矢田だより

 

法輪寺横の斑鳩町営駐車場に車を置いて、松尾山に向かいます(10時23分)。去年までタンボの石垣の上に仲良く腰かけていた、お爺さんとお婆さんの案山子の姿が消えて、道の反対側に色んな面白い顔を描いたカボチャが数個並んでいました。法隆寺からの広い道に合流して右に折れると、墓地の下で「十六丁」の町石を見ます。緩く登ってゴルフ場入口の溜池に来ると、珍しく数台の車が停まっていました。

ゴルフ場の中をしばらく行くと「十一丁」の町石とこの標識があり、ここからが山道になります。
以前から道脇で穴を掘っていたイノシシの活動が活発になったらしく、こんな標識も付けられていました。もう一つ、新しく「松尾山登山の皆様へ」と題した右隅に見える表示がありました。

要旨は「数年来の豪雨で荒れた参道を、ここに置いてある石を少しづつ運び窪みを埋めることに協力して欲しい。」というボランティア活動の依頼です。

このことは先日、TVでも紹介されて承知していましたが、少しづつでも大勢の皆さんが運び上げたお蔭でずいぶん歩き易くなっています。四丁近くの急坂もこの通りです。

登り切って寺域に入る手前には最近立てられた、こんな標識もありました。何度か通った道ですが「七曲り道」という名があったことは知りませんでした。この近くにも礫石が積んであったので、帰りに運ばせて貰いました。

風神雷神の扉絵がある南惣門を潜ります(11時04分)。いったん正面に回り山門を潜って、名水「松尾の水」で手を清め口を漱いで本堂にお詣りしました。境内は大勢の参詣者で賑わっていましたが、偶然、同じ町内の「矢田山を歩く会」のメンバーと出会いました。

新年の挨拶を交わして別れ、三重塔前から山頂へ。

11時28分、いつものように静かな山頂に着き、お互いに写真を撮り合いました(これは合成写真)。お天気もいいし、せっかくなので国見台へ足を延ばしました(11時45分)。残念ながら今日は展望が悪く、若草山がぼんやり見えるくらいで鳥見山も見えません。男性が一人、食事中でした。すぐに折り返して林道を下り、「松尾の水」で喉を潤しました(12時03分)。手で石の入った袋を運ぶのは結構、重く感じるので、今度はザックを持ってくれば良いトレーニングになる…と話しながら下りました。

駐車場着12時43分、レーズンにヨーグルトをコーティングしたようなセンダンの実が鈴なりでした。
今日も写真タイムの他はノンストップで2時間20分、13,170歩の快適なトレーニングでした。
 


明けましておめでとうございます

2013-01-02 17:44:35 | 矢田だより

穏やかに年が明けて二日目。信州・松本から帰ってきている小5の孫娘と3人で、初詣を兼ねて初登りにいきました。
まずは矢田寺へお詣り。「今年もいい年でありますように…」

矢田大石の上に登って万歳!

お正月気分で身体の重い爺婆を尻目に、さっそうと登っていきます。

あっけなく頂上に着きました。気温8℃。風があり冷たいです。爺とツゥーショット。

展望台に登りましたが、曇り空で景色は今一つ。北の方に白い山が見えました。

下りは「遍路道」を帰ります。萬米上人様の前で手を合わせ…

急な坂道をお地蔵様の数を数えながら下りました。家に帰って車を降りるとき「楽しかったよ」と言ってくれました。


秋たけなわの矢田丘陵(2012.10.15)

2012-10-15 11:23:44 | 矢田だより

 

快晴の週明け。少し遅めから矢田歩きに出かけました。
いつものお地蔵さんの前に車を置かせて頂きます。田圃では稲刈りが終わりました。
 
 
青空を背にした鈴なりの柿の木。
 

キノコもびっしり。
 

矢田寺の本堂が朝日を浴びています。お参りして、近畿自然歩道に入ります。
 

一汗かいて国見台へ登りましたが、全くの無展望でした。
 

一休みして尾根道を北へ歩きます。
イノシシが掘り返した跡がずっと続き、ヨメナが咲いていました。
 

矢田山最高所です。まほろば展望所で気温17℃。
景色は霞んでいましたが、尾根歩きで汗も引き快適です。

今日は用事があるので、ここまでにして「矢田大石」経由で下りました。
約2時間、11,667歩の気持ちの良い散歩でした。

斑鳩の里から松尾山へ

2012-09-28 11:30:03 | 矢田だより

 

素晴らしい秋晴れの朝、斑鳩町営駐車場に車を置いて、いったん山とは逆の南方に向かいます。
道の左側にずっとコスモスが並んでいます。石垣の上でお爺さんとお婆さんが仲良く腰を下して畑を見守っていますが、これは案山子です。

斑鳩神社の前を通って広い道に出て、初めて山に向かいます。ゴルフ場を抜けると松尾寺へ十三丁の参道、ようやく山道らしくなります。歩き始めて40分、松尾寺の南門をくぐります。この門の板彫は風神雷神。これは左の風の神です。
 

毎日歩いている人たちは殆ど松尾寺に参拝すると下山するようですが、私たちはここの三重塔横から旧峰入り修行道を松尾山三角点(315m)へ登ります。
 
 
下りは舗装の林道を下って、北側山門をくぐったところで霊水「松尾の水」を頂きます。
 

同じ道を下ります。四丁近くの♀ペンが大好きな露岩の急坂。

 
法輪寺三重塔の見えるところまで帰ってきました。
 

幸田露伴の著作で知られる塔は戦時中に落雷で焼失しましたが、昭和50年に昔の姿に再建されました。

ちょうど二時間歩いて、帰り道に法起寺近くのコスモス畑に行きました。
日本最古(706年)の国宝三重塔をバックにしたコスモス畑には、最盛期には大勢のカメラマンが押し寄せるのですが、今日はまだ時期が早いようで二、三人の人影が見えるだけでした。
 

秋分の矢田丘陵(2012.09.25)

2012-09-25 12:12:03 | 矢田だより

 

今朝はゆっくり起きて、朝食も済ませてから矢田丘陵を歩きました。コスモスの花が青空に向かって、矢田山と背比べしています。
 

いつもの「お地蔵さんの辻」に車を置かせて貰います(6時50分)。稲穂も次第に黄金色に色付いてきました。
 

東明寺の近くで、ギンリョウソウもどきが頭をもたげていました。
 

「こどもの森」分岐から矢田山最高所へ。矢田山の気温20℃。ちょうど快適な温度です(7時50分~8時)。
 

縦走路を南へ。南僧坊池近くで、こんなキノコが顔を出していました。
 

国見台近くの分岐(8時45分~8時50分)。今日は松尾山は割愛して、ここから急坂を下ります。
 

丘陵のあちこちで色んなキノコを見ました。こんな色鮮やかなキノコも…。
 
 
矢田寺近くのヒガンバナは、名前の通り今が花盛りです。
 

矢田寺(9時20分)。本堂の朱色が青空と緑の山肌に映えています。右は鐘楼です。
9時35分、駐車場所に帰り、爽やかな朝の散歩を終えました。