宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

アメリカの若者と「社会主義」、「NY 響く革命歌」ー「毎日」紙 (14)

2019年12月01日 | 綱領関連

 12月1日「毎日」紙は、1面トップで、「NY 響く革命歌」「社会主義 若者に浸透」の見出しで「ポスト『冷戦時代』のかたち」を報道しました。 また、11月24日付の「読売」紙は、「中国の現在の統治スタイルを『デジタル・レーニン主義』と名づけ、注目を浴びている」セバスチャン・ハイルマン独トり―ア大教授の「今後の中国と世界の関わり方についてのインタビー記事を掲載しました。 「朝日」紙は、同日付で「崩壊後30年 マルクス未完の問い」のタイトルで、大野 博人編集員の記事を掲載しています。

 資本主義社会の矛盾、行き詰まりが様々なかたちでに人々のくらしや、温暖化問題など地球的規模で現実的な問題となって現れてきているなかで、未来社会・社会主義に関心があつまりつつある反映といえるのではないでしょうか。

 「毎日」紙の報道を見て見たいと思います。 記事の冒頭は、<「アライズ ヤ プリズナー オブ スタベーション(立て飢えたる者よ)・・・>。 木枯らし吹く11月10日の米ニューヨーク・マンハッタン。 雑居ビルの一室で2日間にわたって開かれた集会が終わりを迎えると、約90人の若者らが立ち上がって拳を振り、歌い始めた。 革命歌『インターナショナル』」

 「30年前、米国は資本主義を掲げる西側陣営を率い、東西冷戦を終わらせた。 だが、その米国の経済の中心地で、社会主義の象徴である歌が高らかに響いていた」

 「ソ連崩壊以降に生まれた世代の抵抗感は薄れている。 彼らは反対派の粛清や飢餓で多数の死者を出したスターリン独裁体制(1920年代~53年)も直接は知らない。 オ―ス・メルチャさん(22)は教員になるために大学で学ぶが、週末は働いて、母と暮らす自宅の家賃を払っている」

 「スターリン時代の社会主義は多数の犠牲者を出したのではないか。 そう尋ねると『関節の病気を患った時、私は保険に加入できていた。 保険がなければ月80㌦を自腹で払わなければならなかった。 でも私は幸運だ。 保険代も払えず死ぬ人がいる。 いまは資本主義の下で多くの人が死んでいる』と話した」

 「米ギャラップ社の調査(18年)によると、『社会主義に好意的』と答えた人は18~29歳の若者で51%に上り、資本主義の45%を上回る」

 「『若い有権者はなぜ民主的社会主義を選ぶのか』(ニューヨーク・タイムズ)」。 「『いつの間にみんな社会主義者になったのか』」(ニューヨーク・マガジン)」 今の米メディアで『社会主義』の見出しが躍るのは珍しいことではない」

 「米国で社会主義に傾倒する若者の多くが加入するのが、全米最大の社会主義政治団体『米国の民主的社会主義者(DSA)だ。 来年の大統領選に向け、公立大学の学費無料化や公的国民皆保険を訴え、民主党候補選びに名乗りを上げているバーニー・サンダース上院議員を支持。 その会員は、前回大統領選の2016年秋の約5000人から約6万人にまで膨らんでいる」

 「米国の経済格差は深刻だ。 米連邦準備制度理事会の統計(18年)によると、家計資産合計の7割を上位10%の富裕層が独占する。 米経済学者のパブリナ・チャ―ネバ氏の試算では、1982年以降、景気拡大期でも下位90%の世帯の所得は上位10%ほどは伸びず、09年からは景気が戻っても下位90%の所得は減少した」

 「30年あまりの間に、豊かであればあるほど、さらに多くの富を手にできるようになった」「若い世代の将来への失望感は切実だ」

 「『格差是正のための富の再配分について言えば社会主義は復権されるべきだ』(米国の政治学者、フランシス・フクヤマ氏「英誌 ニュー・ステーツマンのインタビー(18年10月))

 そして、同紙、隈 俊之ニューヨーク支局長は、「資本主義の仕組みにどう『民主主義』を取り戻すか。 それが私たちに問われている」と記事を「まとめ」ています。