宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「世界に例がない異常事態」-在日米軍の侵略力の強化と自衛隊の海外派兵 (23)

2019年12月14日 | 綱領関連

 「しんぶん赤旗」12日付、「主張」は、在日米軍の異常な増強の実態を厳しく告発しています。 「主張」の内容を紹介させていただくと同時に、米軍と自衛隊が一体的に「侵略力」の強化を進めている危険性を感じています。

 「主張」は最後の部分で、次のように指摘しています。

 「米軍の揚陸艦部隊、F35B戦闘機部隊、海兵遠征隊が駐留している国は、米国を除けば日本だけです。 それは、来年締結60年を迎える現行日米安保条約の下、日本が米国の世界戦略にとって最重要な前進拠点になっているためです」

 「世界に例のない主権侵害の異常事態をこれ以上許していいのかが根本から問われています」

 一体どのような事態になっているのでしょうか。 同「主張」が指摘している事実を紹介したいと思います。

 「米海兵隊部隊を輸送し、海からの上陸作戦を支援する最新鋭の揚陸艦が今月上旬、米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に相次いで配備されました。 佐世保基地の揚陸艦は、沖縄を拠点にした米海兵隊部隊とともに、海外への遠征作戦を行うことを主な任務にしています」

 「新たな揚陸艦の配備は、米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用能力を大きく高めることが狙いで、海外への『侵略力』を強化する危険な動きです」

 「佐世保基地には、6日に強襲揚陸艦『アメリカ』(全長257㍍、満載排水量4万4970㌧)が、1日にはドック型輸送揚陸艦『ニューオ―リンズ』(同約208㍍、同約2万4900㌧)が配備されました」~中略~

 「この結果、佐世保基地を母港とする揚陸艦部隊(第11水陸両用戦隊)はこれまでの4隻から5隻に拡大しました。 以前から佐世保基地に配備され、機雷の除去を任務にする4隻の掃海艦と合わせれば過去最大の9隻となります」

 「佐世保基地の揚陸艦は、沖縄に司令部を置く『第31海兵遠征隊』を乗せて作戦を行います。 第31海兵遠征隊は、沖縄県各地の海兵隊基地に駐留する地上戦闘部隊や後方支援部隊、普天間基地(同県宜野湾市)配備のオスプレイや輸送・攻撃ヘリ、岩国基地のF35Bの航空部隊などで構成されます」

 「米国が2003年に開始したイラク侵略戦争では、04年に佐世保基地の揚陸艦で出撃し、大量の市民を殺害したファルージャ総攻撃の最前線に立っています」

 「最新鋭揚陸艦の配備は、佐世保・岩国・沖縄一体となった基地機能の強化、部隊増強の一環です」

 こうした、部隊の増強が沖縄、本土での米軍の戦闘訓練の激増を引き起こし、住民の安全が脅かされています。 そして、増強された「侵略力」が、空母打撃軍やサイバー、宇宙作戦、さらに核戦争想定を含めてどこに向けられているのでしょうか。

 当面の最優先の出撃地域として、中東地域が想定されているのではないか、との危惧の念を拭いきれません。 そして、日本の自衛隊は~ 《つづく》。